「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年7/20分:高世仁の巻)

いま東日本大震災のときの自民党を振り返る - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 テレビが選挙期間中とは思えないほど「静か」で、どうなっているのかと思っていたら、実際、選挙報道が激減していた。
《テレビ番組を調査・分析するエム・データ社(東京都港区)によると、地上波のNHK(総合、Eテレ)と在京民放5社の、公示日から15日までの12日間で選挙に関する放送時間は計23時間54分で、前回に比べ6時間43分減っている。とりわけ「ニュース/報道」番組の減少が顕著で、前回から約3割減、民放だけなら約4割減っている。》(朝日新聞
 記事では、その(ボーガス注:考えられる)理由として、視聴率が取れないことや(ボーガス注:自民党の)クレームを怖れて発言時間を細かく管理する手間がかかることなどが挙げられるが、実は、選挙を扱うテレ朝の「モーニングショー」が高い視聴率を取っているという。
 安倍政権の6年を振り返り、日本の直面する課題、選挙の争点は何かを深く調査、分析する報道をやれば視聴者はついてくるはずだと思うのだが。

 問題はその「モーニングショー」がきちんと安倍批判してるかどうかであり、そこに触れない高世の態度はどうかと思いますが、それ以外については全く同感です。

 安倍首相が立憲民主党を「民主党」とわざと間違えるのは、「民主党政権時代は酷かった」という空気に乗っかろうとする*1ものだが、実際に民主党政権はそんなに酷かったのか。
 民主党政権下で情報公開への取り組みは成果があって、外交文書の公開はかなり進んだ。東日本大震災でストップしてしまったが、いまの安倍政権の情報をとにかく隠蔽しようという姿勢とはまったく違っていた。
 高校の授業料無償化*2なども成果の一つだ。偏見なく見れば総合点で自民党政権よりは高い点をつけていいと思う。それがなぜか、メディアでも、民主党に政権を取らせてひどい事になったというイメージがふりまかれている。大震災への対応で責められるわけだが、あの未曽有の混乱のなか、自民党政権ならもっと悲惨なことになったのではないか。
 選挙戦の中、ある漁師がブログで震災のとき、自民党が、震災対応より民主党政権の足を引っ張ることを優先したことを振り返って糾弾している。
「私は絶対に忘れない!」―
東日本大震災の千年に一度の「国難」で、超党派での対応が必要な時に、野党自民党民主党の復興政策案の全てに反対 「審議拒否」や「内閣不信任案」までしていた 何たる事か!】
https://blogs.yahoo.co.jp/sasaootako/64967420.html
《震災から2ヶ月後あたりだった。みんながまだ避難所にいた。
 そんな時、国会では与野党協力してあの「国難に対応すべき」だったはずなのに、野党の自民党民主党政権の「復興政策案、予算案の全てに反対して、果ては 「審議拒否」や「内閣不信任案」まで提出し「解散総選挙」を求めていたのだ。
 私は、あの卑劣な自民党の行為を忘れない。
 その時、痛感した。自民党は身勝手で、非人道的政治なんだと。 現場にも来ずに見てもいない自民党議員達は、東日本大震災を利用して、 民主党を叩き、「政権奪回」だけを狙っている卑劣な党なんだと・・。》
 また、当時の自民党の審議拒否がいかにひどかったかを指摘している。
 《相次ぐ安倍政権の森加計疑惑や不祥事を追及のために、野党が国会の「審議拒否」を続けていることが批判を浴びている。
 しかし、見るがいい。自民党が野党時代には、今の野党よりも多い「審議拒否」をやっているのだ。》

 全く同感ですね。まあ俺個人は「消費税増税反対(霞ヶ関埋蔵金云々)」「八ッ場ダム建設中止」「沖縄基地県外移設」などを全て反故にし、社民党の連立離脱も招いた「民主党の公約違反」が許せないとは思います。しかし、それを割り引いても安倍よりはマシです。正直、民主党へのネガティブイメージの多くは「公約違反」ではないか。とはいえその点では自民とて何ら立派ではないのですが。
 なお、超党派での対応といえば、「安倍の無法に与野党一致で対応すること」を韓国与野党が確認したそうです。
 この確認がいつまで続くかという問題はありますが、野党・自由韓国党などが「安倍の無法」をまともに批判せず、文政権の足を引っ張るようなことは現時点では避けたことは評価できます。もちろん韓国国民世論がそれを許さないのでしょうが。

 日本は好景気だと懸命にアピールする安倍首相だが、日本経済が世界で圧倒的に負け組になっていることはいくつか統計を見れば一目瞭然だ。
 95年日本のGDPは世界の18%だったのが2001年から急降下して今は6%。GDPを指標にするのは古いというなら、実質賃金がとくに安倍政権になってから大きく下がっている。
 2018年の調査結果と比較すると、貯蓄ができていない人(「0万円」)の割合は、2018年17.1%→2019年23.1%と、6.0ポイント増加している。(SMBCコンシューマーファイナンス)貯金できない人が1年でこんなに増加しているのだ。
 ウソをつく政治家は落としましょう。
 山形にも嘘つき候補者がいるので、よろしく。
VOTE OUR PLANET 私たちの地球のために投票しよう―パタゴニア - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 安倍には「右翼的なこと以外には興味がなく」、日本財界も「企業収益が増えること(法人税が安くなることなど)」しか興味がないからこうなるのでしょう(まあ、安倍の場合、能力もないのですが)。GDPが減ろうが、実質賃金が減ろうが、「企業収益が法人税減税などで増えてること」は確かです。また今の日本大企業(トヨタ自動車など)は「欧米や中国など海外を市場」と考えてるから「実質賃金が下がろうとかまわない、日本市場はメインの市場じゃない」「むしろコストカットが出来ていい」としか思ってないのでしょう。
 「国内の中小企業」はそういうわけにいきませんが。なお、安倍が反中国を撤回したのも結局は「中国市場を重視する財界の要望」でしょう。
 実質賃金が減ってるのは文句の余地なく「安倍の失政」でしょう。GDPについて言えば「中国など新興工業国の躍進がスゴイ」と言う面があるので「実質賃金の話」とはやや性格が違い「安倍の失政」とばかりは言い切れませんが(アンチ安倍の俺ですが、安倍叩きに走るのではなくこういう点ではフェアになりたいと思います)。高世に寄れば「減少が深刻化したらしい」2001年以降というのも「2001年=小泉政権」であって安倍じゃないですしね。
 なお、VOTE OUR PLANET 私たちの地球のために投票しよう―パタゴニア - 高世仁の「諸悪莫作」日記については「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年7/15分:高世仁の巻) - bogus-simotukareのブログでコメントしました。

