今日の中国ニュース(2024年8月30日分)

【独自】中国の抗日行事に「参加自粛を」 日本政府、各国に呼びかけ:東京新聞デジタル
 「おいおい(呆)」ですね。何のために参加自粛要請するのか?。「日本があの戦争に無反省である」「日本は不当に中国を敵視してる」と言う認識を世界に広めかねないでしょうに。
 なお「抗日戦争(日中戦争)記念行事」と書くべきであって「抗日行事」とまるで「今の日本が非難されてるかのような東京新聞の表現」が不適切ですね。


<産経抄>中国の抗日行事に出席する鳩山元首相は国民を恨むのか - 産経ニュース
 産経らしいアホ記事です。

 鳩山由紀夫*1元首相の言動をみていると、これまで刑法で一度も適用されていない重罪に問われかねないと懸念する。「外患誘致」(81条)がそれで、極刑以外の刑罰を定めていない。条文にはこうある。
「外国と通謀して日本国に対し武力を行使させた者は、死刑に処する」。

 「はあ?」ですね。式典出席の何処が「外患誘致」なのか?。そもそも何処の国が日本に攻めてくると言うのか?。中国?(なお、外患誘致は「外国による武力行使」が必要であり、単なるスパイ行為は外患誘致にはなりません。また是非はともかく、中国艦船が尖閣周辺を航行する程度では勿論武力行使になりません)
 ちなみに「外患誘致」と言えば「北朝鮮にドローンを突っ込んだ尹錫悦の行為」が「外患誘致(未遂)ではないか」と疑われています。
 尹の場合は「北朝鮮の軍事攻撃を戒厳の口実にする」という代物で「北朝鮮に韓国全土支配して欲しい」と言う話ではないですが。
 幸いにも北朝鮮が尹の企みに気づいたのか、軍事攻撃をしなかったのは幸いでした。
 それはともかく、「抗日行事」とまるで「今の日本が非難されてるかのような産経の表現」が不適切ですね。
 行事は「抗日戦争(日中戦争)勝利記念80年」であって批判されてるのは「80年前の日本」です。
 「80年前の日本」を支持する立場(産経はそうなのかもしれませんが)でない限り、鳩山氏の出席に何の問題があるのか。
 かつ、この産経の物言いだと、中国が式典出席者*2だと発表した

プーチン氏、金正恩氏ら外国元首・政府首脳26人が抗戦勝利80周年記念行事出席へ--人民網日本語版--人民日報
◆ロシアのプーチン*3大統領
北朝鮮金正恩朝鮮労働党総書記(国務委員長兼務)
カンボジアのシハモニ国王
ベトナムのルオン・クオン国家主席
ラオスのトンルン*4人民革命党書記長(国家主席兼務)
インドネシアのプラボウォ*5大統領
→【追記】但し、インドネシア大統領、訪中取りやめ 国内の警察などへのデモ拡大を理由に官房長官が表明 - 産経ニュースによれば国内のデモ対応を理由に訪中を中止したとのこと。誰も訪中しないのか、大統領の代理で誰かが訪中するのかはよく分かりません。
◆マレーシアのアンワル*6首相
◆モンゴルのフレルスフ*7大統領
パキスタンのシャバズ・シャリフ*8首相
◆ネパールのオリ*9首相
モルディブのムイズ*10大統領
カザフスタンのトカエフ*11大統領
ウズベキスタンのミルジヨエフ*12大統領
タジキスタンのラフモン大統領
キルギスのジャパロフ*13大統領
トルクメニスタンのベルディムハメド*14大統領(首相兼務)
ベラルーシのルカシェンコ大統領
アゼルバイジャンのアリエフ*15大統領
アルメニアのパシニャン首相
◆イランのペゼシュキアン*16大統領
コンゴ共和国のサス・ンゲソ大統領
ジンバブエのムナンガグワ*17大統領
セルビアのブチッチ*18大統領
スロバキアのフィツォ首相
キューバのディアスカネル*19共産党中央第一書記(大統領兼務)
ミャンマーのミン・アウン・フライン大統領代行(国軍総司令官兼務)

は皆産経にとって「反日政治家」であり、彼らを政権幹部とする国々は「反日国家」なのか。

 でっち上げ展示物だらけの南京大虐殺記念館

 このような主張自体がデマでしょう。そもそも展示に問題があるなら具体的に指摘して、中国側に是正してもらえばいい話ですが、産経の場合「南京事件否定論」なので論外です。

*1:細川内閣官房副長官新党さきがけ代表幹事、民主党幹事長(前原、小沢代表時代)等を経て首相

*2:中国と同じ共産国である北朝鮮ベトナムラオスキューバ、隣国モンゴル、BRICSで関わりがある隣国ロシア(また第二次大戦では同じ連合国)は出席は理解できますが他はよく分かりません。

*3:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相等を経て大統領

*4:ラオス外相、首相等を経て人民革命党書記長(国家主席兼務)

*5:インドネシア陸軍特殊部隊司令官、陸軍戦略予備軍司令官、国防相等を経て大統領

*6:マレーシア農業相、教育相、財務相、副首相等を経て首相

*7:モンゴル非常事態担当大臣、行政監察担当大臣、副首相、首相等を経て大統領

*8:パンジャーブ州首相等を経てパキスタン首相

*9:ネパール共産党(統一マルクス・レーニン主義派)議長、外相等を経て首相

*10:住宅環境大臣、マレ市長(マレはモルジブの首都)等を経てモルジブ大統領

*11:カザフスタン外相、副首相、首相、上院議長等を経て大統領

*12:サマルカンド州知事、首相等を経てウズベキスタン大統領

*13:キルギス汚職対策庁長官、首相等を経て大統領

*14:アハル州知事、副首相等を経てトルクメニスタン大統領(首相兼務)

*15:1993年から10年間アゼルバイジャン大統領を務めたヘイダル・アリエフ(1923~2003年12月)の長男であり、病気で引退したヘイダルの後継者に指名されて2003年10月の大統領選挙で初当選

*16:イラン保健医療教育大臣、国会第一副議長等を経て大統領

*17:ジンバブエ法相、国防相、副大統領等を経て大統領

*18:セルビア防相、副首相、首相等を経て大統領

*19:ビジャ・クララ州共産党第一書記、オルギン州共産党第一書記、高等教育大臣、閣僚評議会副議長(副首相)、国家評議会第一副議長(副大統領)等を経てキューバ共産党第一書記(大統領兼務)