「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(4/10分:島田洋一の巻)(追記・訂正あり)

北朝鮮人権問題のオピニオン誌『光射せ!』最新号発刊
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3101800/
 『光射せ!』とは小生がさんざん『シリーズ連載「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう(追記・訂正あり)』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20501216/4653219087)で批判している三浦小太郎の「守る会」の機関誌です。『「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート73(追記・訂正あり)』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20081018/1307052595)で既に批判しましたが荒木和博や西岡力といった救う会仲間と比べてすら異常な島田をコラムに登用できる三浦小太郎の馬鹿さには絶句ですね。id:noharraさん、そうは思いませんか?。ま、卑怯者のid:noharra先生への嫌みはこのくらいにして島田の文章に突っ込んでみましょう。
 販売されてる雑誌の文章をそっくりそのまま紹介するなんてことは「売り上げに影響する」ので普通しませんし、「しないでくれ」と頼まれると思いますが、三浦サイドが「島田の文章ぐらいならいいや」と思って許可したんでしょうか?。さすがに島田も無許可でこんなことはしないでしょう。

編集長は、北朝鮮の人権問題に長年取り組み、鋭い書評など文筆活動でも知られる三浦小太郎氏である。

 島田ごときゴロツキ右翼にここまでべた褒めされるとは俺だったら屈辱以外の何物でもない。三浦は島田と同レベルのゴミですからそうは思わないでしょうが。

国家基本問題研究所・朝鮮問題研究会で一緒の惠谷治(ジャーナリスト)、久保田るり子産経新聞編集委員)両氏の談話筆記なども載っている。

つうことは島田のコラム登用は、恵谷や久保田の推薦なんでしょうか。たとえ理由がどうであれ、島田のコラム登用なんか愚の骨頂ですが。もちろん島田のお友達の恵谷や久保田も「島田ほど酷くはないでしょうが」おそらく同レベルの右翼でしょう。久保田なんか産経編集委員ですし。あそこは阿比留や安藤慶太編集委員にするような所ですからね(ただし今は阿比留も安藤も編集委員ではなかったと思います)。まともな人間では編集委員にはなれないでしょう。

安倍晋三政権の対外政策に最も期待するのは以下の点である。
任期中にぜひ北朝鮮の現体制を崩壊させ、中国のレジーム・チェンジ(政体変更)、すなわち共産党一党独裁体制から自由民主義体制への移行に道筋をつけてもらいたい。
と言えば、「出来るはずがない」と冷笑する向きも、特にインテリ層には多いだろう。

そりゃ「インテリ」に限らず、俺のような一般人も含め、普通の人間はそう思うでしょう。安倍ですら北朝鮮崩壊だの中国体制打倒だの考えてないでしょう。仮に安倍政権が不幸にして小泉政権なみの5年の長期政権になったとしてもそんなことはありえない。大体、経済的関係の深い隣国・中国に向かって「体制打倒論」を唱えることが何を意味するかこの男には理解できないんでしょうか?。そういうことをすれば中国だって日本に対して敵対的姿勢で応じるでしょう。まあ、安倍ですらそこまで無茶はしないでしょうが。
 まあ、仮に安倍が愚かにも中国に敵対的姿勢をとりそれに激怒した中国が対抗措置を執って、日本企業に被害が出てもこの男は「中国に進出する日本企業が悪い」などとふざけたことしか言わないでしょう。何せ慰安婦竹島問題を理由に韓国すら敵視する男ですから。
 しかし島田がここまで北朝鮮や中国を敵視する理由は何でしょうか?。国基研・東南アジア訪問団の一員として、共産国ベトナム訪問してベトナムを褒めた男ですから「共産主義」云々という理由ではないでしょう。独裁国家ミャンマーも褒めた男ですから「独裁」云々という理由でもないでしょう(なお、レジームチェンジ云々言うのなら経済力が中国に劣るミャンマーベトナムの方がよほどレジームチェンジの可能性があるでしょう。「中国と比べれば」であって、レジームチェンジの可能性が高いとは思いませんし、ましてや「レジームチェンジすべきだ」なんて思いませんが)。
 結局、敵視する理由は
1)「チャンコロだのチョンだのいう民族差別的な理由」
2)「過去の戦争被害を批判する両国への右翼らしい反発」(ベトナムミャンマーに戦争被害がないわけもないが中朝両国ほどにはあまり日本批判しない)
なんでしょう。
 中国にはそれプラス
3)「中国との間の領土問題」
4)「目下と見下していた、中国が急速に経済力をつけていることへの恐怖や反発」もあるんでしょう。くだらない話です。

ロナルド・レーガン米大統領が、ソビエト帝国打倒を打ち出した時も外交エリート層の反応は同様だった。

レーガンがその路線でずっと行ったかと言えば「ペレストロイカ」を打ち出すゴルバチョフ登場もあってそんな路線では行かなかったわけです。レーガンゴルバチョフとの協調路線を取った。レーガン支持の極右の中には「ゴルバチョフの態度なんてごまかしだ、信用するな」「たとえゴルバチョフの態度が本心だとしても、政権基盤の弱いあの男はいずれ失脚する。軍部や共産党内の保守派が彼の改革とやらを手をこまぬいてみているわけがない」とかレーガン批判を始める人間もいました。しかしそれでもレーガンゴルバチョフとの協調路線を取ったわけです。確かにソ連は崩壊しましたけど、その直接の原因は「ゴルバチョフへの保守派の不満からクーデターが起こった→しかしそれが失敗した」なんですが。当初、レーガンが打ち出した「悪の帝国打倒」的強硬路線がソ連崩壊の原因と言えるかはかなり疑問でしょう。
 

安倍首相にも、長く後世の指針となるような戦略的外交を期待したい。

ばかばかしいとしか言いようがないですね。

1989年(レーガン退任の翌年)にはベルリンの壁崩壊

ベルリンの壁崩壊についていえば「それをゴルバチョフが容認した」と言うのが大きいわけですが島田はそういう自分に都合の悪いことは平気で無視します。全てがレーガンの功績であるかのように平気で言ってしまう。まあ、あの時点で「ハンガリー動乱」「プラハの春弾圧」的な事がソ連に出来たか疑問ですが、何らかの対抗措置をソ連が執れば東欧変革はなかったかもしれない。
 対抗措置はとれないとか取らなくていいとかいうゴルバチョフ指導部の判断が東欧を変えたわけです。であるなら「中国にも北朝鮮問題で当時のゴルバチョフのような判断をさせることが日本の働きかけで出来ないだろうか(まあ、出来ないと個人的には思いますが)」「そうすれば北朝鮮も崩壊するのでは」とか考えるのが自然だと思いますが、島田は「中国打倒」とか口にしちゃうから恐れいります。

この経験に照らせば、北朝鮮はもちろん中国の政体変更も遠からず実現すると見る方が、むしろ「歴史に謙虚な」態度ではないだろうか。

全然謙虚じゃないですよ。政治状況が全然違うんですから。「遠からず」ってのが「100年後」とか「島田や安倍が鬼籍に入る頃(今から50年後以内?)」とかならともかく近い未来にそういうことが起こるなんてあり得ないでしょう。
それにしても繰り返しになりますが何でここまでこの男は中国を敵視するのか?。既に書いたように敵視理由の見当はつきますがあまりにも異常ですよ。

では、北朝鮮体制を崩壊させるため何をすべきか。
 シンプルな答は、北朝鮮に対する金融制裁、貿易遮断など国際的な締め付けの強化

どうやら小泉訪朝後10年制裁やって、それでも北朝鮮は崩壊しなかった事への反省はないようです。

二大抜け穴を構成する中国、韓国両政府の力を削ぐことも戦略の一環

やれやれですね。中国や韓国の北朝鮮との交易を「抜け穴呼ばわりすること」も不適切だと思いますが「両国に働きかけて抜け穴をふさぐ」ならともかく「力をそぐ」って何ですか、その異常な中国、韓国敵視路線。まさか「力をそぐ=抜け穴をふさぐ」ではないでしょう。「力をそぐ」とは文字通り「力をそぐ」であり、島田は中国、韓国を敵視するとともに「両国の力をそぐことは日本にとってたやすい」とでも思い上がってるんでしょう。

金融制裁に関しては、基軸通貨ドルを管理するアメリカ政府がどこまで本気で動くかがカギになる。

やれやれです。なんだかんだ言いながら島田の言う北朝鮮打倒は「米国、中国、韓国の協力無し」では成功しないわけです。であるなら中国、韓国、米国の不興を買う「河野談話見直し論」など支持すべきではないんですが支持するのがアホの島田です。
それにしてもこの男が中韓に対しては平然と「力をそぐ」などという暴言を吐いているのに対し、米国に対してはその種の暴言を吐いていないのは興味深い。中韓を見下してる一方、どれほどアメリカに弱腰なんでしょうか?