*1:仮にそうだとしても、それに共感する奴がいるんですかね?。だったらはっきりと「民主党は酷かった。それをよくしたのはわが自民党」と言えば済む話ですし。

*2:ただし朝鮮学校を除外したことは勿論許せません。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年7/20分:荒木和博の巻)

詐欺【調査会NEWS3032】(R01.7.21): 荒木和博BLOG

・太永浩・元北朝鮮駐英公使の著書『平壌3階書記室の暗号』の一節です(荒木訳)。
・このころロンドンでは北朝鮮国営保険会社が提起した訴訟が行われていた。2005年7月、北朝鮮高麗航空のヘリコプターが墜落する事故が発生した。北朝鮮国営保険会社は保険金として所定のユーロを支払うようヨーロッパの再保険会社に要求した。私の記憶では4千万ユーロだった。ヘリが人道主義支援物資が保管された倉庫の上に墜落したとごまかして支援物資に対する補償まで受け取ろうとしたのだった。このために北朝鮮は倉庫の物資免税票まで偽造した。再保険会社は事故を信じることができないとして支給を拒否し、事件は法廷での争いに引き継がれた。
 長期化した裁判は北朝鮮の勝訴で終わり保険金は受け取ることができた

 またわかりづらい文章ですね。
 「ヘリが人道主義支援物資が保管された倉庫の上に墜落したとごまかして支援物資に対する補償まで受け取ろうとした」ということは墜落事故自体はあって、「墜落事故の補償」だけなら当然の権利としてカネが受け取れたのか。詐欺的な部分は「倉庫の上に落ちた」云々という部分だけなのか(実際には倉庫には落ちなかった?)。
 ここで言う勝訴とは何の勝訴なのか。
 「太永浩のいう『倉庫の物資免税票まで偽造』云々」という「保険金詐欺」の部分も含めての勝訴なのか。それとも「実際にあった墜落事故限定」で「当然の権利として保険金が受け取れる部分」限定か。
 まあ、そもそも太永浩が脱北者であることを考えれば「あることないこと言って北朝鮮を誹謗している疑い」もあり、どこまで事実かわかりませんがそれはさておき。
 「保険金詐欺するような北朝鮮は信用できない」と言い出すいつもの荒木です。
 そもそも太永浩の主張が事実かどうかもわかりませんが、仮に事実だとしても「拉致解決においては交渉するしかない」わけです。
 そして北朝鮮が提出した資料も「明らかに怪しいところがあれば指摘する」がそうでなければひとまず受け入れるしかないわけです。
 あるいは怪しいところがあっても、北朝鮮が「これが事実だ」と突っぱねるなら、交渉を進めるために、渋々「一応受け入れるということ(ただし全面的に納得しているわけではないこと、何か新たな証拠が出てくれば再度追究することもあり得ることを断る)」もありうる。
 とにかく交渉するしかないわけです。荒木みたいなことを言って交渉を否定しても何もどうにもなりません。
 なお、詐欺と言うなら荒木らの「特定失踪者デマ」も立派な詐欺でしょう。おそらく特定失踪者家族から「必要経費」として金も受けとってるのでしょうし。

今日の産経&朝鮮・韓国ニュースほか(2019年7月19日分)(追記あり)

