高世仁に悪口する(2022年8/29日分)

ヒトラー暗殺計画とロシア - 高世仁のジャーナルな日々

 岡田氏は会見で「当時、世界日報と旧統一教会との関係は承知していなかった。特定の団体に偏った記述は見られなかったので、一般のメディアの一つと思った」と語っているが、これには驚いた。
 『世界日報』が「そのスジ」の新聞だということは、政治家であれば常識だと思うのだが。立憲はあの有田芳生さんが所属していた党*1だろう?。こういうのを平和ボケじゃなくて何ボケっていうんだろう。政治家として緊張感が足りないと言わせてもらおう。

 高世には「おいおい」ですね。岡田の発言が、高市*2同様に嘘であることは明白でしょうに。
 「世界日報統一教会と関係があることは承知していたが、選挙支援(岸信夫前防衛相や萩生田政調会長)や献金受領と違い、インタビューを受けることに問題を感じていなかった」が「恐らく事実」でしょうがそうは言わず、モロバレの嘘をつく岡田も呆れたバカです。もう少しまともかと思っていたのですが。
 これが「元民主党代表」「閣僚経験者(鳩山、菅内閣外相、野田内閣副総理・行革相)」「元立民党常任顧問」という大物政治家で、今度、立民党幹事長に就任したと言うから頭痛がします。こんなことで立民は「自民の統一協会問題」が追及できるのか。「岡田氏同様に問題を知らなかった」「我々(萩生田政調会長高市経済安保相、山際*3経済財政担当相など)を非難するのなら岡田氏も幹事長を辞めるべきではないか」と居直られたらどうする気なのか。共産、社民、れいわの足を引っ張ることにならないか。
 そして有田氏も岡田らの無茶苦茶(統一教会疑惑議員は岡田だけではないし、岡田を幹事長にした以上、泉代表以下、執行部全員に責任が生じる)を果たしてきちんと批判できるのか。それができなければ「立民党からまた選挙に出馬したいから有田氏は甘いのだ」と勘ぐられても仕方ないでしょう。

 もう一つ驚いたのが日テレの「24時間テレビ・愛は地球を救う」に統一教会の信徒がボランティアスタッフとして参加していたとの暴露だ。
 「24時間テレビ」をやっているディレクターに尋ねてみると、若いプロデューサーだと統一教会を知らないからチェックもできなかったのではないか,という。

 日本テレビと言っても「系列のテレビ金沢」であり「テロップで協力団体の一つ(統一協会能登教会:七尾市)として一瞬だけ」の話です。他にもテロップでは協力団体が大量に出てきたわけです。高世が貼り付けている画像だと他にも「能登町能登パン」「金沢駅前・加賀ぐっすりクリニック」「鈴見台/デイサービス・ホームケアセンターあみ」「金沢市/足場工事(有)響伸仮設」の文字が見えます。
 勿論いかに「若手」で「報道担当でなくバラエティー担当」とはいえ「テロップで統一教会の名前を出すこと」の問題性に気づかないというのもどうかと思います。テレビ局側に一定の謝罪や反省は必要とは思いますが、それにしても統一教会がいうような「ズブズブ」と言う話とは違う。
 「統一教会の協力なしでは番組がそもそも作れなかった」「統一教会の活動を番組内で美化した」とか、そういう話とは違う。
 そして今のところ、統一教会はマスコミとの関係について「これしか出してない」わけで「本当に統一教会が言うほどマスコミが何らかの形で統一教会と関与した事例があるのか」は疑わしい。 
 なお、統一教会の行為は「ミヤネ屋」「ニュースエブリィ」などで統一教会批判する日テレへの牽制でしょうが、日テレはこんなことに怯えず、今後も統一教会批判を続けて欲しい。

 NHKBSでヒトラー暗殺計画を紐解く番組があった。分かっているだけで40件以上*4ヒトラー暗殺の計画があったという。

 と言うので高世が無責任に「プーチン暗殺」を叫ぶかと思いきや、「プーチンをロシア国民の手で引きずり下ろして欲しい」とさすがに常識的でした。
 とはいえ、「2000年の大統領就任」からプーチンも「様々な手を打って権力基盤を強固にしています」からねえ。ロシアのメディアもプーチンの圧力に屈服して「プーチンに都合のいい情報しか流さない」ようですし。
 「プーチンに撤退意欲を出させる」「ロシア国民に反プーチン感情を抱かせる」目的での「対ロシア経済制裁」も今のところは、そうした効果を上げるまでには至っていません。

 興味深かったのは、ヘニング・フォン・トレスコウ*5国防軍首席作戦参謀(41)。優秀な将校だったというトレスコウは、ソ連を攻撃するヒトラーの強引で稚拙な作戦に不信感をもった。ソ連軍の猛反撃にも退却を認めず多くの兵士が絶望のなか犠牲になっていった。さらにドイツ占領地域では、ユダヤ人や抵抗勢力共産主義者と疑われたロシア人などを次々に虐殺。1000万人以上の民間人が殺されたとされる。
 トレスコウは、これを止めるにはヒトラー排除しかないと決意する。
 「行動に出るものがいたと世界と歴史に示すことが重要なのだ」(同志への手紙)
 「この残虐行為は百年経っても悪影響を残すだろう。その責めを負うべきはヒトラーだけでなく、むしろ君や私であり、君の子どもや私の子どもでもあり、通りを横切っているあの女性でもあり、あそこでボールを蹴っている若者でもある(トレスコウの言葉)
 ナチの蛮行は一般の市民も加担したドイツ人全体の責任だと考えていたのだ。
 この番組を観ながら、ロシアではどうなんだろうと思わずにはいられなかった。
 私たちはロシア人に届くよう、粘り強くウクライナ侵攻をやめよと声を上げ続けていくしかない。それがさまざまな経路や機会によってロシア国民の「責任感」の琴線に触れ、行動につながっていくことを期待して。

