有事法制必要論をうち破る・1 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
本日から、私がかつて『前衛』(2003年7月号)に寄稿した論文を紹介する。
メインタイトルは、「日本とアジアの平和へ本当に必要なことは何か」であり、このブログの標題になっているのがサブタイトル
1)また「バカの一つ覚えみたい」に安保ネタかよ、今、世間的には「政治資金規正法再改正」「夫婦別姓(何処まで本気かはともかく公明が賛成してもいいと言い出した)」「103万円の壁(基礎控除等)」「106万円の壁(社会保険料)」「150万円の壁(配偶者特別控除)」とか色々話題になってるのに、安保の他に話すネタねえのかよ
2)党を除名されたのに『前衛』(共産党機関誌)云々っていつまで党にしがみついてるんだよ
3)大体まだ党本部職員を辞めてなかった(本部職員退職は2006年)、ましてや反党行為(2023年)もしてなかった2003年当時(多分この前衛論文も松竹個人としての寄稿(私的行為)ではなく、党本部職員としての業務)と、今と「松竹の立場」は明らかに違うだろ。「2003年当時も、今も一緒」と強弁する気か?
と心底呆れます。
なお、上記は松竹記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。「賛同コメントしか掲載しない松竹のクズさ」には心底呆れます。
有事法制必要論を打ち破る・2 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
2003年に「松竹が前衛に寄稿したという論文」の「松竹による紹介記事」です。オレ流にコメントします。
有事関連三法案は、衆議院で9割の国会議員の賛成を得て可決されました。
→ボーガス注:なお、前衛2003年7月号の発売は「2003年6/8」ですが、有事関連三法案は残念ながら「6/6に可決成立」で松竹論文公表時は法律が既に成立していました。
つまりは当時の最大野党「民主党(当時の代表は菅直人*1)」も賛成したわけです。当時においては明らかに「野党共闘の条件」はなかった。
民主党は「共産と野党共闘しないと小選挙区で勝つのが難しい」今と違って羽振りが良く、「共産の選挙協力などいらない」と共産に対しては冷淡な態度でした。
そして、このこと(共産が違憲立法と賛成した法案に賛成したこと)一つとっても俺は「社民連出身」とはいえ、菅直人を「リベラル派」「護憲派」とは評価しません(菅直人を、「維新や国民民主」「2003年当時の民主党内のウヨ政治家(例:今は維新にいった前原*2、自民にいった細野*3など)」と同一視はさすがにしませんが)。そしてだからこそ俺は共産支持です。この辺り「護憲派」や「リベラル」を自称する「当時の民主党支持者」「今の立民支持者(例:id:kojitaken)」がどう思ってるのか知りたいところです。
ちなみに2003年には以下の出来事があったのでメモしておきます。
2003年 - Wikipedia、2003年の日本 - Wikipedia等参照
◆1月10日
北朝鮮が核拡散防止条約(NPT)脱退を宣言
→その後、2005年2月10日*4、公式に核兵器の保有宣言を行い、2006年10月9日*5に地下核実験を実施
◆2月24日
北朝鮮が地対艦ミサイルを日本海に向け発射
◆3月19日
米国、英国によるイラク戦争開戦。翌3/20に小泉*6首相が記者会見し、正式に米国の開戦支持を表明
◆6月6日
武力攻撃事態関連3法(武力攻撃事態法、安全保障会議設置法の一部改正法、自衛隊法及び防衛庁職員給与法の一部改正法)成立
→但し、幸いにも今に至るまで武力攻撃事態法は発動されていない。
◆7月26日
イラク復興支援特別措置法(イラク特措法)が成立
→4年間の時限立法として成立。この法律に基づいてイラクに自衛隊が派兵された。2007年7月の期限切れを2年延長することを2007年3月30日の閣議で決定(当時は第一次安倍*7内閣)。2009年7月、延長期限切れで失効(なお、2009年2月に既に自衛隊はイラクから撤収済み。2009年2月、7月共に当時は麻生*8内閣)。
この法律を巡る国会審議では戦闘地域と非戦闘地域の区分が議論されたが、当時の小泉首相は「どこが戦闘地域で、どこがそうでない地域かなど私に分かるわけがない。この法律に関して言えば、自衛隊がいられるところが非戦闘地域」という答弁を行い、批判された。
◆11月29日
イラク北部で日本大使館の公用車が襲撃され、日本人外交官2人(奥克彦参事官(死後、二階級特進で大使)、井ノ上正盛三等書記官(死後、二階級特進で一等書記官))とイラク人運転手が死亡