参院選、自公改選過半数の勢い維持 21日に投開票(1/2ページ) - 産経ニュース
 日本人の愚劣さに改めてげんなりします。
 ウチの両親なんかも「(民主党政権交代したときの選挙も含めて)ずっと自民党だから今回も自民党」「地元の自民党の代議士センセイに世話になってるから」「選挙の争点がなんか分からない*1けど」「参院埼玉選挙区の候補者名もよく知らない*2けどとにかく自民党」と公言していてうんざりします*3が、最後の最後まで野党が奮闘することと「喜ばしい結果が出ればよいが、不幸な結果が出ようとも諦めず、安倍打倒のため、戦い続けること」を改めて指摘したいと思います。
 とりあえず「全議席与党過半数割れがベスト」「改選議席与党過半数割れがベター」「改憲派2/3阻止が絶対にキープしたい最低ライン」でしょうか。それプラス「共産の議席増(そして共産の現職議席維持)」が果たせれば俺的にはいいなと思います。
 「改憲派2/3」だと改憲の危険があることは勿論ですが、ただでさえ無茶苦茶な安倍が「改憲以外でも無茶苦茶になる危険性大」ですのでなんとしてもここは最低でもキープしたい。
 批判者(批判派のマスコミ、野党、市民運動。党内では石破派)に対して何しだすかわからないし、「総裁四選狙う」とか言い出しかねない。
 もちろんそうした「望ましくない最悪の事態」が仮に出現しても諦めず戦うしかないわけですが。
 で、「しつこいですが」ここで改めて「なぜ狭義の左翼(共産主義者マルキスト)ではない俺が共産党を支持し続けるのか」と言う話をしたいと思います(苦笑)。
 最大の理由は別記事でも書いたように
1)「クリーンな政治」「戦前軍国主義の継承者(靖国神社本庁など、日本会議)への批判」「沖縄基地問題」「憲法九条擁護と軍縮」「教育、医療、福祉の重視」など政策面&「当選可能性*4」などの選択肢で消去法で選んだらそうなった、ということです。
 なお、消去法ですので当然ながら今後「共産党以外支持」の変化は共産には失礼ながらあり得ます。
 つうか別記事で書きましたが1980年代ならこの選択肢だと、『旧民社(自民以上に極右)以外の野党』は公明党も含めてほとんど(社会、公明、社民連など)が該当するので1980年代なら多分「最大野党の社会党」に投票していたと思います。
 が、もうひとつは
2)野党支持者にとってどんな結果が出ようとも共産なら今まで通り戦い続けてくれると信頼できる、ですね。
 「当選すればもちろん投票が無駄にならないが、不幸にして落選しても投票したことが無駄にはならない」と確信できる。小生的には「当選しても期待外れ」ならそれは「有意義な投票」ではありえません。無駄な投票でしかない。
 たとえば、わかりやすい例だと、自民党に行った「みんなの党渡辺喜美」「次世代の平沼*5」「民進→希望の細野*6」なんかがありますね(もちろん、「民進の細野」はともかく、心情左派の俺は渡辺喜美、平沼ら「右派政治家、右派政党」を「自民に行かなくても支持しない」のですが)。
 当たり前ですが「苦しくなったから自民に行きます」なんて人間や「そんな人間がいる政党」は支持したくないわけです。それでも支持するつう人間は政策で支持してないのでしょう。ウチの両親のように「議員先生に、自分たちがあるいは地元が「就職の世話(自分たち)」「企業の誘致(地元)」などで世話になった」レベルで支持してるのでしょう。
 そんな人間や「そんな人間がいる政党」が当選しても俺には意味がありません。むしろ有害です。
 あるいは自民でなくても辻元清美氏のような「社民党から民主、民進に行きます」なんてのも「ちょっとなあ」ですね。社民に投票したら結局民主が増えたというのではどうにも納得がいかない。
 あるいは7月17日(水) 小林節慶応大学名誉教授の共産党への応援ビデオでの演説を聞いた:五十嵐仁の転成仁語:So-netブログで五十嵐氏が「小林節氏が中心になって立ち上げた新党『国民怒りの声』」を取り上げていますが、他にも「嘉田由紀子氏(実際のオーナーは小沢一郎氏と見られており選挙後、嘉田氏が事実上解任された)の未来の党」だの「小池の希望の党(選挙後、小池が逃亡)」だの支持した政党が、選挙後、雲散霧消なんてのも嫌なわけです。
 まあ、「怒りの声」についていえば、「選挙後も続けたかったけどそれだけの力がなかった」ということではあるのでしょう。同情の余地はあります。小池「希望の党」などとは違う。しかし、投票者からすれば「どんな結果が出ようとも続けるだけの覚悟と能力がないならでるな」と言いたくもなります。
 ということで「どんなに厳しい結果が出ようとも、怒りの声のように解散or休業したりしない」し、ましてや「細野のように自民に鞍替えしたりしない」つう点では、共産党は「信頼の実績」があるわけです。
 「何があろうとも、今後も戦い続けるという意味では今回も大丈夫だろう」と言う信頼が出来るのは嘆かわしいことに俺にとっては共産だけです。
 つうか、「野党から自民」なんてのが平然と行われるようになったのは「日本新党(細川グループ)」「新党さきがけ(武村*7グループ)」「新生党新進党(小沢、羽田*8グループ)→自由党小沢グループ)」など「自民離党組による保守新党」が続出した1990年代以降のこと(つまり離党組が結局自民に逃げ帰った)でそれ以前(1980年代以前)はそんなことなかったんですけどね。
 1990年代にはこうした自民離党組新党により「保守の支持を自民だけが得られる時代は終わった」といわれたのですが、今の状況は「うーん(絶句)」ですね。
 ちなみに二階*9幹事長や石破*10元幹事長などは元離党組です。もともとは小沢一郎氏の子分だったわけです(特に二階氏は小沢側近と言われた)。そういうのは俺は嫌なわけです。
 それはともかく、「そうした自民離党組(小沢・羽田グループ、武村グループ)」と社会党公明党民社党が「細川、羽田連立内閣」で付き合いを深め、あげくのはてには「自社さ連立(村山、橋本*11内閣)」「自公連立(小渕*12内閣以降)」と離党組どころか自民党との連立まで公然とする*13に至って、「今まで自民批判してたのは何だったのか」「共産しか信用できない」と言う思いを深めた野党支持者も少なくないでしょう。1990年代後半に選挙権を得た「団塊ジュニア」の俺もその一人です。まあ、政策で支持してないなら「センセイに世話になった」で支持してるなら渡り鳥でも問題ないんでしょうけど(そして残念ながら日本ではそういう支持も多い)。


合同軍事演習の強行を糾弾/朝鮮外務省代弁人談話 | 朝鮮新報

 朝鮮外務省代弁人は16日、米国と南朝鮮が8月に朝鮮を狙った合同軍事演習「同盟19―2」を強行しようとしていることと関連し談話を発表した。
 談話は、これは明白に、6・12朝米共同声明の基本精神に対する違反であり、われわれに対する露骨な圧迫であるとし、われわれは、これについて覚醒を持って見守っていると述べた。

 こうした北朝鮮の非難で分かるように文在寅氏をどう評価するにせよ彼は「親北朝鮮・反米」ではありません。


藤本氏「逮捕説」もねつ造 | 朝鮮新報

 先月、デイリー新潮は平壌市内の飲食店ですしを握る藤本健二氏が米CIAに国家機密を漏洩した容疑で朝鮮当局に拘束されている可能性があると報じた。朝鮮日報など南メディアが後追い報道し、今月には朝日新聞も政府関係者の発言をもとに同じ内容を報じた。ところが本紙の平壌特派員が飲食店を訪ねると本人はいつも通りにすしを握っていた。

 うーん、どうなんでしょうね。
1)全くのデマ記事で、当人は普通に営業していたのか、
2)はたまた「休んではいた」が「病気など」であって身柄拘束ではなかったのか。

 南に対する日本の輸出規制措置と関連しては日・南メディアが「文在寅たたき」で連携している。朝鮮日報などの保守系新聞は今回の事態は南政府の「外交無能」が招いたものであり「文大統領が対立の解決策を示さずに国民の反日感情に火をつけようとするのは政府の失策から目をそらせるため」だと決めつけている。朝鮮日報・日本語版の記事はYahooなどのニュースサイトにも掲載される。それを読んだ日本国民は安倍政権が免罪符を得たように感じるかもしれない。

 正確には「南の右派メディア」ですね。ハンギョレなどはまた話が違うでしょう。
 しかし、朝鮮日報には「文在寅叩きのためには何でもありか」と怒りを禁じ得ません。


日本人の北朝鮮旅行「今年から活発化」 韓国機関が発表:朝日新聞デジタル
 もちろん安倍の「密輸ガー」への反論として「話を盛ってる可能性」は否定できませんので現時点では「単なる情報提供」としてのみ紹介しておきます。なお、個人的には「別に北朝鮮旅行してもええやん(非難するのおかしいやろ)」とは思います。


韓国「国際法違反は日本の方」 河野外相談話に反発 - 産経ニュース
 そりゃそうでしょう。安倍の行為はどう見てもWTO違反行為です。一方、仲裁委員会の設置は当然の義務ではありません。
 とはいえ「仲裁委員会の設置」になぜか自信満々の安倍政権はわけが分かりませんが。仲裁委員会が日本に有利になる保証はないと思うのですが。
 「日本に絶対に有利になる」ための不正でも働くのか、はたまた単に「仲裁委員会は日本に有利だ」と無根拠で思える馬鹿なのか(捕鯨訴訟での敗訴を考えると後者の可能性も勿論あります)。
 なお、仲裁委員会について言えば「韓国敗訴」はもちろん韓国は希望しないでしょうが、「韓国勝訴」を望むかと言ったら「?」でしょう。
 今の日本では韓国が勝とうが「仲裁委員会が不当だ」と言い出しかねません。であるなら「日韓の譲歩が可能な交渉路線」に動くのは是非はともかく不思議ではありません。
 もし「仲裁委員会に否定的なのは韓国が敗訴を恐れてるから、一方日本は敗訴を恐れないから仲裁委員会を主張した」と思ったらそれは極めて一面的な見方でしょう。


