珍右翼・高世仁に悪口する(2022年10/27日分)

習近平体制下で相次ぐスパイ罪による邦人逮捕 - 高世仁のジャーナルな日々

 王さんは、きのう書いた胡錦涛の途中退席問題では、体調問題が理由という見立てだ。
「海外のメディアでは『習主席が胡錦涛氏に恥をかかせようとした』という見方もあるようですが、共産党の権力闘争は陰で行われるもので、外部に対しては団結しているイメージを見せたがるのです」。
 その論理もよくわかる。

 何も中国共産党に限らず「テレビカメラの回ってるところ」でもめ事をやりたがる人間もいないでしょう。
 従って俺も「強制退去」ではなく【1】本当に体調不良か、【2】抗議意思の表明として胡錦濤氏が自主退去したが建前では、病気退出のどちらかだろうと見ます(習氏が強制退出させたわけではない)。
 そもそも「胡錦濤氏」に恥をかかせたところで習氏に対する反発をかき立てて、習氏にとっては不利益なだけでしょう。

 王さんによると、次世代の幹部の登用が見られないまま、習主席と路線が違う共青団*1人脈*2が全滅*3したことは、習近平が次期もトップ*4をやるつもりであることを意味し、10年間は権力を握り続けるだろうという。

 おいおいですね。
 「習氏が地方回り(福州市*5党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記等)していたときの部下」など「子飼い」が多く登用されたことが事実だとしてもそれは「習氏が四期目もやるつもり」であることを意味しないでしょう。
 三期で退任する場合も「子飼いに禅譲するとともに一定の政治力をキープしたい(例:首相退任後も実弟・佐藤首相や子分・福田首相、女婿・安倍晋太郎*6を通して無視できない政治力を保有し続けた岸元首相)」と考えて、子飼いを登用したことは十分あり得ます。

 日中青年交流協会の鈴木英司さんは2016年、訪問先の北京で帰国のため空港に行ったところ、突然当局に拘束された。「スパイ活動に関わった」という容疑だった。裁判では懲役6年などの判決を受け、今月11月に刑期を終えて出所したばかりだ。
 逮捕自体がまったくの事実無根で、裁判もでたらめだったと鈴木さんは訴えている。鈴木さんは日中交流をする団体で活動しており、スパイなどする動機もないだろう。

 とはいえ、鈴木氏の主張「私は無実」が仮に事実だとしても、「何の目的もなく逮捕はしない」でしょう。中国政府にとって「何故彼を逮捕する必要があったのか」を知りたいところです。あえて言えば「逮捕は違法」と非難するよりも「逮捕動機を知ること」の方が重要ではないか(勿論難しいことではあるでしょうが)。
 それと、あえて言えば「現実問題」としては「解放するためならバーター取引も辞さない」と言う対応をするほかないのではないか。高世のように「人権問題ガー」と中国を非難してもぶっちゃけ「解放実現」と言う意味で「意味がある」とは俺は思いません。


中国当局の政策を映像で支える日本人 - 高世仁のジャーナルな日々
 別に中国政府の広報を担当しているわけではなく、竹内氏は「中国の魅力的なところ」のみを撮影、紹介しているに過ぎないので、彼をどう評価するにせよ、「中国当局の政策を映像で支える」とはいえないでしょうがそれはさておき。
 勿論「アンチ中国」の高世はそうした「親中派日本人(今回は竹内亮氏*7)」を非難してるわけです。また櫻井よしこについても

 『文藝春秋』11月号に安田峰俊*8の「『親中日本人』の言い分を聞いてみた]*9」が載っていて興味深く読んだ。
 「親中日本人」の代表として取り上げられているのが、昔からよく知っている人物だった。ドキュメンタリー監督の竹内亮氏(43)。
 彼は今、中国でもっとも有名な日本人といっていいが、SNSでの発信を見ると、自分の人気の高さを単純に喜んで誇る、安田氏の表現を借りると「イノセントさ」が目につく。かつての彼とはだいぶ違うなと感じる。
 竹内氏の変化で想起したのが、政治的立場はまったく異なる櫻井よしこ*10だ。
 今や極右の広報官と言っていい活躍ぶりだが、彼女をテレビニュースの世界に引きこんだ人に聞くと、はじめは政治的にはまったく無色、というより政治にさほど関心があるようには見えなかったという。『今日の出来事』のキャスター時代は、自分の意見は抑えめで、プロデューサーの指示をよく聴く優等生のMCだったそうだ。
 それが「朱に交われば」で次第に染められ、担ぎ出されていくうち、「立場」が商売になっていったように見える。多くの右翼メディアに寄稿しインタビューされ、講演会に呼ばれしていくうち、櫻井よしこ氏にとって、「右」は収入源として生活を支え、そして生き方にもなっていく。
 他山の石として省みよう。

