今日の北朝鮮・韓国最新ニュース(3/28分)(追記・訂正あり)

日付がずれてますが毎日更新の形にしたいので。

産経新聞『中国党機関紙元副編集長「北朝鮮は崩壊する」「中朝の不信大きい」』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130520/chn13052010510000-n1.htm
東亜日報『「中国は北朝鮮を捨てるべきだ」と書いて解雇 中国党機関誌元幹部インタビュー』
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2013052041188
中央日報
『「北朝鮮、中国が決定的瞬間に自分たちを捨てると考えている」(1)』
http://japanese.joins.com/article/796/171796.html?servcode=500§code=500
『「北朝鮮、中国が決定的瞬間に自分たちを捨てると考えている」(2)』
http://japanese.joins.com/article/797/171797.html?servcode=500§code=500

 とはいえこれは元副編集長氏の主張に過ぎないわけです。彼をすぱっと副編集長から更迭したと言うことは「北朝鮮崩壊論」なんて中国が取ってないと言うことでしょう。


中央日報
『日朝国交正常化交渉開始時には参議院選挙にメガトン級の好材料(1)』
http://japanese.joins.com/article/781/171781.html?servcode=500§code=500&cloc=jp
『日朝国交正常化交渉開始時には参議院選挙にメガトン級の好材料(2)』
http://japanese.joins.com/article/782/171782.html?servcode=500§code=500
 中央日報が飯島訪朝に随分好意的です。

 金正日キム・ジョンイル)総書記が小泉首相に「北に拉致された日本人のうち8人は死亡し5人が生存している」と告白すると、安倍首相は「北朝鮮と国交正常化してはならない」と主張し貫徹させた対北朝鮮強硬派だった。
そんな安倍首相が、北朝鮮が3度目の核実験をしてから3カ月も立たずに北朝鮮との対話に出たのは矛盾とも言える。だが、拉致問題が解決の兆しを探せないまま歳月が流れ、この問題に関する強硬論は沈んでいった。拉致被害者家族会でも「いまは北朝鮮と対話するのが問題解決の近道」と主張する穏健派が増加している。したがって安倍首相は、「拉致問題に関する限り私以上の強硬派はいない。私を信じれば北朝鮮と対話して10年の難題を完結したい」と世論を説得する環境を確保している。
(中略)
 安倍内閣にとって「北朝鮮とのダンス」は花見劫(勝てば利益は大きいが、負けても損害は軽微な囲碁の手)だ。長く停滞状態だった拉致問題を議論する道を開くことになれば最近70%台まで上昇した支持率はさらにはずみをつけることができる。7月の選挙まで2カ月しか残っておらず日朝国交正常化は難しいが、「国交正常化交渉開始宣言」だけ出てもメガトン級の好材料だ。
(中略)
 2002年と2004年に小泉氏はブッシュ米大統領との厚い信頼関係を基に訪朝を成功させ日朝国交正常化まで念頭に置いた「ビッグディール」を試みた。北朝鮮に最大100億ドルの賠償金を支払う方策まで考慮したとされる。1965年の韓日国交正常化当時に日本は「無償3億ドル、有償2億ドルに商業借款1億ドルとプラスアルファ」を賠償金として支払った。これを当時の物価と為替相場で換算すると約100億ドルという推定値が出てきた。安倍首相は当時官房副長官として小泉氏の訪朝に同行し、当初は国交正常化に賛成し交渉に積極的だった。したがって安倍首相がビッグディールをする場合「小泉モデル」を参考にするだろうという推測が出てくる。