 ここで「ロシアのウクライナ戦争(そしてそこでの蛮行)は一般の市民も加担したロシア人全体の責任」という趣旨のことを言い出す高世ですが俺的にはむしろ「南京事件」「731部隊」「慰安婦」「徴用工」などの「戦前日本の戦争犯罪」を連想しました。
 戦前日本には結局「ヒトラー暗殺計画」のようなものはありませんでした。その結果、「遅すぎた聖断」で「沖縄戦」「東京大空襲」「広島、長崎原爆」などで多くの人間が犠牲になった。
 勿論、今更過去はどうにもならない。であるならば「過去を深く反省すべき」なのですが、自民党政権(安倍、菅、岸田)は少女像や徴用工判決に逆ギレしてホワイト国除外をやるわ、「徴用工問題を無視した形で端島炭鉱(軍艦島)を世界遺産登録するわ、端島炭鉱に続いて佐渡鉱山を世界遺産登録申請するわ(そして韓国の抗議には徴用工に問題はないと嘘八百)」、そして、それに対する批判が弱い(共産党などの批判はありますが)というのだから日本人として本当に恥ずかしい。
 高世の言葉をもじれば

日本の侵略戦争(そしてそこでの蛮行)は一般の市民も加担した日本人全体の責任
私たち(?)は一般の日本人に届くよう、粘り強く「ホワイト国除外をやめよ」「(韓国の批判を受ける今の形での)佐渡鉱山の世界遺産登録申請をやめよ」などと「戦前日本の侵略、植民地支配」批判の声を上げ続けていくしかない。それがさまざまな経路や機会によって日本国民の「責任感」の琴線に触れ、行動につながっていくことを期待して。

でしょう(正直、この点では日本マスコミが「ウクライナ戦争でプーチン万歳しかしないというロシアメディア」並に、批判精神が弱いこともあって、日本人多数派の倫理観には俺は絶望的ですが)。「まず隗より始めよ」ですね。高世のように「日本人の無反省さ」を棚上げして「ロシア人に反省を説いても」俺的には「気持ち悪さ」「偽善性」しか感じません。
 それはともかく「1945年の敗戦から77年経った2022年の日本」ですらそれです。残念ながら「現在進行形のロシア」ではもっと「反省のきっかけ」は少ないでしょう。
 それと話が脱線しますが「様々な違いがある」ので単純比較できないとはいえ「組織的なヒトラー暗殺計画」すら失敗したのに「単独犯の山上」が「たった2発の発砲」で安倍暗殺に成功したのはまさに「山上は強運、幸運」であり「安倍は悪運、凶運、不運」でしょう。
 というか、「安重根伊藤博文*6暗殺」も「(通説では)背後関係なしの単独犯、山上同様逮捕を恐れていなかった」であるし、意外と「逮捕を恐れない単独犯の方が成功する」のかもしれない。

*1:といっても有田氏は別に党幹部でもないし、昨今は著書『何が来たって驚かねえ!:大震災の現場を歩く』(2012年、駿河台出版社)、『ヘイトスピーチとたたかう!:日本版排外主義批判』(2013年、岩波書店)、『北朝鮮拉致問題』(2022年6月、集英社新書)ということで、統一教会云々より「北朝鮮拉致云々」など他のことをネタにしていたと思いますが。有田『改訂新版 統一教会とは何か』(2022年9月、大月書店:1992年に旬報社から刊行した著書の改訂版)が出版されたのも「山上による安倍暗殺後の話」です。安倍暗殺がなければ果たして改訂版が刊行されたかどうか。

*2:第一次安倍内閣沖縄・北方等担当相、第四次安倍内閣総務相自民党政調会長(第二次安倍、岸田総裁時代)などを経て岸田内閣経済安保担当相

*3:統一協会系イベントに参加するためにわざわざネパールまで行ったというのだから相当の癒着です。

*4:これについてはヒトラー暗殺計画 - Wikipedia参照

*5:1944年7月20日のクーデター失敗が伝わると、翌日トレスコウは自決した。当初は計画への参加が知られていなかったため軍人墓地に埋葬されたが、加担が明らかになると墓が掘り起こされ、遺体はザクセンハウゼン強制収容所で焼却された(ヘニング・フォン・トレスコウ - Wikipedia参照)。この暗殺未遂では事件へ関与したクラウス・フォン・シュタウフェンベルク国内予備軍参謀長、フリードリヒ・オルブリヒト国防軍最高司令部国防予備局長、ヴィルヘルム・カナリス国防軍情報部長などが死刑になり、ルートヴィヒ・ベック元参謀総長が自決した。また、事件への関与を疑われたフリードリヒ・フロム国内予備軍司令官が死刑となり、ギュンター・フォン・クルーゲ西部戦線司令官、エルヴィン・ロンメル(第7装甲師団長、アフリカ装甲軍司令官、B軍集団司令官など歴任)が自決している(但し、ロンメルの自決はヒトラーによる強制)(7月20日事件 - Wikipediaエルヴィン・ロンメル - Wikipedia参照)。

*6:首相、貴族院議長、枢密院議長、韓国統監など歴任。元老の一人