今日の中国ニュース(2023年5月1日分)

「中国は攻めてこないよ」 台湾の離島「金門島」が抱える複雑な事情を表す朝食の広東粥(1/5)〈dot.〉 | AERA dot. (アエラドット)

 テイクアウト専門のコーヒーショップの前にいた店のオーナーのLさん(35)に声をかけた。
「早くきてほしいのは中国人なんだ。彼らがやってきてくれないと商売はあがったり。この店だっていつまでもつかわからないんだよ」
 中国人観光客を期待する声が機関銃のように耳に届く。
金門島は中国人バブルで儲かると聞いて借金をして店を出したけど、新型コロナと中国との緊張関係で中国人観光客は台湾にくることができない状態がつづいた。今も資金繰りに四苦八苦している」
 金門島を本格的に活気づけさせたのは、2001年からはじまった「小三通」だった。ビジネス、交通、通信のことを中国語で三通という。通商、通航、通郵の自由化という意味を含んでいる。その小規模な交流が、金門島と対岸のアモイ、泉州との間にはじまったのだ。
 交流が始まった2001年は千人に満たなかった中国人客は、2010年代の後半には30万人を超えるまでになった。
 「金門島バブル」という言葉が生まれ、中国人観光客をターゲットにした店が次々にできていく。

 金門島住民の状況が、中台危機(中台有事)が起きる蓋然性の実情ではないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)の指摘を改めて裏付ける記事と言っていいでしょう。


「台湾で戦争」と信じる中国民衆、戦狼効果に慌てる当局 - 日本経済新聞

 興味をひくのは、「現在の中国を巡る厳しい国際情勢のなか、いま台湾武力統一に踏み切るのは、現実離れしており、極めて危険だ」という慎重論が中国のインターネット空間上で堂々と展開され始めたことである。

 有料記事なのでほとんど読めませんがコメントしておきます。
 「堂々と」とまるで「今までは論じられなかった」ような書きぶりの日経ですが、果たしてそんな事実はあるのか?
 中国政府も「台湾が独立宣言すれば武力統一もあり得る」としているのであって「積極的に武力統一を目指してるわけではない」「原則は平和統一」なので「堂々と」どころか、中国政府にはそうした言説を規制する理由は何処にもないでしょう。


【報告】「白火サロン」第一回学習会(講師ペマ・ギャルポ会長) | 一般社団法人 アジア自由民主連帯協議会

 自分としては、もはやチベットは独立以外に道はないと信じている。

 明らかにダライラマ亡命政府の方針「自治権拡充」と矛盾してるんですがその辺りどう整理しているのか?。
 そもそも何の計画もなしに日本国内でペマ一人が「独立したい」と言っても何かがどうにかなる話ではない。そもそもペマも本気ではなく「反中国の日本ウヨ」に「適当に調子をあわせてる疑い」も大きいでしょう。


蔡総統が自民議員団と会談 国際組織加盟支持を求める - 産経ニュース
 本当に台湾政府がWHO等に加盟したいなら「中国との関係改善」は不可欠(中国が反対する状況で加盟できると思えない)でしょうに、それをしないのは「アンチ中国が多い支持者受け狙いの言動で、本気では加盟する気はないのではないか」と疑います。
 中国は中国で「関係改善も図らずにこんなことをするとは台湾政府の本音は独立狙いか、なし崩しに独立を既成事実化する気か?」と反発を強めるわけです。


親台湾派が勝利宣言 パラグアイ大統領選 - 産経ニュース
 ひとまずは台湾にとって「断交の危機は遠のいた」のかもしれませんが、それがいつまで続くかはパラグアイ 台湾断交になお圧力 農畜産業界が中国市場望む - 産経ニュースが指摘するとおり、何とも言えないでしょう。


【産経抄】5月1日 - 産経ニュース

 外国人記者が「中国に言論の自由はありますか」と質問した。共産党幹部は「もちろんです。どんな新聞やテレビにも存在します。我々は自由に新聞やテレビの内容を変えることができます。こんな自由な国は他に存在しますか」と胸を張って問い返した(『紳士の「品格」3』PHP出版)

 勿論「スターリンジョーク」の一種です。
 なお、手元に本がないのでうろ覚えですが「スターリンジョーク」(河出文庫)の解説には
1)こうしたジョークはソ連等の反体制派ではなく、実は米国等の反共右翼が作って「反体制派のジョーク」と宣伝してる場合(ある種の自作自演)もあるので注意
2)こうしたジョークは反体制派作成の場合でも「ある種のガス抜き」であり、「こうしたジョークがあるから体制が危機的」とは必ずしも言えない(むしろこの程度のガス抜きを許せる程度には体制が強固とも言える)
と書いてあって「なるほどな」と思った事を思い出しました。