京アニ火事 京都市長、社民支部ら不適切発言相次ぐ「選挙利用」と批判も - 産経ニュース
ライター手に「京都みたいになったら困る」 国民民主の幹事長 - 産経ニュース
 京都市長及び国民民主・平野*14幹事長の発言は明らかに不謹慎*15ですが、社民党杉並支部はそれほどの問題ではないと俺個人は思います。
 単に追悼するのではなく、「京都アニメ」への連帯の思い、仲間意識(我々社民党も京都アニメのようなアニメ会社のためにいろいろ頑張ってきました)を表明しようとしただけでしょう。単に追悼するのでは「仲間意識がある」ということは表せません。
 まあ、この種の件で絡むような輩は「アンチ社民党のウヨ」がほとんどでしょうし。社民党が謝罪するのは別にいいのですが、必要以上に萎縮しないでほしいと思う。
 そもそも「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう(2019年7/19日分:黒坂真の巻) - bogus-simotukareのブログコメント欄でバルトフェルドさんが

 安倍が追悼をしていましたが「相模原の時はしなかったくせに」と思いました。毎度のことながら、これに釣られるチョロいのが沢山いることも事実です。

としていますが基本的に政治家がこれに触れてる場合は誰でアレ「全てある種の政治利用」でしょう。
 「殺人事件が起きたとき、常に追悼の意思を表明してる」わけではないでしょう。
 その中で社民党の「政治利用」が特に不謹慎だとは俺は全く思いませんね。


雨上がり決死隊・宮迫さん 吉本興業が契約解消(1/2ページ) - 産経ニュース
 会社としての釈明記者会見もせず、ただ契約解除のみ発表するとは吉本興業の無責任には呆れます。

【追記】
宮迫さん「社長に『会見したら全員連帯でクビ』と」:朝日新聞デジタル
「社長が『会見したら全員クビ』」 宮迫さん謝罪会見 :日本経済新聞

宮迫さん「社長に『会見したら全員連帯でクビ』と」:朝日新聞デジタル
 宮迫さんは、会見を開いたほうがいいと会社に要望したものの、会社からは「静観です」との回答だったという。その後、6月24日に、急遽会社に呼ばれ、全員、謹慎だと伝えられたという。
 その際、田村亮さんが「記者会見をやらしてください」と主張したが、吉本興業の岡本昭彦社長から「お前らテープ回してないやろうな」と確認された上で、「亮、ええよ、おまえ辞めてひとりで会見したらええわ。やってもええけどほんなら全員連帯責任でクビにするからな。俺にはおまえら全員クビにする力がある」と言われ、全員なにも言えなくなったと語った。

「社長が『会見したら全員クビ』」 宮迫さん謝罪会見 :日本経済新聞
 「金額や経緯、事実について会見をさせてほしいと直訴したところ、会社側から『静観でいきましょう』といわれた」と、吉本興業側から止められたことを明かした。

 なるほどなぜ会社が同席しないのかがわかります。
 宮迫の主張の真偽はともかく「会社が記者会見も何もするな、会社に全て任せろ、余計なことは言うなと言うから、その通り従ったのに、世間の批判が高まるや、自分だけ首にされ、会社は知らぬ存ぜぬなんて許せない」「黙っていても首切りされて復帰できないのなら一矢報いたい」ということのようです。
 「引退するかどうかは今後考える、今は何も考えられない」とはいっても、もはや芸能界復帰と言うことはあまり考えてないのではないか。
 「このまま自分だけ、吉本によって悪者扱いされるくらいなら、自分だけが悪者ではないときちんと反論する。それで芸能界に戻れないならそれでいい(まあ出来れば戻りたいが)」「黙っていて一人、悪者扱いされる方が復帰という意味でむしろマイナス」と思ったということでしょう。
 吉本の露骨な「トカゲの尻尾切り」に我慢ならなかったということでしょう。


【宮迫さん・田村さん会見詳報】(7)「保身です。勇気が出ませんでした」(1/4ページ) - 産経ニュース

宮迫
「本来は謝罪会見をしたいということだったので。とにかく自分たちの口で謝らせてほしいということだったので、その二者択一の選択はびっくりした」

 「どうしても謝罪会見したいなら会社をやめてからしろと言われた」が事実ならとんでもない話でしょう。これは今回の宮迫らの記者会見での発言内容がどこまで事実なのかとは関係ない話です。


【吉本会見詳報(1)】時系列で説明「理解はされなかったようだ」 - 産経ニュース
 宮迫らの記者会見によって「記者会見実施」に追い込まれた吉本です。

「7月6日に宮迫さんと亮さんが来社し、引退したい、会見したいと言ったが、引退を慰留し、会見時期については一任してもらうよう頼んだ」

 宮迫らの言い分ではどう見ても「会見時期は一任してくれ」ではありません。この食い違いをどう理解すべきかがまず問題ですね。


【吉本会見詳報(2)】「芸人につらい思いをさせて申し訳ない」 - 産経ニュース

 宮迫博之君と田村亮君にああいう会見をさせてしまったことに対し、2人に非常につらい思いをさせてしまい、申し訳なく思っております。

 「何だかなあ」ですね。問題は宮迫らがつらいとかそういう話ではない。
 「宮迫らの言い分と吉本の言い分が食い違ってること」は何なのか、と言う話です。
 結局「宮迫らの言い分がどれほど正しいのか」はともかく「宮迫らが全て悪い、会社は悪くない」とは到底言えない話だが「会社のどこが悪いのか」を明確化したくない、社長引責辞任など幹部の責任問題を避けたいからこそ「言い分の食い違い」について明確化せず曖昧になり、「宮迫らにつらい思いさせて悪かった」という情緒論でごまかそうとするのでしょう。


