今日の産経ニュース(2024年7/4~6日分)

<産経抄> 家族を大切に、高齢者を大切に - 産経ニュース

 5年に1度の財政検証結果で、給付水準は現役収入の5割を維持し前回より改善傾向がみえるという。高齢者や女性の労働参加*1が進み、保険料収入が増えることなどが要因だ。
▼といってもこれで安心してはならない。本紙で識者は(ボーガス注:将来予測は少子化対策が成功し、徐々に出生率が改善する前提に立っており)検証方法が「楽観的すぎる」と厳しい。

 とはいえ、赤旗「マクロ経済スライド」の破綻は明瞭/小池書記局長(2024.7.4)で小池書記局長が批判するように「現状の給付水準自体が、かかる生活費(物価高騰)や過去の給付水準(昔の方が高い)を考えると高くない(マクロ経済スライドで引き下げられてる)→大幅に引き上げるべき」なので「産経が言うこと(出生率改善、年金収入改善の前提でいいのか?)とは別の意味」で安心してはならない。
 なお、コメント欄で

年金は逃げていく | inti-solのブログ - 楽天ブログ
nordhausen さん
 ところで、先日実施された公的年金財政検証では、このままほぼゼロ成長あるいはマイナス成長が続いた場合、支給額が更に目減りするとの事ですからね(2024年7月3日NHKニュースWEBから)。現行制度の「マクロ経済スライド」による弊害が起きていると言えますし、制度そのものを見直して物価に合わせて支給額を増やす制度に改める必要があると思います。

というコメントをした旨、ご教示頂きました。しかし、inti-sol氏は年金問題について、俺やnordhausen さん、小池書記局長のような問題意識はないのでしょう。年金問題は「明日の天気は変えられないが、明日の政治は変えられる(岡野加穂留明大名誉教授(1929~2006年)の著書名(2004年、東信堂)、またプロフィール | 福島みずほ公式サイト(社民党 参議院議員 比例区)によれば福島社民党党首の「好きな言葉」)」、つまり「人間が変えることができる人為的な社会制度」であって「人間がどうすることもできない自然現象とは違う」のですが。


駐ミャンマー日本大使、拘束中のイオン現地法人幹部と面会 早期解放求める - 産経ニュース

 丸山市郎駐ミャンマー日本大使が4日、最大都市ヤンゴンで拘束されているスーパー「イオン」現地法人幹部の笠松洋さん(53)と面会した。大使館は引き続き早期解放を求める方針。
 笠松さんは現地でスーパーを展開する「イオンオレンジ」の商品本部長。コメの統制価格に違反*2したとされ、ヤンゴンの警察署で6月30日から聴取を受けている。

 偶然知った記事ですが、「最近は拉致が風化した」とはいえ、北朝鮮拉致問題には大騒ぎだった日本社会も「日本人同胞の身柄拘束犯がミャンマー」だと随分と冷淡です。そういえば「ミャンマー軍の長井健司氏殺害」もアレが北朝鮮なら大騒ぎでしょうが、犯人が誰か、有耶無耶なまま終わりました。
 「結局、反共右翼の北朝鮮叩きか!」「北朝鮮と違って、日本企業が多数進出してる親日国(?)のミャンマーなら甘いのか!」とげんなりします。しかし身柄解放のためには「バーター取引」せざるを得ないんですかね。勿論俺だってミャンマー軍事独裁政権相手に取引なんぞしたくはないですが。要するに俺の「拉致問題でバーター取引」は北朝鮮に甘いわけでも何でも無く、「同胞の身柄解放最優先」だからにすぎません。
 この辺りは
けっきょくこれも、誰かが死なないと事態が動かないということの一例ではないか(北朝鮮拉致問題に関するマスコミの論調変化) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)2024.5.29
というid:Bill_McCrearyさんも俺と同意見でしょうが。


<産経抄>新紙幣に明治の気概をみる - 産経ニュース

 意外だったのは梅子は米国の女子大で生物学を専攻していたことだ。カエルの卵に関する論文も書いていた。そのまま生物学者になる道もあったかもしれない。

 失礼ながら「生物学者」にならなかったのは「才能の欠如」を感じたからでは無いか。そして恐らく「女子英学塾(津田塾の前身)」を創設した方が「正しかった」のでしょう。

*1:「女性の労働参加」はともかく「高齢者の労働参加」は恐らく「給付額が低い年金だけでは生活できないので働かざるを得ない」と言った要素が大きいでしょうから手放しでは喜べません。

*2:本当に違反なのか、でっち上げ逮捕で、それを口実に日本と何か政治的な取引したいのか(例えばロシアや北朝鮮による過去の米国人身柄拘束は明らかに取引目当てでしょう)はこの記事だけでは不明です。