【産経抄】12月25日

 クリスマスはキリストの誕生日というのは伝説に過ぎない、だから天皇陵指定も科学的でなくていい、伝説でいいんだと無茶苦茶なことをいう抄子。
いくつか突っ込んでおくと
1)クリスマスが伝説であっても害はないでしょうが、天皇陵指定が伝説では害があります。宮内庁は発掘調査をなかなか認めませんし、皇室の皆さんも他人の墓など拝みたくはないでしょう。敬慕の念が大切ってのも意味不明。他人の墓を拝み続ける天皇家の方が滑稽で敬慕の念が失われるのでは?。変更したら権威が失われると思ってるのかも知れませんが問題はないでしょう。決定時はつい最近ではなくて、昔なのですから指定の間違いもやむを得ない。変更をバカにする人はいないと思いますが?。むしろいつまでも変更しない方がバカにされる。
2)天皇陵指定は、それがなされた時点では科学の最先端によっていました。言い伝えだけで決めたわけではありません(一部、神武天皇陵のような無茶苦茶もありますが)
3)淳仁天皇陵伝説は地域の伝説、信仰として認めて構いませんが、それを天皇陵指定の非科学性の正当化に遣うにはただのこじつけです。死後の世界を否定したら「いたこがかわいそう」だの、進化論を認めたら「天地創造説がかわいそう」と言うのとどこが違うんですか?。大体、信仰心が大事ってほとんどの天皇陵にはその種の信仰はないでしょ?