共同通信の「第1回トレンド調査」で石破内閣支持率42.0%。11日前の共同通信世論調査から8.7ポイントも下落した - kojitakenの日記
とはいえ、kojitakenも本文中で触れるように
記事の書き振りを見ると、トレンド調査は通常の世論調査よりもサンプル数が少ない
つまり「調査方法が違う」ので単純比較はできません。
とはいえ
1)「下げ幅に誤差がある(ここまで大幅には下がってない)」としても、支持率は恐らく上昇はしておらず下降傾向
2)いかに「単純比較できない」と共同通信が断ってもやはり「大幅な下落」という「数字が与えるインパクト」は大きい(自民支持が減る、いわゆる勝ち馬効果助長の可能性)
ということで自民に一定の打撃があることを期待したいところです。
これまでに私が開票速報に驚かされたことは二度しかない。一度目が1979年の衆院選で、時の大平正芳*1首相が「一般消費税*2」導入を選挙の争点にしようとしながら選挙直前にそれを取り下げた時で、二度目が1998年に橋本龍太郎*3を退陣に追い込んだ参院選だ。
まあマスコミの事前予測は「自民勝利で政権継続」だったところ、どちらも「自民敗北」で橋本は退陣に追い込まれ、大平は何とか政権継続した物の、いわゆる四十日抗争 - Wikipediaを招いてますからね。何も驚いたのはkojitakenだけではない。なお、kojitaken記事に寄れば「投票締め切り時間の延長」「不在者投票要件緩和」など、「従来とは異なる条件の発生」が1998年選挙での予測外しの大きな要因のようです。
なお、俺個人は「増加議席数はともかく、立民の議席自体は増加する」というマスコミ予想が大半だった「2021年衆院選挙」も「議席減、枝野代表辞任」で驚きましたが、kojitakenはそうではないようです。
軍畑先輩
政権取りましたし、新民主党*4以来野党第一党を譲ったことはただの一度もないけどね
もちろん共産党が第二の躍進、第三の躍進とか言ってる時もね
◆kumamasa
「共産党が支持が伸びないのは党名と安全保障政策と民主集中制」という人がいる。じゃあ共産党という党名でなく日米同盟基軸で民主集中制でもない党の支持がなぜ飛躍的に伸びないんだ?。その党の名誉の為にあえて党名は上げないが。説明つかないじゃないか。
「反共分子」軍畑は「意図的に話をすり替えてる」のでしょうが、ここでkumamasa氏が「日米同盟基軸で民主集中制でもない党」で「想定してる政党」は「共産よりも支持率や議員数が多い最大野党(民主党→民進党→立民党)」ではなく、共産よりも支持率や議席数が少ない「国民民主党」「(今は維新に吸収され、消滅したが)前原*5の無償会」「参政党」でしょうに。
あるいは「日米同盟基軸で民主集中制でもない党」という意味では
【現存する党で共産より支持率や議席数が少ない】
・社民党
・れいわ新選組
【支持率や議席数は共産より多かった党もあるし、多くは『立民党、国民民主党』などの形で今も残ってるが、その政党自体は選挙での不振等から解散した】
・社民連(解散後、代表の江田五月*6は日本新党→新進党→民主党→民進党→立民党、副代表の菅直人*7は新党さきがけ→民主党→民進党→立民党という政治経歴)
・新自由クラブ(解散後、大半が自民に復党)
・民社党、日本新党、新生党(解散して新進党を結成)
・新党さきがけ(菅直人政調会長、鳩山由紀夫*8代表幹事が離党し、民主党を結党したことで党勢が衰退し、結局解散)
・新進党(解散し小沢自由党、羽田民政党、新党友愛(旧民社党グループ)などが誕生、後に大部分が民主党に合流)
・みんなの党
・次世代の党
などをあげてもいいでしょう。
まあ、共産と敵対関係にある「国民民主党」「参政党」ならともかく、そこまでの敵対関係にはない「社民党」「れいわ新選組」の名前をここで挙げることは「無用な喧嘩を生む」ので止めた方がいいでしょうが(実際、kumamasa氏もあげてない)。
勿論「真剣な党内討論の結果、民主集中制と党名と安保政策を変更することがあるべき共産党の姿だという結論に達した」と言うなら話は別ですが、とにかく「民主集中制と党名と安保政策が、共産の党勢伸び悩みの原因」とする説はkumamasa氏が批判するようにまともな根拠はない。そんなデタラメな説を元に「民主集中制と党名と安保政策を変更」しても党勢は伸びないでしょう。
なお、俺個人(党員、後援会員、サポーターではないソフトな外部の支持者:主張政策(自民、維新、国民民主は改憲右翼政党で護憲派として支持できない。立民も維新や国民民主にすり寄っていてあまり信用できない)や党勢(社民やれいわは党勢が弱い)による『他党よりは共産の方がまし』という消去法での支持であり、今後、共産支持を辞める可能性もある)は「民主集中制と党名」にはこだわりはないですが、「安保施策」については「自衛隊評価(自衛隊違憲論)」はともかく、少なくとも「日米安保廃止」の主張は「堅持して欲しい」と思っています。恐らく「日米安保廃止」の主張を辞めれば、その結果「党勢が衰退した社民党」のように共産の党勢は衰退する危険が高いでしょう。
なお、kojitakenも
と突っ込んでますが「希望の党(選挙前、第一党)→立民党(選挙後、第一党:希望は第二党に転落)」なので新民主党以来野党第一党を譲ったことはただの一度もないは間違いです。
それと「第三の躍進は1990年代後半(足立区長選、狛江市長選、東大阪市長選での共産の勝利など)」なので民主党は関係してきますが、「第二の躍進は1970年代(1979年衆院選での39議席が今のところ共産の衆院選挙での最大獲得議席。ちなみに第一の躍進が終戦直後)で当時の最大野党は社会党(党名と民主集中制はともかく安保施策は共産とあまり変わりない)」なので民主党は全く関係がない(何故かこちらにはkojitakenは突っ込んでいませんが)。
