珍右翼・高世仁に悪口する(2023年12/30日分)

「おかしい」と感じたときに声をあげないと自由は狭められていく - 高世仁のジャーナルな日々
 「おかしい」と「家族会、救う会批判」の声を上げた蓮池透氏を見殺しにし、家族会の不当除名を容認し、今に至るも家族会批判ができない高世がよくも自分を棚上げして偉そうなことが言えたモンだと心底呆れます。

 エイトさんが20年もの間、主要メディアに発表できないままで、どうやって収入を得ていたのか、とても不思議だった。彼に親しい人に、不動産関係の仕事をしていると聞いたことがあったが、朝日新聞の「ひと」欄では、より具体的に「競売物件をリフォームして貸し出す」仕事が生活を支えてきたと書かれている。取材が売れなくとも暮らしが成り立つとなれば、これは強い。生活のためにペンを曲げる必要はなくなる。ジャーナリズムのあり方が曲がり角に来ているいま、鈴木エイトさん*1の、「副業」をもちながらジャーナリスト活動をするというスタイルは選択肢になる。

 鈴木氏も「副業がしたくてしたわけではなく」、窮余の一策でしょうし、もはや副業は辞めるのではないか。
 例えば芸能人でも「食えない時期は副業(アルバイトなど)していた(売れたら止めたが)」なんて人間は昔からざらにいるし、高世が特筆大書するほどの話ではないでしょう。
 実際、高世は「副業」などできずにジンネットを潰して事実上「ジャーナリスト廃業」ですし。

「メディアが権力と教団の関係を監視できていなかったことが、不幸な結果を招いた」とエイトさんは言う。JCJ贈賞式でも同様に「もっとちゃんとメディアが報道していたら、安倍元首相の暗殺はなかったのではないか」と語っていた。

 エイト氏風に言えば「メディアが救う会と家族会をまともに批判できなかったことが田中均氏の早期退官(どう見ても家族会、救う会による個人攻撃による不本意な退官)、蓮池氏の家族会不当除名」という不幸な結果を招きました。
 もっとちゃんとメディアが救う会と家族会を批判していたら以下のような悲劇(拉致が解決しない状態での有本嘉代子や横田滋の死去)はなかったでしょう。
有本嘉代子さんに限らず、横田滋氏もけっきょく巣食う会との泥船に乗っちゃったから、お孫さんとの再会も墓参りなどもできなかったのだと思う - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2020.2.7
けっきょく反北朝鮮の道具として使い倒されただけじゃないか(横田滋氏の死) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2020.6.6


公安警察の暴走が生んだ冤罪事件―大川原化工機事件 - 高世仁のジャーナルな日々

 青木さん*2は、警察は軍事組織と同様、巨大な暴力装置であることを踏まえ、今年話題となったテレビドラマ「VIVANT」を問題視する。
 「このドラマは自衛隊の秘密情報部隊『別班』とともに、公安警察が重要なモチーフでした。どちらも、政治やメディアが監視下に置くべき存在。にもかかわらず、あまりにも能天気でヒロイックな描き方でした。フィクションに目くじらを立てる気はないですが、日本のエンタメ界の限界を痛感したのも事実です」。
 同感!

 とはいえ「VIVANTはフィクション、実際の自衛隊や警察とは違う」が大多数の国民ではないか。
 そういう意味ではドラマよりも

バラエティー番組で露出が増えた自衛隊 迫力ある映像、喜ぶタレント…そこに危うさが潜んでいないか:東京新聞 TOKYO Web2023.11.19
 9月29日放映の日本テレビ系「沸騰ワード10」。迷彩服姿のタレント、カズレーザーさん*3が「海上自衛隊舞鶴基地に潜入!」の触れ込みで登場し、海自最速というミサイル艇「うみたか」に乗り込んだ。
 小学生と保育園の子ども2人がいる演劇家の鯨エマさん(50)=東京都奥多摩町=は、こうした「自衛隊バラエティー」番組を目にしてがくぜんとした。
 自衛隊の情報は開示すべきだと思うが、感謝を口にするスタジオのタレントの表情、大げさな字幕、ナレーションの抑揚といった演出が全て単一的に見えるという。
 防衛省によると、自衛隊が出演したバラエティーやワイドショー番組(報道除く)の数は、2021年度に36件、22年度14件。23年度は10月下旬までに16件と前年度を上回るペースだ。主な放映局は日テレ、フジテレビ、テレビ東京*4
◆デスクメモ
 17日の日テレ「沸騰ワード10」でもカズレーザーさんが出演し「伝説の戦車の中に潜入」とやっていた。御用番組、御用芸人の様相を呈している。

