高世仁に悪口する(2022年9/6日分)

【最初に追記】
 死人に口なしとはこのことだ(こんなことに黒澤明や中村哲を持ち出すな(呆れ)) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)でこの拙記事を紹介頂きました。いつもありがとうございます。
【追記終わり】
統一教会と日本会議 なぜ「共闘」できるのか?2 - 高世仁のジャーナルな日々

 服部さん*1については、かつて私の会社で番組化をめざして*2かなり調べたことがあった。

 こういうことを今だに書く辺り高世(事実上、ジャーナリスト廃業で復帰の見通しなし。たぶん高世も復帰を諦めてる)にとってよほどジンネット倒産は屈辱なのでしょう。

 中村哲医師こそ「国葬」に値する人だったと思う。

 「国葬は弔意の押しつけ(共産党)」という立場に立てば、そもそも「特定の人間を国葬にすること自体」がおかしいのであり、高世は「アホか」ですね。

 中村さんが凶弾に倒れたあとの安倍内閣の扱いの冷たさには、今でも怒りがこみ上げる

 そんなことより、「高世も事実上加担した」田中均氏(個人攻撃で外務省退官に追い込む)に対する安倍ら反北朝鮮ウヨ連中の冷たさには、今でも怒りがこみ上げる。高世が救う会批判に転じても、田中氏に対する明確な謝罪がないことにはそういうことであるなら、小泉元首相、田中均氏、蓮池透氏らに陳謝する用意くらいはあるんだろうな - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)と思います。

 韓国、北朝鮮の権力者とつるむ統一教会を日本政界に呼び込んだ亡国の宰相

 「モリカケ桜疑惑」「レイプもみ消し疑惑」「河井夫妻の公選法違反」「統一教会との癒着」「ニッキョーソ野次」など「疑惑、不祥事まみれ」の安倍がろくでもない人間であることに異論はありませんが以下の理由でこの部分には賛同できませんね。
【1】安倍が統一教会とズブズブであることは事実だが

【独自】安倍家と統一教会との“深い関係”を示す機密文書を発見 米大統領に「文鮮明の釈放」を嘆願していた岸信介 | デイリー新潮2022.7.20
〈文尊師は、現在、不当にも拘禁されています。貴殿のご協力を得て、私は是が非でも、できる限り早く、彼が不当な拘禁から解放されるよう、お願いしたいと思います〉
 出された日付は1984年11月26日。差出人は岸信介文鮮明はその前に、アメリカで脱税容疑にて起訴され、1984年4月には懲役1年6カ月の実刑判決を受けて連邦刑務所に収監されていた。つまりこの書簡は、日本の元総理がアメリカの現職大統領に宛てて、韓国人「脱税犯」の逮捕が不当だとして釈放を依頼するという、極めて異例の内容なのだ。
 結局、釈放は難しいと判断され、文鮮明が出所できたのは翌1985年の夏だった。

徹底追及 統一協会/旧統一協会の正体と歴史を暴く/ジャーナリスト 柿田睦夫さん/集団結婚+金集め+反共謀略2022.7.24
 1992年の集団結婚には中曽根康弘元首相がソウルの式典に祝辞を贈りました。
 実は2年前の総選挙で中曽根氏はリクルート疑惑の関連で(ボーガス注:ロッキード逮捕で自民党離党に追い込まれた田中角栄のように)自民党籍離脱(ボーガス注:但し後に復党)というピンチに陥っており、協会は数十人の信者を無償で運動員として派遣していました。
 同じ1992年、入管法で(ボーガス注:米国で脱税での服役があるため)入国資格のない文鮮明法務大臣特別許可という超法規措置で入国を果たしました。このとき法務大臣にあっせんしたのは金丸信自民党副総裁。

徹底追及 統一協会/自民重鎮に食い込む/岸元首相が「飛躍のきっかけ」2022.7.26
 1974年に文鮮明韓鶴子(現在の同協会総裁)夫妻が来日した際には帝国ホテルで晩さん会*3が開かれ、当時の福田赳夫*4(ボーガス注:佐藤内閣)蔵相(後に首相)ら国会議員が出席。福田氏は「アジアに偉大な指導者現る。その名は“文鮮明”である」(『日本統一運動史』)と絶賛しています。

徹底追及 統一協会 闇勢力編(下)/岸信介元首相と懇意/“勝共運動飛躍の契機”2022.8.18
 1968年に岸氏は国際勝共連合の発起人に名を連ねます。勝共連合は、統一協会政治団体でもっぱら反共謀略活動を展開する組織です。
 韓国の朴正煕(パク・チョンヒ)大統領(当時)に久保木会長が面会(1970年)する際には、岸氏が自筆で推薦文を書いたといいます。