【吉本会見詳報(3)】「引退は絶対させないようにする」(1/2ページ) - 産経ニュース

 宮迫博之さん、田村亮さんの処分撤回の理由がはっきりしない。何をもって撤回なのか

 まあそういうことですね。
1)既に契約解除された「カラテカ・入江」の処分は変えないのか、変えないならその理由は何か
2)宮迫らの処分を撤回する理由は何なのか。反社から金をもらったことも、嘘を当初ついたことも「(謹慎処分はともかく)契約解除するほどの罪ではない」と言う認識に変化したのか、変化したのならその理由は何か、ということです。
 その点について社長は明らかにまともに回答していませんが。
 結局「会社批判をされ続けたら」会社にもいろいろ非があるので幹部の責任問題になる、それは避けたい、懐柔しよう、黙らせよう、処分撤回すれば黙るだろう、しかし入江は会社批判してないからそのままにしよう、と言う話ではないのか。


【吉本会見詳報(4)】「『全員クビ』は身内感覚から出た言葉」(1/3ページ) - 産経ニュース

■記者
 社長の言葉で2人にその場で「テープは録っていないだろうな」と聞いたそうですが、どういう意味ですか。社長のなかにテープが出されて困るという気持ちがあったのではないですか
■社長
 冗談です、でも全く笑われることもなかったので。
■記者
 会見したいという(田村さんの)ことに対して、全員クビにすると言ったのは事実か
■社長
 (前略)僕としては、身内感覚な思いから出た言葉だったけど、相手はそういうふうに捉えていなかったようだ

 苦しい言い訳ですね。事実ならどう見ても恫喝としか理解できない言葉でしょう。


【吉本会見詳報(5)】イベントのスポンサーは反社会的勢力「事実ではない」(1/2ページ) - 産経ニュース

■記者
 圧力をかけたということではないのか
■社長
 自身は全くそういうつもりはない。(中略)父親が息子に、『お前勘当や』というつもりというか、『ええかげんにせい』という感じ。
■記者
 会社主導で会見をするにあたり、在京テレビ5社、在阪テレビ5社が株主だからと発言したのは事実か
■法務担当者
 会見を生中継したいという申し出があったので、どういう時間帯にするのか(テレビ局に)配慮しなくてはいけないということを、弊社の顧問弁護士から、先方の弁護士に伝えたというのが事実だ
《質問は、入江慎也さんが主催したパーティーが、もともと吉本興業のイベントのスポンサーだったとした宮迫さんらの会見での話に移った。吉本興業と反社会的勢力がつながっていたのではないかとする、大きな疑問点だ》
■記者
 宮迫さんの会見で、入江さんの主催イベントが、もともと吉本のイベントのスポンサーをしていたところでやったということだが、このスポンサーがついていたのは事実か
■法務担当者
 その話については事実ではない。当該イベントは吉本興業の制作ではなく、都内のイベント会社が主催した。その会社の依頼を受けてタレントを派遣した。いろんなタレントが出演するイベントだったが、そのイベントのスポンサーのひとつが特殊詐欺グループのフロント企業だった。(タレント派遣にあたり)当該イベントを主催したイベント会社が反社会的勢力でないことは確認していたが、その先まではチェックしていなかった。

 繰り返しますが、どう見ても全て苦しい言い訳ですね。


【吉本会見詳報(6)】岡本社長「クビやと言ったことはある」(1/2ページ) - 産経ニュース

 社長は今回の件について、減俸50%で済ますおつもりですか

 それで済む話ではなく引責辞任すべきだと思いますがさすがに「処分ゼロ」で居直ることは出来ないようです。

■記者
 入江さんの処分については
■社長
 そういうお金をもらって、しかも直接仲介をしている。そのことに対して処分を変えるつもりはないです

 いやいや宮迫らを処分しないのであれば、入江を処分するというのは筋が通らないように思いますが。


【吉本会見詳報(8)】「契約はタレントさんの望む形で」(1/2ページ) - 産経ニュース

法務担当者
「謝罪会見をしたいのであれば、引退か契約解消を選ぶよう求める書面を最終的に送った」

 わけがわからないですね。謝罪会見するなと恫喝してるのも同然でしょう。


【吉本会見詳報(9)】「環境を変えることに全力を尽くす」 - 産経ニュース

 処分について、2人の会見で風向きが変わった、都合が悪い発言が出たから撤回したのか

 まあどう見てもそうとしか見えないですよね。


【吉本会見詳報(11)】「いろんな人の声を聞き、謙虚にやっていく」(1/2ページ) - 産経ニュース

■記者
 契約が書面でかわされていないがゆえに、タレントの立場が弱い気がするが。希望者に関しては書面による契約を交わすのか
■社長
 タレント一人ひとりと話をして、そういった人がいれば、話をしていくことになる。そのあたりをしっかり聞いていければ

 この期に及んでも「希望者以外とは書面を交わしたくない」ようです。ブラック企業としか言い様がない。


【吉本会見詳報(13完)】岡本社長「ひとえに私の力不足」(1/2ページ) - 産経ニュース

■記者
 今回問題になったパーティー以外に吉本タレントや社員が参加した反社会的勢力のパーティーはありませんか
■社長
 ありません

 今後マスコミ報道がどこまで広がるか分からないのに「ありません」などと断言してしまっていいんでしょうか。もちろん「調査した限りでは」という枕詞がつくことは分かりますが。

■記者
 宮迫博之さんらの会見で出た内容について、何か反論したいものはありますか
■社長
 反論というか、思いをもう一度伝えるということかなと思います
■記者
 事実と違うことはないということでしょうか
《少しの間、沈黙》
■社長
 それは…まあ、ちょっと違うところはあると思いますけど」
■記者
 その部分、事実と違うところを教えてください
■社長
 すみません、ちょっとお待ちください
 《岡本社長が1度壇上から引っ込み、すぐ出てきた》
■社長
 すみません、あの受け止め方の違いと言いますか、だから話をできればと思っています
■記者
 事実と違うところは、という質問ですが
■社長
 認識の違いということなので、本人たちと話ができればと思います
■記者
 言った言葉は間違いがないけれど、認識の違いがあったということですか
■社長
 認識の違いがあったということです
■記者
 言った言葉はすべて事実と認められるということですか
■社長
 もう一回、その前に何を言っているかというのも、精査して、そこでもう一回、僕なりに理解できればと思います

 完全にしどろもどろですね。

 東京進出のときはワンルームだったと松本人志さんが言っていた。そのときから岡本社長が変わってしまったことはありますか

 この件はそういう話(謙虚な人間が出世して思い上がった)ではないですよね。まあ、そういう面はこの社長にあるのかもしれませんが、今回の問題の本質はそういうことではなく「反社会勢力に吉本がきちんとした対応をとってきたか」と言う話です。

