今日の産経ニュース(2023年3/20日分)

【正論4月号】LGBT法案に見る自民党の大衆迎合 産経新聞政治部編集委員兼論説委員 阿比留瑠比 - 産経ニュース

安倍晋三前首相という重石が取れると、タガが外れてすぐ緩み出すのが自民、公明の与党両党(中略)である。
 安倍氏が総理・自民党総裁の座に就いているときは「保守」の装いをしていても、安倍氏が退くと途端に世論迎合のポピュリスト政党の本性が表れる。》
 筆者は本誌の令和三年二月号に寄せた記事の冒頭、安倍氏が首相を退いた後の政界についてこう書いた。安倍氏が不帰の客となった現在、政界も自民党もさらに一時の状況に流されやすくなり、大衆迎合の度合いを強めた。
 安倍氏が令和三年、政治力を発揮して抑え込んだ安直で思慮の浅い世論への同調圧力*1が、再び高まっている。

 LGBT法案賛成が「大衆迎合」とは吹き出しました。阿比留は「LGBT法案賛成が自民党支持層ですら多い」という「阿比留の認識」を自白していることに気づいてないのか(呆)。
 それにしても普段は「国民が支持してる」を理由に「自民党の行為」を何でも正当化する輩が今回は「大衆迎合」とは何ともデタラメです。しかも「自民党大衆迎合LGBT法案提出)を阻止してきたのは安倍元首相」て、安倍が「自民党を独裁支配してきた」と自白してるのも同然でしょう。「安倍の独裁は綺麗な独裁」とでも言う気なのか。これでよくもまあ「松竹の除名」で共産を独裁云々と「悪口雑言」できたもんです。そしてこんなことを阿比留が言えばむしろ「安倍さんが死んだおかげでLGBT法案ができるんですね!。良かった!。安倍さんの死は、山上さんの狙撃は社会奉仕ですね!」と皮肉を言われるのが落ちでしょう。

 LGBT法案には、「差別は許されない」という文言があり、これが訴訟の乱発を招くと懸念されている。

 その程度で訴訟が乱発できるわけがない。

 「性自認」を絶対視しているため、それを利用した性犯罪の温床になりかねない。

 「トランスジェンダー女性を自称して、女風呂や女性更衣室にのぞき目的で突撃する変質者男性」云々という奴です。これについてはトランスジェンダーや支援者団体が「そんな事件が過去にいつ何処であったのか?」「悪質なデマ」として抗議しています(例えばLGBT法連合会がトランス女性をめぐるデマに抗議する声明を発表し、記者会見を開きました | Magazine for LGBTQ+Ally - PRIDE JAPAN参照)。つうか、そんな変質者が仮にいるとして誰が黙認するというのか。
 大体その理屈なら「障害者の人権を重視したら、障害者のふりをして、少女に近づく変質者がいるかもしれない」云々と何でも言いがかりがつけられる。


【産経・FNN合同世論調査】内閣支持率回復傾向45・9% 日韓関係「良くなる」54・5% - 産経ニュース
 日本人のアホさにげんなりしますが、地道に岸田批判していくほかないのでしょう。
 支持率が上昇したとは言え

 岸田文雄内閣の支持率は前回調査(2月18、19両日)比5・3ポイント増の45・9%で3カ月連続で上昇した。不支持率は前回比4・9ポイント減の47・7%だった。

で今だ不支持率の方が若干多いですし。
 なお、

 首相が掲げる「次元の異なる*2少子化対策」で少子化が改善すると思うかを尋ねた質問では「相当改善する」と「ある程度改善する」は計19・0%にとどまり、「あまり改善しない」と「まったく改善しない」で計78・0%だった。

であり岸田の政策が手放しで評価されてるわけではありません。まあ、そこまで低評価で何で支持率が上がるのか全く分かりませんが。


自民・茂木氏「小中学校の給食費無償化を」政府に提案へ - 産経ニュース
 実際に実現するのであれば「動機が何であれ」評価しますが果たしてどうなるか。茂木が少子化対策として、当初ぶち上げた「N分N乗」も今や「話題になることも減り」実現可能性がなさそうですし(N分N乗の是非はひとまず置きます)。幹事長とはいえ、茂木がどれほど「党内で力があるか」は疑問符がつくと思いますね。


袴田事件で東京高検が特別抗告断念 無罪の公算大 2度目の開始決定確定、再審公判へ - 産経ニュース
袴田事件が再審へ 検察「理由ない」と特別抗告断念 - 産経ニュース
再審無罪へ「ありがたい」 検事から電話、目に涙 - 産経ニュース
 検察が特別抗告を強行するのではないかと危惧する見方もあったところ断念したことをまずは素直に喜びたい。

*1:安倍が当時、自民ウヨ議員と共に阻止したとされるLGBT法案提出のこと

*2:当初は「異次元」といっていたのに「『異次元の金融緩和』のパクリか」と散々馬鹿にされたのが不愉快だったのでしょう、「次元の異なる」と微妙に言い方を変えています。