今日の中国ニュース(2023年3月15日分)(追記あり)

米州兵が台湾軍訓練 オースティン国防長官「中国抑止へ重要」 - 日本経済新聞
 「おいおい」ですね。中台対立を助長する暴挙と言うべきでしょう。


「台湾有事は日本有事、台湾有事は沖縄有事」 斎藤健法相 [自民] [岸田政権]:朝日新聞デジタル
 台湾有事の可能性はほとんどないでしょうが、それはともかく「台湾有事は沖縄有事」などと緊張を煽る暴言には心底呆れます。


ダライ・ラマ後継は輪廻転生で チベット首相、中国介入けん制 | 共同通信
 中国批判をするにおいて「我々が決める(中国は介入するな)」と言えば済む話で、未だに「輪廻転生」なんて時代錯誤を言うのかと心底脱力します。いずれにせよ、これでは「ローマ法王選出」のような形は当面なく、「近い将来起こりうるダライ14世(1935年生まれ)の死去」後も「転生霊童」になることはほぼ間違いないのでしょう。
 存命者もいますが

1935年 - Wikipedia参照
【没年順】
羽田孜(2017年死去:享年82歳)
 元首相
高畑勲(2018年死去:享年82歳)
 アニメ監督
野村克也(2020年死去:享年84歳)
 南海、ヤクルト、阪神楽天監督を歴任
大江健三郎(2023年死去:享年88歳)
 作家

ということで「ダライと同じ1935年生まれの故人」は既に多数います。ダライもいつ亡くなってもおかしくない年齢でしょう。


中国外相 “停戦に向け建設的役割” ウクライナ外相と電話会談 | NHK | ウクライナ情勢
 こうした記事からはウクライナが「少なくとも建前の世界」では「中国との関係」を重視しており「ロシアの仲間」として敵視してないことが分かります。


ホンジュラス大統領 中国と国交樹立交渉開始を外相に指示 | NHK | 中国
中国「正しい選択」と歓迎 ホンジュラスの国交樹立指示に - 産経ニュース
 ということでまた南米で「断交ドミノ」です。

【南米】
コスタリカ、台湾と外交関係断絶し中国と国交樹立 | ロイター2007.6.7
パナマが台湾と断交 中国と国交樹立 - BBCニュース2017.6.13
エルサルバドル、台湾と断交 中国と国交樹立 - 日本経済新聞2018.8.21
ニカラグア、台湾と断交 中国と国交を締結 - 日本経済新聞2021.12.10
【アフリカ】
中国とガンビアが国交回復 外交部「ガンビアは前提条件なし」--人民網日本語版--人民日報2016.3.19
中国とサントメ・プリンシペが国交回復--人民網日本語版--人民日報2016.12.27
西アフリカのブルキナファソが台湾と断交 - 日本経済新聞2018.5.24

ということで、昨今、南米(コスタリカパナマエルサルバドルニカラグア)やアフリカ(ガンビアサントメ・プリンシペブルキナファソ)で「断交ドミノが相次いでいた」ので予想の範囲内ですが。
 中国にとって「欧米の経済制裁」のリスクを犯して「軍事侵攻」せずとも、こうして台湾に政治的牽制を仕掛けるだけでも「対抗措置としては十分」でしょう。
 そもそも「軍事侵攻して片をつける」つもりなら「断交ドミノ」する必要も無い。


ホンジュラス、台湾に25億ドル要求 中国と国交樹立方針発表前に | 毎日新聞

 台湾が外交関係を維持する国は蔡政権発足時に22カ国あったが、現在はホンジュラスを含め14カ国に減っている。断交した8カ国はいずれも中国と国交を樹立した。
 台湾中央通信は22日、レイナ外相が13日に台湾の呉釗燮*1(ご・しょうしょう)外交部長(外相)に対し、ホンジュラスの債務20億ドルの返済への協力や病院建設など計約25億ドルの支援を要求する書簡を送付していたと報じた。

 予想の範囲内ですが「ホンジュラス以外もおそらく」、断交ドミノは全て「金の切れ目が縁の切れ目」だったのでしょう。
【3/26追記】
ホンジュラス、台湾と断交を発表 「経済の再建」で中国と国交樹立へ | 毎日新聞
中米ホンジュラスが台湾と断交発表 新華社 - 産経ニュース
台湾、ホンジュラスと断交 呉氏「中国が意図的に国交交渉」 - 産経ニュース
 ということでホンジュラスが正式に中国との国交樹立、台湾との断交を発表しました。


蔡英文氏「無意味な金銭外交の競争しない」 ホンジュラス断交で声明 | 毎日新聞
 もちろん「しない」のではなく「したくてもできない」だけの話です。


米国「約束果たされない」と警告 中国と国交のホンジュラスに - 産経ニュース
 建前では米国は「中国と国交を樹立しようが、台湾と国交を維持しようが我関せず」であるべきでしょう。内政干渉も甚だしい。

*1:駐米台北経済文化代表処代表(駐米大使)、総統府秘書長等を経て外相