「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(10/26分:荒木和博の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり)

 荒木への批判以外にも色々書いています。
■国基研『会員の集い・シンポジウム「トランプ政権と日本の決断」』
http://jinf.jp/meeting/form?id=126

講演者
萩生田光一内閣官房副長官 
櫻井よしこ:理事長
田久保忠衛:副理事長 他

極右団体の集会に官房副長官が講演者となって疑問感じないと言うんだから萩生田や安倍政権には呆れます。
 

■鹿児島の目撃証言等の地図
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/11/post-be33.html

 25日の特別検証、薩摩半島西岸はとりあえず集めただけでもこれだけ目撃証言があります。何でこんなに出入りしてきたのだろうというのが今回最も注目している点です。

 ばかばかしいですね。何がバカバカしいか。先ず第一にこれらの目撃証言は「怪しい人間を見た」レベルの話がほとんどです。北朝鮮工作員に間違いない」なんて話では全くない。
 第二に、百歩譲って「これらの目撃証言」のかなりの部分が北朝鮮工作員だとしましょう。
 荒木は「何故こんなに目撃されたのか知りたい」と言いますが、
1)そもそもどうやって知るのか
2)知ることに「拉致被害者救出などの意味で」意味があるのか
て話です。
 たとえば「おそらく、もはや知りたくても知りようがない話」なんてのは世の中にいくらでもあるわけです。
 「何故、浅野内匠頭は、吉良上野介に斬りつけたのか(吉良のいじめに逆上したという忠臣蔵での描き方は根拠のある話ではありません)」
 「坂本龍馬を暗殺したのは誰か。やはり新撰組など幕府側か、それとも討幕派(薩長など)の内ゲバ的事件か、あるいは政治性のない暗殺か」
「オズワルドは何故ケネディ大統領を暗殺したのか。それとも一部の人間が主張するようにオズワルドは無実で、ジャック・ルビーのオズワルド殺害は陰謀か。オズワルドが無実の場合、誰が何のためにケネディを暗殺したのか」
帝銀事件で使われた謎の毒物は731部隊開発のモノではないかという説は事実か」
松川事件三鷹事件はやはり共産党弾圧を狙った反共側の謀略なのか。仮にそうだとした場合、実行犯は誰なのか」
とか。
 この件だってもはや知りようがないでしょう。


薩摩半島西岸での新情報
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/11/news2336281119-.html
 地方局・鹿児島テレビで報じられた新情報とは「時期は市川さん、増元さん拉致の前年、昭和52年(1977)の秋」に「北朝鮮工作員かも知れない怪しい男を見た」と言う程度のあやふやな話です。
 本来テレビが放送する話じゃない。視聴者も「要するに工作員の確証がないんじゃない?」「つうか工作員だとして拉致被害者救出とか拉致犯人逮捕とか言う意味で意味あるの、その情報?」ですよね。
 映画「砂の器」の冒頭に登場する「秋田県の亀田(カメダ)町(市町村合併で現在は由利本荘市)」に現れた「謎の男」の情報並みに意味がない。
 映画では亀田町に捜査にいっても収穫がなくて「このままじゃ帰れません、ただの秋田旅行じゃないですか。捜査本部に申し訳が立たない」つう若手刑事(森田健作)にベテラン刑事(丹波哲郎)が「捜査にはこういう無駄がつきものだよ。大体、男が宿帳に書いた住所も名前も嘘だし、男について身元が分かる情報が何もないから調べようがない。怪しい男だけど事件に関係してる確証はない。秋田県亀田町とは別の方面から捜査するしかない。とりあえず地元警察に新情報がでたらまた教えて下さいと言うしかない(たぶん新情報でないと思うけど)」という面白いシーンがありますけど。
 しかしあの映画の冒頭は、見てる方は「これは何かの伏線かな」と絶対に思いますよね。ミステリ小説・映画で「本当に無駄な情報」なんてまず出てきませんから。
 「謎の男の正体が意外なところから分かりやはり事件に関係していた」とか「謎の男の正体も事件に関係してるかも最後まで分からないが、被害者ないし犯人は秋田県亀田町に関係があった」とか。
 ところが「事件に関係してるのは島根県亀嵩(カメダケ)でした」がオチですからね。最後まで亀田町の男の正体は分からないし、そもそも事件に関係ない。単に「捜査の難しさをアピールするネタ」「亀田町の風景紹介」でしかなかったわけです。


