BRICSがサウジ、アルゼンチンなど6カ国の加盟を承認 世界人口の47%へ拡大 - 産経ニュース
南アフリカで開催された中国、ロシア、インド、ブラジル、南アの新興5カ国(BRICS)首脳会議は会期最終日の24日、(ボーガス注:現在の5カ国に加え)新たに6カ国をメンバー国として招待することを決めた。加盟が認められたのはサウジアラビア、アルゼンチン、エジプト、イラン、エチオピア、アラブ首長国連邦(UAE)。
中国が「BRICS」の重要メンバーである以上、これは「中国の経済力の反映」と言う面があるでしょう(勿論、他の4カ国の経済力も反映してるでしょうが)。そしてこの加盟は「中国の国際社会への影響力」を強めるでしょう。しかも「正式加盟国は11カ国」ですが、
習近平国家主席がバングラデシュのハシナ首相と会談--人民網日本語版--人民日報
習近平国家主席がキューバのディアスカネル大統領と会談--人民網日本語版--人民日報
によればオブザーバー参加したらしい国(BRICS会議が開かれた南アを首脳が訪問)としてこのほかに「バングラデシュ」「キューバ」があるわけです。
しかしもはや「BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南ア)」と言う言葉からはかなりかけ離れています。
習近平国家主席とラマポーザ南ア大統領が共同議長を務める中国アフリカ首脳対話会合が開催--人民網日本語版--人民日報
BRICS首脳会議に併せて中国・アフリカ首脳会議が開催されて以下の会談があったとのこと。
習近平国家主席がセネガルのサル大統領と会談--人民網日本語版--人民日報
習近平国家主席がコンゴ共和国のサスヌゲソ大統領と会談--人民網日本語版--人民日報
習近平国家主席がマラウイのチャクウェラ大統領と会談--人民網日本語版--人民日報
習近平国家主席がタンザニアのハッサン大統領と会談--人民網日本語版--人民日報
習近平国家主席がナミビアのガインゴブ大統領と会談--人民網日本語版--人民日報
台湾のオブザーバー資格剥奪 中国に付与―中米議会:時事ドットコム*1
中米議会 中国をオブザーバーに迎え入れ 中国の影響力強まる | NHK | 中国・台湾
こうした「非軍事的手法」で台湾を牽制できる以上、中国が「無理に侵攻する可能性」はないでしょう。
台湾との断交相次ぐ中南米、グアテマラが新たに対中接近へ…中国「正しい判断を」とくら替え促す : 読売新聞
中南米では(ボーガス注:蔡英文政権が発足した)2017年以降、ホンジュラスなど5か国*2が台湾と相次ぎ断交し、中国と国交を樹立した。現在、台湾と外交関係を結ぶ13か国*3のうち、中南米・カリブ地域には7か国*4が集中し、中でもグアテマラは人口や経済規模が最大だ。
(ボーガス注:大統領に就任する)アレバロ氏は7月下旬、米国の調査研究機関との対談で「台湾と外交関係を維持しながら中国との貿易を拡大する」と語った。
その後の読売新聞の取材に対しても、「我々は台湾と中国のどちらかを選ぶつもりはない。両方だ。中国とは関係を維持し、拡大する」と述べた。
グアテマラの対中貿易はここ10年で3・7倍に増加し、輸入額は米国に次ぐ規模となっている。中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)は、若い先住民女性の教育支援のために200台のタブレット端末を寄贈し、学生に情報技術関連の訓練を行っている。
中国外務省の毛寧副報道局長は3月末、「グアテマラも(ボーガス注:台湾と断交し中国と国交を樹立した)(ホンジュラスのように)一刻も早く正しい決断を下すと信じている」と語り、「くら替え」を促した。
グアテマラ新政権が「台湾と断交、中国と国交樹立するかどうか」はともかく「中国との経済交流を拡大すること」は間違いないのでしょう。
*1:中米議会の構成国は エルサルバドル、グアテマラ、ドミニカ共和国、ニカラグア、パナマ、ホンジュラスの6か国でグアテマラ以外は全て中国と国交がある。
*2:残りの4カ国はパナマ、ドミニカ共和国、エルサルバドル、ニカラグア
*3:中華民国 - Wikipediaによればマーシャル諸島、ナウル、パラオ、ツバル、バチカン、エスワティニ、ベリーズ、グアテマラ、ハイチ、セントクリストファー・ネイビス、セントルシア、セントビンセント・グレナディーン、パラグアイ。なお、ソマリランド(但し、ソマリアは『ソマリランドのソマリアからの独立』を認めておらず、またソマリランドは国連非加盟(日本、欧米など主要国も国家承認していない))を入れれば14カ国
*4:ベリーズ、グアテマラ、ハイチ、セントクリストファー・ネイビス、セントルシア、セントビンセント・グレナディーン、パラグアイ