 『拉致問題が解決の兆しを探せないまま歳月が流れ、この問題に関する強硬論は沈んでいった。』
 『拉致被害者家族会でも「いまは北朝鮮と対話するのが問題解決の近道」と主張する穏健派が増加している。』
 とてもそうは思えませんけどね。「国民世論的には拉致は風化した、国民はほとんど無関心」「一方家族会は未だに増元らタカ派が牛耳ってる」といっていいんじゃないか。まあ、安倍がやることなら対話路線でも巣くう会、家族会は黙認するかもしれませんが。
 ちなみに今気付いたんですが飯島訪朝について、2013年5/20現在未だに増元ブログ(http://www.interq.or.jp/power/masumoto/ms.html)はノーコメントなんですよね。もしかして、よほど精神的に衝撃が強くて何も書けないのか?
 『(注:参院選前に)「国交正常化交渉開始宣言」だけ出てもメガトン級の好材料だ』
 これも「犯人引き渡し」なんか条件に入れてるようでは残念ながらとても無理だと思いますし「拉致被害者帰国」ならともかく、「国交正常化開始宣言」って日本において選挙に好材料なんですかね?
 『安倍首相がビッグディールをする場合「小泉モデル」を参考にするだろうという推測』
 拉致被害者帰国が仮にかなったとしても「無償、有償含めて100億ドル*1供与の小泉モデル」なんか実現する意思や能力が安倍とその側近連中にあるんですかね?
 それはともかく保守系と言われる中央日報がこんなに飯島訪朝に好意的とは驚きです。


中央日報『日本人拉致・北朝鮮核問題めぐり“23年間足踏み状態”』
http://japanese.joins.com/article/799/171799.html?servcode=A00§code=A00&cloc=jp
これまた中央日報が実にハト派ですね。
記事を読めばわかりますが「23年」ってのは「金丸訪朝」からカウントしています。ただ金丸訪朝で拉致その他の問題を全て解決して、国交正常化まで行くってのはやはり相当きついと思いますよ。無理じゃないか。
とはいえ金丸訪朝後、その種の動きが、「渡辺訪朝団(後述する)」を除いて「小泉訪朝」までほとんどなかったのもどうかと思いますが。誰かが金丸訪朝を引き継ぎもっと早く話を進めて欲しかったという思いはやはりありますよね。
そして小泉訪朝で糸口をつかんだのにその後10年また「足踏み状態」は痛すぎる。金丸訪朝からの足踏みは仕方ないかと思いますが小泉訪朝からの足踏みは許せませんね。「安倍ら極右政治家」や「巣くう会一派」が強引に対話路線を潰したわけですから。

1990年9月に自民党の水面下の実力者だった金丸信*2元副総裁の北朝鮮訪問によって初めて本格化した。金丸氏は金容淳(キム・ヨンスン)労働党対南担当秘書に会って北朝鮮・日本の国交正常化交渉開始に合意した。当時、金日成(キム・イルソン)主席は賠償金として100億ドルを要求したが金丸側は80億ドルを提示したと伝えられた。翌年1月に日本代表団が平壌ピョンヤン)を訪れて開始された国交正常化交渉は92年末まで8回行われた。
だが92年12月、北朝鮮大韓航空爆破犯・金賢姫(キム・ヒョンヒ)の日本語教師と知らされた李恩恵(イ・ウンヘ)が実は北朝鮮に拉致された日本人女性という日本側からの疑惑提起を言い訳に交渉を中断した。3年後の95年3月、自民党渡辺美智雄*3元副総理が連立与党代表団を率いて北朝鮮を訪問し交渉が再開した。だが97年2月に「日本人女性の横田めぐみさんが北朝鮮に拉致された」という日本の警察の調査が公開され交渉は再び暗礁に乗り上げた。

1995年のミッチー訪朝団ね。そんなのあったんですね。無知なんで金丸訪朝団と小泉訪朝団しか知らないです。金丸氏のご子息・信吾氏は「訪朝してくれた金丸信氏の子息」としてよく北朝鮮に来賓として招待されて朝鮮新報当たりに訪朝記事が載ったりしますので金丸訪朝団は知っています。
「1997年のめぐみさん問題で暗礁」ね。まあ、中央日報が「日本の公安が対話路線を潰しに入った」と言いたいように感じるのは俺だけではないでしょう。

*1:仮に1ドル=80円レートで計算すると8000億円

*2:田中内閣建設相、福田内閣防衛庁長官、三木内閣国土庁長官自民党総務会長、幹事長、副総理(中曽根内閣)、自民党副総裁(宮沢内閣)などを歴任

*3:福田内閣厚生相、大平内閣農水相、鈴木内閣蔵相、中曽根内閣通産相、宮沢内閣副総理・外相などを歴任