「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年6/17日分:荒木和博の巻)

拉致問題とお役所の整合性(R4.6.17): 荒木和博BLOG
 8分53秒の動画です。

 役所の整合性と国家の整合性は違うのではないかというお話しです。

とは、「国の役所(拉致に関係する部署だと日朝交渉の外務省、拉致捜査*1警察庁など)」と「国」には「違いなどない」ので「はあ?。荒木は何を言ってるんだ?」と思い、見てみます。
 結論だけ言えば荒木の言ってることは「いわゆる省益*2国益に合致するとは限らない」「組織の利益が全体の利益と合致するとは限らない」つうだけの話です。
 「それ、『役所の整合性と、国家の整合性は違う』て表現するのは日本語としておかしいだろ」「せめて『「個別の役所にとっての利益」と国家の利益は違うことがある』と表現しろよ」と思いますがそれはさておき。
 例えば「我田引鉄 - ウィクショナリー日本語版」なんてのもその一例でしょう。
 あるいは「満州事変を起こした関東軍」にとっては「満州国建国」は利益でしたが「1945年の敗戦」を考えれば「国益」には反していました。
 あるいは「防衛省にとっては軍事費増大(自民党参院選公約や、いわゆる『骨太の方針*3)は省益」でしょうが「軍縮の立場」に立てばそれは国益ではない。
 あるいは「冤罪(袴田事件など)を認めることは、冤罪を作り出してしまった警察や検察の省益(というか面子)に反する(というか警察や検察の責任問題になる)」でしょうが「冤罪被害者」の立場に立てば「冤罪否定」は国益ではない。いくらでも例は挙げられるでしょう。
 まあ確かに「組織の利益が全体の利益と合致するとは限らない」はその通りではあるでしょうが、そんなことはわざわざ動画で話すようなことではなく「当たり前の話」だし、「拉致の解決」と全く関係ない。
 まあ、あえて言えば「田中均は巣くう会や家族会の個人攻撃で外務省退官に追い込まれた。もうあんな酷い目に遭うのは俺たち外務官僚は嫌だ。拉致が解決しなくても外務省が酷い目にあわなければそれで構わない(外務省)」という形で現在「組織の利益(巣くう会や家族会による外務省への攻撃を避ける)のため」に「国益(拉致の解決)」が犠牲にされてますが、荒木は勿論そういう批判をするわけではない。
 むしろ「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年6/16日分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログで触れた外務省の話(R4.6.16): 荒木和博BLOGの続きという意味合いで

 外務省という「組織」にとっての「利益(日朝国交正常化)」のために「国益(拉致の解決)」が犠牲にされそうになったのが小泉訪朝だったが、それが我々巣くう会や家族会の批判で阻止できて良かった

と動画内で言い出すのだから荒木には心底呆れます(こういう物言いで荒木ら巣くう会右翼の目的が『拉致解決を口実とした日朝国交正常化妨害』であることが明白です)。
 むしろ荒木ら巣くう会右翼によって「拉致解決(拉致被害者帰国)」という意味でも「日朝国交正常化」という意味でも、「日本人妻帰国」という意味でも、つまり「あらゆる意味」で「国益が犠牲にされてる」のが今の日朝関係でしょう。
 そもそも「日朝国交正常化」の何が「国益に反する」のか?。まず「国交を樹立すること」によってこそ「むしろ拉致が解決する」のではないか、「国交正常化が拉致解決に先行して一向に構わない」と俺は思っています。
 こうした「俺のような主張」には勿論巣くう会や家族会は「北朝鮮を利しようとする北朝鮮シンパか!」「それとも北朝鮮にへいこらしなければ拉致が解決しないと考える腑抜け、ヘタレ、軟弱者か!。北朝鮮ごときに馬鹿にされていいのか!」などとマジギレでしょうし、例の「反北朝鮮id:kojitaken

今日もkojitaken氏に悪口する(2022年5月14日分)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで批判した天皇制と共産党と山本太郎と - kojitakenの日記からの引用
・この人がもともと、北朝鮮を擁護したり*4

と評価するのでしょうが。「俺が思うに」、kojitakenの北朝鮮認識は多分「巣くう会や家族会と似たり寄ったり」の「極めて極右的な代物」でしょう(そういう右翼分子が、俺を根拠レスで『右翼呼ばわり』ですから頭痛がします。奴の右翼定義は何なのか?。id:kojitakenほどのバカもそうはいないと思う)。
 そういう「巣くう会、家族会的な立場=id:kojitaken」なら

・この人がもともと、北朝鮮を擁護したり

とkojitakenが俺を評価する事も大変良くわかります。kojitakenの立場だと、例えば『最近の高世仁(例えばなぜ政府は2人の拉致被害者を見捨てるのか?(12・結) - 高世仁のジャーナルな日々参照)』や『俺同様に巣くう会に批判的な蓮池透氏、和田春樹氏、あるいはid:Bill_McCrearyさん』も「北朝鮮擁護」になるのではないか。
 なお、荒木が動画において「話の本筋に入る前振り」で

