今日の産経ニュース(4/9分)(追記・訂正あり)

■【囲碁】「チームジャパン」創設、中韓優位に逆襲 井山、世界の舞台でも日本牽引
http://www.sankei.com/life/news/160409/lif1604090033-n1.html
 アルファ碁の対局相手が「何で日本人じゃないのか」と思ってた愛国人士の小生ですがなるほど「韓国>日本」だったわけです。


■中国、狙いは欧州経済だけじゃない…ギリシャピレウス港「獲得」、ちらつく海軍拠点化の野望
http://www.sankei.com/world/news/160409/wor1604090054-n1.html

 ギリシャは8日、同国最大の港であるピレウス港の売却契約について、中国海運最大手の中国遠洋運輸集団(コスコ・グループ)と正式に調印した。

が産経に係ると「中国海軍拠点化の野望」なんてとんでもない話になるから恐れ入ります。
 産経の記事曰く

ギリシャ欧州連合EU)と国際通貨基金IMF)の支援を受けて財政再建中で、同港などの国有資産の民営化は支援実行の条件。

だそうですからまず「港の売却それ自体」は規定方針だと言う事です。中国企業が買わなくてもどこかが買った。そうなると結局「債務返済のため、どこに高く売るか」ということで「中国企業が一番高く買ってくれた」つう話でしかないと思うのですが。


■「言葉のいじめを暴力と受け取らない裁判所に期待できない」 高2いじめ自殺訴訟で両親控訴せず
http://www.sankei.com/west/news/160409/wst1604090075-n1.html
 「地裁の判決に失望したからひとまず高裁に控訴して裁判を続ける」というのならわかりますが「控訴しない」つうのは良く意味がわかりません。


■安保法や日中韓改善を評価か…外交と防衛「良い方向」過去最高に 内閣府調査
http://www.sankei.com/politics/news/160409/plt1604090020-n1.html
 もちろん世論調査というのは調査方法で左右されるでしょうし、「自分たちは正しい」と宣伝したいであろう政府の調査なので簡単に鵜呑みにはできないでしょうが、調査結果が仮に事実なら「あまりにも俺の認識と違う」ので一寸絶句しますね。


ジブチ大統領選、ゲレ氏が圧勝で4選 海上自衛隊や米中が拠点に
http://www.sankei.com/world/news/160409/wor1604090070-n1.html
 4選とは何とも不健全な話です。ジブチ素人の小生には「不正選挙」「権力私物化」などがあるかわかりませんが、まあ、そういう疑いは普通に考えて充分ありうるでしょう。「87%の得票」なんてあまりにも不自然すぎます。
 例えば、いわゆる「アラブの春」で失脚したチュニジアのベン・アリ*1大統領(当時)だって一応選挙で当選していたわけです(恐らく不正選挙だったのでしょうが)。


■【岡田浩明の野党ウオッチ】すりよるシロアリ・共産党&いやがる二枚舌・民進党…ガラス細工の野党共闘はどこまで持つのか
http://www.sankei.com/premium/news/160409/prm1604090004-n1.html
 シロアリだの二枚舌だの全く無礼な産経です。さすが自民党機関誌でもないのに「下野ナウ」とツイートしただけのことはありますが自民党からそれほど重要視されてるようには見えないのが哀れです。


■【ビジネス解読】またもや中国が恩知らず…日中友好の緑化基金への出資を拒否? 「大中国は日本の助けなど必要としない」との声も
http://www.sankei.com/premium/news/160409/prm1604090019-n1.html
 これについては■誰かの妄想・はてな版『これ、中国政府が資金拠出を拒否するのは当たり前だと思うんだけど』
http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20160327/1459086077
を紹介しておきます。
 要するに「口を出せない(基金が何をするかに現状のシステムでは中国は介入できない)のに何でカネだけ出さなあかんねん」「だったら中国政府の予算から直接緑化事業にカネを出すわ、基金でワンクッションおく必要ないやろ」つう話です。つうか日韓合意について「慰安婦銅像を撤去*2しない限り新基金(予定)に日本政府は10億の金出すな」と言ってた産経が何抜かしてるんですかね。


