【主張】憲法施行65年 自力で国の立て直し図れ 今のままでは尖閣守れない
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120503/plc12050303230005-n1.htm
「専守防衛なら自衛隊の活動は合憲」という政府見解の立場なら「今のままでも尖閣は守れる」「政治的な問題はともかく法的な問題は何もない」んですが。何意味不明なこと言ってるんだろうと思って読んでみる。
俺個人は改憲には反対ですがそれはさておき。
その賛成論が産経のような極右的なものかと言ったら違うと思いますが。たとえば改憲に賛成と言っても「9条改憲賛成」と「首相公選制導入賛成」「国会議員に地方議員のようなリコール制度を導入しよう」とでは全然意味が違う。
また、もし「自民党の改憲案についてどう思いますか」「みんなの党の(以下略)」「維新の会の(以下略)」などといった質問を世論調査したとしたらおそらく「よくわからない」が一番多いでしょう。
仮に中国側が漁民を装った海上民兵を尖閣諸島に上陸させ、占拠しても、現行法の解釈では、自衛隊は領土が侵されたとして対処することはできない。代わりに警察が出動し、入管難民法違反などで摘発するしかないのだ。
海上民兵とやらが仮にいたとして、「戦車」だの「軍用機」だの明らかに軍隊装備としか思えないもので上陸したのならともかく、「ピストルやドス」など「日本のやくざや右翼」、「欧米のマフィア、ギャング」レベルの装備で上陸したのなら、自衛隊なんか出動させられるわけがないでしょう。産経は「やくざや右翼」「マフィアやギャング」相手に軍隊を出動させていいと思ってるんでしょうか?。「政府とそうした犯罪組織が全面戦争になってる国」「犯罪組織が軍隊並みの武装をしてる国」でない限り、そんなことはしないでしょう。
で、漁民偽装というなら、戦車だの軍用機だのと言った「明らかな軍隊装備」で上陸するわけがない。明らかな軍隊装備で上陸するのなら偽装する意味がない。そもそも海上民兵などいるのかどうか自体疑問ですが。
明らかな軍隊装備でないなら警察や海保で対応するのは当たり前だし、それで何の問題もないでしょう。憲法以前の常識の問題です。