今日の朝鮮・韓国ニュース(2024年10月15日分:22年前(2002年)の今日は拉致被害者5人が帰国)

拉致家族会と17日面会=石破首相、問題解決へ決意伝達 | 時事通信ニュース
 「小幅」にせよ「自民議席減」を予想する報道に慌てての「人気取りの一つ」でしょうが拉致が風化する今どれほど意味があるかどうか。
 そもそも拉致がまだ今ほど風化してなかった「2004年7月11日の参院選」直前の「曽我さんと家族(夫ジェンキンス氏や二人の娘)のインドネシア*1での面会(その後、家族は日本に帰国し、曽我氏と一緒に暮らす)」(面会は7/9実施。投票日7/11の2日前という直前であり、どう見ても明らかに選挙のてこ入れも目的*2)」も「場所が国内でなくインドネシアだったためか」自民は「50→49」と微減とは言え、減らす一方で、当時の最大野党民主党(現在、立民党常任顧問の岡田克也が当時の民主党代表)は「38→50」と大幅に増やしてますからね(なお、この時は共産は残念ながら「15→4」と大幅に減らした*3。選挙結果については第20回参議院議員通常選挙 - Wikipedia参照)
 まあ、2004年当時ですら拉致問題なんて選挙に影響がなかったことはよく分かります。
【参考:曽我さん一家の面会ほか】

【プレイバック’04】日朝両政府の思惑でインドネシアに〝宙ぶらりん〟放置された曽我ひとみさん一家(FRIDAY) - Yahoo!ニュース
 2004年7月9日、2002年に日本に帰国してから北朝鮮に残した家族と離れ離れになっていた拉致被害者曽我ひとみさん(当時45)はインドネシアジャカルタで夫のジェンキンスさん(当時64)と2人の娘と再会を果たす。
小泉政権は7/11の参議院選挙前に勝利の決め手となるようなサプライズが欲しかった(ボーガス注:しかし実際には自民は1議席減)。一方、北朝鮮は一刻も早い日本からの経済援助を求めていた。当初、難しいとされていた一家の早期再会が、急転直下、選挙直前に実現したのは、両国の思惑がピタリと一致したからです。
 小泉首相がコケたら、次の政権とのコネクションを再度築かなければいけないが、いまの北朝鮮にはその時間すら残されていない。だから、日本のマスコミによる 『自民、参院選危うし』の報道が始まるや、大急ぎで再会時期をセッティングしたのです」
 北朝鮮情勢に詳しい外務省幹部はこう語る。
 つまり、一家再会は小泉政権の延命によって自らの地位の安定を図りたい金正日総書記からのプレゼントだったというのだ。
 結局ジェンキンスさんは「病気の治療のため」という名目で18日に曽我さんや娘たちとともに来日した。
 2004年11月、ジェンキンスさんは(ボーガス注:軍脱走を理由に)日本で軍法会議にかけられ、不名誉除隊と禁錮30日の判決を受ける。釈放後の2005年以降、2017年12月に亡くなるまで曽我さんの故郷である佐渡で余生を送った。

事務次官会見要旨記録(平成16年7月)
事務次官会見記録 (平成16年7月5日(月))
(問)曽我さんの再会については、参院選の投開票日(7/11)迄に間に合わせるようにという指示は官邸からあるのですか?
事務次官)ありません。我々としては、できるだけ早く、一日も早く、その実現に努力をしてきたところです。まさに一日も早くということで、こういったタイミングで進む運びになったということです。