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年6/12日分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログ

萩原遼 - Wikipedia氏の編集した雑誌『拉致と真実』(萩原遼 - Wikipediaによれば2014~2017年まで全12号、1年3号ペースの発行)が大量に余ってるので、欲しい方は連絡ください。送付します。送料だけで結構です(雑誌の料金はいらない)。

の続きとして「多くの応募ありがとうございます」として萩原に触れた際に「ハギリョーさん(萩原遼の略称。こうした呼び方が萩原の周囲で一般的だったのか、荒木がそう呼んでるだけなのかは不明。「エノケン榎本健一)」「クロカン(革マル派黒田寛一)」「トッキュー共産党徳田球一)」「ナベサダ渡辺貞夫)」「ナベツネ(読売の渡辺恒雄)」「ハマコー(自民の浜田幸一)」「マエタケ(前田武彦)」「ミヤケン(共産党宮本顕治)」などと似たような呼び方ですね)にはいろいろと迷惑をかけられた方もいるようですが、根は悪い人ではなかったと思います。まあ、私は『それほどでもなかった』んですが」といいだしたのには吹き出しました。

【1】『それほどでもなかった』と言い訳してるが、実際には荒木自身が恐らく萩原を内心では嫌っていた
【2】『それほどでもなかった』ということで、具体例は挙げないものの、『荒木にとって迷惑なこと』があったことを否定はしてない
【3】既に萩原が死んだのに「死んだら神様、仏様」扱いではなくわざわざ悪口

つうことで萩原が何と「ウヨ仲間の中」において「態度がでかい」「思い込みが酷い」など、何らかの理由で嫌がられていたらしいことが窺えて苦笑しました。
 さて荒木への動画へのコメントは終わりにして、一般論を言えば、勿論、「拉致に限らず」「政府の行為に限らず、民間企業などの行為も含めて」一般論として整合性は大事です(既に触れたように荒木の話は「整合性」云々とは関係ないのですが)。
 「過去の主張」と「今の主張」が矛盾してるのならそれはおかしい。
 そこでは「何故矛盾してるのか」の「まともな説明」がなければ「思いつきや場当たりで決めてるのではないか」という批判を免れません。
 そこでは「過去の方針は、過去においてはこれこれ、こう言う理由で私は正しいと思った。しかし今は、そうした認識は間違ってると考えが変わった。だから方針を改めた。だから結果として過去と今とで矛盾が生じた」などといった「矛盾についての説明」がなければいけない。
 【1】そうした説明があり、【2】その説明に合理性さえあれば、「過去との整合性がないこと」には何の問題もない。
 「過去の方針が間違ってると思うのに整合性に固執して間違った方針を続ける」なんてのは馬鹿げています。
 しかし繰り返しますが、そうした説明がないのならば「思いつきや場当たりで決めてるのではないか」という批判を免れません。
 なお、整合性というなら

◆あれほど「孫と会うべきでない(家族会、巣くう会)」と言いながら、実際に横田夫妻が孫と会っても批判せず。一方で横田夫妻も「孫と会っても何の問題もないではないか!」として家族会、救う会と縁切りせず
祝! 拉致被害者家族が、ついに北朝鮮への「見返り」「対価」を考えることにした! - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)としながら「蓮池透氏の除名処分’(どう家族会、巣くう会が言い訳しようが除名理由は、蓮池氏の『見返り、対価』主張に対する巣くう会や家族会の反発でしょう)」を撤回もしないし、「平壌への常駐事務所設置論」にすら反対する
◆「コロナが北朝鮮で蔓延してることが『拉致被害者に感染しないか』と心配だ、」などと言いながら「ワクチン提供」など「コロナ限定の北朝鮮支援」すら否定する

といった「救う会、家族会」「横田夫妻」の方がよほど「整合性皆無」でしょう。

*1:現実問題としてもはや逮捕は無理でしょうが

*2:勿論、役所が主張する「省益」が「本当に省益なのか?」も議論の余地がありますが

*3:世論調査を信じれば現時点において、岸田のこうした軍拡主張に必ずしも国民的批判が強くないことにはげんなりします。「ウクライナと日本は違う」のに「ウクライナの二の舞を避ける」というバカな考えが日本人多数派なのか?。勿論「参院選での野党議席(特に共産)増加」を希望してますが、不幸にしてそうならなくても「岸田の防衛費増大方針」を何とか阻止したいものです。「どんな選挙結果でもお互い頑張ろう」と今から奮起の弁を書いておきます。

*4:「何が、北朝鮮擁護だか具体例を出してみろ!」と俺に批判されても、いつまで経っても「擁護の具体例」を出さないid:kojitakenのデタラメさには心底呆れます。どこまで恥知らずでクズなのか?