今日の産経ニュース(2022年7/21日分)(副題:安倍暗殺続報ほか)

<独自>濃厚接触者の待機、5日に短縮 検査陰性で3日目解除案も - 産経ニュース
 感染が再拡大してる状況で「待機期間を減らしたい」とは、「正気か?」ですね。


保育所や幼稚園で濃厚接触者を特定せず 千葉県、社会経済活動維持を重視 - 産経ニュース
 「オミクロンは重篤になりにくいから」てそんなんでいいのか。単に「特定の手間をかけたくない」「待機期間で相手の反感を買いたくない」などで「濃厚接触者を特定したくないだけ」でしょう。


Jリーグもコロナ感染相次ぐ 浦和ロドリゲス監督が陽性、京都は計18人 - 産経ニュース
22日からの中日―巨人3連戦を延期 新型コロナ集団感染で - 産経ニュース
浅香山部屋でコロナ感染、休場力士は計134人に 大相撲名古屋場所 - 産経ニュース
 深刻な感染で「スポーツ試合が成り立たないかもしれない」という笑えない事態になりつつありますね。そもそも過去において「無観客試合」だったところ「観客制限がほとんどない」など最近はあまりにも油断しすぎていた気もします。


妻の昭恵さん「補選には出ません」 安倍氏死去の衆院山口4区 - 産経ニュース
 「昭恵的には真面目」なのでしょうが「それ、今すべき話なの?(あんたら安倍周辺にとって安倍の死はもうどうでも良くなったの?)」「補選での候補者決定が現実的スケジュールになってからすべき話じゃないの?。まだ誰も出馬表明してないよね?」ですね。
 しかし、これは「自民党安倍派的に」「安倍一族的に」か一体どういう意味合いか知りませんが「今の時点で、昭恵が出馬意思の有無を表明しないとまずい」ような立場に昭恵は置かれてるのか?
 昭恵の出馬辞退については、自民からは「岸防衛相(安倍の実弟)の息子が出る」「山口選出の林芳正*1が鞍替え出馬」など諸説ある*2ようですが、どっちにしろ安倍生前ほどの政治力はもはや安倍一族は持てないのではないか(特に林が鞍替え出馬して当選など「安倍と関係の薄い人間が当選」した*3場合)。


千葉・熊谷知事、旧統一教会との連携めぐり「政治家は慎重にすべき」 - 産経ニュース
 「絶対に許されない」といえない辺り、所詮は自民党の政治家です。


立民と共産、旧統一教会と自民などの関係追及の構え 対策本部・チーム発足 - 産経ニュース
 本来、自民党が自浄能力を発揮すべきなのですが、それがないから呆れます。なお、例の「2015年の統一教会の名称変更許可」ですが当時の文科相は下村*4だそうです。これで下村が政治的にダメージを受ければ大変嬉しいですが、どうなるか。
 それにしても共産の場合は今回の追及は「安心して見ていられる」のですが立民の場合、既に「統一教会との関係がマスコミに云々される議員」が出ていることが「何だかなあ」ですね。自民から「立民にも統一教会と関係のある議員はいる」と逆襲を招いたあげく、しどろもどろになるのだけは辞めて欲しい。


動機に飛躍、責任能力は 専門家「強固な信念」「高い知性」「量刑影響も」 近く鑑定留置 - 産経ニュース

 母親が信仰する旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)への恨みから安倍氏殺害を狙ったという動機には論理の飛躍がみられる
 精神科医の井原裕氏*5は、(中略)旧統一教会への恨みが安倍氏の殺害計画に転じたことは「母親の信仰が容疑者の生い立ちに影を落としている。その中で生まれた敵意が特異な犯罪思想を育てた」と推測。「鑑定はこの強固な信念を精神医学的にどう評価するかにかかっている」と指摘した。

 「安倍万歳」産経らしくて吹き出しました。
 まるで

ヒッチコック映画「疑惑の影*6」(1943年)のモデルとされるアール・ネルソン*7
ヒッチコック映画「サイコ」(1960年)のモデルとされるエド・ゲイン
シャロン・テート*8を殺害したマンソン*9ファミリー

などのような「理解不能な常軌を逸した犯罪者」のような物言いですが、どこに「論理の飛躍」「特異な犯罪思想」があるのか。安倍と統一教会が全く無関係ならともかく、「安倍=統一教会の走狗」なのだから、「統一教会の被害者・山上」が安倍に殺意を抱くのは、実に合理的でしょうに。心神喪失どころか、心神耗弱も成り立つとは思えません。
 井原某氏も「医者として信用できるのか?」「もしかして安倍シンパ?」と疑わずにはいられません。そもそもコメント欄でご指摘があるように「診察もしてない」し「主治医でもない人間*10」がマスコミ報道で勝手に判断など医者のやるべき事ではないでしょう。


公明・山口代表、安倍氏の国葬について「弔問外交」の意義を強調 - 産経ニュース
 おいおいですね。「安倍の国葬」についての「悪しき政治利用」という批判に「弔問外交ガー」とはバカなのか。弔問外交は「悪しき政治利用」の典型でしょうに。