ブッシュ前政権の最大の誤りは、北朝鮮の「核凍結」示唆に騙され、効果を上げていた金融制裁を解除したことにある。

 まあ、思うような効果を上げてないから制裁を解除したんでしょうね。なお、アメリカがそういう路線に動いたにおいては「イラク戦争、アフガン戦争が問題を解決するどころか、事態を悪化させた」ことが大きいでしょう。

ソ連を研究対象としてきたライス*1は、レーガンゴルバチョフと行ったような交渉が金正日とも可能と考えたようだ。

やれやれですね。このより前の文でさんざん「レーガン強硬路線万歳」と言いながら、ここで「ゴルバチョフ登場後のレーガン路線はかなり融和主義より」であることを認めるわけです。
 なお、ライスは「ソ連を研究対象」というより

1989年から1991年まで、ブッシュ父*2政権に参画。国家安全保障担当補佐官ブレント・スコウクロフト*3の下、国家安全保障会議東欧ソ連部長として、ソビエトおよび東ヨーロッパの専門家として、辣腕を振るう

ということですから、まさにソ連末期において「東欧ソ連部長」として米ソ外交に直接関与したわけです。であるならソ連の崩壊は「直接的にはライスの功績」と理解すべきでしょうし、そうは理解できないというなら島田はその理由を説明すべきでしょう。

交渉の実務は、ユーゴ内戦の収拾に米外交官として貢献したとされるクリストファー・ヒル国務次官補(アジア太平洋担当)に担わせた。

ヒル氏嫌いの島田ですらヒル氏が「ユーゴ内戦での働き」を評価されていることは否定できないようです。

クリスは、金桂寛はピョンヤンからの訓令以上に踏み込んでいるとの感触を得ていた。金がこちらの同意を得られぬまま帰国すれば振り出しに戻ってしまう。そのプランは理に適ったアプローチのように思えた。……私は大統領に直接掛け合おうと決め、電話をした。……「大統領、この問題を離陸させるチャンスです。しかし、明日になればこのチャンスは消えてしまいます」。私はそう言った。

 ま、北朝鮮本国の許可を得ていないが、米国にとりあえず出してみたってことじゃないんですかね。「最終判断は本国に仰ぐこと」を条件に、交渉においてある程度のフリーハンドは与えられてるでしょう。
 米国からいい返事が来れば「いい返事が来たからこれで行こうやないですか」と本国にいい、いい返事が来なければ本国には「一応妥協案を出したんですが向こうが乗ってこなかったからチャラですわ」、アメリカには「この間の話はなかったことになったから」と言えばいいという話でしょう。
 でライスは「今乗らないで何時乗るの!」と思ったと。まあ、悪くない判断だと俺は思いますけど。
 ろくな根拠もないのに

北の交渉担当者が、実際に金正日の指示を踏み越え、核放棄につながる提案を行ったとしたら、帰国後即座に強制収容所送りとなろう。明らかな罠、あるいは初歩的な揺さぶりである。

という島田は頭がおかしい。まあ、島田にとって北朝鮮は「交渉相手ではない」「打倒対象でしかない」からいちゃもんつけて交渉論を潰すのがデフォルトなんでしょうが。

アメリカの国務長官といっても北朝鮮認識は往々にしてこの程度、そしてケリーはおそらくライス以下ということを日本側は常に頭に入れておかねばならない。その上で、米側のハードライナーとの連携が重要となる。

でそのハードライナーとやらは一体どこにいるんでしょうか?。まさか「野党共和党」なんて言い出さないでしょうね?
 国務長官を敵視して米国とどう協調外交が出来るんでしょうか?

印象深かったのは、同小委員会の共和党筆頭理事で米保守派の期待を集めるマーコ・ルビオ上院議員(41才)の質問ぶりであった。

やれやれ。やはりハードライナーとやらは「野党共和党」のことのようです。外交をやるにおいて一番重視すべきは与党民主党ではないんでしょうか?

 外務省のホームページに当たると、中国の脱北者送還問題に関し、かつて外務大臣が記者会見でこう述べている(平成14年8月7日)。


『中国は中国の立場で考えているわけですから、それを日本政府として何かを申し上げることではないと思う。
 働きかけをUNHCR(国連難民高等弁務官)がやっているというふうには聞いています。それをその通りやっていくかは中国の国内の問題ですから政府としてどうだということを言う立場にはないと思う。』


この外相は川口順子である(小泉純一郎内閣時)。情けない応答という他ない。
価値観外交を掲げる安倍政権の対応が、米国務省以下であってはならないだろう。「中国政府は難民条約に違反している。国連難民高等弁務官による脱北者への事情聴取を認めた上、希望に応じて第三国に移送すべき」と端的に答えてもらいたい。

まあ、安倍にそんな事を言う度胸はないでしょうね。なくていいですけど。そしてその場合でも川口氏に対するような罵倒を島田がすることは絶対にないでしょう。島田とはどこまでも安倍に甘い男です。まあ、島田以外も本当に日本右翼は安倍に甘いですが。

そう明言したとき、果たして中国や韓国のメディアが例によって「妄言」云々と騒ぐことができるだろうか。

韓国批判してる訳でもないのに何でここで「韓国」が出てくるんですかね。「韓国は安倍批判なら何でも乗っかる」だの「韓国は中国の手先」だのとでも思ってるんでしょうか?
 韓国が安倍批判してるネタは「慰安婦」「竹島」と全て韓国が当事者の問題なのに。


■Anti-Japan Times*4共同通信の害ふたたび―中山成彬発言
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3100539/
 言うまでもないことですが誤報じゃありませんし、中山や「中山的な慰安婦認識」を批判してるのもジャパンタイムズ共同通信だけじゃありません。極右「産経」など一部を除いて、国内マスコミも海外マスコミもほとんどが批判的です。国内マスコミにせよ、海外マスコミにせよ独自の取材能力はあるわけで、仮に共同通信ジャパンタイムズ誤報したとしても他マスコミがそれに引きずられるなんて事はないわけです。ジャパンタイムズ共同通信をことさらにあげつらう島田は異常しか言いようがありません。仮にジャパンタイムズ共同通信が島田の望むような報道をしたところで海外マスコミの慰安婦報道は島田の望むようなものにはならないでしょう。いい加減自分の慰安婦認識が国際社会が絶対に受け入れない異常な代物であると理解して欲しい。
 しかしこの男の最近のエントリってのはほとんど「慰安婦は違法じゃない!」ばかりです。この男が巣くう会副会長でありながら拉致に無関心であるのにも、そんな島田の振る舞いを救う会や家族会が何ら問題にしないのにも本当に呆れます。
 島田の文章にも軽く突っ込んでみます。

共同とJapan Timesに対し、維新の会は強く抗議し、訂正を求めるべきだろう。

なんてことは維新がやるわけもない。やっても逆効果だからです。共同やジャパンタイムズが記事を訂正することはないでしょうし、国内外のマスコミや市民団体などから「維新はどれほど無反省なのか」と批判されるだけですから。だからこそ維新は西村を除名し、中山に対しても橋下が批判するかのようなポーズを取ってるわけです。

心ある中堅若手社員が中心となり、可及的速やかに守旧派左翼の幹部たちを無力化して欲しいものだ。

ばかばかしい。日本極右以外、『慰安婦は合法』なんて認識の人はいません。メディアもジャパンタイムズに限らず、産経のような極右メディア以外は慰安婦違法説です。当たり前でしょう。実際違法なんだから。
守旧派極右の寝言も大概にして欲しい。

米軍司令官に風俗利用を勧めた橋下放

島田のことだから「放言じゃない、正論だ」と言うかと思ったら放言だそうです。正直島田の「放言認識」はよくわかりません。「米軍の風俗利用はダメだが旧日本軍の慰安婦利用はいい」というのは俺には到底理解不能です。「目上の立場の米軍を怒らせたから放言」とか「大嫌いな橋下の発言だから放言」とかそのレベルの話ではないかと疑います。

現に議員の発言だからニュースになり、多くの人の頭に論点として入った。

そういう馬鹿な男が日本では国会議員で元大臣(小泉内閣文科相麻生内閣国交相)なんだという国辱が世界に知られたわけです。
まともな人間なら誰も「中山先生の言うとおり」なんて思いやしません。中山が政治家でも大して知名度も政治力もない町村議会の議員ならまだ幸せだったんですが。


■日共*5・志位の奇異なポスターと宣伝本の韓国語版
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3099674/

この男における日本的情感*6の欠落、美的感覚の欠如がよく現れている。

 吹き出してしまった。あのポスターをどう評価するかは人それぞれだろう。あくまでもセンスや好みの問題で政治的価値観の問題ではないので「共産支持者なら支持して当然」とか「自民支持者なら否定して当然」ってもんでもない。まあ、批判してもいいのだが
1)島田の場合、反共的立場からの批判というゲスさが見え透いてる。逆に安倍のポスターならどんなに美的感覚が狂っていても絶賛するのがこの男。たぶん安倍が宣伝ポスターで志位氏のようなポーズを取れば「安倍さんのポーズ格好いい。いいポスターだ」とか言い出すのがこの男
2)毎回エントリで下劣きわまりない悪口雑言(時に名誉毀損にあたる暴言)を吐く島田に美的感覚など口にする資格はない
と言う意味で呆れるというかばかばかしいというか。

日共が志位和夫著『いま、日本共産党』の韓国語版を出した*7という。下に一部引いておく*8。例えば、慰安婦問題は「植民地犯罪」であり、事を捏造のうえ蒸し返し続ける*9韓国側の主張が正しいとしている。

ばかばかしい。慰安婦戦争犯罪だというのは政府見解(河野談話)だし、安倍も国内外の批判を恐れて渋々だが河野談話踏襲を決めた。
今時「慰安婦は合法で何の問題もない」なんてバカを言うのは島田のような極右だけだ。「慰安婦戦争犯罪」というのが「国際社会の常識」である以上、志位氏がその立場に立つのは当たり前の話だ。

共産党の看板さえなければ(日共によれば、「共産」とは「共にしあわせを産む」の意らしいので、「しあわせ党」*10とでも名前を変えていれば)、「良心的日本人」の代表として韓国で持て囃されるべきところを、惜しい話だ。

いや惜しいも何も「志位氏の本が韓国で出版できる→韓国内に日本共産党を日本極右批判勢力としてそれなりに評価する人がいる」ってことなんじゃないの?。「持て囃す」という島田の表現はともかく、すでに志位氏は「良心的日本人の一人」として扱われていることだろう。
 つうかさ、ググれば
赤旗「『いま、日本共産党』、志位和夫委員長の著書 韓国で初出版、韓国人ジャーナリストが翻訳」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-05-16/2013051603_02_1.html
って記事が見つかるし、その記事を読めば韓国人翻訳者がリップサービスもあるだろうが

2011年2月、某放送社の取材依頼で代々木にある日本共産党本舎を訪問し、志位委員長との単独インタビューを行い、植民地時代の韓国・朝鮮の愛国者たちと連帯し、反帝国主義のたたかいを展開した初期日本共産党員の皆さんの活躍の姿についての雄弁な証言を聞き、『必ず韓国社会にこの政党を紹介する本を翻訳しなければならない』と決意した