などの指摘で分かるとおり、「日本政界への統一教会の浸透」は安倍の祖父「岸信介元首相」、父「晋太郎元幹事長」が政治家だったとき、つまり安倍が「父親の議員秘書どまりだった頃」からの話
【2】「朴正熙」「全斗煥」とはつるんでいたかもしれないが「民主化後の韓国の権力者(特に金大中盧武鉉文在寅など朴や全と対立する立場の政治家)」は統一教会とつるんでない
【3】北朝鮮統一教会に一定のつながりがあるとは言え、北朝鮮にとって経済的に深いつながりがあるのは勿論、むしろ中国やロシア
【4】統一教会の問題点は「霊感商法、高額寄付、合同結婚式などの反社会的行為」「同性婚否定などの極右的主張」であって、「韓国、北朝鮮の権力者」云々ではない
 それにしても「救う会、家族会の太鼓持ち」だった頃は「救う会や家族会の安倍礼賛」に忖度してろくに安倍批判してなかった男が、「統一教会問題で安倍批判が高まり」&「さすがに救う会や家族会も安倍をかばえず黙り」だとこれです。高世には心底呆れます。

 ジャーナリストの鈴木エイト氏*5が2日、文化放送大竹まことゴールデンラジオ!」で、 自民党の所属国会議員に対する調査について〝ダメ出し〟した。

 何せこの自称調査、「党所属議員に自己申告させるだけ」で「自己申告をきちんと党本部で調査し、その結果をマスコミに公表する」「『関係がない』という自己申告が、自民党や野党、マスコミの調査で後日、虚偽で『関係がある』と分かった場合は除名、党の役職更迭などの処分を行う」などがある保障はどこにもない。
 「調査をしたフリで、見逃してやるから『関係がない』と嘘をついて構わないというのが自民の本心ではないか」と鈴木氏のような統一教会批判派に疑われるのも当然でしょう。
 また調査項目が8項目しかない上に「(8項目に該当しないことで、何か関係がないかという)自由記述欄がないこと」から「関係があっても8項目に該当しないことは回答しなくていい調査」になっていることについても鈴木氏は批判してるそうです。

 東京新聞の田原牧*6論説委員が以下のような指摘をしている。 

 田原牧 - Wikipediaに指摘がありますが田原氏は「トランスジェンダーであることをカミングアウト」していますので、「反トランスジェンダー」の統一教会日本会議については勿論批判的です。

 ロシアの嘘はもう体質と化している。

 「ロシアを擁護する気はない」ことを断った上での話ですが、

【1】特定失踪者(救う会北朝鮮拉致の疑いと強弁しているが、まともな根拠はなく、国内で40人以上発見されほとんどが自発的失踪)などの「救う会デマ」を容認してきた
【2】高世仁の幼稚なデマ自慢を平然と垂れ流すNHKの馬鹿さとクズぶりに本気であきれ返る - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が批判する「モロバレの嘘(自分の安明進取材は、同時期に行われた西村真悟の国会質問やアエラ産経新聞の報道と全く関係ない)」を未だに放言する

クズの「高世」が自分を棚上げしてよくも偉そうなことが言えたもんです。救う会や高世の方こそ嘘はもう体質と化している。のではないか。だから高世のジンネットも倒産したし、救う会も世間に呆れられて「小泉訪朝直後」など一時期に比べれば政治力を大きく失うわけです(残念ながら政治力がなくなったわけではありませんが)。もはやマスコミも救う会なんかろくに取り上げない。
 それはともかく、結局高世は「安全パイ」しか批判できないわけです(日本においてロシア批判することは何ら危険ではない)。
 「救う会、家族会の太鼓持ち」だった高世が「今のロシア」にいたらおそらくプーチン政権を礼賛したでしょう。

*1:著書『はっちゃんベトナムに行く』(2007年、アーティストハウス)、『人間は、人を助けるようにできている』(2010年、あさ出版)、『老ける・老けないは目で決まる!』(2013年、すばる舎

*2:「目指して」ということは結局番組化できなかったのでしょう。

*3:岸が名誉実行委員長を務めた

*4:岸の子分であり、「岸や岸の実弟・佐藤」によって、岸内閣農林相、佐藤内閣蔵相、外相、自民党幹事長(岸、佐藤総裁時代)として重用。岸から派閥を引き継いだ。

*5:『やや日刊カルト新聞』主筆。著書『自民党統一教会汚染追跡3000日』(2022年、小学館

*6:著書『イスラーム最前線』(2002年、 河出書房新社:田原拓治名義)、『ネオコンとは何か』(2003年、世界書院)、『中東民衆革命の真実:エジプト現地レポート』(2011年、集英社新書)、『ジャスミンの残り香:「アラブの春」が変えたもの』(2014年、集英社)、『人間の居場所』(2017年、集英社新書)など