「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年3/22日分:荒木和博の巻)

今井裕さんの地図の筆跡鑑定結果はどうなったのか【調査会NEWS3581】(R4.3.22): 荒木和博BLOG

 問題になっているのが今井裕さんの生徒手帳に挟まれていた地図です。現地艫作(へなし)駅周辺が書かれており、裏には筆記体で英語が書かれています。
 実はこの鑑定は、今井裕さんの弘前工業高校の担任だったW教諭(英語)の文字との鑑定なのです。その文字について筆跡鑑定をするため弘前警察署の担当者が地図を持って行ったのが一年余り前。しかし未だにその結果は今井さんに知らされていません*1

 まあ馬鹿馬鹿しいですね。
 その地図を書いたのが誰であるにせよ「地図と失踪が関係ある」という根拠が何一つない以上、何の意味もない。
 しかも「地図の筆跡鑑定ではなく地図の裏に書かれていた英字の筆跡鑑定」なのだから,仮に英字の筆跡がW教諭と鑑定されたとしても「地図とW教諭」には直接の関係はない。
 「W教諭」のメモ後にいわゆる「裏紙利用」されたのなら「地図とW教諭」には何の関係もありません。
 そもそもこうした荒木の放言はW教諭に対する名誉毀損に当たるのではないか。だからこそ荒木も「W」とイニシャルトークなのでしょうが。


国家には友人はいても保護者はいない 参考書はあっても教科書はない(R4.3.22): 荒木和博BLOG
 6分38秒の動画です。タイトルと説明文だけで見る気が失せます。実際見る価値はありません。
 第一にそんなことが拉致解決(拉致被害者帰国)と何の関係があるのか。何の関係もない。
 第二にこの動画はタイトルから

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年7/14分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログ
国際社会に教科書はない、保護者もいないという話(R3.7.15): 荒木和博BLOG
 そんな禅問答はどうでもいいから拉致問題についてまともな解決策を論じたらどうなのか。結局、荒木ら救う会にはまともな解決策を述べる能力どころか、意思もないのでしょう。単に拉致を口実に北朝鮮叩きしてるだけの右翼団体ですから。
 それはともかく「保護者がいない」のは当然として「友人」もいませんよねえ。個人と個人の関係ならともかく「国家間の友好関係」はもっとドライです。国益判断でつきあってるわけです。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年11/12日分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログ

あらためて考える横田めぐみさん拉致【調査会NEWS3356】(R02.11.11): 荒木和博BLOG
 国際社会に友人はいても保護者はいません。参考書はあっても教科書はありません。できない理由を探すより可能性に挑戦してみた方が自分にとっても国にとっても建設的です。

 「禅問答みたいな意味不明なこと言ってないで言いたいことがあるなら荒木ははっきり言え」ですね。
 まあいつもの「自衛隊特殊部隊での北朝鮮拉致被害者救出作戦」という与太、寝言なのでしょうが。
 なお「頑張れば出来る問題(あるいは『出来るかもしれない問題』)」について「出来ない理由を探して逃げる」のは勿論間違ってますが「客観的に見て出来ない問題」について「できるはずだ」と強弁して「次善の策を探さない」のも馬鹿げています。
 で荒木の言う「自衛隊特殊部隊での北朝鮮拉致被害者救出作戦」が「頑張れば出来る問題」かといえばそんなことはありません。
 そもそも「どこに拉致被害者がいるのか」がわからなければそんなことは実行しようがない。「イランアメリカ大使館人質事件での軍事作戦失敗」でわかるように「居場所が分かっても実行は困難」ですが居場所が分からないのだからそれ以前の話です。
 でそこを荒木に問い詰めると「頑張れば居場所は分かるはずだ」「我々救う会は素人だから居場所は分からないが、玄人の自衛隊なら居場所が分かるはずだ」「居場所が分からないのは無能な自衛隊が悪い」で済ませるのだから呆れます。