って好意的発言を共産党に対してしてることがわかるんだけどね。
なお、小生、この本(もちろん2007年刊行の日本語版)を持ってるが「慰安婦否定論批判」など韓国に関係した記述もあるものの、「南京事件否定論批判」など他の歴史修正主義とセットで扱われているし、小泉構造改革批判など韓国と関係ない文章もある(韓国人向けに書いた本でないから当然だが)。
 なので新たに「韓国人読者向けの序文」がついたわけである。


■島田のツイッター(2013年6/10)

私の場合、西村眞悟代議士の除名が、「維新離れ」の理由として最も大きい。

であるのなら「橋下氏は間違ってる、慰安婦問題は重大な女性の人権侵害だ」と「動機はともかく」、マスコミ記者会見ではっきり言った稲田朋美と「稲田を行革担当大臣として処遇し、河野談話踏襲を閣議決定した安倍晋三」及び「安倍をトップとする自民」からも「離れて欲しい」もんです。
 しかし「維新」には「たとえ米国からどんなに非難されても筋を通せ」と言う男が安倍自民には「米国に非難されるから河野談話踏襲も仕方ない。安倍政権を君は潰したいのか」と言い出すんだから呆れます。
 維新に筋を通すことを求めるなら安倍自民にも求めなければ筋が通らないでしょう。一方「安倍支持者として絶対に安倍政権崩壊だけは阻止しないと行けない。だから僕は安倍さんを慰安婦問題で非難しない」と島田が党利党略発言をいうのなら維新支持者が「絶対に維新支持率低下や橋下市長、松井府知事らの引責辞任は避けなければならない」と党利党略的言動をするのも認めなければ筋は通らないでしょう。


■島田のツイッター(2013年6/10)

民主党には、オバマに正式会談を拒まれた鳩山のトラウマから、安倍自民にも同じ憂き目を見て欲しいとの暗い願望があるのだろう。
民主・海江田*11代表「日米首脳会談まだ」と間違い 自民が抗議イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/661280/

 海江田発言は単なる勘違いです。そういうつまらない勘違いはやめて欲しい。
 ただ安倍が慰安婦問題であまりにもふざけた態度を取り続けて日韓関係に改善の兆しが見えなければ、アメリカ「政府」も「厳しい安倍批判」に動く可能性は当然あるわけです。既にマイク・ホンダ氏などは「(第1次安倍内閣時に可決したような)新たな下院決議も検討したい」とかなり手厳しい態度のようだし、海江田氏が危惧するような事態は充分あり得る。「同じ憂き目を見て欲しい」とかそういう話じゃない。
 今のところ、安倍は渋々ながら河野談話を踏襲し、またTPP問題などでアメリカの要望に応えているのでアメリカも少し大目に見ているだけでしょう。ただしそれをいいことに安倍が頭に乗ればアメリカも手をこまねいてはいないでしょう。

【追記】
朝日新聞『日米首脳会談見送りに』
http://www.asahi.com/politics/update/0617/TKY201306160419.html

 見送りになったのは明らかに海江田氏が危惧するような理由でしょう。安倍も米国も「そうではない、既に訪米会談しているから」としていますが、数分程度あったって別にいいでしょう。現状だと「日韓関係に不満があるから会わない」と理解される危険性があるわけですから。にもかかわらず会わないというのは明らかに「警告」が目的でしょう。


■島田のツィッター(2013年、6/8)

「自虐的な歴史教育ではなく、日本の伝統、文化に誇りを持てる教科書にせねばならない」(下村文科相)。ぜひ安倍内閣の間に、大きく一気に進めてもらいたい。
下村文科相「全教科書に『尖閣』を」 領土教育の充実強調:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/education/660645/

下村は本当にどうしようもないと思う。もちろんこんなことを言えば中国、韓国が反発したり警戒したりすることはわかりきってる。下村の言う「自虐教育の正常化」とは「南京事件否定論慰安婦否定論に荷担すること」だからだ。インタビュー相手が産経だからこういう事を平気で言うんだろうが道義的問題以前に政治センスがなさ過ぎる。

中山成彬の正論を場当たり的に抑えにかかる橋下氏こそ、「ワイドショー評論家のような言動は控えねばならない」
維新・中山氏「朝鮮人の親は弱虫か」 強制性主張に
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/660596/

「弱虫」云々とはどういう事かはリンク先記事を読めばわかります。
中山成彬のバカが「慰安婦が違法なら韓国が体を張って妨害すればいい。それをしなかったって事は弱虫の屑って事か?」と暴言吐いたという話です。どうしようもない奴。
 もちろん主張自体間違ってます。慰安婦の問題点は「強制管理売春」であって、「慰安婦集めの方法」に限定されないし、この理屈だと韓国に限らず「独裁体制で反抗しない人間は弱虫」と言うとんでもない理解になる。そうそう簡単に独裁的体制に反抗することなんかできないでしょうにそういう理解もないのか。
 が、それ以前に橋下の慰安婦暴言で維新の支持率ががた落ち、慌てた橋下が
1)慰安婦について暴言を吐いた西村を維新から除名
2)慰安婦に謝罪パフォーマンスしようとする(しかし慰安婦側から「橋下氏から明確な謝罪の意思が感じられない。くだらないパフォーマンスの道具にされるのはお断りだ」とキャンセルの連絡。中山はこのとき「逃げた」と慰安婦に悪口雑言)
3)外国人特派員協会で会見(ただし外国人記者は橋下に納得せず明らかに逆効果)
4)慰安婦問題をごまかすため「猪木参院選擁立発表」「八尾空港米軍使用論*12はをぶちあげる」と何とか慰安婦問題についてごまかそうとしてるのにこの暴言。全く中山は空気の読めない男です。アンチ維新、アンチ橋下の俺にとっては「自爆テロありがとう」ですが。
 しかし、中山発言に不快感を表明しながらも「歴史学的な議論を安易に政治家がやるべきではない」としか言えない橋下もどうしようもない。いっそ中山も除名すりゃいいのですが除名された西村と違い、外部の人間にはわかりませんが何故か中山には「除名できない政治力」があるようです。


■ノーと言う日本―韓国防衛への在日米軍出動に対し
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3099280/
 「慰安婦問題や竹島問題でふざけた態度を取る韓国許せねえ、半島有事が起きても絶対に在日米軍出動には日本政府は賛成するな!」「反日親日かで在日米軍の出動への賛否を決めよ」「勿論親日国家・台湾で有事が起きたら出動OKだ」だそうです。何というかいろいろな意味で呆れます。

【呆れる理由】
1)韓国許せねえって、竹島問題はともかく慰安婦問題は日本に非がないなんて言えない問題です。
 だから河野談話も出たし、アジア女性基金も作った。米国やオランダで国会決議がされたり米国各地で慰安婦モニュメントも作られる。国連でもクマラスワミ報告、マクドガル報告がでる。
いい加減「慰安婦は違法でも不当でもない」なんて寝言は大概にして欲しい。仮に半島有事への在日米軍出撃を拒否するとしても「そんなことをしたら日本が戦争の危機にさらされる、韓国軍と在韓米軍で何とかしてくれ」ならともかく「反日国家・韓国などどうなろうと知らない」「文句があるなら、慰安婦は公娼だ、戦争犯罪じゃないと認めろ、竹島も日本領だと認めろ」なんて言えるわけがない。
2)台湾は親日って、台湾にも慰安婦はいますし、アジア女性基金の対象にもなった。当然台湾世論は台湾人慰安婦に同情的です。「慰安婦の数が韓国に比べて少ないから」なのか、何なのか知りませんが日本マスコミ報道を見る限り何故か橋下暴言などに対して韓国ほどの批判運動は起こってないようですが「慰安婦否定論に台湾が与してる」わけでは全くありません。以下はアジア女性基金サイトが報告する台湾での事業の概要です。「アジア女性基金に多くの元台湾人慰安婦が喜んでくれた」「それなのに婦援会と来たら」とでも言いたげな報告内容についての評価は保留します。基金基金批判派をよくいうわけがないので。

http://www.awf.or.jp/3/taiwan-01.html
(台湾の慰安婦について:アジア女性基金のサイト)
 台湾では、アジア女性基金は、婦援会の認定をうけた被害者に対して事業を実施することを方針としました。 1996年1月、基金の対話チームが初めて台湾に赴き、婦援会*13を訪問して、被害者4名との懇談ができました。婦援会は(注:アジア女性基金ではなく日本の)国家補償をもとめるという方針のもとに、基金との接触を断つようになりました。以後、婦援会を通して被害者と会うことはできなくなりました。
(中略)
 基金は、人道的見地から基金の活動を支持し、元「慰安婦」個々人の気持ちを尊重すべきだという考えをもつ台湾の弁護士頼浩敏氏に協力していただいて、氏の萬国法律事務所を申請の受付先に指定して、97年5月台湾の有力3紙に広告を掲載し、事業を開始しました。
(中略)
 これに対し、基金の事業開始後、基金に反対する婦援会が中心となってオークションを行い、その収益から被害者に一人あたり約50万元(約200万円)のお金を配付しました。そのさいアジア女性基金からは受けとらないという誓約書の提出がもとめられました。
 さらに、98年2月には、台湾の立法院の議員たちが当局を動かして、日本政府からの「補償」の立替金として、被害者一人あたりに50万元(約200万円)を台湾当局から支給することが実現されました。
(中略)
 基金は被害者の希望に従う、支給する場合は(注:台湾政府の補償立替金がもらえなくなるのではないかなどの)被害者の不安を解消し、絶対に不利益が及ばないようにする、ということを大前提として事業を進めました。慎重に、法的な裏付けをしながら事業内容を詰めていくについては、頼浩敏弁護士の存在は非常に大きいものがありました。
 こうした困難な状況であったにもかかわらず、幸いにも、それなりの数の元「慰安婦」の方々に償い事業をお届けすることができました。そして受け取った方々からは、大変喜んでいただきました。

