文科省から自治体に図書館の拉致問題関連図書充実について要請【調査会NEWS3645】(R4.8.31): 荒木和博BLOG
「図書館で利権あさりかよ」「教育への不当介入も大概にしろ」と心底呆れます。こんな通知文書を「公立図書館や学校図書館」に出す文科省(公立図書館を所管する総合教育政策局地域学習推進課、学校図書館を所管する初等中等教育局児童生徒課)にも困ったもんです。
勿論「下村文科相時代の統一教会名称変更許可(2015年)」と同じで明らかに自民党の不当な圧力でしょうが。
まあ、嫌みを言わせてもらえば「具体的な著書名は挙げておらず、拉致関係の図書としか通知には書いてない」ので、救う会に批判的な
【図書(刊行年順)】
◆和田春樹『朝鮮有事を望むのか:不審船・拉致疑惑・有事立法を考える』(2002年、彩流社)
◆和田春樹『同時代批評:日朝関係と拉致問題 2002年9月~05年1月』(2005年、彩流社)
◆太田昌国、蓮池透『拉致対論』(2009年、太田出版)
◆蓮池透『拉致:左右の垣根を超えた闘いへ』(2009年、かもがわ出版)
◆青木理、蓮池透、和田春樹ほか『拉致問題を考えなおす』(2010年、青灯社)
◆青木理『ルポ 拉致と人々:救う会・公安警察・朝鮮総連』(2011年、岩波書店)
◆蓮池透『13歳からの拉致問題』(2013年、かもがわ出版)
◆蓮池透『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)
◆蓮池透、辛淑玉『拉致と日本人』(2017年、岩波書店)
◆太田昌国『【増補決定版】「拉致」異論』(2018年、現代書館)
◆和田春樹『安倍首相は拉致問題を解決できない』(2018年、青灯社)
◆有田芳生『北朝鮮拉致問題:極秘文書から見える真実』(2022年、集英社新書)
でも通知には反しないのですが(そもそも「実態はともかく」建前上は通知は要請に過ぎず、法的強制力もありません)。まあ、荒木ら救う会の目的はもちろん「拉致に関係する図書なら何でもいい」ではなく
【図書(刊行年順:刊行年が同じ場合は著者名順)】
◆荒木和博『拉致救出運動の2000日』(2002年、草思社)
◆荒木和博『拉致』(2005年、勉誠出版)
◆西岡力『北朝鮮の「核」「拉致」は解決できる』(2006年、PHP研究所)
◆荒木和博『日本が拉致問題を解決できない本当の理由』(2009年、草思社)
◆荒木和博『山本美保さん失踪事件の謎を追う:拉致問題の闇』(2012年、草思社)
◆荒木和博『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(2015年、展転社)
◆西岡力『横田めぐみさんたちを取り戻すのは今しかない』(2015年、PHP研究所)
◆荒木和博ほか『自衛隊幻想:拉致問題から考える安全保障と憲法改正』(2016年、産経新聞出版)
◆阿部雅美*1『メディアは死んでいた:検証・北朝鮮拉致報道』(2018年、産経新聞出版)
◆篠原常一郎*2『北朝鮮と拉致問題を正しく理解するためのチュチェ思想入門』(2021年、扶桑社)
◆村主道美『拉致問題と日朝関係』(2021年、集広舎)
◆藤田隆司『北朝鮮よ、兄を返せ:「特定失踪者」実弟による手記』(2022年、ハート出版)
などの「荒木一味ら拉致右翼の図書購入」でしょうが。さすがに文科省も堂々と特定の図書名は出せなかったに過ぎません。
しかし拉致以外で「核廃絶」「部落差別」など特定の社会問題でこんな通知は出してないでしょうからいかに「拉致問題が無茶苦茶な状況か」ということです。それにしてもこんなことをやらかすとは「いかに荒木ら救う会右翼が金に詰まってるか」ということでしょう。
なお、ググったら和田氏が新著『日朝交渉30年史』(2022年9/8刊行予定、ちくま新書)を出すようですね。ここにメモしておきます。比較的大手の筑摩書房から和田氏の著書が出るとは、「安倍の死亡」もあって拉致問題に「良い意味での変化」が起きつつあると希望したいところです。
◆荒木一味ツイート
政治家ともあろう者が特定失踪者などというデマに加担するのは本当に辞めて欲しい。
なお、このツイートに名前が出てくる加藤八重子さんについてはなにを北朝鮮が群馬県なんかで苦労して拉致をするんだか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)を紹介しておきます。
荒木和博 on Twitter: "令和4年8月31日水曜日「荒木和博のショートメッセージ」第869号。北朝鮮のクオリティペーパー?「労働新聞」のお話しです。 https://t.co/KjZ7U9NzZW @YouTubeより" / Twitter
朝鮮労働党機関紙「労働新聞」の話(R4.8.31) - YouTube
9分53秒の動画です。タイトルだけで見る気が失せます。どうせ労働新聞に悪口してるだけで拉致被害者帰国に関係する話は何もしてないだろうと言うことが容易に予想できるからです。実際、その予想通りですが。馬鹿馬鹿しいので説明する気にも批判する気にもなりません。興味のある方は視聴して下さい。馬鹿馬鹿しいので視聴することをおすすめはしませんが。
荒木和博 on Twitter: "令和4年8月30日火曜日「荒木和博のショートメッセージ」第868号。昭和40年代前半、北海道から若い女性が次々と失踪します。その頃北朝鮮の工作活動は北海道で活発に行われていました。なぜか、という話です。https://t.co/wn04mQJHTV @YouTubeより" / Twitter
北朝鮮はソ連の下請けをしていたのではないか(R4.8.30) - YouTube
6分39秒の動画です。説明文と動画タイトルだけで読む気が失せます。
【1】北海道の失踪者を「自発的失踪」でも「事故や病死」でも「一般の犯罪被害」でもなく北朝鮮拉致と決めつけるまともな根拠も
【2】北朝鮮がソ連の下請けをしていたとみなすまともな根拠も
どこにもないからです。