と批判していますが、良くも「救う会、家族会の幇間太鼓持ち」だった「自分」を「棚上げして」ふざけたこと(特に赤字部分他山の石)が言えたもんです。高世には「少しは恥を知れ」と言いたい。

そういうことであるなら、小泉元首相、田中均氏、蓮池透氏らに陳謝する用意くらいはあるんだろうな - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2020.12.21
これじゃあ「ジャーナリスト」でなくて「反北朝鮮活動家」だ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2012.2.27
北朝鮮が崩壊する前に自分の会社を倒産させた無様で無残な話 - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2021.4.28
けっきょく「横田めぐみ拉致問題における安明進証言」などというものにのっかったのが、高世仁が会社をこかした淵源(の少なくとも1つ)ではないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2021.5.25
巣食う会とか家族会系の連中とかかわった北朝鮮関係の言論人は、その後ろくな状況でないと思う(関川夏央や高世仁、恵谷治、李英和ほか) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2021.7.14
高世仁の幼稚なデマ自慢を平然と垂れ流すNHKの馬鹿さとクズぶりに本気であきれ返る - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022.1.11
自分に都合の悪いことを他人などのせいにしているあたりが、高世仁が会社の経営に失敗した遠因でもあったのだろう(福島香織の独立の失敗もあまりにひどい) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022.5.9
家族会と巣食う会の見解と違う報道ができずに高世仁の北朝鮮報道は自滅した(関川夏央もたぶん同じ) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022.6.3
高世仁の経営する会社(ジン・ネット)が倒産したのは、高世の経営手腕の低さと制作した番組の評価が低いということに尽きるだろうに - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022.6.20
けっきょく高沢皓司も、高世仁や小林峻一らと同様、ネタに遭遇したから本を書けた一発屋だったのだろう - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022.7.13
田中均元外務省アジア大洋州局長が、日朝首脳会談直前に米国高官に会談についての事前通告をしたことを認めた(高世仁とか家族会ほかの面々は、どんだけ馬鹿なのかと思う) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2022.9.12

という「救う会、家族会の幇間太鼓持ちだった」高世と「安倍応援団」で今や「国家基本問題研究所理事長」「『美しい日本の憲法をつくる国民の会』共同代表」の櫻井と何が違うのか。俺は違わないと思いますね。
 そして「朱に交われば」で次第に染められ、担ぎ出されていくうち、「立場」が商売になっていったように見える「右」は収入源として生活を支え、そして生き方にもなっていく。という「高世の櫻井批判」は高世と「右翼団体である救う会」や「『救う会の傀儡』も同然の家族会(救う会の悪影響で明らかに右翼団体も同然)」との関係にも該当する話ではないのか。
 しかし、恐らく高世はそう言われたら怒るのでしょう。
 というか「他山の石」も何も「ジンネット倒産」以後の高世は事実上廃業でしょうに(失笑)。
 廃業したのにどう「他山の石」にするのか。未だにジャーナリスト気取りなのか?(呆)。
 と小馬鹿にしたら高世はマジギレするのでしょうね(苦笑)。
 なお、高世の

