今日のロシアニュース(2022年8月24日分)

ウクライナ侵攻半年:「批判言いにくい空気」国家総動員体制の重苦しさ、疲弊する暮らし | 毎日新聞

 マキシム・アロシンさん(23)。彼も雇用状況への不満を語った。
 「定職を探していますが『若い男性は徴兵の待機リストに載っているから雇用できない』と断られてしまうのです」。
 同年代の友人は多くが軍に招集され、すでに2人が戦地で命を落としたという。
 この戦争は、いつまで続くのだろう。
 「我々は最後の一息、最後の弾薬、最後の一人の兵まで戦い続ける」「自らの家から占領者を追い出すまで屈しない」
 ウクライナが「国家の日」と定める7月28日、ゼレンスキー大統領は国民に徹底抗戦を訴えた。
 だが、戦いが長引くほど、国内経済は疲弊する。世界銀行は鉄道や道路などインフラの破壊や、国民の多くが国外に避難したことによる消費の落ち込みなどにより、22年の実質経済成長率が前年比マイナス45・1%になると予測する。軍事費の増大も経済の足かせとなっていく。
 国家総動員体制が生む重苦しさも人々にのしかかる。政府は侵攻後、18~60歳の男性を原則、出国禁止にした。徴兵に備えさせるためだ。
 しかし、弁護士のアレクサンデル・グミロフさん(42)は「戦争を口実に、無意味に権利が侵害されている。戦場には訓練され、戦う意思のある者が行くべきです。兵士になることだけが、国への貢献ではない」と疑問を呈す。

 「勧善懲悪(ロシア悪、ウクライナ善)」でウクライナ戦争を描く傾向がある日本でこうしたゼレンスキー批判記事が載るようになったことは興味深い。


ウクライナ侵攻、崩れた安保の国際秩序とアジアの不穏: 日本経済新聞(安全保障エディター甲原潤之介)

 「力による現状変更」を止められない状況をみたスウェーデンフィンランドは中立政策をやめてNATOに加盟申請した。

 ウクライナで苦戦が続くロシアが他国へ侵攻する可能性は当面なく、ロシア以外に侵攻する国も考えがたい。そういう意味では「急いでNATO加盟する理由」はどこにもない。
 つまりは「ロシアガー」はNATO加盟の口実に過ぎず「火事場泥棒的行為」というべきでしょう。

 アジアはNATOのような集団安保の仕組みがない。冷戦期は日本や韓国を防衛する米国の軍事力が中ソを上回り、集団防衛の必要性が薄かったためだ。

 いや、そういう話ではないでしょう。個別軍事同盟(日米、米韓など)なら存在するし、東南アジアのASEANを除けば、「EC→EU」のような経済同盟もないわけですから。
 というか、あえて言えば「当初のASEAN」は「東南アジア軍事同盟」を目指したと思いますが、それは「共産国ベトナムラオスの加入」などもあり、次第に「経済同盟化」するわけです。


ウクライナ大使がローマ教皇批判、思想家娘爆殺の発言巡り|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
 この程度の発言にかみつくのかと、ウクライナ大使には呆れます。ロシア政府が「ウクライナ犯行説」を主張してる中、これでは「ほら、やはりウクライナが犯人だ。だから彼女の死を悼んだ教皇にかみついたのだ(犯人だから彼女の死を悼まないのだ)」とロシア側から格好の攻撃材料にされるでしょうに。

 教皇は、ロシアとウクライナ双方の子どもたちが殺害されており、「孤児となることに国籍は問われない」と発言。一方、Yurash大使は「侵略者と被侵略者、レイプの加害者と被害者を同一に語ることはできない」と投稿した。大使の投稿に対するバチカンのコメントは得られていない。

 これも酷いですね。プーチンのせいだから「ロシア人の孤児」などどうでもいいというのか。バチカン側も内心不快でしょうが「泥仕合はしたくない」とあえて黙ってるのでしょう。「ウクライナ政府の拉致被害者家族会化、岡村勲化(被害者であることに思い上がり、自らを常に正義の側だとする)が酷い」と思いますね。「ロシアが酷いこと」を前提にしての話ですが、ウクライナ政府に対する失望を禁じ得ません。


松野官房長官「LNG安定供給に万全期す」 サハリン2新会社に三井、三菱が参画意向 - 産経ニュース
 ということで「対ロシア制裁強化」「いきなり日本に相談もなく、ルールを変更したロシアへの不信の表明」と言う理由での不参加もできたところ、参加するそうです。


クリミア奪還手段選ばず ウクライナ大統領「停戦の用意ない」 - 産経ニュース
 「何だかなあ」ですね。「手段を選ばず」といったところで、細かいことを無視すれば、奪還には【1】ロシアとの外交交渉、【2】ロシアからの軍事的奪還の2つしか手段はありません(ゼレンスキーの口ぶりでは【2】のように感じますが)。
 それにしても

ゼレンスキー氏は以前、侵攻前の状況までロシアが撤退すれば停戦交渉の再開が可能だとしていた。

と言っていた男が「状況が好転したとも思えない」のに「クリミア奪還」と言い出す。
 ゼレンスキーが何を考えてるのかさっぱり分からず「バカなのか?」と言いたくなります。