■福井新聞『拉致「救う会福井」新会長が決意 森本信二氏「風化させない」』
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/abduction_problem/92730.html
記者
「市民、県民の関心が薄れつつある現状をどう乗り越えていくか。」
新会長
「最近、集会の参加者が少なくなり、被害者家族の高齢化も深刻。まず市民の私たちが地道に活動を続けて心を一つにし、国に行動してもらうことが大切」
はっきりと福井新聞も救う会福井も「県民の関心が薄れてる」と認めてるところが興味深いですね。
■読売新聞『救う会福井 池田会長退任』
http://www.yomiuri.co.jp/local/fukui/news/20160420-OYTNT50084.html
保志さんも、夫妻の社会復帰や子どもの帰国*1や就学、就職にも尽力した池田さんに「長い間、本当にありがとうございました」と改めて感謝を述べた。
まあそう言う感謝は人として当然でしょう。ただし地村さんの感謝とは「夫妻の社会復帰や子どもの就学、就職」にとどまるわけです。曽我さんほど救う会に深入りする気はないと。
■福井新聞『お疲れ様、救う会福井池田欣一さん 会長退任の会、地村さん決意新た』
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/93785.html
保志さんはあいさつで(中略)「日韓関係で従軍慰安婦問題がいまだに協議されているように、拉致は今後の日朝関係でも重要な課題として残っていくと思う。これは一代*2では終わらない問題」と述べ、拉致問題解決に向けて自身も取り組んでいく考えを示した。
まあ「取り組む」つうのはリップサービスでしょうね。それはともかく「これだけでは何とも評価できませんが」まさか、地村さんが「河野談話否定論の立場」とも思えないので「慰安婦問題かて河野談話が1993年に出たのに、20年たってもなかなか最終決着できん*3のやから気長にやろうやないですか、慰安婦問題もそうですけど自国の恥なんてどこの国もそう簡単に認めませんから*4」つうこと*5でしょう。それで横田夫妻などの慰めになるか知りません*6が、まあ地村さんの慰めの言葉でしょう。
まあ、「河野談話から20年に比べたら」小泉訪朝(2002年)から「たったの14年しか」たってませんからね。「元慰安婦や支援団体のことを考えたら」救う会や家族会は最低でもあと6年ぐらいは我慢して当然です(もちろん『河野談話否定論ウヨが巣くう』救う会と『巣くう会とつるむ』家族会への皮肉のつもり)。
【以下、産経】
■【浜松4人殺傷事件】逮捕の長男、将来の自分は「大金持ち」卒業文集に
http://www.sankei.com/affairs/news/160422/afr1604220055-n1.html
小学生時代の卒業文集なんて事件と何の関係があるのか。悪質なプライバシー暴きでありメディアとしての常識を疑います。
つうか「家族トラブルによる殺人」なんて歴史的に見て、別に珍しいことではないと思いますけどね(4人殺傷というのは相当凶悪ですが)。幸いにして小生も含めて多くの家族は「少なくとも殺人まではしない」程度の良好な関係ですけど。長期間一緒に過ごせばお互いあらも目につくし、それが時には「殺意に発展すること」もあるでしょう。
■【慰安婦をめぐる損賠訴訟】櫻井よしこ氏ら請求棄却求める 植村隆氏は「私を標的に憎悪を煽った」
http://www.sankei.com/politics/news/160422/plt1604220059-n1.html
是非とも勝訴して欲しいと思います。普通なら勝訴以外ないでしょうが「吉見義明氏が維新のチンピラ議員を名誉毀損で訴えた訴訟の一審」で「政治的不当判決としか思えない敗訴判決(もちろん吉見氏は控訴していますが)」が出てるので「絶対に勝てる」と言えない辺り本当に日本も嫌な国になってきました。いやそもそも、植村氏が訴訟をおこすまでもなく「言論によってよしこが滅多切りにされる」のがまともな国ですからねえ。何ともため息が出ます。
なお産経記事のよしこの肩書きに「国家基本問題研究所理事長」がないのが興味深い。
しかし以前拙エントリでも書いたように中教審委員名簿(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/meibo/1369212.htm)でのよしこの肩書きには逆に「国家基本問題研究所理事長」しかないのは実に奇妙です。
篠原文也委員の肩書きは「政治解説者,ジャーナリスト」ですからよしこも「ジャーナリスト」という肩書きは使えるはずですが。
■中国、ウイグル族受刑者との交換要求 インドネシア手配犯引き渡しで
http://www.sankei.com/world/news/160422/wor1604220033-n1.html
識者からは「中国の圧力に屈して、(犯罪者は罪を犯した国で原則裁かれるとする)法制度を曲げれば、世論の反発は必至」との声が出ている。
中国の要求の是非はともかくこの問題は
(犯罪者は罪を犯した国で原則裁かれるとする)法制度を曲げれば、世論の反発は必至
なんて話じゃないでしょう。問題は「中国に引き渡した場合に政治的理由で不当に重刑を科されないか」という話のわけです。そもそもこの受刑囚に「中国国内での犯罪行為」があれば「不当な重刑の恐れがない限り」引き渡し要求には何の問題もない。
いつもながらとんちんかんな産経です。
■【日韓「慰安婦」合意】韓国「支援財団と像撤去は別」 慰安婦問題は本当に最終解決するのか
http://www.sankei.com/world/news/160422/wor1604220024-n1.html
像の撤去なんて事は合意内容のどこにもありません。したがって「密約」か「日本の言いがかり」かどちらかでしかありませんがそんなふざけた話が世間に通用するわけもないでしょう。
■【主張】三菱自の燃費偽装 嘘つき企業に未来あるか
http://www.sankei.com/column/news/160422/clm1604220001-n1.html
「嘘つき阿比留」を出世させる企業が良くもこんな事が言えるもんだと感心します。三菱自動車も「産経にだけは言われる筋合いねえよ」と思ってることでしょう。
*1:帰国は外務省の手柄であり救う会は何一つ関係ないと思いますが。
*2:一代というのがどういう意味かよく分かりません。「安倍政権一代では」つうことでしょうか?
*3:それはもっぱら無反省な日本右翼のせいですが。なお「高齢化が進む慰安婦の救済」と言う意味であまり気長にできないのは「家族の高齢化が進む」拉致問題に似ています。
*4:まあ産経らウヨにとっては「韓国の言いがかり」のわけですが。
*5:まあ俺の勝手な憶測ですがこの読みが正しければ「慰安婦は韓国の言いがかり」と放言する連中とは地村さんはつきあいたくはないでしょう(もちろん彼がつきあいたがらない最大の理由は「拉致の政治利用」でしょうが)。地村さんは「吉見義明氏のような慰安婦問題に対する強い思い入れ」などないでしょうが、「暴言をはくウヨ集団・救う会と野合しない程度の良識」はあるのでしょう。
*6:むしろ横田ママなんか「もう気長にできない、地村は何を言ってるんだ」と怒り出すかも知れません。