3)それ以前に半島有事だの台湾有事だの起こるか疑問です。そういう無茶なことをするメリットが中国や北朝鮮にあると俺は思いません。そしてそんな馬鹿なことをしたら大デメリットだという脳みそは中国にも北朝鮮にもあるでしょう。
 よほど北朝鮮の体制がやばくなって自暴自棄にでもならない限りあちらから戦争をしかけることはまずありえない。かつそういう事態が不幸にして起こったとしても在韓米軍と韓国軍だけで対応可能だと思います。
 島田の具体的文章にも突っ込んでみます。

「前向きにかつすみやかに態度を決定する」は「同意する」とイコールではない。ところが韓国は、日本は即座に「イエス」と言う以外にない、と完全に高をくくっている。従って、日本への誹謗中傷や「日本外し」に何の遠慮もないわけである。

「即座にイエス」というと思ってるかどうかはともかく「慰安婦問題をノーの理由にはしない」とは思ってるでしょう。また「そもそも半島有事なんかまず起こらない」とか「韓国軍、在韓米軍で対応できる」とか思ってるんでしょう。
 「高をくくってる」も何も、むしろ島田の方が「在日米軍が出動できなかったらどうなると思ってるんだ!。日本に刃向かえると思ってるのかよ!」と頭に乗ってるとしか思えません。


アメリカが北朝鮮工作員の携行食を支援か―早めの牽制が必要
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3096841/
 もちろん「あのアメリカ」が「北朝鮮工作員の携行食」を支援するはずがありません。
 じゃあアメリカは何をするかというと「飢餓に苦しむ北朝鮮国民への緊急人道食料援助」であり、目的外流用がないように「事後のチェックもする」としています。
 これに対し、島田が「絶対に軍人や工作員の食料に流用される、事後チェックなんか北朝鮮が適当にごまかしてアメリカは見抜けないに決まってる」と因縁つけてるだけのくだらない話です。
他にも突っ込んでみましょう。

アメリカの北朝鮮人権問題担当特使というポジションは、対北宥和が骨がらみの国務省を牽制するため、大統領任命職として設けられたものだ。

 島田がそういってるだけなので眉唾です。なお、島田が国務省北朝鮮に甘いと評価するのは島田の勝手、自由ですが「骨がらみ」はないでしょう。
ちなみに前から「骨がらみってどういう意味だろう」と不思議に思ったのでググったところ
「1)結核や梅毒などの病原菌が全身に及び骨にまで激痛が走る状況
 2)(1の意味から転じて)悪い状況から容易に抜け出せない状況」だそうです。骨がらみ呼ばわりされるほど国務省が酷いとは俺は思いませんね。

ところが、ロバート・キング氏(元トム・ラントス下院議員スタッフ)は、終始、国務官僚と一体となって動いてきた。

 トム・ラントス下院議員の名前を出して島田が何が言いたいかがすぐわかった人はかなりの「慰安婦問題の通」です。俺はググるまでわかりませんでした。島田が言いたいであろう事は下の赤旗記事や「美しい壺日記」を読めばわかるでしょう。
 島田の言い分は「ばかばかしい」の一言で終わってしまう話です。


参考
美しい壺日記『トム・ラントス氏とマイク・ホンダ氏を名誉毀損で訴えようという日本人がいるんですが』
http://dj19.blog86.fc2.com/blog-entry-113.html
しんぶん赤旗『米議会の「慰安婦」決議案、26日に委員会採択へ、外交委員長が言明』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-06-20/2007062007_01_0.html


天安門事件の記念日に日本を非難―「従中咬日」韓国政府と安倍政権の対応
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3095506/
・今日も巣くう会副会長の島田さんは西岡会長や荒木元事務局長とは違い「慰安婦問題」エントリです。どんだけ拉致に関心がないんだよ、手前。いやバカの島田に変な関心もたれても困るけどな。
 拉致に関心がないなら副会長をやめろよ。救う会も島田を更迭したらどうなのよ?
・タイトルだけで絶句。「天安門事件の日(6/4)に日本批判する」と、「天安門事件を韓国は何とも思ってない」「中国よりむしろ日本の方が人権侵害国家」と言うメッセージを送る「従中」なんだそうです。結果的に6/4になっただけで韓国にとっては何時日本批判しようと何ら問題ないでしょ。6/3だろうと6/5だろうと。「6/4にどうしても日本批判したかった」なんて話があるわけがない。
 一方、国際社会の側もこんなことで「天安門事件なんかどうでもいいと韓国が言っている」なんて島田のような馬鹿なことは思わないわけです。
 単なる偶然をまるで韓国の陰謀であるかのように誹謗するその神経がわかりません。

朴槿恵政権の「従中」(中共の忠犬)ぶり

正気じゃないとしか言いようがないですね。就任時のべた褒めが嘘のような誹謗中傷。
いい加減「反共でさえあれば島田ともつるむ韓国極右以外」、保守ですら韓国人は慰安婦否定論など支持しないと理解すればいいのに。
いくら親米保守の日本人でもよほどのアメリカポチでない限り「原爆投下正当化発言を米国政府高官がしたら」おそらく批判するのと同じ事です。

本日、国連の人権理事会において、年々愚かさの度合いを増す韓国政府代表が、再び日本を誹謗中傷し、「戦時の組織的強姦、性奴隷*14に関する人権教育」を行えと要求したらしい。

と言うより既に国連拷問禁止委員会の勧告が
1)「日本にはびこる慰安婦違法性否定論を日本は撲滅せよ」
2)「その手始めに教育できちんと慰安婦について教えたらどうなんや?。教育せんからあかんのと違うか?」
という今回の韓国と全く同じ事言ってて、日本マスコミもそれを報じてるのにそれに触れない島田が酷い。どうせ拷問禁止委員会の勧告について正面切って聞かれても「韓国の反日宣伝に日本が負けた」とか寝言しか言わないでしょうが。

情けないのは、日本の国連代表部が、相変わらず「何度も謝っているし、お金もある程度払っています」という趣旨の逃げの反論に終始したことだ。

いや慰安婦は違法行為ですし、だからこそ日本は河野談話も出したし、アジア女性基金も作った。
今更「慰安婦は違法じゃない。河野談話は撤回する。アジア女性基金で渡した金も返せ」なんて馬鹿なことが言えるわけがないでしょう。逃げどころか「『反省してる』という以外に反論のしようはない」ですよ。
 他にあるとしたら「反省はしているがまだまだ足りなかった」として韓国の日本批判に道理を認めて誠実に対応する。
 少なくとも「慰安婦は違法じゃない」なんてのは敵を増やすだけです。

安倍首相に問題意識があることは間違いない。政権としての「戦略的先送り」なら必ずしも否定しないが、戦略なき後退ならまずいだろう。

 やれやれ。「戦略的先送り」ってのは「米国を怒らせると後が怖いし、7月の参院選挙に響くかもしれない」というただの党利党略です。安倍以外がやったら非難するであろう事を「日米関係がどうなってもいいのか!。参院選挙で負けてもいいのか!。安倍さんが困ってもいいのか!」といえるところはさすが安倍信者、ご都合主義の島田です。
 つうか「戦略的先送りは構わない」といいながら「国連の場で慰安婦は合法と言え」ってそれじゃ先送りになってないだろ。もしかしたら島田的には「慰安婦は合法と言わず、でものらりくらりでごまかせ」というのかもしれませんが国連でそんなのが通用するわけないでしょ。
 「日本は慰安婦をどう思ってるんですか?。違法だと思ってないんですか?。反省してないんですか?」と韓国に国連の場で追及されて「とにかく河野談話は踏襲している」なんて「安倍の国会答弁」みたいな木で鼻をくくった返事をしたら「はっきり違法って言えないんですか?。反省してそれなりの対応をしてきた(あるいは今後対応する)って言えないんですか?」と呆れられるだけですよ。
 国内ならともかく、国外で安倍の権力で国連や韓国が恫喝できるとでも思ってるんでしょうか?
 結局、「国外では反省してると言いながら」、国内では島田ら極右支持層に向かって「慰安婦問題で俺(安倍)は闘う」とか調子のいいことを抜かし、それで国外の批判、国内の極右支持層を両方ともなだめようとするが、結局なだめられないというのが今後あり得るパターンでしょう。
 鎖国時代じゃあるまいし、安倍が極右支持層に何を言ってるかなんて事は外国にはわかってるし、一方、極右支持層も外国に向かって安倍が何を言ってるかもわかってるわけです。

官房長官は、専門家から聞き取りを行った後、河野談話の修正について考えると繰り返し表明している。ところが、いまだ聞き取り作業は始まっていないようだ。

 本気で聞き取り作業なんかする気があるのか、ウヨをなだめるために適当なことを言ってるだけなのか知りませんが、たとえする気があるとしても今できるわけがないでしょう。かつ西岡力や荒木和博のような「なんちゃって専門家」ならともかく「吉見義明、永井和、林博史」のようなまともな専門家に話を聞いたら絶対に「慰安婦は違法」「河野談話は問題ない」としかいいませんよ。そう言う意味では今更聞く必要なんかない。まあ、「河野談話に問題がある」と専門家がいうとしたら、「安倍のような暴論が出ないように言い逃れの余地のない言葉遣いにしよう」とか「あれから新資料も見つかって研究レベルも上がってるからそう言う意味で見直そう」とかでしょうね。島田の言うような「否定論」と言う意味での見直しはあり得ない。

河野談話を見直させたくない野党の左翼議員たちも、あえてその点を国会で追及しない。

島田の言うのとは別の意味、つまり「右翼的な見直し」阻止という意味で追及してもいいと思いますけどね。
「やはり専門家の意見聴取というと吉見義明氏は当然聴取されるんでしょうか?」とか。
ま、追及してもたぶん「検討中であり詳細は未定」という逃げの答弁しかしないでしょうし、下手に「専門家としては荒木和博氏や西岡力氏などを考えています」なんてとんでもないことを安倍なり菅官房長官なりに国会答弁されたら、「慰安婦否定派の荒木や西岡が専門家とはどういう事だ!」と国内外から批判が起こって島田のような安倍信者が困るだけなんですが。