私は2017年以降の野党の政局を一貫して、旧希望の党勢による「野党第一党」の座の回復のプロジェクトとみている。2020年の旧立民と旧民民の合流もその一環
2020年の合流当時の立民党代表は「党創設時の代表」枝野*9であり、そのような評価をkojitakenがするならば現状について「最も責任が大きいのは枝野」でしょうに、枝野批判しない「エダシン(枝野信者)」のid:kojitakenです。
泉*10とは特に確固とした主義主張や思想信条を持たない機会主義者(オポチュニスト)または日和見主義者だとみている。こんな政治家は乱世の野党第一党党首の器では全くないという意見は、代表選前に泉の退陣を求めていた頃と全く変わっていない。
泉が機会主義者(オポチュニスト)か知りませんが、仮にそうだとして、そんな人間は「あるべき筋論」では勿論「政治家になるべきでない人間」です。
「乱世*11」とか「野党第一党党首」とか言う話ではない。
「平時」の「一匹狼政治家(政党無所属)」「ミニ野党の陣笠政治家」だってダメでしょう。
三春充希氏*12のデータ*13と最近の野党政局を考え合わせると、明日公示される衆院選の結果は、普通に考えれば2021年衆院選と変わり映えしないものにしかなりようがないと思われる
立民の議席が少し増えるかもしれないといったところか。少なくとも選挙区の数字はたいして変わらないだろうし、比例ブロックの数字が少し変わる程度だろう。
維新も共産も新選組も議席数はどの党も前回並みになる*14のではないだろうか。要するに、(ボーガス注:40日抗争を招いた)1979年衆院選や(ボーガス注:橋本首相が退任し、小渕外相が新首相に就任した)1998年参院選のような大きな波乱には至らない可能性の方が高い
まあ、政権交代(「自公過半数割れ」プラス「立民大勝で単独政権」「立民その他の野党で連立政権合意*15」)は残念ながらありそうにないですが、俺的には
1)自民、公明の議席がどれほど減らせるか
2)維新、国民民主の議席がどれほど減らせるか(自公が減っても自民補完勢力である維新、国民民主の議席が増えるのではあまり意味がない)
3)立民、共産、れいわ、社民の議席がどれほど増えるか(俺個人は共産に一番議席が増えて欲しいですし、他の党には正直あまり期待していませんが、自民、公明、維新、国民民主よりはマシだと思ってる)
ですね。
とにかく告示前から「自民批判派にとっては、どうせ大した選挙結果にならない」とkojitakenのように冷めたことを言っても意味がない。
1)~3)のために野党(自民補完勢力の維新、国民民主を除く)がどれだけ奮闘できるかと言うことでしょう。
*1:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、蔵相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)等を経て首相
*2:消費税という形で一般消費税(当初は3%)が成立したのは竹下内閣
*3:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣副総理・通産相等を経て首相
*4:いわゆる旧民主党(1996~1998年)に新進党残党組である「民政党(中曽根、竹下内閣農水相、宮沢内閣蔵相、新生党党首、細川内閣副総理・外相、首相を歴任した羽田孜が党首)」「新党友愛(旧民社党グループ)」が1998年に合流して以降の民主党のこと
*5:鳩山内閣国交相、菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相、民進党代表、国民民主党代表代行、無償会代表等を歴任
*6:社民連代表、細川内閣科技庁長官、参院議長、菅内閣法相等を歴任
*7:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、民主党幹事長(鳩山代表時代)、代表代行(小沢、鳩山代表時代)、鳩山内閣副総理・財務相、首相等を経て立民党最高顧問
*8:細川内閣官房副長官、新党さきがけ代表幹事、民主党幹事長(小沢代表時代)等を経て首相
*9:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相、民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)、立民党代表等を経て立民党最高顧問
*10:希望の党国対委員長、国民民主党国対委員長、政調会長、立民党政調会長、代表を経て立民党常任顧問
*11:kojitakenの言う「乱世」の意味もよく分かりませんが
*12:著書『武器としての世論調査』(2019年、ちくま新書)
*13:三春氏の記事は有料なので、有料記事登録してない俺には全く読めません(正直、有料登録してまで読む気がない)が、有料記事登録してるらしいkojitakenの書きぶりを見るに「維新も共産も新選組も議席数はどの党も前回並みになる(微増、微減はあり得てもほぼ横ばい、2021年衆院選での維新の4倍増(約10→約40)のような大幅な増減はない)」というのが三春氏の予想なのでしょう。
*15:とはいえ、共産、社民、れいわならともかく、維新、国民民主と、立民に連立政権を組まれるくらいなら俺的には「自民政権の方がまし」ですが