今日のロシアニュース(2022年12月27日分)

ベラルーシ迎撃のミサイル、ウクライナが発射認める: 日本経済新聞
 ロシアと友好関係にあるとは言え、直接参戦してるわけでは無いベラルーシにこうした攻撃をすることはそもそも「違法の疑い」濃厚でしょう。
 また、苦戦するプーチンが「ベラルーシに直接参戦してほしがっている(但しベラルーシは乗り気で無いとされる)」と言われる今、ベラルーシ国内の反ウクライナ感情をかき立て「直接参戦ムード」を助長しかねないこうした行為をすることはむしろ「プーチンをアシストする愚行」ではないか。迎撃によって犠牲が出なかったことはせめてもの幸いです。
 ウクライナは「故意では無く過失」と釈明してるようですが本当かどうかはもちろん疑問符がつくでしょう。


米は「訓練要員を派遣せず」 ロシア外相、パトリオット供与で:東京新聞 TOKYO Web
 真偽は不明ですが事実なら米国も随分と腰が引けています。


プーチン氏、CIS8か国の首脳に指輪プレゼント…実際に着けたのはベラルーシ大統領だけ : 読売新聞オンライン

 ロシア語の独立系ニュースサイト「メドゥーザ」によると

と言う時点で

 指輪を実際に着けたのは、ロシアと合同演習をするなど軍事面で連携しているベラルーシアレクサンドル・ルカシェンコ大統領だけ

と言う話は「何処まで信用できるのか」と言う話です。独立系といってもそれは「ロシア政府からの独立」にすぎず、「中立公正」を必ずしも意味しません。
 また「報道が事実」としても「受領拒否はしなかった」らしい以上、この事件を「ロシアの孤立」と理解するのはあまりにも一面的でしょう。


「来年は独仏間で戦争、米国で内戦勃発」、ロシア前大統領が予測 | ロイター
 エイプリルフール記事では無いかと思うほど非常識過ぎて「はあ?」ですね。
 ロイターなのでデマ記事ではないのでしょうが、メドーベジェフ(与党・統一ロシア党首、国家安全保障会議副議長*1)がこんな珍論を言うことが意味不明です。ここでの「戦争」「内戦」とは、記事を読む限り「政治的対立」の意味では無く、「南北戦争(米国の内戦)」のような「本当の戦争」のようですし。本気なら気が違ってるし、冗談だとしても非常識すぎて全く面白くない。
 それとも「メドベージェフ発言原文(ロシア語)は政治的対立を意味してるのに、翻訳する際に『本当の戦争』であるかのように誤訳された」お粗末な話なのか。まあ、戦争、内戦が「政治的対立」を意味するなら「是非はともかく」非常識とまでは言えないでしょう。


ロシアの富豪、インドのホテルで転落死か 「侵攻を批判」との報道も:朝日新聞デジタル
 「ロシア政府の暗殺疑惑」を匂わせていますが果たしてまともな根拠はあるのか?。なければただのデマ記事でしか無い。いかにロシアが無法だからと言って「ロシア非難なら何でもあり」は辞めて欲しい。


ウクライナ、対露交渉でインドに協力要請…ゼレンスキー氏とモディ首相が電話会談 : 読売新聞オンライン
 一方でロシアも「停戦」を主張していますが、ロシアとウクライナ双方の「停戦条件」があまりにも違いすぎるのでロシア、ウクライナ双方共に「何処まで停戦意思があるのか」怪しい。
 単に「自国民や国際社会」に対して「停戦できないのは相手が悪い」とアピールするための宣伝合戦じゃ無いか。
 それは裏返せばロシア、ウクライナ双方とも「戦争の長期化を覚悟している」ということでしょう。
 短期決戦できると思うなら「停戦できないのは相手が悪い」アピールする必要は無いでしょう。
 一方、インド(国連のロシア非難決議で棄権)はこうした行為で「ロシア寄りでもウクライナ寄りでも無い中立」アピールをするわけです。


ウクライナ、ロシアの国連追放要求 常任理事国剥奪も: 日本経済新聞
 そんなことが可能なら「ロシアの侵攻直後」など、とっくの昔にやってるでしょう。
 そして「ウクライナからロシア軍を撤退させる」と言う意味では「国連追放」や「常任理事国解任」は意味があるか疑問だし、「ロシア軍を撤退させることが軍事的に可能」ならこんな事を要求する必要もない。
 むしろこんなことをいうほど「ウクライナが追い詰められてるのか」感しか無いですね。
 大体「日本、イタリア、ソ連国際連盟脱退or除名」が「日本、イタリア、ソ連」の「中国、エチオピアフィンランド」への侵略を止めなかったことを考えれば追放などすればかえって「ロシアの暴走」に拍車がかかる恐れすらある。
 「アンチ中国、南北朝鮮」の日本ウヨですら「中国、南北朝鮮の国連追放、中国の常任理事国解任」などまず言わないし、逆に「日本右派」に批判的な中国、南北朝鮮の方も(かなり日本に強硬な立場の市民活動家も)さすがに「日本の国連追放、非常任理事国解任」なんてまず言わない。
 敵対関係にある「イランとイスラエル」でもお互い「国連追放」などとはいわないでしょう。
 しかし、中国、南北朝鮮からこうした声(日本の国連除名)が出れば「非常識だ」と言うであろう日本人が「ロシアと日本は違う」でこうしたゼレンスキーの暴論を容認するらしいのが何ともかんとも。
 まあゼレンスキーも本気と言うより「国民向けのパフォーマンス」ではあるでしょうが。

*1:議長は大統領のプーチン