■【主張】女児殺害に無期 裁判員の判断尊重したい
http://www.sankei.com/column/news/160409/clm1604090003-n1.html
 もちろん裁判員裁判だから「裁判官裁判より素晴らしい」わけでもなければ、「裁判官裁判より劣る」わけでもない。
 当然、弁護側が控訴し、二審で無罪にひっくり返る可能性もあるしそれは「無罪判決が正しいならば」何の問題もないわけですが「検察万歳」の産経は「裁判員裁判を尊重し、二審でひっくり返すな」と無茶苦茶な事を言うわけです。
 もちろん産経は「単に検察万歳」なだけですから「裁判員裁判で無罪判決が出た場合」には「検察は裁判員裁判を尊重し控訴するな」なんて言いません。
 いやもちろん一般論で言えば「検察が控訴していい*3」んですが産経の理屈なら「検察は控訴するな」と言わないと筋が通らない。
 「裁判員裁判の無罪判決は有罪判決を求めて検察が控訴していい。そして二審で無罪から有罪にひっくり返してもいいが、有罪判決は弁護側が控訴しても二審でひっくり返して無罪にするな」なんてそんな馬鹿な話はない。


■【主張】G7外相会合 中国抑止の議論主導せよ
http://www.sankei.com/column/news/160409/clm1604090004-n1.html
 G7外相会合において産経にとって一番大事なのは「中国抑止」だそうです。まあ、どんな議論がされるか分かりませんが「G7のウチ、ヨーロッパ各国はAIIBに参加してる」し産経が期待するような話にはならないでしょう。


■【メディア裏通信簿】トイレの後は朝日新聞でお尻を拭けば? 電波を私物化し、高市バッシングに血眼になる連中って
http://www.sankei.com/entertainments/news/160409/ent1604090001-n1.html
 タイトルからして「頭が狂ってるのか?」と聞きたくなる酷さです。いかに産経嫌いの人でも「産経新聞で尻を拭けば?」なんて言わないでしょう(まあ新聞で尻を拭いても『トイレットペーパーの方がマシだ』と思うだけでしょうが)。そもそもそんな非常識な事を思いつくことすら難しい。仮に思いついたって「酒席の冗談」ならまだしも「公的な場で発言」なんか普通しない。産経が「下品だ」と非難する「保育園落ちた、日本死ね」の方がずっとマシです。
 「電波を私物化」というのも「どこがだよ?」「フジテレビや産経の安倍万歳の方が電波や紙面の私物化だろ」て話です。
 大体「高市発言の何が悪い」というなら「フジテレビが停波されても文句は言えない」わけですが「自民党政権が未来永劫続き、かつ自民党はフジを支持しつづける」「フジさえ安泰なら他のテレビ局が停波されても構わない」とでも思ってるんでしょうか。産経の「自分に都合のいい考え」には頭痛がしてきます。

新聞は自由に書いていいのですが、テレビは公共の電波を免許を得て使っているのですから、完全に自由ではないのです。

 もちろんそんな無茶苦茶な話はありませんが産経が「放送法違反だ、公平性に欠けるというなら産経の方がよほど公平性に欠けるだろ。新聞法なんてもんはないけどな」という批判をよほど気にしてることが分かります。
 それにしても「新聞は自由に書いていい、だから俺達産経も自由に書いていい。政府の御用新聞で何が悪い」というのなら百田尚樹の例の暴言「沖縄の新聞は偏ってるから潰れて欲しい」は「新聞は自由に書いていいんですよ、百田さん!」と批判すべき話ですが、勿論産経はそんなこと言いません。むしろ百田同様、「沖縄の新聞は偏ってる」と悪口するのが産経です。いつものことですが、産経には論理性のかけらもないわけです。