■島田のツイッター(2013年6/4)

相変わらず逃げの反論に終始している。「応酬」と呼ぶに値しない。
時事:慰安婦問題めぐり応酬=日韓、国連人権理事会で
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201306/2013060400719&g=pol

 日本が何と反論したかは記事に書いてありますが「河野談話アジア女性基金で反省した」といういつもの決まり切った反論です。それでは足りないから批判が出てるんでしょうに。大体それが過去においては仮に「十分な反省」だとしても安倍が「河野談話を撤回したい」なんぞと言いだしてるんだから今、それで通用するわけがないでしょう。反省してるというのだったら何故慰安婦記述が教科書にきちんと書かれてないと国連に勧告されるのか?。自民党慰安婦記述を教科書に出来る限り書かせないように動いてきたからじゃないですか。それで何が反省か?。何で反省してる人間が「駐韓日本大使館前に慰安婦像を造るな」とか「パリセイズバーグ市の慰安婦モニュメントを撤去して欲しい」なんて言うのか?。むしろ「あなたの気がそれですむなら、作りたければどうぞ作って下さい。ウエルカム」と言うべきじゃないのか?
 しかしいつもながら島田の言ってることは日本政府以上に馬鹿げてますね。島田の攻めの反論ってのは「慰安婦は違法じゃない」「そもそも河野談話アジア女性基金も不要だった」です。通用しませんよ、そんな言い分。
 裁判にたとえるなら動かぬ証拠がいくつもあって有罪判決から逃げることはまずできないのに「無罪主張しろ」という真犯人みたいなもんです。弁護士からすれば「おいおい、情状酌量を求めるならともかくそんなことしたらお前が裁判官に『反省の色無し、極刑がふさわしい』と思われるだけだぞ。俺だって弁護士生命がやばくなるからそんなことできねえっての」と言いたくなるでしょう。
 このたとえ話の無茶苦茶な犯人にあたるのが島田で、実際の犯人・安倍はそこまでバカじゃないので弁護士(日本外務省)を使って「情状酌量をねらってます」が検察官側(韓国)は「犯人・安倍晋三には全く反省の色がないのであります」「裁判官(国連人権理事会)の前では猫をかぶってるだけであります」と批判してるって話ですね。まあ、安倍は去年の11月に「thefactsの二番煎じ広告」に連名して何が反省だって話です。


天安門事件で失脚、趙紫陽*15中共総書記の側近インタビュー
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3094567/
 インタビューに俺なりにコメントしましょう。
1)中国版富国強兵というスローガンを掲げる中国政府・党執行部に「富国強兵より個人の幸福が大事」と批判する鮑氏。ま、執行部からすれば「富国無しで個人が幸せになれると思ってるのか」というところでしょうね。
 そして島田の立場では「そうだそうだ」と手放しで鮑氏を礼賛も出来ないと思うんですけどね。「個人の幸福より先ず富国強兵だ」は日本の戦前史ですので。
2)尖閣問題に聞かれて「専門でないのでノーコメント、とにかく平和的解決を望む」という趣旨の言葉を語る鮑氏。まあ当然でしょう。彼があくまで興味があるのは中国民主化でしょうから「日本が正しい」とか「中国が正しい」とか言って反感を買うのもばからしい。


■日本国史学会シンポジウムのスナップ
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3094601/

議論の中身はいずれ、同学会の刊行物*16かウェブサイト*17に載ると思う。

ということなので島田個人が詳しい説明をすることはないんでしょう。うーん、残念。島田のトンデモ歴史観に突っ込みたかったんですが。

既存の歴史学会は、その主流を形成する「学者」たちが、単純に歪んだ東京裁判史観ないし中韓史観にいまだ囚われる傾向にある

 予想通りの「学会」シンポだったようですね。「東京裁判史観」なんてものはもちろんありません。今時「東京裁判が100%正しい」なんて人はいない。評価は是々非々ですよ。
 たとえば東京裁判では「最高指導者・昭和天皇」は裁かれなかった。これは別に証拠不十分とかそういうテクニカルな話ではなくて最初から「天皇には政治的利用価値がある」という政治的判断でアメリカが裁かない方向(起訴しない方向)で動いたことは明白なわけです(俺個人は裁くべきだったと思いますが、裁くべきだったという価値観の話をしているわけではないので念のため)。東京裁判で起訴されたのはもっぱら陸軍軍人ですが、陸軍以外は無罪かといったらそんなことはないし「陸軍をもっぱら起訴する」というのも証拠不十分とかそういうテクニカルな話ではなくて政治的配慮の表れでしょう。
 当然、東京裁判をテーマにした歴史研究もある。「東京裁判」でググったり、ウィキペ「極東国際軍事裁判」を見るだけでも
・児島襄『東京裁判(上)(下)』(1971年、中公新書) 
・粟屋憲太郎『東京裁判論』(1989年、大月書店)
・粟屋憲太郎『東京裁判への道(上)(下)』(2006年、講談社選書メチエ)
・日暮吉延『東京裁判』(2008年、講談社現代新書)
・戸谷由麻『東京裁判:第二次大戦後の法と正義の追求』(2008年、みすず書房
・武田珂代子『東京裁判における通訳』(2008年、みすず書房
・大岡優一觔『東京裁判・フランス人判事の無罪論』(2012年、文春新書)
などいろいろな本があることがわかります。
 ちなみにフランス人判事・ベルナールが日本において「同じ無罪判決の」パルほど有名でない理由について、大岡本のアマゾンレビューは

1)証拠不十分で全員無罪としたものの
2)昭和天皇が被告人となっていないのはおかしいとした
3)自然法を根拠に、侵略戦争を事後から遡って裁くこと自体は合法とした
4)2,3の理由から右翼が「パルと違ってベルナールの主張を手放しでは礼賛できない」

ことが理由だろうとしています。
・島田が言ってるのはネオナチが「戦後ドイツ歴史学ナチス批判」を「ニュルンベルグ裁判史観」などと呼ぶようなもんです(「ニュルンベルグ裁判史観」と言う言葉があるのかどうか知りません。あくまでこれはたとえ話です)。
 中韓史観ってのも、ネオナチが「ホロコーストを批判する戦後ドイツ歴史学ユダヤイスラエル史観」というようなもんです。ユダヤ人を酷い目にあわせたホロコーストが批判的に取り上げられるのと同様、中国、韓国を酷い目に遭わせたわけですからそれが批判的に取り上げられるのは当然です(これまた「ユダヤイスラエル史観」と言う言葉があるのかどうか知りません。あくまでこれはたとえ話です)。
 大体、この島田の物言いでは「あの戦争は全く悪くなかった」と居直ってる以外何物でもないでしょうが、そういう態度が「歴史学的、あるいは道徳的に」正しいかどうか以前に、そんな態度で国際社会でやっていけるわけがないでしょう。戦後日本はあの戦争を反省するという前提で国際社会に復帰したわけです。サンフランシスコ平和条約、日ソ国交回復、日中国交回復、その他全てそういう前提で成り立っている。
 あの戦争の全面正当化なんて中韓どころか米国が許さないでしょうに。「あの戦争で日本は間違っていない」ということは当然ながら「戦争相手国(もちろん米国を含む)が間違ってる」と言うことを意味せざるを得ないからです。
 島田のような自称親米保守派は何を考えてるんでしょうか?。それとも「中国への戦争や韓国植民地支配には問題はないが米国との戦争は間違いだった」という理解ですか?
 そんな都合のいい「アメリカポチ史観」を米国が容認するとは思えませんし、そもそも「ハルノートにはめられた」「大東亜戦争はアジア解放の戦争」「バターン死の行進は濡れ衣」などという発言を見るに連中が「反米史観」であることは明白でしょう。でそんなことは米国サイドもよくわかってるわけです。だから今回の国務省報道官の橋下批判もそうですが「日米関係にダメージを与えないようやんわりと」ですが、いろいろな形でだめ出しする。

若い人たちや妙齢の女性の姿も目についた。

というならそういう方の写真も出せばいいのに残念ながら島田エントリに掲載された写真はおっさんの写真だけです。


■本日のシンポジウム「日本と東アジア つながる近現代史
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3093133/

『「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(3/24分:島田洋一の巻)(追記・訂正あり)』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20130324/5064208022)で俺が批判した、島田のエントリ『歴史カード「日本包囲網」にどう立ち向かうか―6月2日日本国史学会シンポジウム』(http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3086479/)とほぼ同内容のエントリです。シンポジウム翌日に島田が報告するでしょうからその時に改めて突っ込みますがこのエントリにも簡単にコメント。
(追記:後に掲載されたエントリ(http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3094601/)での島田曰く『詳細な報告は学会側が出すだろうから自分は報告を書く気はない』とのことです)

進行役を務める予定の久野潤氏は気鋭の軍事史家です。

久野某は彼の個人サイト(http://www.kunojun.com/)によれば大阪国際大学ビジネス学部非常勤講師*18、1980年生まれだそうです。って30代後半の俺より若いんじゃん。はてなキーワード久野潤」曰く『「立ち上がれ、日本!」京都支部長、靖国神社崇敬奉賛会青年部「あさなぎ」関西支部支部長』だそうですが、32〜33歳の人間が何でこんなに右翼になれるのか全く謎ですね。親が右翼なのか?
 今のところ『新島八重 〜とある会津女子の生涯〜』(晋遊舎新書)なんて著書があるようですね。軍事史家というよりは「軍事ネタもやる歴史家*19(?)」では。まあ、コメ欄でもご指摘があるように「軍事史家」ってのは島田が勝手にそういってるだけで久野本人も、周囲もそんな風には考えてないようですが。
新島八重という人物は「戊辰戦争の時に闘った」とは言え、軍人じゃないですから。戊辰戦争終結後の彼女は教育者にあたるのかな?。