が批判する「自衛隊や警察を取り上げた情報バラエティ」等の方が問題かと思います。
 なお、こうした「情報バラエティ番組」は「自衛隊や警察がイメージアップを狙ってる情報工作の一環」でありそんな物に加担するメディアは批判されて当然ですが、これらの番組も「自衛隊や警察のイメージアップ」という面でどれほど効果があるかは疑問です。 
 そう思う理由の一つは以下の記事が報じる「自衛隊の定員割れ」です。

自衛官の長髪禁止は合理的、では赤髪は?身だしなみルール緩和で議論:朝日新聞デジタル2023.6.29
 長髪や華美な髪形を禁ずる規定は合理性があるので維持する。
 防衛省は28日、自衛官のなり手不足対策を議論する有識者会議にこんな見解を示した。一方、多様な人材を採用するには身だしなみのルール緩和も求められるとし、合理的でない規定は見直すとした。何が非合理的かは、これから議論するという。

宇宙分野の高度人材、自衛官登用へ…隊員確保へ「男性は短髪」変更・廃止案も : 読売新聞2023.7.12
 自衛隊員の人材確保策などを議論してきた防衛省有識者検討会(座長・斎野彦弥*5横浜国立大教授)は12日午前(中略)報告書をまとめた。
 今後、適切な給与のあり方や、体力面での基準緩和などの検討を進める。
 報告書では、定員割れが常態化している自衛隊員の人材確保の重要性について、「装備品などの整備と並び、防衛力の抜本的強化を支える車の両輪だ」と指摘。人口減少が進む中で、「人材獲得競争はより熾烈になっていく」と危機感を示した。
 処遇改善策としては、「男性は短髪が原則」などとする髪形のルールについて、「国民の信頼が損なわれない範囲で、合理性に乏しいものは変更・廃止すべきだ」と明記した。自衛官の給与・手当の増額を検討することや、ハラスメントを一切許容しない組織環境作りも求めた。

少子化直撃・ハラスメント問題で自衛官採用に逆風…最前線の「士」、予定の6割しか採用できず : 読売新聞2023.7.30
 自衛官の採用活動に逆風が吹いている。少子化の直撃を受けているうえ、ハラスメント問題に揺れた昨年度は、最前線で活動する自衛官を予定の6割しか採用できなかった。人材確保のあり方を議論してきた防衛省の検討会は今月、ハラスメントの根絶や処遇の改善など抜本的な改革を提言しており、自衛隊は対応を急ぐ。
 防衛省によると、士の採用率は過去10年間、8割から10割で推移してきた。しかし、昨年度は1万6225人の必要人員に対し、確保できたのは1万120人で、採用率は62%に急落した。
 (ボーガス注:防衛省の分析では)背景には、コロナ禍で採用を控えていた企業の求人が回復したことや、ロシアのウクライナ侵略を目の当たりにし、子どもを入隊させることをためらう親が増えたことがあるという。陸自の元女性自衛官が性暴力を受けた問題が発覚し、同省が全隊員に特別防衛監察を行う事態となったことも影響したとみられる。
 今年度に入っても、自衛官候補生による銃撃事件が起きるなど、採用活動には逆風が吹いている。
 採用の対象となる18~32歳はネットに親しんだ「Z世代」だ。防衛省は勤務環境の改善を急いでいる。
 数か月に及ぶ長期航海の任務がある海自は、乗員がスマホで家族らと連絡できるように、米宇宙企業スペースXの衛星通信網「スターリンク」の高速通信サービスの導入を検討している。現在も限られた区画で無線LANが提供されているが、通信速度は遅く、若い隊員らに不満が根強いためだ。
 議論は髪形に関するルールにも及ぶ。例えば空自では、男性隊員に側頭部を短く刈り上げる「ツーブロック」にすることを禁じている。陸自では女性隊員に「ショートカットが望ましい」とし、ポニーテールにしないように求めている。主に制帽や装備を身につける際に妨げとならないように設けた規則という。
 しかし、検討会の報告書は自衛隊内のルールについて、「国民の信頼が損なわれない範囲で、合理性に乏しいものは変更・廃止すべきだ」と指摘した。
 報告書は、自衛官の給与・手当の増額などにも言及し、ハラスメントについては「一切許容しない組織環境が不可欠」と強調した。同省はこうした提言を踏まえ、改革を進める。
 同志社大の太田肇*6教授(組織論)は「Z世代は縦の人間関係を避ける傾向があり、組織内でハラスメントが横行していれば敏感に感じ取る。少子化が進んでも、自衛官の仕事にやりがいを見いだし、目指す若者はいるはずだ。こうした人材を採りこぼさないように、ネットを駆使し、組織改革も進める必要がある」と指摘する。

