今日のしんぶん赤旗(2022年1/21~29日分)(追記あり)

解説/佐渡金山 世界遺産推薦へ/登録推薦に値する 歴史的事実認めよ

 佐渡金山は世界遺産への登録推薦に値するものです。日本政府はその際、戦時中の朝鮮人強制労働の事実を認める必要があります。
 アジア・太平洋戦争の末期に、佐渡金山で朝鮮人の強制労働が行われたのは歴史的な事実です。新潟県が編さんした『新潟県史 通史編8 近代3』には「強制連行された朝鮮人」という項で、日本での総力戦体制下の労務動員計画は、「朝鮮人を強制的に連行した事実においては同質であった」と指摘しています。
 日本政府は、長崎の端島(通称・軍艦島)を含む「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録(2015年)に際して、戦時の朝鮮人強制労働を含む「犠牲者を記憶にとどめる措置をとる」と表明していました。問題は日本がそれを実行していないことです。
 21年、第44回ユネスコ世界遺産委員会は日本に「強い遺憾の意」を示し、当時の日本の徴用政策や強制労働の状態が理解できる措置を講じること、犠牲者を記憶するための適切な措置を行うことなどを求める決議を行いました。にもかかわらず、日本政府はいまだに実行していません。
 日本政府はこうした態度をあらため、戦時の朝鮮人強制労働の事実を認め、“国際公約”を果たすべきです。

 全く同感なので紹介しておきます。ユネスコももはや「登録撤回」していいのではないか。


「赤旗」創刊94周年(22.2.1)に寄せて/事実の積み重ねに説得力/ジャーナリスト・和光大学名誉教授 竹信三恵子さん
 竹信氏ですが

竹信三恵子 - Wikipedia
 1976年、朝日新聞社入社、経済部、シンガポール特派員、学芸部デスク、朝日新聞総合研究センター主任研究員、CSテレビ「朝日ニュースター」解説委員、朝日新聞労働担当編集委員論説委員兼務)を歴任。2011年和光大学現代人間学部教授。2019年退任。
【著書】
◆『ルポ雇用劣化不況』(2009年、岩波新書
◆『女性を活用する国、しない国』(2010年、岩波ブックレット
◆『ルポ賃金差別』(2012年、ちくま新書
◆『しあわせに働ける社会へ』(2012年、岩波ジュニア新書)
◆『家事労働ハラスメント』(2013年、岩波新書
◆『正社員消滅』(2017年、朝日新書
◆『これを知らずに働けますか?学生と考える、労働問題ソボクな疑問30』(2017年、ちくまプリマー新書
◆『10代から考える生き方選び』(2020年、岩波ジュニア新書)
など

ということで

永田浩三 - WikipediaNHK武蔵大学教授)
水島宏明 - Wikipedia日本テレビ→法政大学教授→上智大学教授)

等と同じ「マスコミ記者→大学教員」パターンですね。最近はこういうパターンは減ったかもしれませんが。

竹信三恵子 - Wikipedia
 2002年から2005年まで、NGOアジア女性資料センター」の運営委員を担当。NPO法人「女たちの戦争と平和人権基金」が2005年に設立した「やより*1ジャーナリスト賞」の選考委員を、辛淑玉らとともに務めている。 2019年には「関西生コンを支援する会」に参加した。NPO法人官製ワーキングプア研究会理事。

という記載だけでも左派であることが分かります。
 ちなみに、巣食う会とか家族会系の連中とかかわった北朝鮮関係の言論人は、その後ろくな状況でないと思う(関川夏央や高世仁、恵谷治、李英和ほか) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が批判する『長谷川煕』なんかも退社後は「竹信氏、永田氏、水島氏」のように「大学教授にでもなりたかった(まあ、大学教授でなくてもいいですが日の当たる場所での活躍がしたかった)」んでしょうねえ。しかし、そうはなれなかったことで古巣「朝日」を「モリカケフェイクニュース」とデマ中傷するようなクズに劣化したのでしょう。


参院選協力に向けた正式な政党間協議の速やかな開始を/小池書記局長が呼びかけ
 「立民の議席減少→反共ウヨ労組『連合』に近い立場の泉の代表就任後」、野党共闘に後ろ向きの立民にいい加減「我慢の限界に来た」ということでしょう。市民連合もいい加減、立民にそれなりの働きかけをすべきでしょう。
 しかし枝野も代表を辞めたとはいえ、「政治家を辞めたわけではない」のだからもう少しまともに動いたらどうなのか。結局「枝野の野党共闘への思い」とはその程度の物に過ぎなかったのかと心底呆れます。


大激戦 岸本候補が猛追/名護市長選 最終盤の攻防へ突入
市民の声聞く市政継続/南城市長選 チョービン氏再選訴え
 名護市長選について、赤旗ですら野党共闘候補について「自公の現職を猛追」、つまり仮に僅差であるにせよ「追いかける展開である」と書いていることが残念ですが、僅差でもいいので何とか勝利してほしい。
 勿論「基地県外移設」と言う意味でも野党に勝利してほしいですが、現職が勝利した場合「米軍基地でのコロナ蔓延」に対して岸田自民が「今後もなめた態度を取りかねない」と言う意味でも野党に勝利してほしい。
 勿論「野党の現職VS自公の前職」の南城市長選でも野党側に勝利してほしい。
【追記】
沖縄・名護市長選/岸本氏が善戦・大健闘/当選は現職 基地問題に触れず
南城市長選 瑞慶覧氏及ばず/当選は古謝氏
 「米軍基地のコロナクラスター化(そのこと自体は選挙に有利になったのではないか?、と言って喜べることではないですが)」で「僅差とはいえ何とか勝てるのではないか、勝ってほしい」と思っていたところ残念ながら「2敗」しました。
 むしろ「コロナによる生活不安→現状維持」のような形に作用してしまったのか。 勿論「2敗」という悔しい結果も覚悟はしていましたが、実際にそうなるとげんなりですね。
 とにかく、今後の「参院選」「県知事選」などでの巻き返しを期待したい。


「しんぶん赤旗」こんな魅力も(5)/読書面/名著・専門書など多彩に紹介

 第2週の「エンターテインメント」は南陀楼綾繁*2(なんだろう・あやしげ)さんがミステリーやSFなどを、(中略)第4週の「時代小説」は清原康正さん*3が時代・歴史小説を紹介します。

 勿論、赤旗ですので「政治、経済、社会問題等の堅い本も紹介しています」が、このようにエンターテイメントにもそれなりに目配りしていることは指摘しておきます。

*1:松井やより - Wikipedia氏のこと

*2:1967年生まれ。本名は河上進。著書『一箱古本市の歩きかた』(2009年、光文社新書)、『小説検定』(2014年、新潮文庫)、『本好き女子のお悩み相談室』(2018年、ちくま文庫)など(南陀楼綾繁 - Wikipedia参照)

*3:1945年生まれ。著書『山本周五郎のことば』(2003年、新潮新書)など