北村教授については下記エントリも参照。
■北村稔・林思雲『日中戦争―戦争を望んだ中国、望まなかった日本―』
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/941854/

絶句するしかないですね。「戦争を望まなかった中国、望んだ日本」なんですけどね。
日本は中国なんか弱国だからすぐに倒せると見ていたから戦争を望んだ。少なくとも「日米開戦不可避」の危険性が浮上するまでは「戦争を望んだ」。
一方、言うまでもないですが中国は戦争なんか望んでないですよ。蒋介石のリーダーシップで、当時の首都・南京が陥落しても重慶に拠点を移して何とかやってましたけど綱渡り状態でしょうよ。欧米の支援を受け、国民党内部をうまくまとめてはいましたけど日本が撤退してくれるなら蒋介石はその方がありがたいわけです。島田や北村なんぞは「国民党の攻撃が来ないようにということで共産党は戦争を望んでた」とか言い出しかねませんが当時の中国政府は国民党ですからね。仮に共産党が戦争状態を望んでいたとしてもそんなことで「戦争を望んだ中国」と居直れるわけがないでしょう。まあ、共産党だって望んでないと思いますが。


【追記】
久野のサイト(http://www.kunojun.com/)にも突っ込んでみましょう。まずは彼の自己プロフィール。

非常勤で教鞭を取っていた八木秀次先生には、目下の日本が内憂外患で如何に大変な状況になっているかといった危機感をお伝え頂く

おいおい、非常勤とはいえ、八木なんかが慶応で講義やってたのかよ。八木なんかに感銘を受ける久野も人としてどうかと思う。
久野は

3年次に御世話になった渡辺靖*20先生に学問の面白さを、阿川尚之先生*21に政治史の面白さを教わり学者を志す

なんて書くから一瞬「ウヨになったのは阿川の影響か、阿川のおやじ(阿川弘之)って有名な右翼文化人だもんな」と思ったのだが失敬、たぶん八木の影響ですね。まあ、阿川弘之もウヨとはいえ八木ほどはひどくなかったと思う。しかし「学問の面白さを教えてくれたという渡辺靖先生」にしても「政治史の面白さを教えてくれたという阿川尚之先生」にしても(おそらく保守派ではあるのだろうが)八木ほどの極右ではないまともな人間だと思うが何でよりによって八木を選ぶかね。渡辺先生も阿川先生も「指導を受けるなどの直接の学恩はありませんが敬意をもっています」ってトンデモウヨの久野に言われても苦笑するしかないだろ。

大学院在籍期間を通して中西輝政先生に大変懇切に御指導頂く。

 慶応義塾大学時代は八木に教えを受け、京大大学院時代は中西が指導教官って何その極右ぶり。
 次にブログ(http://blog.livedoor.jp/kunojun/)。


■第1回兵庫県教育再生協議会研究大会

〈国体〉の危機をどうやって乗り越えてきたかということを含めしかるべき国家観・歴史観を国民が最低限共有することが必須。

国体ってのは「国家体制」のことで要するに右翼にとっては「天皇制」とイコールの訳でここで久野が言ってるのは「皇国史観復権」ですよね。1980年生まれ*22なのに言ってることがすごいなあ。
ちなみにこのエントリでの久野のコメントもものすごい。

なぜ支那事変*23から大東亜戦争*24に至る過程でわが国国策がスパイや利敵行為者の言説(「長期戦」「統制経済」「東亜協同体建設」etc.)に引きずられる格好となってしまったのか

・ばかばかしいとしか言いようがないですね。コミンテルン陰謀論乙としか言いようがない。
 スパイや利敵行為者って誰のことを言ってるんでしょうか?。ゾルゲ事件で死刑判決が出た尾崎秀実のことを言ってるのだとしたら過大評価にも程があるでしょう。彼は「昭和研究会の一メンバー(別に彼が昭和研を仕切っていたわけではない)」「近衛内閣ブレーンの一人」に過ぎず、政治力がないとは言いませんが、彼の政治力で全てが動くほどの大物じゃない。尾崎以外の事を指すのならば誰のことなんだか教えて欲しいもんです。昭和研究会全体?。昭和研が利敵行為をしていたなんて何時明らかになったんでしょうか?
・大体「日本が中国との間に和平を結ぶ気がなければ」、「一気に蒋介石政権をたたきつぶして戦争を終わらせる」なんてどだい無理なんだから必然的に「長期戦」になります。短期戦にしたかったら「和平するしかない」。
 これはスパイだなんだという話じゃない。たとえば参謀本部がすすめたトラウトマン和平工作を当時の近衛首相、広田外相、米内海相、杉山陸相が潰して戦争を結果的に長期化させたのも「彼らがスパイ」ないし「スパイにだまされてたバカ」だからなんでしょうか。そんなわけはない。和平するより闘う方が有利、戦争は比較的、短期で終わるという判断が外れただけです。
・で、長期戦を進めるために「統制経済で乗り切ろう」というのも是非はともかく一つの判断です。これまたスパイだなんだって話じゃない。ドイツやソ連統制経済をしていたのだからそれを見習って日本もやろうと考えることは是非はともかく実に自然な考えでしょう。
・「東亜協同体」ってのは中国の「日本の行為は侵略だ」に対する日本側の反論ですね。「東亜共同体というすばらしいものを作ろうとしているのに中国が邪魔するから悪い」というイデオロギー的な反論。これまた、スパイだ何だって話じゃない。中国が「日本の行為は無法な侵略」というならたとえ口先三寸のデタラメでも反論しないわけにはいかないわけです。「侵略して何が悪い」って居直るわけにもいかない。どれ一つとっても利敵行為だ何だって話じゃない。
・しかし久野もそうですが日本右翼ってのはわけがわからないですね。
 あるときは「ハルノートアメリカにはめられた」といい、あるときは「ソ連にはめられた」といいあるときは「アジア解放の聖戦」という。全部矛盾するんですが。「アジア解放の聖戦」だったら「はめられた」なんて話にはならない。
 

■爆弾三勇士

 関西財界に於てその不動の信念と力強き経営とスピーデイな発展の点に於て、最近めきめきと売出してきた爆弾三勇士がある一人は本夕の主催者堀抜義太郎氏であり、一人は電気会の新進松下幸之助*25であり、他の一人は重工業の中山悦治氏*26である

 ここでの爆弾三勇士ってのは勿論褒め言葉なわけです。財界のパーティーでの挨拶ですから。今の時代だったら「三羽烏」とか「御三家」とかいうところでしょう。
 「爆弾三勇士万歳ってさすがに建前論だろうが当時ってそういう危ない時代だったんだ」「時代が違うとここまで考え方が違うのか、ある意味面白い(funnyではなくinterestingって意味で)」と俺なんかは思いますし、そう思う人が多いでしょう。現在においてたとえば「ワタミ創業者は爆弾三勇士の一人です」「ユニクロ創業者は(以下略)」とか言ったら、ハト派が批判するより前に言われた当人が怒り出すでしょうね。しかし久野は右翼なので

当時の財界人の風流心、もとい英霊顕彰心に拍手を送りたい

なんて言って褒め称えちゃうわけです。


■「台日青年交流的新局」 ―― 第五回台日關西青年論壇

後半の議論のパートでは「台湾人は今回の“チベット動乱”についてどう捉えるか」といったテーマが提起されたが、(外省人の留学生が多かったせいであろうか)大陸中国に併呑されることに対する違和感が希薄なことも相俟ってか、参加者の中では「明日は我が身」なる意識も特になかったようである。

別に外省人でなくても、また中国のチベット統治に批判的な人間でも「明日は我が身」なんて思わないでしょうね。ありえないですから。政治状況がチベット侵攻時と違うし、台湾の国力もチベットと違う。
台湾人がチベット問題を論じるときは「チベットの人権を守ろうという人道主義」がメジャーじゃないんですかね。


共産主義スポークスマン

ベトナム共産化に抗議し殉教の焼身自殺をした12人の僧侶について色恋沙汰の無理心中事件と書いた朝日新聞記者*27(当時)との裁判につき(注:殿岡昭郎氏に)質問したところ、氏はその裁判の内実に加えて、いわゆる「百人切り訴訟」についても原告側が朝日新聞などを被告側に巻き込まず『中国の旅』*28の筆者*29一人に対象を絞れば勝てたはずと指摘

 本多氏と殿岡との「ベトナム」云々の裁判について詳しいことを知らないので意見は保留しますが百人切り裁判で本多氏のみ被告にすれば勝てたって、勝てないですよ。勝てるわけないでしょう。そもそも本当にそうだったら本多氏相手の訴訟だけは連中に勝訴判決が出たでしょう。裁判判決は「セット販売じゃない」ですから「朝日新聞との訴訟では証拠の信憑性を認めなかったのに、本多氏との訴訟では認めた」などという「論理矛盾がない限り」被告ごとに違う判決が出ることは当然あり得ます(論理矛盾は当然控訴理由になります)。
 それとも「朝日新聞という大企業を被告にせず本多という一個人のみ被告にすれば、金もないからたいした弁護士もつかず俺達が勝てた」というせこい話なんでしょうか?。「どんな大物弁護士がつこうと勝てる、我に理あり」という自信がないと言うこと?
 連中的には「訴訟戦略を間違えたから負けた」ことにしたいのかもしれないですがそういう話じゃない。まあ、「不当判決、裁判官は偏向している」と言わないだけマシかもしれません(もちろん皮肉)。
 いずれにせよ、こんなことをいう殿岡と久野は南京事件否定論者なんでしょう。あの裁判が単に「百人切り報道の是非」を問うたのではなく、そういう政治的代物であることは明白ですからね。


■国際社会における切実な“人権”、日本における魔槌としての“人権”

“子供の人権”なる主張 ―― 幼児強制労働/売春などが問題化している訳でもないわが国においては、これはただ単なる特定のイデオロギーをもつ一部成人の主張を代弁させる為に子供を政治利用しているに過ぎない。子供を煽り政治主張の道具とするその所業たるや、ヒトラースターリンポルポトの類となんら変わるところはない。