報道官会見記録(平成16年7月)
◆報道官会見記録 (平成16年7月8日(木))
(問)日朝国交正常化の交渉についてですが、曽我さん一家の再会が実現することで、前提は整ったという意見があるわけですけれども、再開のめどについてどのようになっておりますか。
(報道官)まだ、いつということを申し上げる時点には達していません。確かに曽我さんのご家族がいよいよ明日(7/9)再会されるということは大変喜ばしいことです。しかし、まだいくつかしなければならないことがあります。
 今回、曽我さん、ジェンキンス氏に同行して外務省から斎木審議官、伊藤課長が行くので、一部にジャカルタで行われるのではないかという予想はありますが、全くそのような予定はございません。
◆報道官会見記録 (平成16年7月9日(金))
(問)一部のメディアでは、平壌の様子がすでに放送されているわけですけれども、平壌での様子について、テレビで見るのが全てだと思うのですが、テレビで報道されている以外に何か情報は入っているのでしょうか。
(報道官)8:55に平壌に着いたということと、まもなく出発すること以外には何も入ってきておりません。私達もテレビで見ておりました。
(問)日本側から袋のようなものを、紙袋みたいなものを渡されている様子が映っていたのですが、何が渡されたのかということはわかりますでしょうか。
(報道官)私は承知しておりません。おそらく、どのような手配になっているのかとか、ジャカルタとはどういう所とか、そのような資料を渡したのではないかと想像はしておりますけれども、承知しておりません。
◆報道官会見記録 (平成16年7月14日(金))
(問)ジャカルタにいるジェンキンス氏ですが、診察結果が今日あたりにも判明するのではないかという話もありましたが、その後、外務省に連絡は入っておりますでしょうか。
(報道官)結果が出たという報告は、まだ受けておりません。
(問)わかるのにはどれくらいかかりそうですか。
(報道官)もちろん結果が出次第ということだろうと思いますが、私にもわかりません。
(問)仮に病状が余り思わしくない場合について医療施設の整った日本での治療というのが考えられると思うのですが、その際、米国との関係、訴追や引き渡しというのはどのように考えられているのでしょうか。
(報道官)日本に来られるのかどうか、また、来られるとしてもいつ来られるのかということが今の段階で決まったわけではありません。もちろん、医療チェックの結果も参考にしながら判断をするということになると思います。また、米国との関係について申し上げますと、今までも、いろいろなレベルでジェンキンス氏の問題について意見交換、情報交換をしてきているところですが、これについても、今、その内容、やり取りについて詳細に申し上げる立場にありません。米国側としては、いろいろな法に照らして、ジェンキンス軍曹が(ボーガス注:軍脱走という)法を犯した人物として訴追対象になる*4と考えていると承知しています。
(問)ジェンキンス氏の来日に向けた希望について、外務省はどのように認識をされていますか。
(報道官)伝わってきているところでは、ジェンキンス氏は、日本で住むことそれ自体を拒んでいるということはないと聞いております。もう一つは、米国側の訴追の問題もあっていろいろと考えを巡らしている状況だとは承知しておりますが、今、この段階で、何を考えておられるかについては、情報はございません。
◆報道官会見記録 (平成16年7月22日(木))
(問)ジェンキンズ氏が来日報道されていますけれども、そこに至るまでの飛行機とかホテルとか、掛かった費用の内訳は、今どのようになっているのでしょうか。
(報道官)費用の内訳は、承知をしておりません。ただ、今回のチャーター便については、全日空が東京から平壌を通ってジャカルタまで、日本航空ジャカルタから羽田まで、大変破格の値段で契約頂きました。これはあくまでも入札の結果に基づくものですが、そういうことがございました。また私の聞いているところでは、ホテルについても随分便宜を図って頂きましたので、私たちが当初考えていたよりも、はるかに安い費用でこの一連のオペレーションができたのではないかなと思っております。関係の方々の御協力に大変感謝をしているところです。


北朝鮮、韓国と結ぶ道路を「爆破」する動き 韓国メディア | 毎日新聞
 南北関係が確実に悪化するでしょうから爆破など辞めて欲しいところです。
【追記】
北朝鮮が韓国とつながる道路を爆破 韓国軍発表 警戒強める | NHK | 韓国
 何とも残念ではあります。


北朝鮮 拉致被害者 蓮池薫さん語る 「死亡」説明の矛盾 | NHK | 拉致
 「北朝鮮の出した死亡証拠が信用できない(それは前から家族会が言ってて何の新味もない)」と言ってるだけのくだらない話で、はっきり言って中身はないです。
 それにしても「死亡証拠が信用できない→生きてると信じる」と短絡的な話をするのは大概にして欲しいですね。
 他にも

◆拉致目的は、いわゆる背乗り(拉致した日本人になりすますこと)が目的ではないか?
→そんなことは以前から救う会が言ってることで全く新味はないし、拉致目的が何かなど拉致被害者救出に関係ない。
◆(「帰国しなかった拉致被害者が生きてるとして何故帰国させなかったのか」という質問に)機密事項を知っていたからではないか?
→そんなことは以前から救う会が憶測で言ってることで全く新味はないし、そのように見なすまともな根拠は何もない。また、そんなことは拉致被害者救出に関係ない。

等「あんた、バカァ(エヴァンゲリオン式波・アスカ・ラングレー)」「君は実にバカだな(ドラえもん)」「お前はアホか(横山ホットブラザーズ)」「お前がそう思うならそうなんだろう、お前の中ではな(少女ファイトの式島滋)」と、蓮池氏に対して「ため息が出る発言」ばかりです。NHK記者もこんな「どうでもいい、くだらない発言」を報じて何が嬉しいのか?
 なお、何故こんなインタビューをするかと言えば「2002年10月15日(つまり22年前の今日)」に蓮池薫氏ら5人の拉致被害者が日本に帰国したからです。俺もこの記事を読むまで完全に忘れていましたが。
 まあ、「衆院選告示日」ではあるとはいえ、多分「そうでなくても」拉致被害者帰国についてマスコミは今日はろくに報じなかったでしょう。拉致の風化を改めて実感します。まあ、解決しなくても拉致被害者本人とその家族以外は誰も困りませんからね。俺も困りませんし。
 俺個人は「バーター取引以外に現実的な解決策はない」と思うが、「救う会、家族会が取引を否定し、政府もそれに同調してる」のでほぼほぼ「拉致解決」を諦めています。

*1:インドネシアは歴史的に北朝鮮と関係が深い。

*2:当時俺は「面会自体はいいことだが、時期が問題だ。選挙でのてこ入れとか、やることが姑息だ」と苦々しく思ったのでよく覚えています。

*3:今回、こうした大幅減がないことを希望しますが、不幸にして仮にそうなったとしても俺は勿論共産支持です。

*4:実際、2004年11月に訴追されたが、日本国民や曽我一家の感情に配慮して「軍曹から二等兵に降格処分の上、不名誉除隊と禁錮30日」という軽い罰(チャールズ・ジェンキンス - Wikipedia参照)で済み、すぐに日本で家族とともに暮らした。