という「小生が以前批判した荒木の動画や記事」と大同小異であることが予想される。実際視聴したらその予想通りでしたが。 
 以前話したのと大同小異の内容を話したあげく、動画タイトルまで国家には友人はいても保護者はいない 参考書はあっても教科書はない(R4.3.22): 荒木和博BLOG(今回)、国際社会に教科書はない、保護者もいないという話(R3.7.15): 荒木和博BLOG(以前)と大同小異。あげく拉致の現実的解決(自衛隊で救出なんてのは与太でしかありません)に全く関係ないというのだから心底呆れます。
 言うのも馬鹿馬鹿しいですが、拉致解決は「小泉訪朝」のような外交交渉しかありません。
 世界最強の軍事大国米国ですら「ワームビア君解放」は外交交渉でした。軍事力行使による救出ではない。
 それはともかく、従って動画批判は過去の「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年11/12日分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログ「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年7/14分:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログと大同小異になりますが、あらためて考える横田めぐみさん拉致【調査会NEWS3356】(R02.11.11): 荒木和博BLOG国際社会に教科書はない、保護者もいないという話(R3.7.15): 荒木和博BLOGとは違うことも言ってるので、そこに批判コメントしておきます。
【1】
 荒木曰く「ウクライナ情勢が拉致解決に使えないか」。「どう使うんだ?」つう話ですね。
 昔ならともかくまさか今「ロシアが拉致問題北朝鮮に影響力を行使するなら、日本のロシア制裁を解除してもいい」つうわけにもいかない。
 荒木も思わせぶりなことしか言わない。
 つうか、むしろ北朝鮮(実際には反対票を投票)に「賛成票は投じなくていい。せめてロシア非難決議で棄権票を投じれば、制裁解除などそれなりの対応をする」といって日本が働きかけた方がまだ現実性があるんじゃないか。まあ、あの反対票は明らかに「経済支援が欲しければ俺に従え」つうプーチンの働きかけがあったでしょうしね(中国はそういう働きかけをしたがうまくいかなかったのでしょう)。
【2】
 荒木がウクライナ侵攻について「NATOが東方拡大したのも悪かったんじゃないか?」「100%プーチンが悪いとは言えないんじゃないか?」「大抵のことは相手にも言い分があるのであって、それに耳を傾けるべきだ」と言い出したのには吹き出しました。
 その理屈なら「北朝鮮が核保有したのは、朝鮮戦争を正式終戦せず、国交も結ばない米国にも問題があるんじゃないか?」「過去にタリバン政権転覆、フセイン政権転覆(なお、フセインは米国主導の軍事裁判で死刑にされた)なんかやらかした米国にも(以下略)」といえるでしょうにねえ(勿論荒木はそんなことは絶対に言いませんが)。何で荒木が「プーチンは勿論悪いが」と言い訳しながらこういうことを言うのかよくわかりません。
【3】
 予想の範囲内ですが荒木が「ゼレンスキーの米国議会演説」に他のウヨ同様「真珠湾攻撃ウクライナ侵攻と同一視するのは日本に無礼だ」と言い出しました。「不当な侵攻という意味では違わないだろ」&「拉致解決に関係ねえ」ですね。
【4】
 実際どうなのか知りませんが、ウクライナの抵抗に対し、ロシアが各地から急遽軍を動員してその中には「北方領土のロシア軍も入っている」つう報道がありますね。
 で荒木は「今なら、北方領土の軍備が手薄だから自衛隊で奪還できるんじゃないか」。
 無理でしょうが、冗談でも言っていい発言ではない。
 ロシアの武力侵攻が批判されてる最中に「日本の武力侵攻」を主張する。いつもながら荒木はまともではありません。

*1:おそらく鑑定の結果、「W教諭ではなかった」ものの「山本美保さんの例の一件(荒木が捏造鑑定と山梨県警を誹謗)」で「W教諭の筆跡ではなかった」といって荒木に因縁つけられるのを恐れてるのでしょう。そうした警察の弱腰は嘆かわしいですが、荒木をそうしたモンスターにしてしまったのは「拉致被害者家族会」ですからねえ。俺は家族会にはもはや軽蔑や憎悪、憤怒と言った負の感情しかありません。有本嘉代子や横田滋が死んでも何ら同情の念はわいていきませんでした。今後、横田早紀江が死のうと誰が死のうと家族会には同情の念などわかないと思います。