加藤大臣記者会見を見る

http://www.cao.go.jp/minister/1608_k_kato/kaiken/2016/1018kaiken.html
平成28年10月18日(火)
(問)
 朝日新聞の郄橋です。
 拉致問題についてお尋ねいたします。
 松本京子さんについては、一部報道で平壌の病院に入院していると、体調を崩しているという報道もありましたが、これについて大臣の御認識をまずお聞かせください。
(答)
 そうした報道があることは承知をしておりますし、また、国民の皆さんが松本京子さんのそうした状況に大変深い関心を持っていただいているというふうには認識をしておりますが、ただ、これ一つ一つのことに関してコメントするということは、これから被害者の方々の帰国に向けての交渉ということも含めてプラスにならないということもあると思いますので、具体的な状況についてのお答えは、従前から差し控えさせていただいているということであります。

http://www.cao.go.jp/minister/1608_k_kato/kaiken/2016/1028kaiken.html
平成28年10月28日(金)
(問)
 朝日新聞の郄橋です。
 拉致問題について伺います。一部報道で、北朝鮮と取引のある第三国、すなわち中国を想定した制裁も検討しているというような報道も流れています。現在の制裁の検討状況と中国を刺激することは国連制裁を考える上でどのようなメリット・デメリットがあるというふうにお考えか、もし、お考えがあればお聞かせください。
(答)
 今、国連の安全保障理事会で新たな安保理決議の議論がなされているのと並行して、我が国独自の措置についても鋭意検討が進んでいるということは承知をしておりますが、今おっしゃられた件を含めて具体的な内容について、まだ申し上げる状況にはなっていないというふうに思います。

 ほぼ毎回、この「捜査機密、外交機密だからノーコメント」「現在検討中で答えられる状況にない」で終わるわけですからマスコミが拉致を記事にしなくなるのも当然です。


NHK北朝鮮高官が米元当局者と接触へ 新政権の政策探る狙いか』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161115/k10010769761000.html
 元ファーストレディー、元国務長官クリントンなら、ある程度予想がつきますけどね。トランプは外交に限らず内政でも何考えてるかさっぱり分かりません。


NHK『BBC、国際放送を拡充 北朝鮮でもラジオ受信可能に』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161117/k10010772081000.html
 この放送がRFAや荒木一味のようなしおかぜのような、いわゆる謀略放送かどうかは分かりませんが興味深いニュースだと思います。


■TBS『日本の大学生が見た北朝鮮、20代だからこそ出る本音』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2917091.html
 こういう民間交流は大変いいことだと思います。


■国基研【第407回・特別版】過激左派が主導した韓国の反大統領集会(西岡力
http://jinf.jp/weekly/archives/19503
 「過激左派」の定義にもよりますが、もちろん「極左過激派のような暴力集団」「北朝鮮シンパ」があの集会を主導したなんて事実はない。
 それなら「警察発表で26万人、主催者発表で100万人」も集まるわけがないでしょう。つうか西岡はそんなに朴をかばいたいんですかね。「今の野党はセヌリより北朝鮮に融和的だ」て、そんな理由であんな不正を犯して、支持率が5%にまで落ちた人間・朴をかばうのか。
 セヌリ党内からさえ非朴派を中心に「朴辞任論」が出てるのに。まあ、「あるべき政治」という原理原則論は勿論「野党の追及を与党がかわす」と言う意味でも「朴に辞めてもらって、非朴派で与党立て直す」しか道はないでしょうに、荒木といい西岡といい気が狂っています。