かつての彼とはだいぶ違うなと感じる。

ですがこれは高世が以前(といってもたった1年8ヶ月前の2021年2月ですが)高世ブログで

「日本政府はその強さをきちんと使ってほしい」(在日ミャンマー人) - 高世仁のジャーナルな日々2021.2.10
 「朝日新聞」のGLOBE武漢密着ドキュメンタリーで「時の人」に 竹内亮、中国に住み中国を撮る理由:朝日新聞GLOBE+に懐かしい顔が載っていた。
 旧知のドキュメンタリー監督の竹内亮氏だ。去年まで私が主宰していた「ジン・ネット」でも何度も番組制作をお願いしたディレクターだ。南京在住で、いま中国でブレイクしている「時の人」である。
 実はかつて、彼を主人公に「情熱大陸」(毎日放送)を制作したいと企画書を書いて番組に提案し、ボツになって実現しなかったという因縁がある。こんなにビッグになるとは思っていなかったが・・。
 竹内氏は取材で知り合った南京出身の中国人女性と結婚したあと、日本人、中国人お互いがよりよく知りあうような仕事をしたいと妻の実家のある南京に移住。日本のテレビ番組向けの取材やコーディネーションをやっていた。その当時、私も取材や調査をお願いしたことがある。重宝がられて仕事は途切れずにあったが、妻に「何のために中国に来たの?」と問われ、日本からの依頼仕事は断って初心に返り、めざすべき道を探した。
 しばらく模索が続いたが、転機になったのは、彼が2015年に中国のネット動画サイトではじめた「我住在这里的理由」(私がここに住む理由)というシリーズ。
 日本に住む中国人、中国に住む日本人の視点からそれぞれの国の社会を伝えるというコンセプトで、初回は浅草の中国人漫画家を主人公にした。
 両国の人に見てもらうため、字幕は日本語と中国語の両方をつけた。これが注目されて活動を拡大、現在は社員40人を抱える企業を率いるまでになった。(すごい!)
 5~6年前、彼が中国人の若い女性リポーターをつれて東京を取材中にばったり会ったことがあった。聞けば、日本のいろんなお店を中国人リポーターが「突撃取材」する番組を作っているという。
 「『アポなし取材』っていう手法、まだ中国では新鮮なんですよ。中国は動画関係のITでは日本よりずっと進んでいますけど、番組制作ディレクションのノウハウではまだ日本人として勝負できます」と語っていた。
 去年は、都市封鎖された武漢の人びとを追った1時間のドキュメンタリー「好久不見、武漢」(お久しぶりです、武漢がヒット。「微博」やYoutubeなどで公開されると年末までに再生回数4000万回を超えた。この作品は日本はじめ海外でも注目されている。
 彼の番組には、両国の市民同士が分かり合える空間がある。人間ってどこに住んでいても愛すべき存在なんだなと思わせてくれる。
 ますますの活躍を祈っている。

と竹内氏を褒めたが故の「俺が変わったんじゃない、竹内が変わったんだ」という「言い訳」でしょうね。
 「5年前」「10年前」ならともかく、たった1年8月で「真逆に評価を変える」のでは「その高世の言い訳には無理がある」と思いますが(苦笑)。そもそも高世が「日本政府はその強さをきちんと使ってほしい」(在日ミャンマー人) - 高世仁のジャーナルな日々2021.2.10で褒めた「好久不見、武漢」(お久しぶりです、武漢自体が「高世が「日本政府はその強さをきちんと使ってほしい」(在日ミャンマー人) - 高世仁のジャーナルな日々2021.2.10を書いた時点」において「武漢*11での政府当局のコロナ対策を過剰に美化してる、竹内は政府べったりだ」と一部から非難されてる映像のようですし。
 一方で、高世は「日本政府はその強さをきちんと使ってほしい」(在日ミャンマー人) - 高世仁のジャーナルな日々2021.2.10より前に書いた

国の文明度は弱者に対する態度で測られる(方方) - 高世仁のジャーナルな日々2020.10.16
 中国のコロナとの闘いのもう一つの顔を描くのが、方方(ファンファン)氏の『武漢日記』(河出書房新社)だ。
 「日記」の内容についてはおいおい紹介するとして、中国にあって彼女のように権力の理不尽に屈せずに闘う人に心から敬意をはらいたい。

では「武漢のコロナ対策(いわゆるロックアウト等)を強権的と批判する中国人・方方(ファンファン)氏」を好意的に取り上げてるので「お前は過去との整合性とか考えてねえのか?、高世。三歩歩けば忘れる鶏の頭か?」「「日本政府はその強さをきちんと使ってほしい」(在日ミャンマー人) - 高世仁のジャーナルな日々2021.2.10でのお前(高世)の竹内評価(竹内氏は武漢での政府のコロナ対策を概ね評価するが、それについて高世は何ら批判せず)と、それ以前に書いた国の文明度は弱者に対する態度で測られる(方方) - 高世仁のジャーナルな日々2020.10.16でのお前(高世)方方(ファンファン)評価(方氏は逆に武漢のコロナ対策に否定的で、高世はそれを好意的評価)は明らかに矛盾してるだろ?。勿論「日本政府はその強さをきちんと使ってほしい」(在日ミャンマー人) - 高世仁のジャーナルな日々2021.2.10での竹内評価(中国政府寄り等とは批判せず好意的評価)と今回のお前の竹内評価(文春の安田記事に載っかる形で中国政府寄りと批判)も矛盾してるけどな」「そんなデタラメなことだからジンネットが倒産するんだろ?」と心底呆れます。
 「日本政府はその強さをきちんと使ってほしい」(在日ミャンマー人) - 高世仁のジャーナルな日々2021.2.10は結局「竹内氏で金儲けしよう(竹内氏のインタビュー番組など)と企んで、竹内氏をべた褒めしたが失敗した」ので今回の記事で「竹内批判で金儲け(日本では中国非難が金儲けになる)」に切り替えただけではないのか。俺は高世については「その種のゲスだ」と認識しています。
 なお