戦車も投入、現役幹部らが高校生と座談会に…“若手不足”深刻な自衛隊、必死のリクルートを取材(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース2023.9.30
 少子高齢化を背景に、自衛隊もいま、深刻な人手不足となっています。
 今年7月、北海道・千歳市にある自衛隊の東千歳駐屯地で戦車や装甲車に乗っていたのは、夏休み中の若者たちです。
 陸上自衛隊が開催した自衛隊体験フェスタ「ノーザンスピリット’23」 に、北海道各地から高校生などおよそ240人が参加しました。
 このイベントでは様々な装備も展示。隊員たちが説明し質問に答えます。その狙いは、若者たちのリクルートです。
◆札幌地方協力本部・関根大仁広報企画室長
自衛隊を職業の一つとして考えていただきたい」
 現在、自衛官の定員はおよそ24万7000人(防衛白書)ですが、階級「士」の充足率は75.6%と、若い世代の隊員は定員の8割に満たない人手不足の状況が続いています。
◆札幌地方協力本部・関根大仁広報企画室長
「(ボーガス注:世論調査では)自衛官に対する国民の信頼度はありがたいことに高い水準を保っているんですけど、職業として選択するとなると、そこに大きなギャップがある」
 イベントに参加した高校生たちに、参加した理由を聞きました。
記者「自衛隊に入ることを考えて来ましたか?
高校生「考えていますね 」「厳しい訓練をしてこそ、達成感があるのかなと」
 参加者の多くは自衛隊で働くことに興味を持っていました。
 しかし学校では、自衛隊への就職を考える人は多くないといいます。
高校2年生
自衛隊のなかでパワハラいろいろあると思うし、それでいないんじゃないかなって」
「あと縛られるっていう偏見、気持ちを(若者は)持っている 」
 こうしたイメージを払拭しようと、現役隊員と学生の座談会も開かれました。

 また「自衛隊はともかく」公安警察については、テレビ朝日『相棒』等、一部のドラマでは逆に「政府の陰謀に加担する悪」と描かれることにも注目すべきではないか。
 なお、こんなことを抜かす高世は「横田早紀江美化を助長した以下のドラマ」をどう評価するのか?、聞きたいところです。

横田早紀江 - Wikipedia参照
北朝鮮拉致・めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる(2003年、テレビ東京横田早紀江役は竹下景子*7
◆再会:横田めぐみさんの願い(2006年、日本テレビ横田早紀江役は原日出子*8

 まあ今や、拉致は風化し、こうしたドラマも忘れ去られていますが。

 曽我ひとみさん(64)と一緒に北朝鮮工作員に拉致された母ミヨシさん(行方不明時46歳)が28日で92歳の誕生日を迎えた。

 別記事でも書きましたが「今年92歳」ということは「1931年生まれ」。勿論「篠田正浩山田洋次(映画監督)」「曾野綾子(作家)」「道場六三郎(フジテレビ『料理の鉄人』で「和の鉄人」を務めた有名料理人)」「ラウル・カストロ(元キューバ大統領、首相)」など存命者もいますが「ジャニー喜多川ジャニーズ事務所創業者、2019年死去)」「全斗煥(元韓国大統領、2021年死去)」「海部俊樹(元首相、2022年死去)」など故人もおりミヨシ氏が生きてる保証はない。