 (ボーガス注:国谷さんは)民主党びいきじゃないか。例えば、東京地検特捜部が摘発した就学支援金詐取事件を特集した時も、この制度が民主党議員によって、自民党の反対を押し切って導入された穴だらけの制度だということにはクローズアップしなかった。八幡和郎がフェイスブックで批判していたよ。

 ばかばかしい。問題があるなら自民党が政権奪取したときに変更すればいいだけの話でしょう。つうか「ホニャララ政権の制定した法律として特に有名(例:中曽根政権での国鉄・電電民営化、竹下政権での消費税、小泉政権での道路公団郵政民営化、第一次安倍政権での教員免許制度や教基法改正など)」ならともかく、いちいち「制度面で問題が起こったから」といって「この制度はホニャララ政権時代にできた制度だが」なんて「この件に限らず」普通言わないでしょう。ましてや「自民党政権下で問題が表面化した」のに「民主党政権時代に作った制度だ」なんて言ったら「こいつそこまでして自民党を擁護したいのか」「自民党政権時に変えればいいだろ。変えることはできたはずだ」と呆れられるだけです。こんなことでよくもまあ「国谷は民主党びいきだ」なんて馬鹿な事が言えるもんです。
 なおこの「産経文化人」八幡氏、徳島文理大教授だそうですがウィキペ「八幡和郎」を読んでも専門が何だかさっぱり分かりません。変な学者もいたもんです。「東大法学部出身の元通産官僚」という経歴からは「法律学政治学?」と思えますが著書が

『江戸300藩県別うんちく話』(2003年、講談社プラスアルファ文庫)
『江戸三〇〇藩・バカ殿と名君』(2004年、光文社新書
『小説伝記・上杉鷹山』(2008年、PHP研究所
坂本竜馬の「私の履歴書」』(2010年、ソフトバンク新書)
『本当は間違いばかりの「戦国史の常識」』(2012年、ソフトバンク新書)
『本当は面白い「日本中世史」:愛と欲望で動いた平安・鎌倉・室町時代』(2013年、ソフトバンク新書)
吉田松陰名言集』(2014年、宝島SUGOI文庫)
戦国大名・県別国盗り物語』(2015年、PHP文庫) 
『誤解だらけの韓国史の真実』(2015年、イースト新書)

ということは「日本史が専門」なのか?。しかし経歴から考えて「日本史研究のトレーニングを受けた」とも思えないし、著書に「大学出版会などからの専門書が一つもない」のをみるに「産経文化人であること以前に、この人そもそもまともな業績のあるまともな学者なのかな?。徳島文理大てまともな大学なのかな?」と疑問を感じざるを得ません。当然ながら「日本史研究の専門業績もない人」が「日本史専攻の教授」となるなど非常識です。
 それとも「著書がほとんど日本史関係」なのに「講義は法律や政治関係」なのか。しかしそれもこれまたおかしい話です。

新聞はそれでも発行したものが形として残るから検証できるけど、テレビは流したら、ビデオでも撮らないと証拠が残らない。

 やれやれですね。今時生放送なんてあまりないし、また「録画装置も一般家庭に普及してる」わけです。
 一方、「記録が残る」のに、そしてその記録についてたびたび批判されてるのに、批判後もデマ記事を書いて恥じない「産経新聞」があるわけです。

教授
 最近、右派系論客として人気のケント・ギルバート氏の著書『やっと自虐史観のアホらしさに気づいた日本人』が、動画サイト「ユーチューブ」からの引用情報を、間違って、別人の神戸大学教授の見解として書いていたんだそうですね。
先生
 自著を本人が書かずに、本人から話を聞いた出版社の編集者やライターに書かせてるから、書く人が思い違いしたんだよ。

