【張成沢失脚その他】今日の北朝鮮・韓国最新ニュース(9/13分)(追記・訂正あり)

 9月の日付のエントリで、紹介記事は12月の記事と日付が大幅にずれてますが連続更新の形にしたいので。

朝日新聞北朝鮮「藤田さん失踪には無関係」 国連調査に回答』
http://www.asahi.com/articles/TKY201312140327.html
そりゃ特定失踪者なんて、「日本政府が拉致認定していない代物」にはそう答えるでしょう。当たり前の話です。で、国連も「一応聞いただけ」でしょう。まさか「藤田さんは拉致認定していいと思う」なんて馬鹿な事は国連もさすがに言わないでしょうね。

隆司さんは14日、取材に対し「ふざけた回答だ。北朝鮮は全く反省していないどころか、体制維持のために多くの日本人被害者の存在をもみ消そうとしているのかもしれない」と話した。

相変わらず藤田隆司はバカですね。ふざけてるのはお前だろ。
どうすればこういう狂った脳みそになれるのか。


朝日新聞『「北朝鮮はマフィア国家」古屋拉致問題相、張氏処刑受け』
http://www.asahi.com/articles/TKY201312150044.html
 こういう乱暴なことを言って対北朝鮮外交が成り立つのかと言う事ですね。批判する場合にもそれなりの言葉遣いというものがあるでしょうに。全く愚かな人間がいるもんです。
 それとあえて言わせてもらえば単に安倍の友人だからという理由で百田尚樹なんぞをNHK経営委員にする安倍のやり口も立派にマフィア的だと思いますね。


■スポーツ報知『猪木氏との交流は継続へ…北朝鮮側から電話』
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20131214-OHT1T00018.htm
 猪木氏側の発表とは言え、そういう電話は当然あったと思います。彼とのパイプを速攻で切ることにメリットがあるとは思えませんので。今後、猪木パイプをどれほど北朝鮮が活用するかはともかく、公然とパイプを切断することはないでしょうね。


産経新聞アントニオ猪木氏、1月通常国会前に訪朝へ』
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131215/stt13121521210002-n1.htm
 猪木氏もさすがに張氏粛清にショックを受け、今後早い時期に1度訪朝しておきたいという話でしょう。粛清がなければ「また参院や維新の会執行部ともめるのも厄介」なので、しばらくはこういう事は考えなかったでしょうけど。
 問題は許可が下りるかどうかと、許可が下りなかった場合に彼が訪朝を強行するかどうか、強行した場合の維新の会や参院の反応(前回は参院の処分は30日間の登院停止、これより重い処分となると国会議員を失職する除名しかない、許可が下りない場合、さすがに失職の危険を猪木氏は犯さないかと思うが)でしょう。
 許可を出せば問題は何一つないんですけど。


産経新聞北朝鮮・検閲委員長が死去 葬儀委員に金敬姫氏の名』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131215/kor13121501530000-n1.htm

 北朝鮮朝鮮労働党の金国泰*1(キム・グクテ)政治局員(中央委員会検閲委員長)が13日、急性心不全などのため死去した。89歳。朝鮮中央通信が14日、伝えた。
 16日に国葬が行われる。葬儀委員には、12日に処刑された張成沢元国防副委員長の妻で金正恩第1書記の叔母の金敬姫政治局員や、韓国メディアが中国に亡命したと報じていた盧斗哲副首相も名を連ねていることが同通信の報道で確認された。

