リベラル21 中国は日本の「国家情報局」設置をどう見ているか(阿部治平)
「中国がどう評価してるか」より「日本社会にとって弊害があるのか、ないのか(社民、共産など左派の多くは弊害があると批判する一方、自民や自民と似たり寄ったりのウヨ政党「維新」「参政」「国民民主」「チームみらい」は賛成)」が重要でしょうに全くトンチンカンな阿部とリベラル21です。
劉氏は、国家情報局の設置が日本を権威主義へ傾斜させ、日本人の思想・信条・表現の自由など基本的人権が失われる危険があることを、なぜ繰り返し主張するのだろうか。この論評が日本への警告だとしても、日本人の大半は読むことができないのである。
意味不明ですね。
この阿部の理屈なら「朝日新聞や読売新聞」が「外国(例えば中国やロシア)の政策」を「その国(例えば中国やロシア)の国民の人権を侵害してる(あるいは侵害の恐れがある)」と批判しても「その国(例えば中国やロシア)の国民の多くは朝日や読売を読めない」のだから朝日や読売は「無意味な行為をしていること」になるのか?。なお、上記は阿部記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。自称「リベラル」が聞いて呆れます。
リベラル21 皇位継承問題をめぐって(小川洋)
小川の「時代錯誤な皇室認識」については以前もリベラル21に悪口する(2025年1/6日分)(副題:小川洋の時代錯誤な皇室認識に呆れるほか) - bogus-simotukareのブログで批判しましたが今回も酷いです。
何せ「女性天皇でいいではないか。旧皇族復帰反対」という結論は「左派(共産、社民)と同じ」ですが理由は「分家(旧皇族)より本家(現天皇の娘である愛子氏)、傍流より本流が継ぐのが日本の伝統」という「時代錯誤な代物」です。
「左派(共産、社民)」と違い「男女平等」という指摘は全く出てきません。当然「国連女性差別撤廃委員会」が男女平等の立場から「女性天皇導入」を日本政府に勧告したこと(それに逆ギレした「女性天皇反対」自民党が国連に悪口したこと)についても言及が無い。
まあ確かに「分家より本家」は「日本の伝統」ではあるでしょう。
拙記事新刊紹介:「歴史評論」2026年5月号(副題:相馬大作事件ほか) - bogus-simotukareのブログで紹介した
◆幕藩関係論における本分家研究と課題(野口朋隆*1)
も「分家大名(一関藩主・伊達兵部(初代仙台藩主・伊達政宗の子))が本家大名(仙台藩・伊達家)を一時牛耳った伊達騒動」のような例外(分家が本家に優越する状況)もあることは指摘しながらも、やはり「本家>分家」が「原則だった」としています。
そもそも「本家>分家」が原則だからこそ「本家の家臣(伊達安芸など)」から「分家なのに、本家を牛耳るとはふざけるな」という「伊達兵部への反発」が出て伊達騒動になったわけです。
日本ウヨが「男性天皇が日本の伝統」ばかり言い、「本家継承が日本の伝統」とは言わないのも「謎」ではある。
とはいえ「女性天皇の是非」について「男女平等に全く言及せず、本家云々しか言わない」小川も時代錯誤です。
それにしても「リベラル21もこんな認識なのか」といえば、恐らく、リベラル21とは「固定メンバーが好き勝手に自分の書きたいこと」を書くだけの場所でしかないでしょうね。
リベラル21の他のメンバー(岩垂弘など)を問いただせば「アレは小川さんの個人意見に過ぎない」と言い訳するでしょう。
「小川の個人ブログ」ではないのだからそれでは「済まない」のですが。
なお、上記は小川記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。自称「リベラル」が聞いて呆れます。
さてこれでメインの指摘は終わりですが、他にも小川記事にコメントしておきます。
天皇は欧州の王室に倣って軍事指導者でなければならなかった。
なるほどそうしたことは「軍事=男の仕事」というイメージから、明治期において「女帝否定」を助長したかもしれません。
とはいえ「ビクトリア女王時代(英国)のインド植民地化、清朝との阿片戦争」といった「女帝の戦争(英国国王は日本と違い既に政治権限を有していませんが)」も当時存在しましたが。
戦後、昭和天皇自身は戦争責任をとって退位して、代表的な門跡寺院である仁和寺に入るという具体的な選択も検討されたのはよく知られている。
近衛元首相からそうした個人的意見が出たに過ぎず、「近衛個人」はともかく、政府としては検討などされていません。昭和天皇には退位意思などなかったし、近衛のような退位主張も保守派(天皇制支持者)においては少数派でした。戦犯指定された近衛が自決したこともあって退位意見は下火になりました。
退位主張は当時において何ら現実的ではない。
*1:昭和女子大学准教授。著書『近世分家大名論:佐賀藩の政治構造と幕藩関係』(2011年、吉川弘文館)、『江戸大名の本家と分家』(2011年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)