 何で久野のようなウヨは「子どもの人権」をこんなに嫌うんですかね。まるで「子どもの人権」は「発展途上国限定の概念」のような物言いですがそんな馬鹿なことがあるわけがない。
 久野は子どものことを支配の対象としか見てないんじゃないか。彼らだって子ども時代はあったろうし、そのときに大人から自分の人権を否定されるような態度(わかりやすい例では暴力親や暴力教師の体罰)なんかされたら腹が立つでしょうに。
 久野の方こそ、子どもへの視線が「ヒトラースターリンポルポトの類となんら変わるところはない」と思いますね。


■中独合作という中毒
 あまり知られてないのかもしれませんが、つうか無知な俺も最近までよく知りませんでしたが、確か満州事変以前(日中の本格的戦争状態以前)から蒋介石中華民国に軍事顧問団を送ったり、武器を売ったりしていたのがドイツです。これが久野の言う「中独合作」です。中毒呼ばわりは酷いと思いますが。で、この中独合作について「南京事件否定論者の極右」阿羅健一なんかは、『日中戦争はドイツが仕組んだ:上海戦とドイツ軍事顧問団のナゾ』(2008年、小学館)なんて馬鹿な本を書くわけですがそれはさておき。
 蒋介石中国と深くつきあう一方でドイツは日本と日独防共協定(1936年)を結び、日本との関係も深めていました。そうすると日中戦争が深刻化するとドイツにとって大変困ったことになる。「中国を取るか、日本を取るか」って話ですね。日本は「中国の軍事支援なんかやめろ」というし、中国は「日本と防共協定を結んだりして関係を深めるな」という。このままだとどっちかを捨てざるをえない。
 で、これを「どっちも取るために戦争をやめさせる」と言う方向でドイツが動いたのがいわゆる「トラウトマン和平工作」(1937年)です。これが成功していたらまあ、歴史は大きく変わったかもしれませんが、中国をとことんなめてた日本は「和平なんか出来るか」と蹴ったわけです。
 で結局ドイツは中国ではなく、日本を選び、日本とともに亡国の道を歩むと。「中独合作」ってのは勉強すると結構面白いかもとは思います。最近、田嶋信雄『ナチス・ドイツと中国国民政府:1933-1937』(2013年、東京大学出版会)なんて中独合作を扱った面白そうな本が出てます。学術書で内容が難しく、値段も高いのでとても買って読む気にはなりませんが。


■「勝利の見込なき戦争を之以上継続することは、全く共産党の手に乗るものと存候」(近衛文麿
 と戦争末期(1945年2月)に言った近衛でしたがまあ、この主張は無視されます。
 当時の日本において「共産革命」というのは警察の弾圧で日本共産党が崩壊している以上、正直現実性に乏しいし、ソ連はこの時点では中立国ですから。日本は戦争末期に「ソ連を使った終戦工作」を模索してますからこの時点ではおそらく「ソ連が敵に回る」なんて全く考えてない。

参考

ウィキペ「日本の降伏」
 1945年(昭和20年)4月7日に成立した鈴木内閣の外相東郷茂徳は、日ソ中立条約が有効であったソ連を仲介とした和平交渉を行おうとした。ただし東郷自身はスターリンが日本を「侵略国」と呼んでいること(1944年革命記念日演説)から、和平交渉の機会を既に逸したと見ていたものの、陸軍がソ連軍の満州侵攻を回避するための外交交渉を望んでいるため、ソ連が和平の仲介をすると言えば軍部もこれを拒めないこと、ソ連との交渉が破綻すれば日本が外交的に孤立して軍部も実質上の降伏となる和平条件を受け入れることになるという打算があったとされている。
 東郷は、広田弘毅元首相*30をヤコフ・マリクソ連大使と箱根などで会談させたが、はかばかしい成果は得られなかった。
(中略)
 木戸幸一*31内大臣からソ連の斡旋による早期戦争終結の提案を受けた昭和天皇はこれに同意し、6月22日の御前会議でソ連に和平斡旋をすみやかにおこなうよう政府首脳に要請。天皇は7月7日に親書を持った特使を派遣してはどうかと東郷に述べた。東郷は近衛文麿元首相に特使を依頼し、7月12日に近衛は天皇から正式に特使に任命された。外務省からはモスクワの日本大使館を通じて、特使派遣と和平斡旋の依頼をソ連外務省に伝えることとなった。
 しかし、すでにソ連は、1945年(昭和20年)2月のヤルタ会談で、ドイツ降伏から3ヶ月以内の対日宣戦で合意しており、日本政府の依頼を受ける気はなかった。一方、日本政府はソ連の仲介を期待する方針を取り、8月の広島・長崎への原子爆弾投下、ソ連の対日宣戦を回避することはできなかった。


単純に「敗戦したら第一次大戦後のドイツみたいに天皇制が崩壊しかねませんよ」でよかったと思うんですが「共産党」を持ち出したのは近衛流レトリックだったんでしょうか?。かえって「共産革命なんか起こらないよ!」と反発されただけの気もしますが。「敗戦したら天皇制がやばい」は正しい認識ですけどね。でもこれに天皇などは「最後の反撃論(最後にそれなりに反撃しないとむしろ天皇制が守れない)」というレトリックで反論します。日露戦争での日本海海戦みたいなことでも夢見てたんでしょうか?。実際には「最後の反撃」なんかできなかったわけですが。

講師は平間洋一元防衛大学校教授。
平間先生は若い頃に当時の風潮もあり共産主義運動に関わっていた過去も告白しつつ、わが国が戦争へ向かっていった際の国際共産主義の動向を論じるとどうも世間では“陰謀史観”と言われるが、陰謀史観で何が悪いんだと演壇の周囲を歩き回りながら盛んに自説を開陳。

いや陰謀史観じゃダメでしょ。そこは「俺は陰謀史観じゃありません」でしょ?
そもそも「日本が戦争に突入していった時期の国際共産主義の動向を論じること」それ自体は陰謀史観でも何でもない。当然ながら「ソ連コミンテルンなどの動向」が日本の開戦決定に影響を与えたことは考えられます(もちろん田母神のようなソ連陰謀論コミンテルン陰謀論という話じゃありません)。
 また一方、日本の政治決定がソ連コミンテルンなどに影響を与えたことも考えられる。そう言う意味で「日本が戦争に突入していった時期の国際共産主義の動向を論じること」は意味がある。
 つうか俺も専門家じゃないから知りませんがそういう研究はあるでしょ?
 田母神みたいな「コミンテルン陰謀論」を唱えると問題視されるだけです。デマですから。平間氏も田母神と同レベルなんでしょうか?
【追記】
ググったら平間氏のサイト(http://www3.ocn.ne.jp/~y.hirama/yh_j_top.html)に『「『本土決戦』『一億玉砕』を叫んだ敗戦革命論者たち」(『正論別册 中国共産党 野望と謀略の90年*32』23年6月号)』なんて酷い陰謀論文章が見つかりました。やはり平間氏は田母神と同レベルらしい。
この文章は要約すると以下のようなもんです。
1)統制派の幹部の中には尾崎秀実とつきあいのある者がいた。
・だから何って話です。当時の尾崎は多くの人間に「政治評論家」と認識されてたわけです。ゾルゲ事件で摘発されるまで誰もスパイだなんて思ってない。
2)近衛文麿元首相はいわゆる「近衛上奏文」で陸軍統制派を共産党呼ばわりしている。
・本気か近衛一流のレトリックか知りませんが「統制派(東條英機とその一派)は隠れ共産党員だ」と言われて本気にする人間がいるわけがない。今に至るも東條が共産党の手先だったなんて証拠はない。つうかそれ、「津川雅彦が出演したウヨ映画での東條英雄視」と矛盾するけどいいのか?
常識で考えて
ア)「近衛が変な妄想を持ってる」
イ)「事実でないと知りながら昭和天皇重臣を説得するレトリックとして有効と考えた(ただし有効ではなかった)」のどっちかでしょう。
3)何故日本政府はソ連を交渉役とした和平にこだわったのか。それは政府中枢にソ連スパイがいたからだ。
 バカも大概にして欲しい。ソ連が中立国でかつ「一定の政治力を持つ大国」だから、つまり「ソ連を仲介にした和平には実現可能性があるから」でしょう。現実には間違った判断でしたが、それは結果論でしかない。非現実的とわかってれば誰もそんなことしない。
大体こんな事抜かして「日本が太平洋戦争に突入したのはソ連の陰謀だ(田母神アパ論文によって有名になったいわゆるコミンテルン陰謀論)」と言う一方で「アメリカにはめられた」「自衛戦争」「アジア民族解放のための戦争」とまるきり矛盾することを言い出すのが平間氏のようなウヨですから呆れます。
 米国であれソ連であれ「日本が罠にはめられてしたくもない戦争をさせられた」とか「自衛戦争」とか言う主張(渋々戦争を始めた)と「アジア民族解放のため勇気を持って日本は立ち上がった」(積極的に戦争を始めた)と言う主張が両立するわけがない。
 「米国陰謀論」と「ソ連陰謀論」も「米ソ両国共謀論」を唱えるのならともかくそうでないなら明らかに矛盾します。
 他にも平間サイトには変な主張(特に酷いのがいわゆるコミンテルン陰謀論ですが)が目白押しです。元防衛官僚田母神や、元防衛大学校教員・平間氏がコミンテルン陰謀論を公然と唱える。自衛隊陰謀論者の巣窟になってるのではないかと疑わざるをえません。しかし慶應もどうしてこんなトンデモな人の本を出版するのか?。福沢諭吉があの世で怒ってるんじゃないか?(追記:平間氏を慶応講師と勘違いしていたので書き直しました)

 コミンテルン陰謀論の他に平間氏の珍論、暴論に突っ込んでみます。たとえば特攻礼賛論『特攻隊をめぐる考察』。

日本で出版された特攻隊に関する本はおびただしいものがあるが、 多くは否定的であり、 特攻を敢えて命じた指揮官たちを痛烈に非難し、 無謀で狂気の沙汰と断定している。

普通の人間はそうでしょう。平間氏のように特攻を正当化しようなど正気の沙汰ではない。しかもそれが元防衛官僚の訳ですから。「つまり自衛隊が特攻しても何ら問題ないんですか?」と聞かれたら平間氏はどう答える気でしょうか?

