「リベラル21」のバカさに呆れる(2023年12月8日記載)

リベラル21 「今だけ、金だけ、自分だけ」的生き方が頂点に(岩垂弘)

 戦後の1960年の「所得倍増計画」を機とする経済の高度成長は日本と日本人を一変させた。
 世界でも稀に見る経済の高度成長で、貧しかった日本人は豊かになった。それはとても結構なことだったが、その一方で、貧富の差が拡大した。

 「貧富の差が拡大した」と言えるのは比較的最近のことでしょう。「過大評価は禁物」ですが、高度経済成長時代は「社会党の力が強かったこと」もあり、自民党によってそれなりの「格差是正策」はされていたでしょう。
 社会党が没落し「保守二大政党化」し、また連合において「右派労組が力を持つこと」で、新自由主義的価値観が普及したことで事態が大きく変わったとみるべきであり、岩垂のような見方は「高度経済成長への不当評価」「社会党が果たした役割の過小評価」「近年の新自由主義的変化の過小評価」でしかないでしょう。
 そもそも問題は「格差是正が適切にされるかどうか」であり、「経済成長それ自体」ではない。経済成長すれば当然に格差が拡大するわけではない。「経済成長それ自体」が問題であるかのような岩垂の書き方はおかしい。

 若い人々との連携を深めなくては

 と言いながらリベラル21の寄稿者は「若者(20、30代)」どころか「中年世代(40、50代)」も皆無。
 「岩垂*1(1935年生まれ:88歳)」の他も「田畑光永*2、横田喬*3(1935年生まれ:88歳)」「広原盛明*4(1938年生まれ*5:85歳)」「阿部治平(1939年生まれ*6:84歳)」「小川洋(1948年生まれ*7:75歳)」等、「70歳以上の老人」ばかりです。記事も「奨学金問題」「ブラックバイト」「ヤングケアラー」など「若者問題」についての論考は皆無。それでどうやって「若い人々と連携」するのか。岩垂のアホさには心底呆れます。
 なお、上記は岩垂記事に投稿しますが「以前に投稿した場合と同様」掲載拒否でしょう。自称「リベラル」が聞いて呆れます。


リベラル21 共産党のASEAN認識は間違っていないか(阿部治平)
 いつもの阿部の共産党への悪口雑言です(勿論リベラル21が阿部の個人サイトでない以上、これは「リベラル21としての行為」でもありますが)。

 来年1月開催の共産党第28回*8大会決議案は、ASEAN*9(東南アジア諸国連合)について概略次のように記している。
 「ASEANは、紛争を平和的な話し合いで解決することを義務づけた東南アジア友好協力条約(TAC)を締結し、域内で年間1000回にも及ぶ会合を開くなど、徹底した粘り強い対話の努力を積み重ね、この地域を『分断と敵対』から『平和と協力』の地域へと劇的に変化させてきた」
 「その最新の到達点として、わが党が注目してきたのが、2019年のASEAN首脳会議で採択された『ASEANインド太平洋構想』(AOIP)である。この構想は、インド・太平洋という広大な地域を、東南アジア友好協力条約(TAC)の『目的と原則を指針』として、『対抗でなく対話と協力の地域』にし、ゆくゆくは東アジア規模の友好協力条約をめざそうという壮大な構想である」
 「この4年間の進展で重要なことは、AOIPが、構想の段階から実践の協力事業へと発展しつつあることである」
 「いま日本政府がやるべきは、破局的な戦争につながる軍事的対応の強化ではなく、ASEAN諸国と手を携え、『ASEANインド太平洋構想』(AOIP)の実現を共通の目標にすえ、すでにつくられている東アジアサミットを活用・発展させて、東アジアを戦争の心配のない地域にしていくための憲法9条を生かした平和外交にこそある。これがわが党が提唱してきた『外交ビジョン』である」

 
 「引用は省略しますが」さて阿部が「共産の理解は間違ってる」と批判する理由は俺の理解では以下の通りです。
【1】フィリピン、ベトナム、中国、台湾の南沙諸島紛争
【2】「ミャンマーの軍政」「ベトナムラオス共産党一党独裁」等、民主主義、人権面での問題
【3】ASEANには「米軍基地を置くフィリピン(親米)」「中国と領土問題で対立するベトナム、フィリピン(反中とまでは言えないにせよ、中国との間に紛争がある)」、「ロシアと歴史的にしがらみがあり融和的なベトナムラオス(親露)」「中国との経済関係を近年深めるカンボジアラオス(親中)」などもあり、一枚岩ではない
 【1】ですがそうした対立があっても、「中越戦争」(1979年)のような戦争には今のところなってないわけです。今後、戦争が起きない限り、むしろ【1】は共産の主張に親和的な事実ではないか。
 【2】については「共産の主張」は「ベトナム戦争」「カンボジア内戦」のような「戦争」がもはや起きないようにする方向で「ASEANは動いてる」と言う話なので、『軍政と民主派が激突して内戦状態のミャンマーをどう評価するか』という問題はありますが、「ミャンマー以外」については、あえて言えば、阿部が指摘する「ASEAN諸国の人権問題」は「共産の主張」とは「関係ない話」です。
 【3】も「ASEANがロシアや米国、中国との関係の違い」によって崩壊したとか、機能してないとまでは現時点では言えないでしょうからこれまた不適切な批判でしょう。
 ということで私見では「共産は何ら間違ってない」と思いますね。
 なお、上記は阿部記事に投稿しますが「以前に投稿した場合と同様」掲載拒否でしょう。自称「リベラル」が聞いて呆れます。

*1:元朝日新聞記者

*2:元TBS記者(1984年10月から1988年9月まで『JNNニュースコープ』メインキャスター)。神奈川大名誉教授。「田畑と近い年齢(田畑は1935年生まれ、森本氏は1939年生まれ)、似た経歴(メディア記者(田畑はTBS、森本氏はNHK→フリー))」の森本毅郎氏が今もBS-TBS噂の!東京マガジン』(当初は地上波のTBSで放送、1989年~)、TBSラジオ森本毅郎スタンバイ』(1990年~)の司会で活躍してるのに対し、社会的影響力皆無の無様な田畑です。

*3:元朝日新聞記者

*4:京都府立大名誉教授

*5:著名人では細川元首相が1938年生まれ

*6:著名人では二階元幹事長が1939年生まれ

*7:著名人では菅義偉元首相が1948年生まれ

*8:原文のまま。本当は「29回」が正しい

*9:加盟国は現在ブルネイカンボジアインドネシアラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの10カ国