何故、当時「有事法制」が云々されたかも何となく分かるかと思います。
要するに「イラクと北朝鮮」ですが。今と違い「ロシア(現在のウクライナ戦争)と中国(現在の中台対立)」と言う要素はほとんどないかと思います。
逆に今は「イランVSイスラエルの武力衝突(幸いにもまだ発生してないが、その危険性がある)」ならともかく「イラク」は有事法制の対象とは考えられてないでしょう。一時はIS(フセイン政権残党が参加)がイラクで猛威を振るったものの、ISも既に衰退し、イラクは基本的に政治は安定しているかと思います。
北朝鮮もいつの間にやら「脅威扱いされなくなった」。
北朝鮮が最近も
北朝鮮が発射の弾道ミサイル、飛行時間も高度も過去最大 防衛省:朝日新聞デジタル2024.10.31
なのですが全然騒がれなかった気がします。
そして2003年当時の小泉内閣が「イラクと北朝鮮」で有事法を正当化しようとしたのに対し、共産など反対派はむしろ「イラクや北朝鮮で自衛隊が米軍の武力行使に加担することは避けたい」「自衛隊員に死人を出すことは許されない」等として強く反対しました。
この点は「2003年当時の松竹論文」の言うとおりです。勿論今の北朝鮮も同じです。
そして中露についても「ウクライナ戦争で手一杯(ロシア)」「自衛隊や在日米軍相手に勝てる保証はないし、欧米の経済制裁は必至。そんなリスクを犯す理由もない(中国)」等で同様に「そんな日本侵攻の能力や意思はない」でしょう。
外国による「日本侵攻の恐れ」など、はっきり言ってない。
北朝鮮をめぐる問題は、国際社会の努力で平和的に解決しなければなりませんし、そのように進展する可能性も存在します。
この点は「2003年当時の松竹論文」の言うとおりです。勿論今の北朝鮮も同じです。
そして「中台対立」も全く話は同じでしょう。「ウクライナ戦争」のように本当に戦争になったら話は別ですが、そうでない限り「外交解決は十分可能」でしょう。
なお、上記は松竹記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。「賛同コメントしか掲載しない松竹のクズさ」には心底呆れます。
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有事法制必要論を打ち破る・了 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
松竹が解説的文章をほとんど何もつけないせいで「何故、2003年の論文を今頃になって再掲するのか」は俺には最後まで分からないままでした。「松竹と考えが大きく違う、俺のような松竹批判派」は勿論、果たして「松竹シンパ」ですら、「松竹が再掲する理由」を理解できたかどうか。松竹だけが「再掲理由」を納得していても意味がないのですが、そんな客観的な見方は松竹にはできないのでしょう。松竹に支持が増えないのもよく理解できる気がします。
また「文章の再掲にすぎない」せいか、コメントも付いていません。
なお、上記は松竹記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。「賛同コメントしか掲載しない松竹のクズさ」には心底呆れます。
*1:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、民主党政調会長、幹事長(鳩山代表時代)、代表代行(小沢、鳩山代表時代)、鳩山内閣副総理・財務相、首相、立憲民主党最高顧問等を歴任
*2:鳩山内閣国交相、菅内閣外相、野田内閣国家戦略担当相、民進党代表、国民民主党代表代行等を歴任
*3:野田内閣環境相、民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長(岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)等を歴任
*6:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相等を経て首相
*7:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官等を経て首相
*8:橋本内閣経企庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)、首相、第二~四次安倍内閣副総理・財務相、自民党副総裁(岸田総裁時代)等を経て現在、自民党最高顧問
*9:日本だけでなく韓国も同様です。