珍右翼・黒坂真に突っ込む(2023年6月22日分)

◆黒坂ツイート

黒坂真リツイート
内藤陽介*1
 1975年、ヴェトナム戦争終結後間もない時期に鄧小平(当時は中国副首相)と会談した金日成は、北ヴェトナムの勝利に刺激されて「(南侵を強行しても)失うものは軍事境界線*2のみ」と演説して中国側の顰蹙を買っていた

 「顰蹙」が事実なら「1975年時点で既に北朝鮮の韓国侵攻などあり得ない(中国の支持無しで開戦など無理なので)」ということですが「金日成のやる気」を強調して「当時、侵攻の危機ガー」と言い出す黒坂と内藤には唖然です。勿論、現在に至ってはもっと「北朝鮮の侵攻」などあり得ない話です。
 なお、近年、内藤の著書を多数刊行してる「えにし書房」ですが以下のラインナップを見る限りどう見ても「非常識極右」です。

◆張景俊『金正恩精神分析境界性パーソナリティ障害の背景を読み解く』(2018年)
 根拠もなく、精神障害呼ばわりするなと言う話です。
◆薗田嘉寛『中国・三峡ダムを攻撃せよ!』(2023年)
 いわゆる架空戦記物ですが、なかなかすさまじい(呆)。これが『防衛専門紙「朝雲」前編集長』とは絶句ですね。

 しかしどう見ても「国際政治学が専門でない内藤」が『マリ近現代史』(2013年、彩流社)、『パレスチナ現代史』(2017年、えにし書房)、『アフガニスタン現代史』(2022年、えにし書房)とは呆れて二の句が継げません。

黒坂真
 日本学術会議は民営化するべきです。運営に必要な費用は会員が負担すれば良い。民間団体になれば、どなたが会員になろうと政府が口を挟む事はできません。
宮本徹*3
 日本学術会議法案は、私は「日本学術会議との合意なしに、法案を提出すべきでない」と岸田総理に迫り、「期限ありきでなく、学術会議と意思疎通を図る」との答弁があり、その後、(ボーガス注:2023年通常国会への)法案提出は見送られました。反対世論が広がれば、こうしたケースは広がるはず。

 この黒坂の暴論なら「国立、公立大学の人事」に国や自治体がいくら口を出してもいいし、「それが嫌なら私立大になればいい」という無茶苦茶なことになります。
 そもそも「岸田ですら学術会議を無視して法案提出するとは建前では言えず、(今後提出される危険性はあるが)2023年通常国会への法案提出をしなかったことは反対運動と論戦の成果」という宮本氏のツイートと全くかみ合ってない点に呆れます。

黒坂真
 清水ただしさんは、宮本顕治さんの昔の論文を読んだ事はありますか。昭和34年5月の「前衛」に掲載された論考を、どこかで見つけて読んで頂きたい。宮本書記長(当時)によれば、社会主義ソ連邦で完全な最後の勝利をおさめました。昔の日本共産党ソ連信者の集団だったのです。
清水ただし*4
 次の選挙で日本共産党が前進するためには、この国の平和と暮らしを脅かす①アメリカいいなり②財界べったり、というふたつの歪みをただすという党の綱領を太く語ることと合わせ、党の歴史や存在意義についても幅広い方々に知っていただく活動が決定的に大切になってくると思います。

 清水氏のツイートに「自民党政権は①アメリカいいなり②財界べったりではない」と言うならまだしも「昭和34年の日本共産党ソ連に甘かった」が一体何の反論になってるのか(呆)。
 なお、宮本氏もその後「チェコ侵攻(1968年(昭和43年))」「アフガン侵攻(1978年(昭和53年))」は批判しており、彼も単純な「ソ連シンパ」だったわけではありません。

*1:NPO日本郵便文化振興機構」共同代表理事。自称「郵便学者」。著書『切手が語る香港の歴史』(1997年、社会評論社)、『マオの肖像:毛沢東切手で読み解く現代中国』(1999年、雄山閣)、『外国切手に描かれた日本』(2003年、光文社新書)、『切手と戦争』(2004年、新潮新書)、『反米の世界史』(2005年、講談社現代新書)、『皇室切手』(2005年、平凡社)、『満洲切手』(2006年、角川選書)、『香港歴史漫郵記』(2007年、大修館書店)、『大統領になりそこなった男たち』(2008年、中公新書ラクレ)、『事情のある国の切手ほど面白い』(2010年、メディアファクトリー新書)、『マリ近現代史』(2013年、彩流社)、『朝鮮戦争』(2014年、えにし書房)、『年賀状の戦後史』(2014年、角川oneテーマ21)、『英国郵便史』(2015年、日本郵趣出版)、『リオデジャネイロ歴史紀行』(2016年、えにし書房)、『パレスチナ現代史』(2017年、えにし書房)、『日韓基本条約』、『チェ・ゲバラキューバ革命』(以上、2019年、えにし書房)、『日本人に忘れられたガダルカナル島近現代史』(2020年、扶桑社)、『アフガニスタン現代史』(2022年、えにし書房)等(内藤陽介 - Wikipedia参照)

*2:38度線のこと。建前では停戦ラインであり国境ではない。

*3:衆院議員。日本共産党中央委員

*4:共産党中央委員、大阪府委員会副委員長。元衆院議員