 ケントをかばってるつもりのようですが「ケント名義で出してる」以上「聞き書きだからライターのせい」なんて言い訳はできません(おそらく「聞き書き」なんてことはどこにも断り書きはないでしょうし)
 ちなみにググったところ、この神戸大学教授とは梶谷懐氏*4です。
■リテラ『ネトウヨ化したケント・ギルバートの文章に“捏造”が発覚、回収へ! ゴーストライター任せの粗製濫造も明らかに』
によれば

http://lite-ra.com/2016/02/post-1992.html
 ネトウヨ文化人として復活したタレントのケント・ギルバート氏の文章に“コメントの捏造”が発覚し、書籍が回収される事態が起きた。
 問題になったのは、ギルバート氏が保守系雑誌「Voice」(PHP研究所)15年12月号に寄稿した「チベット人虐殺こそ世界記憶遺産に」。南京大虐殺の世界記憶遺産登録をめぐって中国とユネスコを批判する文章だが、その中でこう書いていた。
神戸大学の梶谷懐先生によると、PRC(引用者註:中華人民共和国)はヨーロッパにおいても反日工作をかなり強めているそうですが、欧米諸国は、「PRCはなぜそこまで日本に絡む必要があるのか?」という疑問しかもっていません〉
 ギルバート氏のいう「梶谷懐先生」というのは、中国経済を専門とする経済学者、梶谷懐・神戸大学大学院経済学研究科教授だと思われる。ところが、当の梶谷教授が自身のブログ*5で、〈私が全く言ったり書いたりしていない内容のことをあたかも私の主張であるかのように記述した〉〈こういった発言の捏造は明らかに物書きとしてのルール違反ですし、私としても大変迷惑しています〉と表明、「Voice」編集部へ抗議したのだ。
 2月12日、梶谷教授はブログで「Voice」宛ての抗議メールを公開。そこにはこう書かれていた。
〈私はこれまでに「PRC(中華人民共和国)はヨーロッパにおいても反日工作をかなり強めている」というような発言を行ったことは一切ありませんし、そのような文章も書いたこともありません。それどころか、「中国のヨーロッパにおける反日工作」なるものについていかなる発言を行ったこともありません。〉(梶谷氏のブログより)
 実際、ギルバート氏が書いていた梶谷教授のコメントは、完全な虚偽だった。この3日後の15日、発行元のPHP側はネット版「web Voice」で誤りを認め、記事を訂正。また、この文章は年明け1月28日に同社から出版されたギルバート氏の著書『やっと自虐史観のアホらしさに気づいた日本人』に収録されていたため、同書も回収・刷り直しされることになったという。
 それにしても、なぜギルバート氏は梶谷教授がしゃべってもいないコメントを載せてしまったのか? 実は、これには唖然とするような内幕があった。
 梶谷教授が17日に自身のFacebookで明かしたところによると、16日午後、梶谷教授の研究室に「Voice」編集長とPHP研究所出版部の人間が来て“捏造事件”の経緯についてこう説明したという。
〈端的に言うと、問題の記事はケント氏結局本人が書いたのではなく、担当の編集者がインタヴューしたものをライターが文字起こしして構成したものであり、その過程でミスが生じた、ということのようです。すでに土曜日に受け取ったメールの中で担当の編集者より、口述取材の際に、“KAZUYA”という人物の発言を“梶谷(KAJIYA)”のものと取り違えた、という説明がありました(ちなみに私の姓の読み方は“KAJITANI”です)。〉
〈要は、もともとケント氏は彼*6Youtubeで流していたネットニュースの内容を根拠にして「PRCはヨーロッパにおいても反日工作をかなり強めている」という発言を行ったのですが、それが聞き取り・文字起こしの際にKAZUYA→KAJIYA→梶谷と誤変換されて、最終的に私が言ったことにされた、というのが真相のようです。〉(梶谷氏のFacebookより)
 ようするに、ギルバート氏は原稿を書いているわけではなくただしゃべっただけ。それを編集とゴーストライターが文章にする過程で、別人の発言だと勘違いしてしまったということらしい。
 なんとも間抜けな話だが、しかし、問題はギルバート氏の姿勢だ。日本の政治や安全保障、歴史問題をエラソーに語っている御仁が、こんないい加減なやり方で本を作っていいのか。
 たしかに、出版業界では、芸能人のエッセイ、財界人の自伝はもちろん、評論家の時評や新書などでもゴーストライターが原稿化する、というケースが少なくない。
 だが、その場合でも、上がってきた原稿については著者本人が一度はチェックするのが普通だ。そうすれば、ケアレスミスはともかく、今回のように、重要コメントを間違ったままスルーするというのはありえない。
 ようするに、この間違い方を見ると、ギルバート氏は原稿をゴーストライター任せにしただけでなく、内容のチェックも編集部に丸投げしていたとしか思えないのだ。
 さらに驚かされるのは事後の対応だ。前述のように、梶谷教授の抗議を受けて、「Voice」編集部と発行元のPHPは謝罪と訂正を行った。が、当のギルバート氏は(ボーガス注:ゴーストライターが悪い、俺は悪くないとでも思っているのか梶谷氏に対し)一切謝罪していないのだ。
(中略)
 いっておくが、ゴーストライターが書き、チェックも編集部に丸投げしていたとしても、本に著者として自分の名前を載せ印税をもらっている以上、責任はギルバート氏にある。この態度は、いくらなんでも無責任すぎるだろう。