アラブ人になぜ、 (注:自爆テロという)特攻攻撃ができるのであろうか。 それはアラブ人の風土から生まれた日本人と共通する強固な部族意識と、 その死生観・宗教観にあるように思われる。

冗談も大概にして欲しい。どちらも「そこまで精神的に追い詰められてるから」そうするのであって民族意識がどうこう言う話じゃないでしょう。アラブ人にとってはこんな馬鹿話で礼賛されるより「日本政府やアメリカはイスラエルをもっと批判しろ」などとイスラエル批判や「親イスラエル国(米国や日本)批判」でもしてもらった方がありがたいでしょう。

ところで、 日本人は再び特攻攻撃などを行うであろうか。 この疑問に私の回答は肯定的とならざるを得ない。

 正気かと言わざるをえない。普通の右翼は「あの時代は特攻はやむを得なかった」と言ってもまさか「今後もあり得る」とは言わないでしょう。日本がまともな民主国家ならそんなことはありえない。一体どこに何の理由で特攻するのか?。平間氏はそこまで日本が「危ない国」だと思ってるのか?。もし平間氏がイエスというなら平間氏は九条改憲論なんか唱えるべきじゃないでしょう(実際にはウヨの一人として唱えてるわけですが)。
 「自衛隊の現状に批判的な」護憲派ですら「自衛隊はまた特攻をするかもしれない」とまで自衛隊幹部連中を「異常なカルト集団」扱いし、危険視してる人は先ずいないでしょう。
 次に珍論『コミンテルンから見た第二次世界大戦と戦後日本(弘志会・中京青年会講演レジメ)』。レジメなのでアバウトな記述でしかなく詳細がよくわかりませんが。

朝日新聞主筆の風見章内閣書記官長

ウィキペ「風見章」によれば風見は「朝日記者だったこと」はありますが、朝日の主筆になった事はなく彼が主筆を務めたのは「信濃毎日新聞社(長野県の地方紙)」なので明らかに間違いです。また書記官長になった時点では新聞記者を辞めて代議士になっています。

近衛(皇道派)と木戸(統制派)の戦時中の戦い

近衛文麿木戸幸一の意見が常に一致したわけではないでしょうが敵対関係にあると理解するとは正気なのか?。木戸が近衛内閣で文相や厚生相を務めたことをどう理解するのか?

近衛と木戸の戦後の戦い→近衛の敗北

 近衛が戦犯指定を苦に自殺したのは木戸のせいだとでも言うのか?。
1)木戸も戦犯として訴追されてる
2)しかも11人の判事中、5人が死刑相当としたので下手したら木戸も死刑になった
3)実際に下った判決も無期刑で決して軽くない(いわゆる逆コースで出所するが)、んですけどね(ウィキペ「木戸幸一」参照)。


【追記終わり】

外務省における<チャイナスクール>について、アングロサクソンとの付き合いがうまくいかぬという不安から国策を誤ったという点で戦前戦中の日独伊三国同盟派との共通点を指摘なさったのは示唆に富む。

 どこが共通してるのか。外務省の主流は明らかに「アメリカンスクール」でしょうし、かつチャイナスクールは「アングロサクソンとのつきあいなんかどうでもいい」なんて態度を取ってないでしょう。「外務省の立場」は久野の言うような極端な反中国的な態度はとれないってだけでこんなのは財界出身の丹羽前中国大使(元伊藤忠商事会長)だってそうでしたが?


■会合 & 会食

 維新政党・新風代表魚谷哲央氏を本部にお訪ねする。先日新宿で東京代表の方にお会いした御縁やけど、世間の風評と違って理路整然とした方。やっぱお訪ねした甲斐あったわ、(良くも悪くも)選挙の事だけ考えへん政党って看板に偽り無し。政治に興味もってる世間の学生にも一度話聴いてみる事をオススメしたい。

 新風のような極右レイシスト政党を推薦するとは。ある程度、常識のある「政治に興味もってる世間の学生」は新風なんか相手にしません。言ってることがトンデモな上に政治力もないんですから。話を聞こうってのは
1)「新風に共感するよほどの極右」か
2)「新風には批判的だが、連中の文章を読むだけでなく、あえて向こうの意見も直に聞いてみよう」という強者
のどっちかでしょう。1)なんて論外ですが、2)もちょっとね。よほど精神力が強くないとバカウヨの戯言を直に聞くなんて耐えられません。文章を読めばある程度連中の主張はわかりますし。
 新風よりまともな政党はいくらでもあるからそう言う意味では新風なんか何ら推薦に値しない。


ツイッター+α(130523-0601)
http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3092648/

さすがにこの醜い情景に影響される日本人は、今や少数だろう。

むしろ島田流のキチガイじみた反中国の方が今でも少数でしょう。安倍ですら島田ほどの反中国じゃない。中国との経済交流という実利を考えたらそんな馬鹿なことはできないわけです。

こうした逃げの反論ばかりしていることが事態を悪化させてきたことへの自省の念が外務省や、その影響下にある政治家の頭には全くない。

 で島田がする攻めの反論が「慰安婦は違法じゃない」だから話になりません。違法なわけですから。「お前の攻め方は間違ってる」と言う人間の言う攻め方が話にならない。「草野球チームの監督がプロ野球監督に無茶苦茶なけちつけてるレベル」ですから実にばかばかしい。
 まあ、「違法だけど拷問禁止条約の対象外」なんて情けない日本政府の反論もどうかと思いますが。そんな反論に向こうが納得するわけがない。島田が言うのとは別の意味で「事態を悪化させた」と思います。日本政府が言うべきことは非を認めた上での改善策提示でしょうよ。

*1:ブッシュ子政権において国家安全保障担当大統領補佐官国務長官を歴任

*2:レーガン政権副大統領を経て大統領

*3:ニクソン政権国家安全保障担当次席大統領補佐官、フォード政権、ブッシュ政権国家安全保障担当大統領補佐官を歴任

*4:ジャパンタイムズに対する幼稚園児並みの島田の誹謗。そもそも「慰安婦は違法」は政府見解(河野談話)であり政府見解を支持することは何ら「アンチジャパン」ではない。ま、そもそもメディアの役割は「政府広報」ではないのでデマ中傷でない限り、アンチジャパンであることそれ自体は何ら問題ではないが。島田はメディアを政府広報と勘違いしてるのではないか?

*5:いつもながら今時「日共」と平気で書ける神経にどん引き。さすが「中共」と平気で書くだけのことはある。

*6:美的感覚はともかく日本的情感なんてものが政治ポスターに必要なのだろうか?。島田の言う日本的情感の意味もよくわからないが

*7:正確には「日本共産党とはどんな党か」(2007年、新日本出版社)の韓国語版を出し、その韓国語タイトルが『いま、日本共産党』である。したがって「『いま、日本共産党』の韓国語版」というのは明らかに誤解である。島田は仮にも学者ならちゃんと共産党の文章を読めと言いたい。まあ、赤旗「『いま、日本共産党』韓国語版序文」(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-05-18/2013051805_01_0.html)というのは誤読をまねくタイトルではあるが本文をきちんと読めば島田のような誤読は起こりえない。

*8:島田の引用した文章は赤旗「『いま、日本共産党』韓国語版序文」(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-05-18/2013051805_01_0.html)参照。

*9:蒸し返してるのは河野談話で片をつけたはずなのに「河野談話を撤回したい」とかほざく安倍の方だと思うが。話をあべこべに描く島田に絶句。

*10:島田が幸福実現党とか言わなくてよかった。まあ「慰安婦の違法性を否定する極右政党」幸福実現党が韓国に行ったら確実に批判対象だろうね

*11:菅内閣経産相

*12:猪木擁立はともかく八尾空港使用論は『関空でも伊丹でもなく、何故八尾なのか』『そんな相談は一言もなかった』と当然ながら地元の反発を買っているようでありごまかしになっているのか疑問だが

*13:台北市婦女救援福利事業基金会の略称

*14:もちろん慰安婦のこと

*15:広東省長、四川省長、副首相、首相などを経て党総書記

*16:年2回刊行の機関誌「日本国史学」のことか?

*17:http://kokushigaku.jp/index.htmlのこと

*18:コメ欄でのご指摘による皇學館大学講師でもある

*19:トンデモウヨが歴史家の名に値するかどうかはともかく

*20:著書『アメリカン・デモクラシーの逆説』(2010年、岩波新書)、『文化と外交〜パブリック・ディプロマシーの時代』(2011年、中公新書

*21:著書『憲法で読むアメリカ史(上・下)』(2004年、PHP新書

*22:コメ欄でのご指摘に従い訂正しました。ご指摘ありがとうございます。上で1980年生まれと書いてるのにぼけてるな、俺。

*23:日中戦争のこと。コメ欄でもご指摘があるが今時「当時の文章の引用」以外で支那事変と書く人は普通いない

*24:太平洋戦争(あるいはアジア太平洋戦争)のこと。これまた今時「当時の文章の引用」以外で大東亜戦争と書く人は普通いない

*25:パナソニック創業者

*26:中山製鋼所創業者

*27:本多勝一氏のこと

*28:現在、朝日文庫

*29:本多勝一氏のこと

*30:斎藤、岡田、近衛内閣で外相

*31:平沼内閣内務相、近衛内閣文相、厚生相を歴任

*32:大体平間説が正しいとしても中国共産党はあまり関係ないのに、なぜ『中国共産党 野望と謀略の90年』なんて雑誌に平間論文が掲載される?