白頭先生の無茶苦茶なシャラポワ理解&改めてMukke、野原に悪口する

ポリティカル・コレクトネス勢のマリア・シャラポワさん発言評の浅さについて: 白頭の革命精神な日記
 そんな義務はないシャラポワに「プーチン批判的行為」を押しつけようとし、彼女がウクライナ寄付すると喜ぶバカについて「自分の価値観の押しつけはやめろ」と批判する点では白頭先生に同意しますがそれ以外は全く賛同できません。
 特にその種のシャラポワ批判を「ポリコレ」と呼ばないで欲しい。「ポリコレ」とは各論はともかく総論としては「政治的に不適切な発言(差別発言やデマなど)はすべきではない」という当たり前の話でしかない。 
 勿論「各論としてのポリコレ」には不適切な物もあるでしょうが、それを理由にポリコレに悪口するのは「カルト宗教の存在を理由に宗教の意義を全否定」「ヤミ金融の存在を理由に金融業の意義を全否定する」するレベルの暴論でしょう。

 ロシアの元テニス選手、マリア・シャラポワさんの振る舞いが話題になっています。
 シャラポワさんはウクライナ侵攻に関して長く沈黙を保ってきましたが、3月10日(日本時間)になって「ウクライナで深刻化する危機の影響を受けている家族や子どもたちの映像や話に、ますます心を痛め、深い悲しみを感じてい」るとした上で、国際NGOセーブ・ザ・チルドレン」の危機救済基金に寄付をすることを明らかにしたといいます
 しかし、ロシア政府のプロパガンダの文脈から考えたとき、「ロシアによる侵攻の肯定」と「ウクライナからの避難民に対する人道的支援」は両立しうるものであります。
 ロシア政府の公式的・プロパガンダ的には、ロシアはウクライナ国民を傷つけようとして今般の軍事行動に乗り出したわけではなく、民間人に被害が生じたとすれば、それはウクライナ側に全面的に責任があるという「論理」なのです。
 シャラポワさんは、ウクライナ国民の人道危機について「深い悲しみ」とはするものの、ロシアによる侵攻自体には是非を言及していません。上述のとおり、ロシア政府のプロパガンダによればウクライナにおける人道危機の原因はウクライナ側にある訳で、ロシアによる侵攻自体のせいというわけではありません。シャラポワさんの腹の内はわかりませんが、「ウクライナで深刻化する危機の影響を受けている家族や子どもたちの映像や話に、ますます心を痛め、深い悲しみを感じています。一刻も早くウクライナ軍は武器を置いてロシアの軍門に降ることを希望しますが、それを公言するとプルシェンコさん以上に炎上するので黙っておきます」かもしれません。

 確かに「ロシアの公式見解」はそうでしょうが、そこから「シャラポワがロシアの公式見解を支持する立場」の上で「寄付をした」とするのは曲解も甚だしいでしょう。
 「ロシアの公式見解」では少なくとも建前上は「彼女の寄付を否定できないこと」を利用し、「ロシア非難はしないが寄付をする形でウクライナ支援をした」と見るのが自然な話です。
 「ロシア非難をして、プーチン政権の弾圧を食らうまでの覚悟はないが寄付で支援はしたい*1」「だから寄付はするがプーチン批判はしない」「勿論プーチン擁護もしない*2」が最も「合理的な理解」でしょう。

 ポリコレ勢いわく、「沈黙は賛同と同じ」とのこと。

 「批判を言うべき立場の人間が沈黙するのは賛同と同じ」ならともかく「沈黙は常に賛同と同じ」などとまともな人間は誰も言ってないので曲解も甚だしい。あえて言えば俺の考えでは「シャラポワ」に彼女がロシア人と言うだけで、「そろそろプーチンを独裁者、戦犯として罵倒してくれ」(https://news.yahoo.co.jp/articles/e8e15ed7121515c2d3d8eda48956782d75612800参照)などと「プーチン批判的行為を押しつけようとした連中」は「一スポーツ選手に過ぎないシャラポワにはそんな義務はない」ので「まともではない」のですがそれはともかく。
 俺に向かって「『朝鮮学校無償化除外に反対』を強く訴えながら北朝鮮批判が少ないのはどういうことか(id:noharra)」だの「ダライラマ猊下をオウムからの金銭受領などで批判しながら中国批判が少ない(以下略)(id:Mukke)」だの言って俺に「中国、北朝鮮シンパのレッテル」を張ろうとしたバカが過去にいました。
 正直「興味関心の違い」でしかないのですがそう書いても「沈黙は賛同と同じ」扱いで納得せず。
 正確に言うと中国、北朝鮮批判が少ないだけで批判自体はしていますが。id:noharraが前川批判を逃げたり、id:Mukkeがダライ批判を逃げたり、シャラポワプーチン批判を回避したりするように中国、北朝鮮批判から逃げてるわけではないし、ましてやシンパでもない(但し、中国ビジネスの利益は重要だと思うし、拉致問題はバーター取引でしか解決しないと思うので中国や北朝鮮を反共極右ほど敵視していないのは事実ですが)。なお、支持者であることを拙ブログで公言してる日本共産党については「我ながら甘い見方もあるかな」とは思う物の少なくとも過去にid:noharraid:Mukke並の詭弁をはいた覚えはありません。
 そのくせして「『朝鮮学校無償化除外に反対』を強く訴えるが『俺が知る限り』北朝鮮批判をガンガンやってるわけではない前川元次官をどう思うか?(id:noharra)」「あなた個人は私が批判するダライの不祥事をどう思うのか?(id:Mukke)」などと聞くと「興味がない」「私が何か言う必要があるのか」ですからね。
 他人(つまり俺)の「興味がない」は非難するくせに自分は平気で「興味がない」という。心底呆れました。まあ、だからこそid:Mukkeに至ってははてなブログが今やプライベートモードなのでしょうが。Mukkeに比べたら野原は「面の皮が厚い」というべきでしょう。

*1:その寄付動機が【1】「ウクライナ国民への同情」や「プーチンへの批判意識」か【2】「ロシア人と言うだけでプーチン批判を押しつけようとする人間からの自己防衛(彼女自身は実はウクライナ侵攻についてあまり興味はない)」かはひとまず置きます。

*2:擁護しない動機が【1】「ウクライナ国民への同情」や「プーチンへの批判意識」か【2】「擁護した場合、ほぼ確実に世界のスポーツ界から排除されるため、それを回避する自己防衛(彼女自身は実はウクライナ侵攻についてあまり興味はない)」かはひとまず置きます。