というのだから、とんでもない話です。「お仲間」ケントだからかばってるだけで、政敵がこんなデタラメな本作りで他人に迷惑をかけたら産経は悪口雑言してるでしょう。特にその他人が「産経のお仲間」なら。
 おそらく梶谷氏が「曾野綾子石原慎太郎」のような「産経にとってケントより大事な人間」ならケントをボコボコに批判してるでしょう。

首都圏で書店チェーンを持つ芳林堂書店が倒産しましたね。

 以前「池袋にあった芳林堂がなくなってビッグカメラになった時(まあ池袋には他にもジュンク堂とかありますけど)」は「本屋って経営厳しいのかしら?」「池袋三越ヤマダ電機になったし、今、家電量販て景気いいのかな?」などと思いましたがまさか倒産するとはねえ。

先月号でも議論したが、どちらかというと右派系人脈の元防衛研究所武貞秀士親北朝鮮ぶりが止まらないよ。2月14日のフジテレビ系の新報道2001で「制裁以外に道はあります」「ズバリ、平壌に連絡事務所をつくって」「調整代表部でもいいです」、NHK日曜討論でも、拉致問題解決の最優先を訴える遠藤誉*7を「急がば、まわれ」と批判していた。

 武貞氏の主張には小生は全く同感です。そもそも「交渉しか拉致は解決しない」なんて小生の価値観では親北朝鮮でも何でもない。
 それはともかく「防衛研修所出身、拓殖大教員」で産経も「右派」と認める武貞氏のこうした態度は実に興味深いと思います。これが左派なら糞味噌でしょうが「右派」で「フジ・新報道2001出演者」であるがゆえに糞味噌に言えない産経も哀れです。

ちなみに、新報道2001には(ボーガス注:駿台)予備校講師の茂木誠という、よく知らない人が出ていたんだけど、北方領土返還交渉について「北方領土のロシア軍基地を残して」と妥協案を提示していた。

まあ「在日米軍基地があるんだから北方領土に外国軍(ロシア軍)基地があっても問題ないんじゃないか」つう価値観なんでしょうね。「ロシアが飲むか」「自民党タカ派やその支持者が飲むか」と言う意味で現実的かどうかは疑問ですが。いずれにせよ領土交渉を進展させたければ「ロシア相手に何らかの妥協が必要」なのは確かでしょう。
 なお、この茂木氏はウィキペ「茂木誠」によれば

・世界史において日本が他国から批判される場面(満洲国建設など)の(ボーガス注:テレビ出演での)解説時では日本の行為の正当性を認めはしないものの他国も日本と同じことをしていたとして日本を擁護したり、現代の紛争などの問題に絡めてアメリカやイギリスなどを批判することが多い。

