珍右翼・高世仁に悪口する(2022年9/11日分)(追記あり)

国防費の財源が争点のスウェーデン総選挙 - 高世仁のジャーナルな日々

 昨夜は中秋の名月*1を堪能した。
 「お月見ヨガ」の会が東京・小金井公園であり、私は「心のストレッチ」を依頼された。
 お題は「お月さまはなぜ空で輝くの?」。
 月がなかったら地球上のあらゆる生きものが絶滅することを解説。私たちが生きていられるのは月のおかげ、「月は私のために空に輝いている!」と心で唱えながら月を仰ぎ見るワークをやった。

 高世のバカさに呆れて二の句が継げません。月の存在が高世が言うように「地球の生命体(人類含む)」にプラスの影響を与えてるとしてもそれは「地球の生命体のために月がある」と言う話ではない。人間が「肉や魚、卵、野菜」等を食べるからと言って「これらが人間に食べられるために存在してるわけではない」のと同じ話です。よくもこんなアホな「ワーク」ができたもんです。

 (ボーガス注:太平洋戦争において)日本は降伏して良かった、戦争を続けていたら、(ボーガス注:東京大空襲沖縄戦、広島、長崎原爆などの犠牲者の上に)さらに無駄な犠牲者が積み上がったはず、と考える日本人は多かった*2だろう。そして、敗戦によって民主主義の「良い世の中」の幕が開いた*3、と。つまり、戦争に負ける、降伏するということに悪いイメージ*4を持っていない。
 ウクライナでの戦争を、こういう日本人の特殊な体験と心情*5をベースに論じないよう注意したい。

 高世のアホさには「やれやれ」ですね。そんな単純な議論をしている日本人がどれほどいるのか。
 そもそも「自分から仕掛けた戦争で自滅した戦前日本(例えるならベトナム戦争の米国やアフガン侵攻の旧ソ連のような物)」と「ロシアに侵攻されたウクライナ(例えるならナチドイツに侵攻されたポーランドや戦前日本に侵攻された中国みたいな物)」を同一視している日本人なんかどれほどいるのか。
 そもそも、高世ら徹底抗戦派のように「ロシアは酷い」と言ったところでそんな感情論で何がどうなるわけでもない。また、「高世ら徹底抗戦派」が非難する人間の多くが主張してるのは「降伏」「敗北」ではなく「停戦」です。例えば「朝鮮戦争の停戦(終戦条約が結ばれてないので現状は建前では停戦状態)」は韓国or北朝鮮の「敗北」「降伏」ではない。
 「停戦」と「敗北」「降伏」を勝手に同一視するなと言いたい。そもそも「一部地域限定」とはいえ既にウクライナは「戦っても敗戦が見えてた」ので「マウリポリ」などでロシアに「敗北」「降伏」してますし。

 政府は国防費を現在の約2倍に引き上げると表明、国防費の財源をどこに求めるかが最も大きな争点になっている。
 与党の「社会民主労働党」は、増税でまかなうとの主張。富裕層への課税強化などで手厚い社会保障を維持しつつ国防を強化する方針を打ち出している。
 これに対して最大野党の「穏健党」は、増税はせずに社会保障費などを抑えることで国防費を捻出すべきだとする。

 「国防費増額などという愚行は辞めろ」「岸田並に酷いな」と言いたい。「ロシアのウクライナ侵攻ガー」は詭弁でしかない。
 ウクライナ戦争で苦戦するロシアに「ウクライナ以外の国(フィンランドに限らない)」を侵攻する余裕などない。勿論ロシアの他に、フィンランドに侵攻する国があるわけもない。「政治家の防衛利権あさりか?」と疑いたくなります。
 フィンランド国民には「国防費増額など主張しない政党」に投票して、与党や最大野党の暴論「国防費増額」に鉄槌を下して欲しいところです(残念ながらなかなか難しいのでしょうが)。「国防費を増やしても福祉を守る」というだけ与党の方が最大野党よりマシですが「国防費増額という愚行」を主張してる時点で話になりません。
 「国防費増額」を口にしながらも、参院選の争点として「強く打ち出すこと」を躊躇した「岸田自民」の方が「まし」にすら見えます。
 「侵略戦争を起こして酷い目に遭った国(日本)」と「そうでない国(フィンランド)」の違いなのか?
 また高世に寄れば移民反対を打ち出す右翼政党の躍進が危惧されてるとのこと。俺のフィンランド評価がダウンしました。
【追記】
スウェーデンで右派過半数 総選挙敗北の首相辞意 - 産経ニュース
 マスコミ報道に寄れば「移民反対を打ち出す右翼政党」が躍進してるそうでげんなりします。

*1:「陰暦(旧暦)の8月15日に見られる月」のこと

*2:多いも何も事実ですが。

*3:治安維持法の廃止(共産党の合法化)」「不敬罪の廃止」「新憲法制定(国民主権天皇象徴化、政教分離国家神道廃止)、地方首長公選制)」など「民主主義観点での戦後のプラス面」は無論ありますが、「逆コース(レッドパージ公職追放解除など)」の問題を考えればそれほど単純な理解の日本人も少ないのでは?

*4:敗戦後の「シベリア抑留」「中国残留日本人孤児」等を考えればそれほど単純な理解の日本人も少ないのでは?。まあ太平洋戦争は明らかに「ハルノート受諾」で回避できた戦争のうえに「相手が大国・米国なので、開戦する前から敗戦が危惧されていた」ので「敗戦したこと」よりも「開戦したこと」への悪いイメージが大きいとは思いますが。

*5:敗戦がプラス面に働いたというなら「ナチズム、ファシズムの終了(ドイツ、イタリア)」などがあり、何も日本限定ではない。