29回党大会の意義と綱領の世界論・了 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
いまのような共産党のASEAN論は、防衛努力を否定する基本的な見地から来ており、いくら日本でASEANの平和の枠組みの意義を宣伝しても、「やはり共産党は自衛隊なしでやっていこうとしているのだね」と見られてしまい、支持が広がることはないだろう。
外交努力の重要性を強調し、バイデン政権や岸田政権の軍事路線を批判することが何でそういう評価になるのか、党への言いがかりも大概にしろと心底呆れます。
というか松竹の方こそ「安保・外交問題において、軍事(防衛省関係)ばかり強調し外交努力(外務省関係)への言及がない」し
◆医療・介護・福祉問題(厚労省関係)
◆環境問題(環境省関係)
◆観光問題(観光庁(国交省の外局)関係)
◆教育問題(文科省関係)
◆金融問題(金融庁関係)
◆経済問題(経産省関係)
◆原発問題(原子力規制委員会(内閣府の外局)関係)
◆雇用・労働問題(厚労省関係)
◆ジェンダー平等問題(厚労省(男女間賃金格差是正、セクハラ、マタハラ防止等)、法務省(夫婦別姓、LGBT法等)関係)
◆少子化問題(こども家庭庁(内閣府の外局)、厚労省関係)
◆消費者問題(消費者庁(内閣府の外局)関係)
◆震災復興問題(復興庁関係)
◆スポーツ問題(スポーツ庁(文科省の外局)関係)
◆地域交通(鉄道、バス)問題(国交省関係)
◆通信・放送問題(総務省関係)
◆デジタル化問題(デジタル庁関係)
◆農業問題(農水省関係)
◆文化問題(文化庁(文科省の外局)関係)
等「安保・外交問題以外についてまるで言及がない」ていたらくです。
松竹ブログの「カテゴリー」も
◆日韓関係 ( 144 )
◆憲法と自衛隊 ( 75 )
◆中国問題 ( 75 )
◆日米安保 ( 55 )
◆自衛隊問題 ( 32 )
なお「五ノ井氏が告発したセクハラ問題」等、自衛隊の問題点に全く言及がない点が松竹らしい(呆)
と「安保・外交問題」ばかり。
安保・外交以外の問題は
◆日本経済論 ( 4 )
◆福島問題 ( 4 )
と極端に数が少ない。
松竹の著書も
【党政策委員会時代】
◆『「基地国家・日本」の形成と展開』(2000年、新日本出版社)
◆『「集団的自衛権」批判』(2001年、新日本出版社)
【かもがわ出版時代】
◆『幻想の抑止力:沖縄に海兵隊はいらない』(2010年、かもがわ出版)
◆『憲法九条の軍事戦略』『集団的自衛権の深層』(以上、2013年、平凡社新書)
◆『改憲的護憲論』(2017年、集英社新書)
◆『13歳からの日米安保条約』(2021年、かもがわ出版)
◆『〈全条項分析〉日米地位協定の真実』(2021年、集英社新書)
と極端に安保・外交問題に傾斜しており、「安保・外交以外の本」は
◆『ルールある経済社会へ』(2004年、新日本出版社)
題名から見て大門実紀史『ルールある経済って、なに?』(2010年、新日本出版社)と同様、新自由主義批判の内容と思われる。
◆『レーニン最後の模索:社会主義と市場経済』(2009年、大月書店)
題名から見てネップについて論じたとみられる。
だけ。しかもこれらの本のうち『ルールある経済社会へ』(2004年、新日本出版社)は党政策委員会に勤務していた頃(松竹伸幸 - Wikipediaによれば松竹は2006年に党政策委員会を退職し、かもがわ出版に入社)に書いた本であり、松竹が進んで書いたのではなく「党から書くように命じられて書いた」のではないか。松竹の「安保分野への傾斜」を危惧した党が「他の部門も勉強しろ」と書かせたのではないか。しかし党から離れたら「安保への傾斜」に戻ってしまったわけです。
松竹風に言えば
いまのような松竹氏の政策論は、安保問題以外を軽視する基本的な見地から来ており、いくら彼が安保問題の重要性を宣伝しても、「やはり松竹氏は医療問題など安保以外には興味関心がないのだね」と見られてしまい、支持が広がることはないだろう。
と言っていいでしょう(他人事みたいに書いてしまいましたが俺が松竹を支持しない理由の一つはやはり松竹氏は医療問題など安保以外には興味関心がないのだねです)。実際、松竹は党内からも党外からも全く支持されてないわけですが。
この点、党は
【医療・福祉問題】
◆小池晃『これからどうする!介護と医療』(2001年、新日本出版社)、『どうする日本の年金』(2004年、新日本出版社)
【経済問題】