 安田氏の「中国の負の面への目配りは?」との質問には
竹内
「興味がありません。見ないように意識しているのではなく目に入らない。僕は自分を客観的とは思いません。自分が撮りたいものを撮っているだけで、すごく主観的です。」

として竹内氏が「(明らかに救う会、家族会寄りなのに)客観主義ぶる嘘つきの高世」と違い彼が正直に「自らの主観性を認めてる点」はある意味「評価していい」でしょう。
 また「今のところ、竹内氏が成功しており、高世のように会社倒産の兆しもないこと」も評価していいでしょう。
なお、高世や安田は竹内氏を「イノセント」呼ばわりしているようですが、それは果たしてどうか。
 竹内氏の「思惑が成功してるかどうか」はともかく彼のスタンスは『平壌6月9日高等中学校・軽音楽部:北朝鮮ロック・プロジェクト』(2012年、集英社インターナショナル)の「ファンキー末吉氏」的な物ではないか。
 つまり「高世や安田のような中国批判、非難」をあえて避けることで「日中友好」を推進し、それによって「何らかの目的を達したい」と言う話ではないのか。
 あるいは「小泉訪朝での田中均氏のようなバーター取引路線」とでも言うべきか。
 勿論それは「中国の現状容認」に陥る危険性はありますが、現状において批判路線は下手をすると産経や読売など右派の「中国叩き」を助長する危険性があることなどを考えれば一概に竹内氏の路線を批判する気は俺個人はありません。
 今のところ竹内氏も「中国の美点を専ら描く」と言うスタンスであり「詭弁を用いて欠点を美化する」という態度ではなさそうですし、彼の描く美点は「嘘ではなく、一面の真実」のようですし。

【参考:竹内亮氏】
【中国メディア】
「僕がここに住む理由」で監督務める竹内亮さん「日中友好の前提となるのは相互理解」--人民網日本語版--人民日報2017.11.17
「監督らしくない監督」竹内亮さんの南京での一日--人民網日本語版--人民日報2017.12.21
竹内亮監督の新作「中国 アフターコロナの時代」 中国の経験とパワーを発信--人民網日本語版--人民日報2021.1.6
「恩返し」の言葉に込めた思い ディレクター・竹内亮氏--人民網日本語版--人民日報2020.4.23
ありのままの武漢を撮影し世界を感動させた竹内亮監督--人民網日本語版--人民日報2020.7.3
竹内亮監督が武漢で作品視聴交流会_中国国際放送局2020.12.6

【CRIインタビュー年末特別企画】 武漢で竹内亮監督に聞く 「味付けしない中国の真実を伝えたい」_中国国際放送局2020.12.18
◆記者
 竹内さん自身が注目される部分が多くなった中、中国のことや日本のことを伝える上で何か変わった部分はありますか?
◆竹内
 それは確実ありますね。ある種の使命感じゃないですけど。昔は自分が好きなこと、興味あることを発信してよかったんですけど、今はやっぱり注目される分、そういうことも考えて題材を選びます。「こういうことを入れれば、もっと多くの日本人に中国のリアルな部分を知ってもらえるのかな」「日本で受けそうだな」「日本人の誤解を解けそうだな」とか。今までそういう視点がなかったんですよ。俺がやりたいことをやってるだけだったんですけど。使命感って言ったら、ちょっと偉そうですけど、より世論を考えるようになりましたね。中国と日本の世論を。
 それから、ダブルスタンダードは絶対できないです。それは僕らの原則として。日本と中国とで、同じものを流すっていう決まりなんですよ。日本では中国の悪口を言って、中国では日本の悪口を言うというのは絶対にしない。そういう意味で題材選びは世論を考えつつ、両方に批判されない、だけど両方に受ける題材を考えることになります。それはかなりの変化ですね。ようやく大衆向けになりましたね。
◆記者
 これらの中国からの発信に対して、日本国内で一部にうがった見方が出ることに対して、どう受け止めていますか。
◆竹内
 「こいつは中国政府の犬だ」とか、「中国の味方ばかりしやがって、中国政府のスパイだ」とか絶対言われると思いますよ。でも、僕はあくまで中立の立場で見るので、怖くないです。
 思い込みをやめてほしいから、「僕が見た、ありのままの、真実の姿を伝えていく。ありのままの中国をありのままで届ける」ということは、意外と日本のメディアはやってない。いろんな味付けをして、自分たちの好みの味に変えてから放送する*12。僕らはそのまま味付けをしないで放送する。ただ、それだけなので。それが逆に特別なことになっているのは、悲しいんですけれども、それをし続けたいなと思ってるだけですね。

