今日(11月19日)は国際男性デー&「いい育児の日」(2024年11月19日)

<主張>国際男性デー 心身の健康考える機会に 社説 - 産経ニュース
 無知なので初めて知りましたがメモしておきます(ちなみに3月8日が国際女性デー。女性デーは国連の記念日だが、男性デーは現時点では国連の記念日ではなく、日本を含む世界各国に広がってきたとはいえ、民間有志の主張に過ぎない)。
 それにしても「俺が無知なだけ(去年もこうした記事はあったが俺が気づかなかっただけ)」かもしれませんが「去年こんな記事あったかなあ?、今年急激に増えたのか?。だとしたらその理由は何?」ですね。

 近年、関心が高まっているのは男性の更年期障害に関してである。閉経といった女性にみられるようなはっきりとした現象*1が男性にはないため、症状が更年期によるものという自覚がない人は多い。

 女性の更年期に比べて関心が低かったところ最近高まってるというのはいい話です。
 「パワハラ斎藤の再選」のような「不条理な話」を聞くと「社会は劣化の一途」と言いそうになりますが、そうではないわけです。

 男性を巡る課題はほかにもある。育児はその一つだ。子育ての負担が女性に集中する「ワンオペ育児」は母親の孤立や産後うつを招き、少子化の要因にもなっているとの指摘がある。国際男性デーを機に、夫婦で父親の育児について考えてもよいのではないか。

 完全に駄洒落ですが

いい育児の日(11月19日 記念日) | 今日は何の日 | 雑学ネタ帳
 「日本創生のための将来世代応援知事同盟*2」が制定。
 日付は「いい(11)育(19)児」と読む語呂合わせから。2017年(平成29年)に日本記念日協会により認定・登録された。

ということで「11月19日」は「男性デー」であると共に「いい育児の日」でもあるので、こうした指摘なのでしょう。
 勿論「男性デー」が問題にしてるのは「男性の更年期」「男性の育児」だけではないですが。
 例えば「例は何でもいい」ですが、以下の記事が指摘する「男性の自殺率が女性に比べて統計上高い(理由が何かはひとまず置きます)」というのも「男性問題」ではあるでしょう。

「男は生きづらい」は本当か、自死をめぐるアンバランス◆「女性の方が深刻」の指摘も #データの深層:時事ドットコム2023.7.30
 厚労省が発表している2022年のデータによると、男性の自殺者は1万4746人で、女性(7135人)の約2.07倍だ。
 2023年4月、臨床心理学の観点から自殺問題を研究し、各国の状況にも詳しい東京都立大の勝又陽太郎准教授を訪ねた。
 「男性の方が女性よりも自殺率が高いのは、日本だけの話ではありません」。
 勝又准教授はそう切り出し、各国の男女比データを見せてくれた。データは世界保健機関(WHO)が公表しているもので、それによると、ほとんどの国で男性の方が女性より自殺率が高い。韓国では、男性は女性の2.4倍、米国は3.3倍、ロシアは4.8倍といった具合だ。
 この差はどこから生まれるのか。諸外国の研究では、①一家の「稼ぎ手」を担うことが多い男性の方が、不景気や失業による苦境に陥りやすい、②男性は女性に比べて他者とつながりを持つのが苦手で、孤独状態に陥りやすい、③男性の方が致死性の高い自殺方法を選びやすい、④男性は女性より他者に助けを求めるのが不得手*3、といった傾向が影響しているのではないか、と考えられているという。
 「東京いのちの電話」の事務局長、郡山直さんに話を聞いた。
 「男性で典型的なのは、例えば、しばらく世間話を続け、こちらから『ところで、悩み事は何ですか』と尋ねると、『(ボーガス注:定年退職後、特に趣味もなく、話し相手がなく?)実は久しぶりに人と話した』と打ち明けるようなケース。『雑談をする相手もいない、孤独だ』という内容が多く、女性に比べて悩みを打ち明けにくい傾向も感じる」と郡山さん。
 ➁男性の方が孤独に陥りやすい、④男性は女性より他者に助けを求めるのが不得手、という傾向に違和感はないという。
 統計数理研究所の岡檀(おか・まゆみ)*4特任准教授にも(ボーガス注:男性自殺率の高さなどについて)話を聞いた。
◆岡
 『諸外国に比べ、日本は(ボーガス注:失業者への公的支援が貧弱なことや、失業に対するネガティブな国民意識が強いこと等からか、『コロナ不況(外出制限で飲食店や宿泊業が打撃)』時のように、失業率が高くなると自殺率が高くなると言う)失業率と自殺率が非常に連動しやすい国です。そして、(ボーガス注:女性よりも男性の方が外で働いている人間が多いので)男性は女性よりも失業や破産といった経済的問題の当事者になりやすい。』
 岡特任准教授は、自殺率が全国でも極めて低い、徳島県の旧海部町*5(現海陽町)の調査をライフワークとしている*6
 取材の終わりに、「路地がある町ほど自殺率が低い」という研究結果について話してくれた。
 岡特任准教授によると、旧海部町には路地が多く、誰でも座れるベンチがあちこちに設置されている。「世間話の中で、周囲と早めに問題共有できる仕組みができているのでは」と思い、路地の数とその地域の自殺率の関係を調べたところ、「路地が多い地域の方が自殺率が低い」という傾向が明らかになったそうだ。


がん経験者の阪神・原口文仁選手が語る「仕事と治療の両立」 11月10日にトークイベント 国際男性デー特別企画「ぼくたちはどう生きるか?」 - 産経ニュース2024.11.1

朝日新聞『中村雅俊さんの旅はつづく デビュー50周年 若々しさのひけつとは:11月19日国際男性デー健康フェスタ〈4〉』2024.3.27
 国際男性デーにちなんで男性の健康を考える「11月19日国際男性デー健康フェスタ2023」(主催・朝日新聞社、共催・日本メンズヘルス医学会、日本抗加齢医学会、日本抗加齢協会)が、東京・丸の内で昨年11月19日に初めて開催されました。

 勿論話題作りですが「現役の阪神選手」「人気俳優」がイベントに協力する程度には広まってきたとも言えるでしょう。

*1:とはいえ、更年期障害ではないにせよ年を取ってくると「老眼」「胃もたれ」「頻尿」(俺の場合)等の体調変化が出てくることは事実でげんなりします。

*2:https://www.nihonsousei.jp/によれば現在、北海道、岩手県宮城県福島県茨城県、千葉県、富山県福井県山梨県、長野県、三重県滋賀県京都府鳥取県島根県岡山県広島県山口県香川県高知県長崎県熊本県、宮崎県、鹿児島県(24道県)が参加

*3:男性だからではなく「単に俺が性格的に、人付き合いが苦手(良く言えば内向的)」なだけですが、②、④がかなり該当するかと思うので「気をつけたい(?)」とは思っています(今のところ自殺願望など勿論ないですが)

*4:和歌山県立医科大学講師、統計数理研究所特任助教慶應義塾大学特任准教授等を経て統計数理研究所特任准教授(岡 檀 (MAYUMI OKA) - 経歴 - researchmap参照)

*5:2006年(平成18年)3月31日に海南町海部町宍喰町(ししくいちょう)が合併し海陽町が発足

*6:これについては岡『生き心地の良い町:この自殺率の低さには理由(わけ)がある』(2013年、講談社)参照