◆大門実紀史*1『ルールある経済って、なに?』(2010年、新日本出版社)、『やさしく強い経済学』(2022年、新日本出版社)
【教育問題】
◆志位和夫『教育基本法改定のどこが問題か』(2006年、新日本出版社)
◆藤森毅*2『いじめ解決の政治学』(2013年、新日本出版社)、『教育委員会改革の展望』(2015年、新日本出版社)、『教師増員論』(2021年、新日本出版社)
→松竹が「安保・外交評論家」を名乗るのなら「教育関係著書しか出してない」藤森氏(党の文教政策担当者の一人)のように安保問題の著書だけでもいいでしょうが「党首選挙に出る」と放言した時点で松竹は安保限定ではなく「全ての政治分野」をカバーする必要が生じたと思います。にもかかわらずそうしない松竹は全くもってアホです。
当然、藤森氏が「党の文教政策担当者の一人」である限りは現状(教育分野のみ言及)で問題ないですが、松竹のような言動を始めれば、その時点で彼にも教育限定ではなく「全ての政治分野」をカバーする必要が生じると思います。勿論、藤森氏は松竹のような愚行はしないでしょうが。
【ジェンダー平等】
◆坂井希*3『あなたと学ぶジェンダー平等』(2023年、新日本出版社)
等と分担作業(?)ではありますが、「多様な分野」を著書として取り上げています。
「医療・介護従事者や医療・介護サービスのユーザー(医療・介護問題)」「LGBT(ジェンダー平等問題)」等にとって「安保バカ」松竹は全く魅力はないでしょう。
歴代自民党政権ですら
◆所得倍増論(池田*4政権)
◆日本列島改造論(田中*5政権)
◆郵政、電電、国鉄民営化(中曽根*6政権)
◆ふるさと創生一億円事業(竹下*7政権)
◆地域振興券(小渕*8政権)
◆道路公団、郵政民営化(小泉*9政権)
◆消費者庁設置(福田康夫*10政権)
◆女性活躍推進法、働き方改革関連法(第二~第四次安倍*11政権)
◆携帯電話の利用料引き下げ、デジタル庁設置、不妊治療の負担軽減、ふるさと納税(菅義偉*12政権)
◆異次元の少子化対策(岸田*13政権)
等「安保以外を看板政策の一つとして打ち出してきた(勿論その理由の一つは安保が票にならないからです)」のに、あるいは改憲ウヨの前原*14ですら新党の名称は「(「九条改憲を実現する会」等ではなく)教育無償化を実現する会(無償化会)」なのに、松竹の「安保以外への無関心ぶり」は非常識極まりない(とはいえ前原の本心が「教育無償化実現」になく「大阪で高校無償化をアピールする維新」への迎合であること、「希望の党」で「当時羽振りの良かった」小池にすり寄ったように「今羽振りがいい」維新にすり寄ってることはモロバレですが)。
「安保問題など国民受けしない、教育無償化の方が受ける」と分かってるだけ「前原の方が松竹よりある意味、まだマシ」でしょう。
志位氏は「ASEANは米中対立から距離を置き、平和的な方向での解決を目指してる。日米もいたずらに中国を敵視することは止めるべき」と評価しても、勿論「ASEAN=善」という「単純な話」をしてないので「デマも大概にしろ」ですね。
もはや松竹もまともな党批判がしたいのではなく、「奴を反党分子として除名した党」を憎悪し、とにかく党に因縁、言いがかりをつけたいだけではないのか。そんなことをすれば党内は勿論、党外からも松竹は支持されなくなると思いますが。
以上は「土方歳三」名義で松竹記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。「賛同コメントしか載せない」くせに「自由な言論」とほざく松竹の虚言癖には心底呆れます。
なお、党大会決議案も何も「外交問題」だけ論じてるわけではなく
日本共産党第29回大会決議案│党紹介│日本共産党中央委員会
◆日本共産党は、2023年9月、「日本共産党の経済再生プラン:30年におよぶ経済停滞・暮らしの困難を打開するために」を発表し、「失われた30年」をもたらした自民党政治の抜本的な改革に切り込む政策提言を行った。
◆日本共産党の「気候危機打開2030戦略」(2021年9月発表)に本気でとりくむことが、国際社会における日本の責務である。
と言った記述(経済問題、環境問題等)もありますが、自称「党首選に出る意思がある」松竹は「外交問題しか論じない」のでしょう(呆)。
「外交問題の論じ方(例:米国帝国主義に対する評価があまりにも甘い、党に対する『批判』が言いがかりでしかない)」も問題だと思いますが、それ以前に「外交問題しか論じないくせに党首選出馬云々抜かす松竹の無責任さ、考えの甘さ」に心底呆れます。
