今日のロシアニュース(2022年3月28日分)

【中国的核心】習近平政権のロシア離れは起きない プーチン氏は政治の「模範」 - 産経ニュース
 「過去のしがらみ」から、完全にロシアと縁切りはしないかもしれませんが、「ロシアの盟友」であるかのように描くのは不適切でしょう。
 なお、浅井基文氏も指摘していますが、非難決議に反対はさすがにしないものの「棄権する」などロシアに融和的な国は他にも「南ア、インド(BRICS)」「キューバベトナムラオス共産国)」などがあり中国だけではありません(ロシア軍撤退を求める国連決議。加盟193カ国の投票の内訳は?【ウクライナ侵攻】 | ハフポスト WORLD参照)。
 決議に賛成したとは言え「和平の仲介場所を提供したトルコ」「BRICSの一角であるブラジル」も比較的融和的な国でしょう。


【世界を解く-細谷雄一】ウクライナ「降伏」論が映す戦後平和主義の悪弊 - 産経ニュース
 日本共産党社民党が「降伏」など主張していないのに良くもデタラメなことがほざけたもんです。「降伏主張をする橋下」や「橋下を党創設者とする維新」、「橋下をレギュラーコメンテーターとして重用するフジテレビ」のどこが「戦後平和主義」なのか。


ネット臆測「ロシア、次の標的は北海道?」あり得るのか、識者に聞く | 毎日新聞
 識者に聞くまでもなくあり得ない話です。ウクライナ戦争で「大勝*1」してるのならともかく、報道を見る限り、明らかに苦戦しています。この状況で北海道に侵攻しても、ロシア軍の負担が増して、ウクライナ戦線も北海道戦線(?)もロシアが不利になるだけです。


バイデン氏、露体制転換の意図「ない」 ワルシャワ演説で波紋 - 産経ニュース
 あのバイデン発言を「プーチンの大統領辞任を求めてない」と見なすのは無理がありすぎます。
1)元々の原稿にはなかった物をバイデンがアドリブ発言の上に
2)「ロシア軍撤退なら賛成するがプーチン辞任までは賛成できない(国連総会非難決議で棄権するなど、ロシアとしがらみがある一部の国々)」「かえってプーチンが『絶対に撤兵しない、撤兵しても俺が辞任しない限り制裁を解除しないのだろう』などと意固地になりかねない」「バイデンは本気で『プーチン辞任』まで目指す気があるのか?。ないならこんなことは言うべきではない。プーチン体制打倒の立場に立つ活動家に不要な期待を抱かせるだけだ」などと必ずしも歓迎されず、言い訳するバイデンですが「発言が軽率すぎる」というべきでしょう。
 我々一般人が「プーチンに大統領の資格はない」というのと「プーチン辞任狙いで様々な政治的行為(例:ロシア経済制裁)を実行できるバイデン」が言うのとでは意味が違います。


【我流~社会部発】義勇兵志願者と平和国家・日本 - 産経ニュース
 「ウクライナ国軍」が存在することを考えれば「義勇兵」という「扱いが適切にされるかわからない物」に応募するのは「必要性があるか疑問」のうえに「無謀」と言うべきでしょう。
 この産経記事筆者も「それなりの常識はある」のか

 個人的には、日本人が義勇兵としてウクライナへ行くことが必ずしも〝正解〟とは思わない。

としています。

 自国のために戦う意思があるか否かを尋ねた世論調査(2014年)がある。対象の64カ国・地域のうち、「はい」と答えた人の割合が最も低かったのが日本(11%)だった。

 ウヨが「憲法九条非難」などに使いたがる調査ですがこの調査は「自国が侵略された場合」「戦争が回避不可能」などという限定は何もついていない「自国のために戦うか」なので「ナチドイツのポーランド侵攻」「戦前日本の日中戦争、太平洋戦争」「フセインイラククウェート侵攻」「ロシア軍のウクライナ侵攻」など「正当とは言いがたい戦争」も「自国(ナチドイツ、戦前日本、イラク、ロシア)のために戦う」に入ってしまう疑いがある。
 そんな調査では「(戦争が回避可能かどうか、戦争に大義名分があるかどうか、相手に戦争を仕掛けられたのか自分から仕掛けたのかなどケースバイケースなので)わからない、無回答」などが増えて「はい」が低くなるのはある意味当然でしょう。何せ日本は「自国のため」という口実で「無謀な太平洋戦争」を行った過去がある。しかも今の日本において「外国の侵略への抵抗」など「回避困難なやむを得ない戦争」が起こる可能性はどう見ても低い。
 この調査、おそらく日本に限らず「ナチのヨーロッパ侵略(ドイツ)」「旧ソ連時代のアフガン侵攻(ロシア)」など「過去に忌まわしい戦争の悲劇がある国」では「はい」は低くなるでしょうし、逆に「植民地独立戦争」「独裁者打倒の民主化戦争」など「輝かしい戦争の栄光がある国」では高くなるでしょう。憲法九条云々という話では全くない。

*1:もちろん「大勝した」としても「ウクライナ周辺国(例:ポーランド)に侵攻」ならまだしも、北海道侵攻などあり得ませんが。