この報道が事実ならば金敬姫政治局員や盧斗哲副首相は政治的に健在だと言う事でしょう。


NHK『どうなる北朝鮮 専門家の見方は』
 まあ一言で言えば「素人にはわからない」ということでしょう。玄人ですら情勢認識に意見の違いがあるわけです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131213/k10013819981000.html
 チャン・ソンテク氏の死刑執行を受けて、北朝鮮キム・ジョンウン体制が今後、安定に向かうのか、不安定さを増すのか、韓国の専門家の間では見方が分かれています。
「命日の式典が注目」
 関西学院大学の平岩俊司*2教授は、NHKのインタビューで、今後の北朝鮮指導部の性格を判断するには、今月17日のキム・ジョンイル総書記の命日の式典で誰がキム第1書記のそばにいるかを注目すべきだと指摘しました。
 この中で平岩教授は、「今回の一連の事態を誰が主導したかが最大の焦点だ。キム・ジョンウン第1書記が、チャン氏が自分より権力を持つ危険性を懸念したということは十分に考えられる。ただ、実際には、チャン氏が権力を持つことを受け入れない、キム第1書記以外の人たちが中心となって進めたと考えるべきだ」と分析しました。
 そのうえで、「今後、キム第1書記が誰との協力を深めるかが、今後の指導部の性格を決める。今月17日のキム・ジョンイル総書記の命日の式典で、キム第1書記のそばに誰がいて、どういうグループが周りを固めるかが、非常に注目される」と指摘しました。
 一方で、「チャン氏の影響力と、その側近たちのグループが非常に大きいため、一連の粛清は体制に何らかの影響があるだろう。ただ、それは純粋に権力闘争であり、路線闘争ということではないはずだ。北朝鮮が推進してきた政策、路線が、大きく変わるとは考えにくい」という考えも示しました。
「体制はより強固に」
 韓国のトングク大学のコ・ユファン教授は、今回の動きについて、チャン氏とその勢力が唯一、キム・ジョンウン体制を脅かす勢力になりかねないという危機感がキム第1書記にあり、早急に取り除こうとしたものだと分析しています。
 また、今後については、チャン氏に近い勢力が追及・粛清されるなかで、危険を感じて亡命する人物が出るといったことも排除できないものの、長期的にはキム・ジョンウン体制がより強固なものになっていくという見方を示しています。
「体制の不安定化につながる」
 韓国のコリョ大学のナム・ソンウク教授は、今回の粛清で幹部らがキム第1書記にさらなる忠誠を誓うようになり、短期的には権力基盤が強化されるものの、キム第1書記に意見することができなくなり、指示を待つだけという硬直した雰囲気が広まると予想しています。
 そして、こうした体制の下では経済の立て直しも困難で、国民は指導者への忠誠や期待を失い、結局、体制の不安定化につながるという分析を示しています。
 さらに、国民の動揺を防ぐために外部に敵を作る必要性に駆られ、韓国に対する挑発行動に踏み切ることも予想されると話しています。
「核実験、ミサイル発射のおそれも」
 韓国の情報機関、国家情報院は、「チャン氏に近い勢力の反発を抑え、恐怖感を与える目的があった」という見方を示しました。
 これは、韓国国会の情報委員会のソ・サンギ委員長が13日午前、国家情報院から受けた報告として明らかにしたものです。
 この中で国家情報院は、チャン・ソンテクの死刑が執行された理由について、キム・ジョンウン第1書記がチャン氏に近い勢力の反発を抑え、恐怖感を与えようとしたと分析しています。
 そして、今後については、仮にキム・ジョンウン第1書記が国内を統制できず、経済難などによって民心が離反した場合、体制の弱体化は避けられず、それを防ぐために韓国への挑発行動や、核実験、ミサイル発射などに踏み切るおそれもあるとしています。
「中国との関係に懸念」
 アメリカのジョージタウン大学のマクナマラ氏は「中国とのつながりが深く、習近平政権とも意思疎通ができるとされていたチャン氏がいなくなったことで、今後の中国と北朝鮮の関係が懸念される」と述べました。
 また、北朝鮮が今後、国内の動揺から国民の目をそらすために、韓国に対して挑発的な行動に出るおそれがあるとして、「6か国協議の参加国が集まって北朝鮮に対話を促すことで、挑発的な行動を起こさせないようにしなければならない」と述べ、アメリカ、日本、韓国、それに中国など6か国協議の参加国が結束して北朝鮮に対応する必要があるという考えを示しました。
「中国は直接対話で真意探る」
 アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のアレクサンドル・マンスロフ氏は、キム・ジョンウン第1書記とチャン氏による激しい権力争いの結果だという見方を示したうえで、「チャン氏に追随していた人たちの粛清は今も行われているし、今後も続くだろう」と述べました。
 また、中国は、キム第1書記が中国との関係が深かったチャン氏を死刑にしたことに強い懸念を抱いているはずだとしたうえで、「中国はこれまでキム第1書記との対話に前向きではなかったが、今は、一刻も早く中国を訪問してほしいと思っているはずだ」と述べ、今後、中国の指導部が、キム第1書記との直接対話を通じて今回の粛清の真意を探ろうとするという見方を示しました。

*1:金策元副首相の長男。朝鮮労働党宣伝扇動部長、中央委員会書記局書記(幹部養成担当)、党中央委員会政治局員などを歴任。

*2:著書『北朝鮮は何を考えているのか:金体制の論理を読み解く』(2013年、NHK出版)、『北朝鮮:変貌を続ける独裁国家』(2013年、中公新書