今日の産経ニュース(11/16分:その1「沖縄ダブル選挙自公敗北」)(追記あり)

■【沖縄県知事選】維新・松野氏*1「強引な政府への痛烈な批判」
http://www.sankei.com/politics/news/141116/plt1411160057-n1.html
 「都構想に堺市長は無条件で従え」という強引な態度のせいで「もともと維新所属だった堺市長に造反された」上、「刺客候補を立てても敗北した」、しかし「敗北を都構想への批判と認めず都構想をごり押しし続ける」維新の会がよくもふざけたことがいえたもんです。
 大体、翁長陣営を支持したわけでもない連中が何様か。


那覇市長選敗北に公明・斉藤氏「保守・中道*2路線届かず残念」
http://www.sankei.com/politics/news/141116/plt1411160041-n1.html

 公明党の斉藤鉄夫*3選対委員長は16日に投開票された那覇市長選で、推薦した元副知事の与世田兼稔氏が敗北したことを受け、「停滞の革新市政を打破し、活力ある市政に転換した保守・中道路線継続の訴えが今一歩届かなかったことは残念だ」とのコメントを発表した。

 まあ、とんちんかんなコメントです。「停滞の革新市政を打破し、活力ある市政に転換した保守・中道路線」てのは「社民、共産、沖縄社会大衆党の支持をうけた親泊康晴・市長(1984〜2000年)」から「自公の支持をうけて市政を奪還した翁長前市長(2000〜2014年)」のことを意味するわけですが
「今回、自公支援候補を破って当選した城間氏は翁長市政で副市長を務めた翁長後継で当然、翁長氏の支援も受けてる」のに何が「停滞の革新市政を打破し、活力ある市政に転換した保守・中道路線継続の訴えが今一歩届かなかった」なのか?。「翁長後継・城間氏」のどこが革新市政なのか?
 まあ、こうなるのも今回「翁長氏が社民、共産、沖縄社会大衆党などの支援をうけて県知事選に出たから」ですがはっきり言って今回の選挙結果「保守中道がどうとか」で説明できないでしょうよ。
 「自公の基地問題対応ノー」の一点で保守(翁長氏など)と革新(社民、共産、沖縄社会大衆党など)が共闘した話の訳ですから。だったら「基地問題での保守と革新の共闘に対し適切な手が打てず残念」とでも言えばいいのに何でこういう馬鹿な事言いますかね。


■【沖縄県知事選】革新共闘のツケ、中国の脅威…内憂外患はらむ「砂上の楼閣」 翁長・沖縄県政、多難な船出
http://www.sankei.com/politics/news/141116/plt1411160045-n1.html
 「翁長新知事は元自民党県議だ、翁長県政は共産、社民といつまでやってけるかわからない砂上の楼閣だ」と早速「県知事選自公敗北の衝撃をなるたけ薄める方向」で記事を書く「安倍応援団・産経」です。
 もちろん「翁長氏が古巣・自民党に絶対に寝返らない」「今後社民、共産と翁長氏が何らかの問題で対立しない」保障はないですが、産経の場合そういう話ではなく「露骨な安倍応援団」ですから「何を今さらの話ですが」ジャーナリズムの名に全く値しません。まともな記者なら「福島香織のように」産経を去るのも当然でしょう。経営が良くなくて希望退職を募る会社なんですから。


■【沖縄県知事選】翁長氏初当選 普天間飛行場移設に影響
http://www.sankei.com/politics/news/141116/plt1411160038-n1.html
那覇市長選で自公敗北 移設反対の城間氏*4初当選
http://www.sankei.com/politics/news/141116/plt1411160040-n1.html

 kojitakenの日記『沖縄県知事選は予想通り翁長雄志氏が当確』が

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20141116/1416137694
 予想通り20時ジャストの「ゼロ打ち」だった。

と書くように事前のマスコミ選挙予測報道で十分予想されていましたが「沖縄県知事選挙」「那覇市長選挙」の「沖縄ダブル選挙」で「自公が8時の開票とほぼ同時に敗北確定をマスコミに報じられる」という惨敗を喫しました。
 ひとまずは喜びたいと思います。そして「安倍が解散論をぶち上げた背景の一つ」は明らかにこれでしょう。
 「マスコミ予測や自民党の独自予測」でほとんど勝ち目がないことが判明したことが解散での「沖縄ダブル選挙敗北の衝撃を薄める」という安倍の考えを産んだと。「安倍おろし」を産む大惨敗をしない限り、衆院の自民議席が減ってもいいんだというのが安倍の考えでしょう。

【追記その1】
 知事選挙結果は「翁長氏36万票、仲井真氏26万票、下地氏*57万票、喜納氏7000票」ということで、今後、下地氏や喜納氏の政治生命がどうなるのか気になります。翁長氏どころか仲井真氏にこれほどの大差をつけられてはと言うところでしょう。


【追記その2】
 さて、うかつにも気付きませんでしたがコメ欄のご指摘に寄れば沖縄では他にも沖縄県補欠選挙那覇市補欠選挙があり,知事選、那覇市長選と併せて4つ選挙があったわけです。赤旗を調べてみましたが共産党も支援する「統一候補」としては
■『那覇で16日投票の4選挙』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-11-11/2014111102_03_1.html
■『オナガ知事候補支える議席必ず:沖縄県議補選 比嘉(那覇)、具志堅(名護)、しまぶく(沖縄)氏第一声』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-11-08/2014110801_02_1.html
によれば

県議補選
・比嘉みずき(40)那覇市
・具志堅トオル(75)名護市区
・しまぶく恵祐(28)沖縄市区(3区とも欠員1)
那覇市議補選
・ナガヤマ盛太郎(50)

ということのようです。
 で、コメ欄でもご指摘がありますが沖縄タイムス『新人3氏が当選 沖縄県議補選』(http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=90863)によれば県議選は沖縄市区では残念ながら自民候補が当選しましたが、那覇市区、名護市区では共産党が支援した比嘉、具志堅候補が当選したわけです。
 一方市議選(欠員2名)では残念ながらナガヤマ氏は落選。自民候補1人と無所属の宮城恵美子氏が当選しました。宮城氏はどういう人かググってもよく分かりませんが、城間候補支持を表明しているそうですから、まあ、それなりに評価していいのかも知れません。

*1:鳩山内閣官房副長官

*2:中道てのは公明のことです。安倍すら支持する公明のどこが中道やと思いますが。

*3:福田、麻生内閣環境相

*4:前市長の翁長氏が県知事選に出馬した事による選挙。城間氏は翁長市政で副市長を務め当然ながら翁長陣営(社民、共産、沖縄社会大衆党など)が支援

*5:野田内閣で防災等担当相