中国外交部が竹内亮監督を称賛 「偏見なく中国を記録」--人民網日本語版--人民日報2021.1.7
 外交部(外務省)の華春瑩報道官は6日午後の定例記者会見で、「私はこの作品を真剣に見た。また、この作品が『緊急ルポ 新規感染者ゼロの街 新型コロナ封じ込め徹底する中国・南京を歩く(南京抗疫現場)』、『お久しぶりです、武漢(好久不見、武漢)』に続き、竹内監督がこの1年の間に撮影した、中国の新型コロナとの戦いをテーマとした新たなドキュメンタリーの力作であることにも注目している。作品は南京マラソン無人配送、ライブコマースなどを切り口に、新型コロナとの戦いや経済活動の再開において中国の成し遂げた重大な成果をありのままに記録するとともに、『目下、中国が感染防止と経済復興を同時に成し遂げているのは、14億人の努力による賜物』と指摘している。我々は竹内監督が偏見を持たずに中国の歩んだこの非凡な道程をありのままに記録したことを称賛する」とした。

レンズの後ろから前へ 日本人ドキュメンタリー監督・竹内亮氏--人民網日本語版--人民日報2021.2.10

竹内亮氏のドキュメンタリー「私がここに住む理由」が書籍化--人民網日本語版--人民日報2021.5.11
 ドキュメンタリー監督の竹内亮氏が制作するドキュメンタリー「私がここに住む理由」がこのほど、初めて書籍化。同書籍には、「私がここに住む理由」中国篇に登場する漫画家*13やロックバンドのドラマー*14、サッカーのコーチ、舞台照明家、農業専門家*15、映画監督*16生態学教授、陶芸家、役者*17、ラーメン屋のオーナーといった主人公20人の物語が収録されている。これらの主人公たちは、家族や仕事、夢、中国が好きといった理由から、中国にずっと住んでおり、書籍ではそうしたエピソードが綴られている。

中国の貧困削減をリアルに紹介する竹内亮監督の「走近大涼山」 --人民網日本語版--人民日報2021.5.14
【日本メディア】

「僕は日中友好という言葉は嫌い」中国で活躍するドキュメンタリー監督・竹内亮さんインタビュー - 東大新聞オンライン2019.1.14
 2010年にNHKで『長江:天と地の大紀行』という番組を制作するために、1年間かけて長江流域に住む人々の生活に密着しました。そこで、現地の人が現代日本について何も知らないという現実を知ったんです。僕が日本人だと分かると「小日本」「日本鬼子」(中国人が日本人に対して使う蔑称 )と言われたり、「高倉健山口百恵は元気か」と聞かれました。
 もともと、1980年代には日本ドラマが中国に入ってきて、日本ブームが起こったんです。しかし1990年代の愛国教育や2000年代の日中関係の悪化などを背景に日本の情報がそこで止まってしまいました。そんな事情があって2010年当時の時点でも1980年代の日本の話しかされないことにショックを受けました。
 そこで「現代の日本文化や日本人のあり方を中国人に伝えたい」と思い、中国人向けに日本を紹介する番組を作ることを決意して2013年に南京に引っ越したんです。