というのだからまあ、そう言う人なんでしょう。新報道2001が好きそうな御仁です。

女史
 右派マスコミは、「事件」続きじゃん。月刊WiLLの花田紀凱*8編集長が編集部員ごとWAC社を辞めて、飛鳥新社に移る騒動になったし、田母神俊雄さんは東京地検特捜部の家宅捜索を受けちゃった。これは本当の刑事事件だし…。
教授
 まあ、保守言論の本流の話ではないから大勢に影響はないですよ。

 自分に都合が悪いと「落ち目になったお仲間」を「あんなん傍流だから影響ない」で片付けるんだからいい度胸です。
 産経は「政界では安倍さんが、メディアでは俺が保守の本流だ」とでも思ってるんでしょう。

 朝日新聞は、慰安婦問題でも相変わらずの無反省ぶりですね。日韓合意を批判する国連女子差別撤廃委員会に対して日本側が反論していることが、気にくわないようで、3月8日付の朝刊でも、美根慶樹平和外交研究所代表の「ことさら強制性の有無に焦点を当て、否定する…説明は『日本は責任逃れをする意図があるのでは』という疑念*9を生じさせかねない危ういものだ」というコメントを掲載していました。

 国連の委員会はもちろん左派ではない。美根氏は元外務官僚であり、別に左派ではありません。そもそも河野談話河野洋平*10自体「元自民党総裁自民党政権閣僚経験者」だから左派ではない。慰安婦問題を「左右の対立」のようにいうのはデマです。歴史捏造主義者と「それ以外」の対立に過ぎない。

岩波文庫のKindle版『論語』に誤植があったんだけど

 産経の常軌を逸した誤植(例:新千歳空港が新1000歳空港)やデマ記事(例:江沢民死去、ミンダナオ島に生存日本兵発見)の数々を考えれば「何様だよ、手前」と笑わざるを得ません。

 会見では鳥越俊太郎氏が「日本会議という右翼的な団体があって、そこからお金が出て、産経と読売に意見広告が出ている、ということがある程度分かってきている」と訴えていました。また、見当外れの「日本会議陰謀論」ですね。日本会議保守系の論客がたくさん関わっているのは事実ですが、政権を牛耳るような政治的な力は持ってません。

 「日本最大の右翼団体日本会議は「政治的な力」は充分持ってると思いますが「日本会議が安倍のバックだ」と言われることを産経は嫌ってるようです。産経も日本会議も大して言ってること変わらないと思うんですが。
 しかし「日本会議の何が悪い」ならともかく「日本会議なんてろくに政治力ありません」なんて言われて日本会議も腹が立たないんですかね(苦笑)。

*1:内務相、首相などを経て大統領

*2:そんな条件はどこにもありません

*3:もちろん誰がみても無罪判決が当然の場合に控訴するのは馬鹿げていますがそれは「裁判員裁判かどうか」とは関係ありません

*4:著書『「壁と卵」の現代中国論』(2011年、人文書院)、『現代中国の財政金融システム』(2011年、名古屋大学出版会)、『日本と中国、「脱近代」の誘惑』(2015年、太田出版)、『二重の罠を超えて進む中国型資本主義』(編著、2016年、ミネルヴァ書房

*5:梶ピエールの備忘録『Voice12月号のケント・ギルバート氏の論説について』(http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20160212/p1)のこと。

*6:カズヤのこと

*7:近年、毛沢東についてのデマ本を出版した歴史修正主義者(これについては例えば誰かの妄想・はてな版『新潮と池田信夫が絶賛ステマ中の遠藤誉『毛沢東 日本軍と共謀した男』に関する件』(http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20151120/1447952850)参照)。また山崎豊子大地の子」を「自著のパクリだ」として著作権侵害で訴えて敗訴した愉快な御仁。この人は北朝鮮問題の専門家ではないはずなんですがね。NHKも何を考えてるんでしょうか。

*8:そもそもマルコポーロ廃刊事件のときに業界から追放されるべき男でしょう。まあその後拾ってくれる所なんて最終的には結局「ウィルや飛鳥新社みたいなろくでもないところ」しか残ってなかったわけですが。

*9:疑念も何も「それが正解」でしょう。

*10:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任