「ずれまくりは自民・茂木氏」と維新・松井代表 安倍氏国葬めぐり - 産経ニュース
 「自民補完勢力」維新なら茂木に同調するかと思っていたので意外です。俺が思ってる以上に「安倍国葬論」には批判が強いのかもしれない。


「多様な考え方の県民いる」安倍氏銃撃非難決議に共産県議が反対 神奈川 - 産経ニュース
 おそらくは「単なる銃撃非難」ではなく「安倍の美化」「国葬の正当化」など共産党として容認できない内容があったのでしょう。


山上容疑者、事件の1カ月前から無職 収入途絶え犯行決意か - 産経ニュース
 勿論「経済的苦境」は山上の犯行を助長したでしょうが、「安倍が襲撃された」のは「安倍が統一教会の走狗」だからであり、山上は「何の恨みもない安倍」を襲撃したわけではありません。


【阿比留瑠比の極言御免】故人利用する鳩山氏と朝日 - 産経ニュース
 「安倍の死」を国葬にする方がよほど「故人の政治利用」だろうに良くも言ったもんです。
 ちなみに阿比留の言う「故人の政治利用」とは「安倍の国葬は、安倍のせい(森友公文書改ざん)で自殺に追い込まれた近畿財務職職員・赤木氏に失礼だ」という批判(つまり、ここでの故人とは安倍ではなく、赤木氏)のことです。「赤木氏の死」で安倍が批判されることがよほど阿比留には耐えがたいらしい。まあ、安倍の国葬は赤木氏だけでなく「伊藤詩織氏」「統一教会の被害者」などに対しても失礼ですが。


【産経抄】7月21日 - 産経ニュース

 一昨日の朝、フィギュアスケート男子の羽生結弦*11選手(27)が競技を退き、プロに転向するとの一報が職場に流れると、近くのデスクから素っ頓狂な声が上がった。
「オリンピックには出るんだろう。プロ野球選手も出てたし」
▼身内の恥をさらしてしまった。フィギュアスケートの場合、五輪や世界選手権で活躍しているのは、スケート連盟に選手登録しているアマチュアである。

 出場資格の問題以前に「プロ転向=もはや五輪や世界選手権と言った第一線でやっていけない」と言う意味ですからね。
 「今後は技術力がなくても(と言うと語弊がありますが)、演出力、エンターテイメント力でカバーできるプロのアイスショーでやっていく」と言う話です。

*1:福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第二次、第三次安倍内閣農水相、第四次安倍内閣文科相などを経て、現在、岸田内閣外相

*2:この状況下で「森友疑惑の昭恵」が「岸の息子」「林」を差し置いて「私が出ます」とは確かに言えないでしょう。自民党内部ですら「昭恵を立てるくらいなら岸の息子や林の方がましだ」という反発が出そうです。

*3:勿論俺としては「野党共闘で勝利したい」ところですが、連合も公然と安倍支持し、それに立民が何も言えないような場所ですからね、あそこの選挙区は。なかなか難しい。

*4:第一次安倍内閣官房副長官、第二次安倍内閣文科相自民党選対委員長(第二次安倍総裁時代)、政調会長(菅総裁時代)など歴任

*5:獨協医科大学越谷病院教授。著書『精神科医島崎敏樹』(2006年、東信堂)、『激励禁忌神話の終焉』(2009年、日本評論社)、『精神鑑定の乱用』(2010年、金剛出版)、『思春期の精神科面接ライブ』(2012年、星和書店)、『生活習慣病としてのうつ病』(2013年、弘文堂)、『プライマリケアの精神医学』(2013年、中外医学社)、『うつの8割に薬は無意味』(2015年、朝日新書)、『うつの常識、じつは非常識』(2016年、ディスカヴァー携書)、『精神科医と考える薬に頼らないこころの健康法』(2017年、産学社)、『うつ病から相模原事件まで:精神医学ダイアローグ』(2017年、批評社)、『「子どもの発達障害」に薬はいらない』(2018年、青春新書インテリジェンス)、『相模原事件はなぜ起きたのか:保安処分としての措置入院』(2018年、批評社)など(井原裕 (精神科医) - Wikipedia参照)

*6:映画「第三の男」(1949年)でホリー・マーチンスを演じたジョゼフ・コットンが「一見好人物だが殺人鬼という裏の顔を持つ人物」を好演してるとのこと

*7:1897~1928年。22件の殺人で死刑執行(アール・ネルソン - Wikipedia参照)

*8:1943~1969年。女優。映画監督ロマン・ポランスキーの妻で妊娠中だったが、マンソンファミリーによって刺殺された。

*9:1934~2017年。7件の殺人罪で、1972年にカリフォルニア州最高裁でマンソンに対する死刑が決定したが、死刑制度が廃止されたことで、マンソンは自動的に終身刑減刑された。

*10:まあ主治医や診察した場合は「医師の守秘義務」が生じるのでその場合は「別の意味」で「マスコミにべらべらしゃべったらまずい」ですが。

*11:2014年ソチ五輪、2018年平昌五輪でフィギュアスケート男子(個人)金メダル