29回党大会の意義と綱領の世界論・2 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
問題は、帝国主義*16=悪、社会主義=善という、かつての1961年綱領の枠組みから抜け出ているかどうかである。
アメリカはAOIP*17結成のときに歓迎メッセージを出している
松竹は米国を「帝国主義」とは評価せず「平和愛好国家」「正義の味方」と思うのか?、党の「米国帝国主義批判」に賛同しないのか?、と聞きたい駄文です。
当然、米国も「帝国主義国」として非難されることはできるだけ避けたいので場合によっては平和愛好国家であるかのように振る舞うこともあるでしょう。しかしそれは「米国=帝国主義」という本質とは全く関係ない。勿論そうした態度は「米国」に限った話ではない(例えば拙記事『銃後』とは『自由』な『自己実現』ができる時代だった(副題:NHKスペシャル「銃後の女性たち―戦争にのめりこんだ‟普通の人々”」) - bogus-simotukareのブログ(2021.8.26)、積極支持ではない消極的支持(諦め)であれ、「デマ扇動やメディア統制による詐欺的支持獲得(いわゆるポピュリズム)」であれ、国民の支持無しでは独裁は成り立たない(追記あり) - bogus-simotukareのブログ(2022.11.23)参照)。
もしこの俺の松竹評価が正しいなら「党の米国評価」とあまりに違いすぎるので、松竹は「除名撤回」などと寝言をほざくのは止めて「自民、公明、維新、国民民主、立民、社民、れいわなど他党」に入党するなり、前原のように「松竹新党」を作るなりすればよろしい。
以上は「土方歳三」名義で松竹記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。「賛同コメントしか載せない」くせに「自由な言論」とほざく松竹の虚言癖には心底呆れます。
29回党大会の意義と綱領の世界論・1 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
ある超大県の党会議で民主集中制批判の論陣が張られて、大ブーイングが起きたという話も聞く。
と言いながらその「超大県」がどこか書けないし「5W1H」に具体性皆無だから説得力皆無です。
以上は「土方歳三」名義で松竹記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。「賛同コメントしか載せない」くせに「自由な言論」とほざく松竹の虚言癖には心底呆れます。よくもこんなクズが「党首選に出たい」と抜かせたもんです。
*2:党中央委員。党学術・文化委員会委員
*4:吉田内閣蔵相、通産相、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)等を経て首相
*5:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相等を経て首相
*6:岸内閣科技庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相、自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行管庁長官等を経て首相
*7:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)等を経て首相
*8:竹下内閣官房長官、自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相等を経て首相
*9:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相等を経て首相
*11:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官等を経て首相
*12:第一次安倍内閣総務相、第二~四次安倍内閣官房長官を経て首相
*13:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)等を経て首相
*14:鳩山内閣国交相、菅内閣外相、野田内閣国家戦略担当相、民進党代表、国民民主党代表代行等を経て「無償化会」代表
*15:加盟国はインドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス