今日の朝鮮・韓国ニュース(2023年4月6日分)

「北朝鮮、課題解決の準備なし」=早期の日朝首脳会談に慎重―山田駐米大使 | 時事通信ニュース
 「可能ならば今年中に、それもできる限り早い時期(国会会期末の6月中まで、あるいは自民党総裁選前の9月中まで?)に訪朝したい(例えば岸田文雄首相、北朝鮮訪問に意欲「できるだけ早期に」 - 日本経済新聞参照)」という岸田発言との違いが気になります。
 岸田に反対なのか、それとも単なる「北朝鮮への牽制発言」なのか?


中国全人代トップ率いる代表団 北朝鮮訪問へ 両国の関係強化か | NHK | 中国
 「趙楽際全人代委員長(党中央常務委員兼務。習近平国家主席(党総書記兼務)、李強首相(党中央常務委員兼務)に次ぐ党内序列3位とされる)」という大物幹部を送り込み、改めて北朝鮮支援の姿勢を示す中国です。


林拉致相「北朝鮮に反論材料を与えない対応」首相が行方不明者家族と面会しない理由問われ - 産経ニュース
 首相が会わないのは当然ですし、会わない理屈「特定失踪者は政府認定拉致ではなく本当に北朝鮮拉致か疑問」にも同意します。何せ別記事でも書きましたが「国内で40人以上発見されその全てが北朝鮮は無関係、ほとんどが自発的失踪」「足立区女性教諭殺害事件 - Wikipedia(特定失踪者の女性が国内で他殺体で発見(犯人の自宅に埋められていた))という犯罪被害もあったが犯人は北朝鮮とは無関係」というのが特定失踪者です。
 とはいえ、その理屈ならば首相だけでなく拉致担当相も会うべきではないのですが、拉致担当相(現在は林*1官房長官)は会い、政府方針として「拉致被害者としての認定の有無に関わらず、全ての拉致被害者の安全確保、即時帰国、真相究明を目指す(上川外相答弁など)」と言うから何とも「中途半端」です。


横田拓也さん 日米首脳会談で“必ず拉致問題取り上げて” | NHK | 拉致
 米国の「核、ミサイル開発中止」要求を無視して核、ミサイル開発を続けてるのが北朝鮮であり、仮に日米会談で取り上げても、北朝鮮日朝首脳会談に応じるとは思えません。
 そもそも米国が仮に日米首脳会談で声明したところで「北朝鮮日朝首脳会談に応じるべきだ(そう声明してくれと日本が言うから応じたが、首脳会談を実現するために米国にできることはないから何もできない:要するに日本に対するただの社交辞令)」でしかないでしょう。

 キム・ジョンウン金正恩)総書記の妹、キム・ヨジョン(金与正)氏が拉致問題に関する日本との交渉に否定的な談話を出していることなどについて、拓也さんは「加害者が北朝鮮で、被害者が日本なので、交渉する日本政府は、『私たちが譲歩すべき話ではない』と怒りの気持ちを持って彼らと対話をしてほしい*2。そして、すべての拉致被害者の一括帰国というものを貫いてほしい」と訴えました。

 「短期のスパンでは部分的帰国(段階的帰国)でもいい。即時一括全員帰国で無くてもいい。しかし最終目標は全員帰国だ。日本政府は全員帰国を諦めないで欲しい」ならまだしも「譲歩(段階的帰国)」を全否定し、「即時一括全員帰国」では北朝鮮が会談に応じるわけがない。そんな態度では小泉訪朝は成立しなかったし、帰国した5人(蓮池夫妻、地村夫妻、曽我ひとみ氏)は今も北朝鮮にいたでしょう。
 そもそも家族会の「全員」は救う会の悪影響で「特定失踪者(既に日本で40人以上発見、発見者は全て、北朝鮮の拉致ではなく、ほとんどが自発的失踪)を含む」と言うとんでもない代物で、話になりません。

*1:福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第二次、第三次安倍内閣農水相、第四次安倍内閣文科相、岸田内閣外相等を経て現在、官房長官

*2:この理屈なら例えば北方領土問題(政府見解ではスターリンの侵攻は違法な侵略行為)も「(侵略の)加害者がロシアで、被害者が日本なので、交渉する日本政府は、『私たちが譲歩すべき話ではない』と怒りの気持ちを持って彼らと対話をしてほしい、となるでしょうが、これまた「そういう話ではない」と思います。