 約5時間半にわたる会見

 中身はともかくある程度の時間をかけた会見をせざるを得なかった吉本です。他の記者会見(典型的には菅長官の会見)でもこのくらいの時間をかけてほしいですね。要するに普段のマスコミが弱腰だと言うことですが。


吉本社長会見に芸人「悲しい」 ツイッターなどで続々表明 - 産経ニュース
 元SMAP(稲垣、香取、草薙)のジャニーズ独立劇でこの種の発言が所属タレントから出なかったことと比べると「吉本の締め付けはまだ弱い」んですかね。


■吉本関係ツイート

高世仁リツイート
ますむらひろし
‏ 選挙の翌日の朝のワイド・ショー。吉本芸能の内紛をえんえんとやってる。ほんとうに、不思議なニッポンです。政治に関心を持たせないために、テレビがあるのだな。

 このあたりは「うーん」ですね。勿論吉本よりは政治の方が大事です。そしてマスコミも「吉本」のほうが安倍より追及しやすいのでしょう。それはますむら氏や高世が批判するようにふざけた話です。
 ただし今回の吉本の話を「内紛」と表現し、どうでもいいことであるかのように表現するのも不適切でしょう。
 宮迫らの指摘が事実ならば「会社は反社との関係について当初だんまりでごまかそうとしたが、ごまかしきれなくなると、宮迫らだけ切り捨てて逃げようとしたが、宮迫らにそれを暴露された」と言う話であり、「宮迫らの告発動機」に関係なく「明らかな企業不祥事」だからです。
 不祥事(違法行為や不正行為)は存在しない「大塚家具の経営紛争」などとは意味が違う。
 「政治不祥事(例:モリカケや統計データ捏造疑惑)の方がより追及されてしかるべき」ですが、吉本の件(企業不祥事)がどうでもいいわけではありません。
 そういう意味では公取が警告した「ジャニーズによる元SMAPへの圧力疑惑」も「それなりに騒がれてしかるべき話」でしょう。吉本と比べると全然騒がれていませんが。


吉本興業が所属タレントと契約書交わす方針 - 産経ニュース
 まあ当然の話ではあります。

*1:彼らは護憲派ではないものの一方で改憲派でもないでしょう。要するに興味がないわけです。まあマスコミがきちんと報道しないという問題もありますが。

*2:小生の親は「代議士(衆院議員)には地元が世話になってるけど、参院議員なんか世話になってないと公言してる人たち」ですのでね。

*3:正直、例の「嫌韓国行為」について「韓国にも非がある」とか言っちゃう人たち、モリカケ疑惑についても「安倍さんを信じる(さすがに本心ではないでしょうが)」とか言っちゃう人たちなので、何言ってもケンカにしかならないことが分かっています。「お互いに」政治の話はしないことに努めています。なお、小生が「広義の共産支持」であることは「小生がたまに前衛とか買って読んでるので」親も分かっていて「旧ソ連ガー」的なことを言われてむかついたこともあります。「共産党や旧社会党どころか旧社民連に対しても否定的な人たち」なので「説明してもどうせ分からないのだろう」と思って諦めています。まあそういう「自民党支持の日本人」は残念ながら少なくないのでしょう。

*4:勿論共産党の当選可能性は「沖縄や京都、大阪」といった共産の地盤が強いところを除けば、立民など旧民主に比べれば多くの場合で低いですが、俺は政策面で立民を支持できません。一方政策的な意味で言えば今回だと「社民や山本太郎のれいわ」でもいいのですが彼らは共産に比べ当選可能性が低いわけです。れいわにいたっては「できたての政党」なので選挙後に「雲散霧消する危険性」すらあります(追記:れいわは2議席とったのでひとまず当面は続きそうです)。

*5:村山内閣運輸相、森内閣通産相小泉内閣経産相、立ち上がれ日本代表、維新の会代表代行、次世代の党党首を歴任

*6:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)など歴任

*7:細川内閣官房長官、村山内閣蔵相など歴任

*8:中曽根、竹下内閣農水相、宮沢内閣蔵相、細川内閣外相などを経て首相

*9:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*10:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*11:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相などを経て首相

*12:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相を経て首相

*13:とはいえ橋本、小渕は今の安倍ほど酷くないですが。今の公明党と違い「小渕連立時代の公明党」ではさすがに安倍とは連立しないでしょう。

*14:鳩山内閣官房長官、野田内閣文科相など歴任

*15:単に「このライターで皆さんの心に火を付けたい」なら「あの犯罪後に軽率」で済んだでしょうが「京都みたいになったらまずいから」云々と余計なことを言ってかえって問題発言になっています。まあ、それでも「麻生のナチス発言」など考えれば少なくとも自民はこうした問題では大同小異ですが。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年7/19分:荒木和博の巻)

特別検証報告【調査会NEWS3031】(R01.7.19): 荒木和博BLOG

1、伏木国分事件
 昭和56年(1981)3月30日夜、国鉄(当時)氷見線越中国分駅の待合室でウイスキーを飲んでいた男が警察官に職務質問され、持っていた姜正彦名義の外国人登録証が偽造であることが分かった。翌日確認するためその夜は高岡駅前のホテルに宿泊させたところ、朝になってホテルから「金日成万歳」と叫んで飛び降り自殺した。

 この話から分かるのは「偽造の外国人登録証を持った男が自殺した」、ただそれだけです。彼が北朝鮮工作員かどうか分からないし、仮に工作員だとしても「拉致に関与していたかどうか」も不明です。仮に北朝鮮工作員だとしても、単に情報スパイに過ぎないなら「拉致の解決」と言う意味では彼について調べることには何の意味もありません。まあそれ以前に彼について調べようがないわけですが。

3、都庁職員アベック拉致未遂事件
 被害者のA氏及び夫人Bさん同行のもと、事件現場の検証を行った。
 昭和54年(1979)5月5日 、A氏はBさんを乗せて自家用車(緑のスカイライン)で能登への旅行に向かった。午後8時頃、国道160号線の富山県氷見市姿のあたりでAさんは白いスカイラインが尾行しているのに気づく。速度を落とすと白いスカイラインも速度を落とし、速めれば向こうも速めた。今で言う煽り運転のような感じだった。気持ち悪くなり一旦停車して車をやり過ごした。そして走り出すと数百メートル走ったところでスカイラインが道を塞ぐように止まっていた。
 白いスカイラインが止まっていたところの5~10メートル前でAさんは車を止めた。すると白いスカイラインの運転席から160センチもないくらいの小柄な男が作業服のような地味な服装、サンダル履きで下りてきて、窓越しに日本語ではない言葉*1で話しかけてきた。
 運転席の窓を10センチくらい開けたところその隙間からストレートパンチを食らわせてきた。殴られた直後から大量に出血したが一瞬のことだったので助手席に座っていたBさんもA氏が殴られたことには気づかなかった。A氏は一瞬意識を失ったが、男がドアを開けようとする音で気がついた。すると男は喉を握ってきた。