中国で生きるシングルマザー松尾梨恵さんが触れた「優しさ」とは? 私が中国に住む理由 - 竹内亮 | Yahoo! JAPAN クリエイターズプログラム2019.3.19
 大連市に、一人の日本人シングルマザーが暮らしている。松尾梨恵さん(39歳)は、3年前に離婚。帰国する選択肢もあったが、小学生の娘・涼沙ちゃん(10歳)と共に中国に残ることを選んだ。なぜ彼女たちは中国に住みつづけているのか?
 松尾さんは6年前、元旦那の中国赴任に伴い、幼い娘を連れて家族三人で大連に引っ越してきた。中国に来たばかりの頃は専業主婦として、のんびりとした大連ライフを送っていたが、中国に来て2年目に転機が訪れる。価値観の違いからパートナーと離婚することになったのだ。元夫は仕事で忙しいため、涼沙ちゃんの親権は松尾さんが持つことになり、シングルマザーとしての中国生活が始まった。もちろん彼女には涼沙ちゃんを連れて帰国するという選択肢もあった。しかし、彼女は日本に帰らず、大連で生活し続ける道を選んだ。「涼沙ちゃんがいつでもお父さんに会えるように」と彼女を思って決めたことだった。
 まずは、シングルマザーとしての中国生活は、仕事探しから始まった。「あなたのような人は前例がないから雇えない」と多くの日本企業に断られ続けたが、ようやくある工場が彼女を受け入れた。それがいま彼女が働く眼鏡工場。彼女は工場内の安全性や作業効率の向上のため、工場内の危険や無駄を見つけ、それを取り除く仕事をしている。
 彼女の仕事場は自宅から片道2時間かかる場所にあるため、毎日朝4時起きの生活を送っている。涼沙ちゃんを一人自宅に残せない松尾さんを支えるのは、中国人の安さん。娘の面倒を見る人がおらず、困っていた時に知り合いが安さんを紹介してくれた。「私は本当に子どもが好きなの。あなたの助けになりたい」と、これまで長い間松尾さん親子に寄り添ってきた。安さんの旦那さん・李さんも「毎日涼沙ちゃんの顔が見たい」と、親子が住むマンションの管理人になり、松尾さんが忙しいときは、代わりに涼沙ちゃんの遊び相手にもなる。
 多くの中国の人たちに支えられながら、親子二人で過ごして来た大連の日々。それは松尾さんが「異郷の地で頑張る姿を娘に見せたい、そして、娘に自分の家族に自信を持ってほしい」と選んだ道だった。しかし、時が流れるにつれて娘のためと思っていたその選択は、自分自身のためだったと気がついたと言う。
「自分が一番頑張れる場所が中国だった。」
 それがいま、彼女が中国に住む理由だ。

武漢密着ドキュメンタリーで「時の人」に 竹内亮、中国に住み中国を撮る理由:朝日新聞GLOBE+2021.2.18
#132 中国政府も絶賛の日本人映画監督に漂う危うさ─外国人を利用してきた中国共産党の「宣伝工作」とは? | 中国・日本ニュース拾い読み | クーリエ・ジャポン2021.5.31
中国でもっとも有名なドキュメンタリー監督、竹内亮とは。│認定NPO法人東京都日本中国友好協会2021.8.22
「未だに日本が世界一だと勝手に考えているだけなのです…」中国に移住した“サラリーマン漫画家”が語る“日本漫画界”のリアルな現状 | 文春オンライン2022.3.2
「もう日本企業の視察は受けたくない」中国企業が日本人の“深圳視察”を嫌悪した決定的理由 | 文春オンライン2022.3.2
 文春の3/2付け記事はいずれも竹内『架僑:中国を第二の故郷にした日本人』(2022年、KADOKAWA)の一部抜粋です。
 なお、何故視察を受けたくないかは「詳しくはリンク先を読んで欲しい」ですが簡単に言えば「欧米企業の視察は、視察後も付き合いが続く(そして場合によっては、欧米企業とのビジネスによって中国企業側の金儲けにつながることもある)が、日本企業の視察は視察後はなしのつぶてが多いから」だそうです。視察させても中国の企業の利益にならないどころか、「視察が日本企業の利益につながったのかどうかもまるでわからない」ので「視察口実の物見遊山か!(反感)」となるわけです。
中国で大人気の日本人ドキュメンタリー監督がぎりぎりまで踏み込んで感じた「本当の中国」とは? - 社会 - ニュース|週プレNEWS2022.4.5

