今日のしんぶん赤旗ニュース(2025年1/26~2/2日分)

いま「赤旗」を 注目の紙面/介護崩壊の実態迫る

 東京大学名誉教授の上野千鶴子さん*1は、SNSで同記事を引用し、「これに追随するマスコミ報道がない」と投稿しました。上野さんは各種シンポジウムなどで介護保険問題にかかわる本紙記事を引用。「介護保険の改悪を一貫してブレずに追ってくれているのは『赤旗』さんぐらい」などとエールを送っています。

 恐らく上野氏は「党員、後援会員、サポーターといったコア支持者ではなく」、そうした方からも評価されてる点が「共産支持者として誇らしい」ので紹介しておきます。とはいえ、上野氏に批判されるマスコミのありようも問題ではあります。


女性差別撤廃委への拠出除外/田村委員長 撤回求める
 別記事今日の産経ニュース(2025年1/29、30日分)(追記あり)(副題:八潮市の道路陥没事故ほか) - bogus-simotukareのブログでも触れましたが当然の批判です。「国連の批判が気に食わないから予算カット等で恫喝すること」は許されることではない。それでは「国連女性差別撤廃委員会」の「国別審査」という制度が成り立たない。
 「女性天皇」「夫婦別姓」での国連の日本政府批判が間違ってるとは「女性天皇夫婦別姓」支持の俺は勿論、全く思いませんが、間違ってるかどうかとは全く関係がない。 
 なお、こうした「気に食わない相手への恫喝」と言えば今の通常国会に提出予定(まだ正式に提出はされてない)の「学術会議設置法改悪案(例えば全く異なる組織設立/学術会議法案の概要明らかに/井上議員に内閣府(2025.1.29)参照)」もそうですね。
 安倍政権以降、そうした自民の恫喝的態度が極度に悪化してることには呆れます。それにしても赤旗以外、共産党以外のメディア、政党でこうした批判(学術会議問題や国連への恫喝問題)が決して強くないことには何とも呆れます。俺が共産支持なのは「他があまりに酷いから」という要素が大きい。


無責任な財源論/国民・維新・れいわが展開/日曜討論
しんぶん赤旗が『日曜討論』での元号新選組・長谷川羽衣子の発言を「無責任な財源論」と批判した (1/28) - kojitakenの日記

 国民民主の榛葉賀津也*2幹事長は、控除額を178万円に引き上げると7兆~8兆円の税収減が生じる問題をめぐり、昨年度より税収が「12兆円も増加している」と述べ、(中略)乱暴な議論。
 れいわ新選組の長谷川ういこ参院政策委員は、「積極財政は未来への仕送りだ」などと言い財源を示さず「財政出動」を繰り返し主張。「しっかり経済活動をみなさんがするようになり、活気がでるようになれば、自然とそれが税収増につながる」などと述べました。
 日本維新の会の岩谷良平幹事長は、「社会保障費にやはり改革のメスを入れなければならない」と「2兆円の社会保障費削減」を主張。

 1)自然増収する保証はない、2)自然増収の額がどの程度になるかわからないと言う意味で、自然増収という不確実な物を持ち出すとはれいわや国民民主の無責任さには改めて呆れます。
 また維新の言う「社会保障費切り捨て」も人権上、到底容認できる話ではない。メスを入れるのならば共産が指摘するように「まずは無駄な軍事費」です。


「二つのゆがみ」切り込む共産党/NHK「日曜討論」 大軍拡触れぬ他党/小池書記局長が論戦
軍事国債2兆円超/戦前の反省無視 “禁じ手”使う/借金漬けの大軍拡
 「大軍拡触れぬ他党」という記事タイトルにはげんなりします。「大軍拡」に否定的な俺としては「共産しか支持政党がない」という皮肉な状況ではあります。


GPIF 理事との「関係」で企業選定/国債購入2社独占で新事実/本紙が内部文書入手
JCHO 病院移転用地 高値買い/野村不動産 「逸失利益」34億円上乗せ
 勿論、政策提言等もあり、疑惑追及だけが共産や赤旗のやってることではないものの、やはり、それなりに評価できる部分と言えると思います。

*1:1948年生まれ。著書『上野千鶴子が文学を社会学する』(2003年、朝日文庫)、『老いる準備』(2008年、朝日文庫)、『「女縁」を生きた女たち』(2008年、岩波現代文庫)、『家父長制と資本制:マルクス主義フェミニズムの地平』、『セクシィ・ギャルの大研究』(以上、2009年、岩波現代文庫)、『不惑フェミニズム』(2011年、岩波現代文庫)、『おひとりさまの老後』(2011年、文春文庫)、『生き延びるための思想・新版』、『ナショナリズムジェンダー・新版』(以上、2012年、岩波現代文庫)、『女たちのサバイバル作戦』(2013年、文春新書)、『差異の政治学・新版』、『発情装置・新版』(以上、2015年、岩波現代文庫)、『〈おんな〉の思想』(2016年、集英社文庫)、『女ぎらい:ニッポンのミソジニー』(2018年、朝日文庫)、『情報生産者になる』(2018年、ちくま新書)、『おひとりさまの最期』(2019年、朝日文庫)、『スカートの下の劇場』(2019年、河出文庫)、『近代家族の成立と終焉・新版』(2020年、岩波現代文庫)、『女の子はどう生きるか:教えて、上野先生!』(2021年、岩波ジュニア新書)、『在宅ひとり死のススメ』(2021年、文春新書)、『こんな世の中に誰がした?:ごめんなさいと言わなくてもすむ社会を手渡すために』(2024年、光文社)等

*2:鳩山、菅内閣防衛副大臣、野田内閣外務副大臣等を経て国民民主党幹事長