 ひとみさんの高校時代の母について書いた作文が見つかったとのことで、今回公開された。
「母娘の絆は切れない」 曽我ひとみさんが手記 ミヨシさん92歳に(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 曽我ひとみさん(64)と一緒に北朝鮮工作員に拉致された母ミヨシさん(行方不明時46歳)が28日で92歳の誕生日を迎える。ひとみさんは高校時代、作文に「愛する母」への思いをつづっていた。
 作文は准看護師として働きながら県立佐渡高校沢根分校(定時制)の夜間部に通っていた時に書き、数カ月前に亡くなった担任の恩師の遺品整理で見つかったという。遺族から連絡があるまで、ひとみさんは作文の存在を忘れていたという。新潟市で11月にあった拉致問題の集会で、ひとみさんが朗読した。

 そんなものに何のニュース価値があるのか。ただのお涙頂戴ではないか。
 まさに
拉致問題って、よっぽどネタがないんだと思う(拉致1年後の絵葉書なら意味があるが)(私も記事を書いていないしね) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)(2020.1.17)です。

*1:著書『自民党統一教会汚染』(2022年、小学館)、『自民党統一教会汚染2』(2023年、小学館)、『「山上徹也」とは何者だったのか』(2023年、講談社+α新書

*2:著書『日本の公安警察』(2000年、講談社現代新書)、『北朝鮮に潜入せよ』(2006年、講談社現代新書)、『拉致問題を考えなおす』(共著、2010年、青灯社)、『ルポ・拉致と人々:救う会公安警察朝鮮総連』(2011年、岩波書店)、『絞首刑』(2012年、講談社文庫)、『増補版・国策捜査』(2013年、角川文庫)、『トラオ:徳田虎雄・不随の病院王』(2013年、小学館文庫)、『抵抗の拠点から:朝日新聞慰安婦報道」の核心』(2014年、講談社)、『日本会議の正体』(2016年、平凡社新書)、『安倍三代』(2019年、朝日文庫)、『暗黒のスキャンダル国家』(2019年、河出書房新社)、『時代の抵抗者たち』(2020年、河出書房新社)、『時代の異端者たち』(2021年、河出書房新社)、『情報隠蔽国家』(2021年、河出文庫)、『カルト権力』(2023年、河出書房新社)、『時代の反逆者たち』(2024年予定、河出書房新社)等

*3:お笑いコンビ「メイプル超合金」のボケ担当。赤い服に金髪がトレードマーク

*4:例えば、テレビ東京『超スゴ!自衛隊の裏側ぜ~んぶ見せちゃいます!』

*5:刑法学。著書『故意概念の再構成』(1995年、有斐閣)等

*6:著書『個人尊重の組織論:企業と人の新しい関係』(1996年、中公新書)、『ベンチャー企業の「仕事」』(2001年、中公新書)、『ホンネで動かす組織論』(2004年、ちくま新書)、『なぜ日本企業は勝てなくなったのか』(2017年、新潮選書)、『ムダな仕事が多い職場』(2017年、ちくま新書)、『「超」働き方改革』(2020年、ちくま新書) 等

*7:1953年、名古屋生まれ。1969年(高校1年生の時)、NHK名古屋放送局の『中学生群像』(『中学生日記』の前身)でドラマデビュー。当時、共演した三ツ矢雄二(1954年、名古屋生まれ、声優)や戸田恵子(1957年、名古屋生まれ、俳優)とは今も交遊があるという。1973年、NHK『波の塔』で本格デビュー。代表作として山田洋次映画『男はつらいよ:口笛を吹く寅次郎』(1983年)、『男はつらいよ:知床慕情』(1987年)、『男はつらいよ:寅次郎心の旅路』(1989年)(以上、いずれもマドンナ役(リリー松岡役の浅丘ルリ子とは違い別人の設定))、『学校』(1993年、夜間学校の英語教師役)等(竹下景子 - Wikipedia参照)

*8:1959年生まれ。1979年に映画『夕焼けのマイウェイ』で主演。芸名は『夕焼けのマイウェイ』を制作した『若い根っこの会』会長の加藤日出男(1929~2019年)から名前をもらって日出子、これに母親の旧姓の原を合わせた。1981年にNHK連続テレビ小説『本日も晴天なり』(元NHKアナウンサーで作家である近藤富枝がモデル)の主演に抜擢されブレイク(原日出子 - Wikipedia参照)