竹内亮著『架僑 中国を第二の故郷にした日本人』|読むらじる。|NHKラジオ らじる★らじる2022.4.24
NHK
 竹内さんは中国・南京*18を拠点に活動するドキュメンタリー監督で、この本には竹内さんが手がける配信番組で取り上げた、中国で奮闘する日本人たちが紹介されています。冒頭には「こんな面白い人たちがいるのかと思ってもらいたい」と書かれていますが、竹内さんはどんな“面白さ”を感じたのですか。
竹内:
 私がもともと中国に住む日本人を取材したい、会いたいと思ったきっかけは、中国の人に、本当の日本人を理解してほしいという思いからなんですね。
 中国の人は日本人に対するイメージがすごく偏っていて、日中戦争時代をドラマにした「抗日ドラマ」と呼ばれるものがあるんですけど、そこに出てくる悪役の日本人のイメージだったり、生真面目な堅いサラリーマンみたいなものとか、笑わないとか、そういうイメージが強いんですよ。実際はそうじゃないよと。中国の人たちに、「面白い日本人もいるんだよ」というのを伝えたくて、中国に住む日本人を取材しました。
 私が「面白い」と言っているのは、「中国人のイメージとは違う日本人がいっぱいいますよ」という意味で、「面白い」と言っています。
NHK
 竹内さんが面白いと感じた人物が、北京で漫画家として活躍する31歳の浅野龍哉さんです。浅野さんは、漫画の描き方を教えてほしいと請われて中国の大学に招へいされましたが、学生の熱気に圧倒されたそうです。浅野さんは、日本で漫画家として活動するよりも中国で活動するほうがよい作品が作れるのではないかということで、中国にいるということですが、このあたりについては、この本を読んでみると、日本人は意識を変えたほうがいいかもしれませんね。
竹内
 私も彼の取材を通じて感じたのは、漫画・アニメ・ゲームと呼ばれる世界のものって日本が圧倒的に世界でトップレベルで、中国のレベルは日本より低いというイメージがあったんですけど、そんなことは全然なくて、今、中国の漫画とかアニメは日進月歩でものすごい勢いでレベルが上がっています。
 私の子どもは今10歳なんですけど、全く日本のアニメは見ないです。10年~20年前の人はみんな日本のアニメを見て育ったんですけど、今の中国の子どもたちは全然日本のアニメを見ない。中国のアニメに面白いのがいっぱいあるので、わざわざ輸入して見る必要がないということもあって、時代は確実に変わっています。
 もちろん浅野さんは日本の漫画を非常にリスペクトしていて、日本を鼓舞するために言っていると思うんですけど、いつまでも世界ナンバーワンだと思ってあぐらをかいてたら、いずれ時代に取り残される、いつか抜かれますよという意味を込めて言っていたんだと思います。
NHK
 夫の転勤について大連にやって来たけれど、離婚した松尾梨恵さんです。松尾さんは離婚後も日本に戻ることなく、中国で子育てをすることを選択したんですね。松尾さんいわく、「私がもし日本に帰ったら、何もない。無力なシングルマザーになるだけ」と。中国は日本よりもシングルマザーが暮らしやすい環境がある、ということなんでしょうか。
竹内
 一概に中国が日本よりも……とは言えないですけど、中国の場合、女性が働きやすい環境がすごく整っていると。彼女はそう言ってたし、私もそう思います。
 女性が働くのが当たり前なので、いわゆる子持ちのシングルマザーに対して、偏見じゃないですけど、そういうのは全くないし、シングルマザーで起業する方もいっぱいいます。中国では「女性社長」という言い方はしないんですよ。枕ことばに「女性」がつかないんですよ、当たり前すぎて。別に男でも女でも社長になっていいじゃん、と、それぐらい女性が働くことについての考えや意識が日本と中国では違うので、松尾さんは働きたい人だったから、「中国にいたほうが女性は非常に働きやすい」と言ってました。
 もう1つは、周りの人たちが子育てに関して非常に助けてくれる。例えば地下鉄やバスに乗って子どもがワーッと泣くと、みんなあやしてくれるんですよ。松尾さんは、たまたま日本に帰ったときに、子どもがワーッと泣いて電車に乗っている人から白い目で見られた経験があったらしくて、「日本で子育て、しんどい」と。だけど中国は本当にみんな助けてくれるから、そういう意味で松尾さんは「日本より中国のほうが子育てしやすいね」と言っていました。
NHK
 この本を読みますと、中国で活動する日本人のあり方や発言から、イメージとは違う中国が見えてきました。竹内さんからして、中国という国の“面白さ”は何ですか。
竹内
 「変化」かなぁ。中国はこの20年間、全く別の国っていうぐらい変化したので、毎年毎年ものすごい勢いで変化していくので、だからこそ、見ていて飽きない。
 例えば私は2013年に中国に引っ越して来たんですけど、そのときは、ほとんどの中国人が日本に旅行したことがありませんでした。でもその後「爆買いブーム」というのが起きて、ほとんどの人が日本に行ったことがあるみたいな、たった1~2年でガラッと変わったんです。
 私が2013年に来たころには、全員現金で買い物をしていたのが、その2年後には全員スマホ決済になっていて財布を持たなくなってしまったとか、当時は空気が悪くてPM2.5が非常に問題だったんですけど、場所にもよるんですけど、私が住んでいる南京は、空気がすごくきれいになって空気清浄器もいらなくなったとか、何もかもが変わっているので、それがやっぱり面白いですね。