 どう見ても北朝鮮拉致というよりはたちの悪いただのごろつきですね。拉致が目的なら「煽り運転」などというあからさまに不気味な接近(?)の仕方はしないでしょう。

 途中引き離したとき前方右に入口の開いた建設会社の倉庫らしきものが見えたので車を突っ込んで隠れてやり過ごした。

 前も書きましたがこんな倉庫に入ったら、「倉庫に入ったこと」を気づかれたらかえって逃げ場がなくなるでしょうに。事実なら随分とリスキーなことをしたもんです。

 「途中また車が待ち伏せしているとは思いませんでしたか」との質問にAさんは「思いました。それで鉄パイプを積んだまま走り、いざとなったらこれで闘うつもりでした」と答えた。

 意味が分からないですね。「カップルの目指す目的地が分からないだろう」にどうやって待ち伏せするのか。幹線(国道160号線)を走るから、もしかしたら待ち伏せされると言うことか。
 というか幹線(国道160号線)を走ったら待ち伏せされる危険があると考え、待ち伏せされないように「幹線をあえて外して脇道に入る」のならわかりますが、鉄パイプで戦おうとは無謀にもほどがあります。

(1)荒谷敏生さん
●失踪の状況:
 「アメリカに行きたい」等と言っていた。また米国かブラジルに移住した日本人の本を読んで感動し手紙を出したことがある。

 やれやれですね。それが事実なら自発的失踪の可能性だって十分あるでしょう。

 特定失踪者で就職・転職など「人生の転機」とも言える時期に失踪するケースが少なくない。その状況を知った固定スパイがよりましな転職先・就職先をちらつかせることによって誘引したと考えられ

 やれやれですね。何を根拠に「ましな転職先をちらつかせ」云々というのか。勿論何の根拠もないわけです。

*1:もちろん本当に「外国語か」わかりませんし、仮に外国語だとしてもこれだけでは「ただのごろつき外国人」の可能性が当然あります。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年7/19分:高世仁の巻)

安田純平さん 旅券発給を拒否される - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 お上に逆らいそうなやつは徹底して排除するという現政権の体質がここにも表れている。

 是非はともかく安田氏の件について言えばそういう話ではないでしょう。
 「安田氏が安倍にたてついているから(高世が以前ブログ記事スガvs望月記者で盛り上がる会見 - 高世仁の「諸悪莫作」日記などで紹介した東京新聞の望月記者や、安倍リークで読売新聞に「出会い系バー通いガー」をやられた「加計告発」前川氏などと違い、そもそも、たてついていないと思いますが)」ではなく「また海外で人質になられたらいやだから」でしょう。
 もちろん「だから旅券拒否していい」わけではありませんが、事実はきちんと認識しないといけない。
 まあ高世の場合、「本気でそう思ってる」のではなく「そう公言してる安田氏」へのこびへつらいでしょうが。
 むしろ「お上に逆らいそうなやつは徹底して排除するという現政権の体質」を「海外出国」をネタに言うなら「アントニオ猪木氏の訪朝に否定的だったこと」「朝鮮総連幹部の訪朝を事実上禁止していること」「北朝鮮から持ち帰ったお土産を後に返却したとは言え一時没収したこと」のほうがよほど該当するでしょう。
 まあ北朝鮮関係では安倍批判は何一つせず、むしろその嫌北朝鮮行為を容認するのが「反北朝鮮ウヨ」の高世ですが。
 あるいは最近で言えば「韓国への不当な嫌がらせ」が「お上に逆らいそうなやつは徹底して排除するという現政権の体質」でしょう。

 お上に逆らいそうなやつは徹底して排除するという現政権の体質

云々という文で「そうした行為の典型であり、かつ最近実行された」安倍の嫌韓国行為について

 京都アニメーションの火災は、33人死亡(18日深夜段階)という大惨事となった。日本を代表するアニメ制作会社で、テレビ業界ではその仕事の質が非常に高く評価されていた。犠牲になった方々のご冥福をお祈りします。

程度の短い文章ですら高世が触れないとはどういうことなのか(他の記事でも高世は触れてなかったと思います)。高世が「あの類の嫌韓国行為を容認する連中」とズブズブだからなのか。高世にはいつもながら心底呆れます。

 選挙戦での安倍首相の汚い手法は目に余る。
 「立憲民主党」の党名を「民主党」と間違えるのだが、ついうっかりではなく、意図的なネガティブキャンペーンでやっている。

 まあ、こんなんを支持するのは「安倍信者」だけでしょう。かえって立民への同情を招くんじゃないか。
 「安倍」を「阿部」「安部」と俺のような一般人が書き間違えるのとはわけが違いますからね。「悪意でやってる」のはモロバレだし、それを支持するのは「よほどの安倍自民信者かよほどのアンチ立民」だけでしょう。

参考

政府:没収の北朝鮮土産を返還 神戸朝鮮学校生徒に - 毎日新聞
 北朝鮮を訪問した神戸朝鮮高級学校(神戸市)の生徒が帰国時に関西国際空港で土産を税関に没収され、日本政府が先週、大半を生徒側に返還していたことが分かった。関係者が17日、明らかにした。没収は北朝鮮への独自制裁に基づく措置。使用中の私物などを除いて全ての物品が対象になると定めており、返却は異例の対応だ。北朝鮮側の反発を踏まえ、日朝対話を意識する日本側が配慮を示した可能性がある。

2018年7月3日のブログ記事一覧-アリの一言
 修学旅行で祖国・朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)を訪れていた神戸朝鮮学校高級部3年生が持ち帰った土産品を、関西国際空港の税関が不当に押収する事件が6月28日起こりました。
 これはたんに生徒たちに対する人権侵害にとどまらず、朝鮮学校に対する民族差別、朝鮮に対する日本の差別・敵視政策を象徴的に示すもので、絶対に見過ごすことはできません。

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年7/18分:荒木和博の巻)