日中50年・現場から:情報交流、飛躍的に増加(その2止) 増す親近感、潜むリスク ナショナリズム刺激、炎上も | 毎日新聞2022.9.29

 一部、記事を引用しましたが、記事を読む限り、高世や安田が悪口するほど「イノセント」とも思えませんね。そしてそれなりに魅力的な人士で、それなりに能力や見識があるように思えます。

*1:胡錦濤国家主席李克強首相がトップ(青年団第一書記)を務めた中国共産主義青年団のこと

*2:退任予定の李克強首相など

*3:中国共産党中央政治局常務委員(7人しかいない中国共産党の最高幹部)に共青団出身者が一人も入らなかったこと

*4:党総書記のこと

*5:福建省省都

*6:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*7:著書『架僑:中国を第二の故郷にした日本人』(2022年、KADOKAWA:おそらくは竹内亮氏のドキュメンタリー「私がここに住む理由」が書籍化--人民網日本語版--人民日報で紹介されている『私がここに住む理由』の日本語版)。ツイッター竹内亮📚『架僑 中国を第二の故郷にした日本人』角川書店より好評発売中 (@RyoTakeuchi2333) / Twitter

*8:著書『和僑:農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人』(2016年、角川文庫)、『さいはての中国』(2018年、小学館新書)、『もっとさいはての中国』(2019年、小学館新書)、『性と欲望の中国』(2019年、文春新書)、『八九六四・完全版:「天安門事件」から香港デモへ』(2021年、角川新書)、『現代中国の秘密結社』(2021年、中公新書ラクレ)、『中国vs.世界:呑まれる国、抗う国』(2021年、PHP新書)など

*9:ネット上にある安田の記事として「僕はニセ日本人」中国当局がお墨付きを与えた“親中日本人”クリエイター・竹内亮氏(43)の正体とは? | 文春オンライン長男が人民解放軍式キャンプ参加、ファーウェイが制作費提供…「日中の架け橋」映像監督の功罪 | 文春オンライン。竹内氏は「親中派日本人のワンオブゼム」にすぎないので「月刊文春記事」のタイトルが俺的には「何だかなあ(苦笑)」ですね。まあ、「佐渡が危ない」云々といった日本ウヨ(産経など)のデマ記事よりは竹内氏の方が俺的には好感が持てます。

*10:著書『GHQ作成の情報操作書「真相箱」の呪縛を解く:戦後日本人の歴史観はこうして歪められた』(2002年、小学館文庫)、『特殊法人改革のまやかし』(2004年、新潮文庫)、『改革の虚像:裏切りの道路公団民営化』(2006年、新潮文庫)、『日本人の美徳』(2008年、宝島社新書)、『明治人の姿』(2009年、小学館101新書)、『日本人の魂と新島八重』(2012年、小学館101新書)、『ニッポンの懸案:韓・中との衝突にどう対処するか』(2014年、小学館新書)、『チベット 自由への闘い』(2017年、PHP新書)、『地政学で考える日本の未来:中国の覇権戦略に立ち向かう』(2017年、PHP文庫)など

*11:湖北省省都

*12:以前、俺の別記事で紹介した「ハウステンボス・デマ(週刊現代)」「北海道が危ない・デマ(産経)」など「反中国右翼マスコミのデマ」を考えればこうした竹内氏の日本メディア批判には一理あります。

*13:恐らく竹内『架僑:中国を第二の故郷にした日本人』(2022年、KADOKAWA)第二章に登場する浅野龍哉氏のこと

*14:恐らくファンキー末吉 - Wikipedia氏のこと

*15:恐らく竹内『架僑:中国を第二の故郷にした日本人』(2022年、KADOKAWA)第一章に登場する川崎広人氏のこと

*16:竹内氏自身のことか?

*17:恐らく竹内『架僑:中国を第二の故郷にした日本人』(2022年、KADOKAWA)第三章に登場する矢野浩二 - Wikipedia氏のこと

*18:江蘇省省都