共通の学校【調査会NEWS3030】(R01.7.18): 荒木和博BLOG
 特定失踪者の中に同じ学校の卒業生がいたところで「年齢が約10歳も違い(当然、入学、在学、卒業の時期も約10年違う)」、「失踪時期も約10年違い」、共通の知人もいないというのではただの偶然でしょう。
 いや仮に百歩譲って「そこに何らかの必然があった」としても「その必然が明らかにできない」のでは何の意味もありません。
 勿論その必然が「北朝鮮工作員」と関係ある、つまりこの失踪が北朝鮮拉致だという根拠はどこにもないわけです。

中には失踪者の家族同士の何気ない会話の中で「あら、その人知ってる」ということだってあります。

 それ単に「世間は狭い」てだけでしょう。

今日の産経ニュースほか(2019年7月18日分)

【参院選】注目選挙区の終盤情勢 東京、残り3枠混戦 大阪、先行する維新を自民が追い上げ(2/4ページ) - 産経ニュース
 「自民過半数予想に、読んでて余り気持ちはよくない」のですが一応「斜め読みですが」読んでみます。
7月17日(水) 小林節慶応大学名誉教授の共産党への応援ビデオでの演説を聞いた:五十嵐仁の転成仁語:So-netブログも指摘しています、我らが共産について言えば東京(現職の吉良氏)はほぼ確実、神奈川(新人)と愛知(新人)、京都(現職の倉林氏)、大阪(現職の辰巳氏)が最後の1議席をとれるかどうかの接戦とのことです(他は残念ながら厳しいところが多いようですがなんとか最後の1議席をとってほしい)。接戦区ではなんとか議席をとりたいところです。特に現職の大阪はなんともしてもキープしたい。「維新が2議席の可能性(しかも一人はポッと出の新人)」とか大阪府民の馬鹿さにはいつもながら腹が立ちます。そして繰り返しますが「共倒れの危険性」を犯して大阪の立民が新人を擁立したことには改めて腹が立ちます。
 また共産の現職がいるのに「立民が候補擁立を強行した京都」でも「立民に反省させるため」にも勝利したい。勿論「現職でない新人」にも議席をとってほしいですが。
 なお、小生の埼玉は複数議席(確か定数4)ですので共産ですね(勿論比例も共産)。まあ俺は「1議席小選挙区)の衆院選」でも基本、共産支持で滅多に浮気しませんが(ただし共産以外に浮気したこと自体は失礼ながらあります)。


選挙を前に激化する、朝日の安倍批判 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
 タイトルだけで呆れますね。本文を読む必要は全くないでしょう。安倍誹謗のデマ記事でない限り朝日が安倍批判を強めようがそれは「言論の自由でしかない」からです。そんなことに因縁を付けるよしこの方がおかしい。
 というか実はよしこの取り上げてる事例は、「選挙前だから安倍批判してるわけではなく」、単に「安倍の嫌韓国行為が選挙前だった」だけにすぎず批判されてるのは例の「嫌韓国の不当な報復行為」です。

 朝日の社説のもうひとつの間違いは、同措置を朝鮮人戦時労働者問題に対する日本政府の報復だと見做していることだ。今回の措置はいわゆる徴用工問題とは何ら関係がない。

 よくもまあモロバレの嘘がつけるもんです。安倍や産経などが「密輸云々」と言いだしたのは最近のことで当初は、「徴用工判決ガー」と安倍本人や産経などウヨが公言していたのですが。
 いずれにせよ「徴用工判決ガー」を公言したら「韓国にWTO提訴されたら負ける」と言われてよしこも「密輸ガー」でごまかすことに決めたようです。
 もちろん「密輸ガー」も証拠が出せなければ負けますし証拠は出せないでしょうが。過去に「ICJで日本が敗訴した実績(捕鯨訴訟)」もありますしWTOは日本に忖度して勝たせたりはしないでしょうねえ。

 朝日の理不尽な政府批判は、安倍自民党の勝利は改憲につながると見て阻止する為

 意味不明ですね。朝日は護憲派ですし,そうした立場から安倍には批判的です。もちろん安倍誹謗のデマ記事でない限り朝日が護憲の立場から「改憲派」安倍を批判しようがそれは「言論の自由でしかない」ですが、それはさておき。
 よしこがとりあげてる「例の嫌韓国行為への朝日の批判」についていえば「改憲とは関係ない話」です。あの行為を批判したところで改憲が阻止できるわけではない。一方であの行為に賛同したところで改憲が促進されるわけでもない。
 あえて言えばあの行為に賛同することは「隣国*1の反発を高め」改憲を困難にするでしょうがそれはさておき。
 あの行為への批判は「日韓関係の悪化は国益に反する」「あの行為はWTO違反ではないのか」「本当に密輸などあるのか」「徴用工問題は原告・徴用工と被告・日本製鉄の話し合いに任せるべきだ」などといった話です。


京アニ火災 25人死亡36人負傷 平成以降最悪の放火事件に - 産経ニュース
京アニ火災 放火の死者33人に 3階以上で20人死亡 - 産経ニュース

京アニ火災 25人死亡36人負傷 平成以降最悪の放火事件に - 産経ニュース
 府警によると、男(41)がスタジオに入ってきて、ガソリンのような液体をまき火を付けた。「死ね」と叫びながら火を付けたという情報もあり、府警が放火殺人の疑いで調べている。

 今の日本ではこんなことをしたらほぼ確実に死刑は免れないですね。
 そもそも放火殺人というのが無謀です。「火の燃え広がり方」によっては何人死人が出るか分からないわけで、実際「死者25人(追記:後に33人に増加)」だそうです。おそらく「死刑になってもかまわない」という狂人なのでしょうが、こういう輩にはどうにも手がないですね。いずれわかるでしょうが、京都アニメなる会社の何がそんなに憎かったのか。


【主張】タイの民政復帰 「強権行使」に真の決別を - 産経ニュース

 プラユット氏が軍政並みの強引な手法を取るなど、権威主義へと傾くことになれば、東南アジアでの勢力拡大を志向する中国の接近を許しかねない。

 やれやれですね。「軍政なら当然に中国に接近するわけではない」「軍政が批判されるのはそういう話ではない」のに、こう書くところが、さすが反中国の産経です。

 タイの民主化や安定に資するよう、日本は支援を惜しむべきではない。

 北朝鮮など自分が気にくわない国は「民主化のために締め上げろ」、タイだと「民主化のためにも支援しよう」。いつもながらデタラメな産経です。

*1:韓国が反発するのは勿論ですが、安倍のあの行為は「戦前日本は悪くない」と言う居直りですからそれに中国が不快感を感じないわけもないでしょう。