■国基研『可能性なしとは言えぬ朴氏の逆転ホーマー』(荒木和博)
http://jinf.jp/feedback/archives/19508
 「朴とその側近連を切った上での」与党の巻き返しならともかく朴の巻き返しなんかないでしょう。というかあれだけの不祥事をやらかした人間が巻き返すなんて、あってはならない、とんでもない事です。しかし荒木は野党に産経同様の「親北朝鮮勢力」の不当なレッテルを貼って、朴の巻き返しを期待してるのだから心底呆れます。


山陰中央新報『拉致解決 演劇で訴え 鳥取・大山の中山小児童』
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=562146005
 子どもが進んでこんな事やるとも思えませんので大人の入れ知恵でしょう。
 「組み体操の強制」並みに醜悪だと思います。いや「けが人のでる恐れがない」だけこの方が「ある意味では」マシかも知れませんが、こんな事を美談扱いするなんて山陰中央新報は気が狂っています。


■特別検証4(鹿児島県薩摩半島西岸)概要について
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/11/4news2335281118.html
 家族会からの参加者が増元照明しかいないのが興味深い。家族会も高齢化してるし、増元以外は成果があやふやなこの種の調査で遠出する気もないのでしょう。

昭和63年(1988)3月には参議院予算委員会で当時の梶山静六*1国家公安委員長北朝鮮による拉致と答弁し、正式に拉致と認めることとなった。

 当時の宇野*2外相も同様の答弁をしていますが名前を出さないのは「宇野首相の辞任劇」が恥ずかしいからでしょうか。


■ドローン
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/11/news2333281116-.html
 使いたければドローンでも何でも使えばいい。それは荒木の勝手ですがもちろんドローンを空に飛ばそうが拉致の解決に役立たないことは確かです。

 (ボーガス注:ドローンが)直ぐ近くで「ブーン」と言いながら空中に静止してカメラを向けられるのはあまり気持ちの良いものではありません。あれを金正恩相手にやったらとか。

 できもしないことを書いたあげくにその目的がただの嫌がらせだと言うんだから話になりません。


■図書館蔵書ご協力のお願い
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/11/news2332281112-.html

 このメールニュースをお読みの方々にお願いなのですが、拉致問題に関わる図書をご近所の図書館に入れるように働きかけていただけないでしょうか。

 色々な意味でバカバカしい。先ず第一に拉致の解決とは「国民への啓発」ではなく、徹頭徹尾「外交問題」です。
 第二に「図書館に蔵書されることがどれほど啓発の意味がある」か。図書館に行って本を読む人間は残念ながら(?)そんなに多くはないでしょう。
 第三に「荒木が今さらそんな要望をしなくても既に荒木の仲間連中がそんなことはしてる」んじゃないのか。そして荒木もそんな事は分かってるんじゃないのか。つまりは拉致問題の風化を前に荒木が「色々やってます」アピールを家族会相手にしてるだけじゃないのか。

 一応下に私の書いたもの(共著・編著を含む)の中で拉致に関係するものを並べておきますが、もちろん誰の書いたものでも構いません。

荒木の書いたモノとしてはたとえば

・『山本美保さん失踪事件の謎を追う』(平成24年草思社
・『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(平成27年・展伝社*3
・『靖国の宴』(平成28年・高木書房)
・ 『自衛隊幻想』(共著・平成28年産経新聞出版

があがっていますが、

・「山形県で発見された山本美保さんと警察が主張する遺体は別人の遺体だ、美保さんは北朝鮮で生きており、警察はそれを知りながら虚偽発表をした」と主張する『山本美保さん失踪事件の謎を追う』
・「政府は拉致認定していないが特定失踪者も北朝鮮拉致だ」と主張する『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』
靖国礼賛小説であり拉致はほとんど関係ない上に素人荒木の書いた駄作小説『靖国の宴』
・「自衛隊拉致被害者を救出しよう」と無茶な放言する『自衛隊幻想』

なんて、読んだところで常識人なら「荒木和博とその仲間ってバカ?」としか思わないでしょう。
 よくもまあ荒木もこんな本を出版したあげく宣伝できるもんです。
 それにしても「誰の物でもいい」って、それじゃ

青木理
『ルポ 拉致と人々:救う会公安警察朝鮮総連』(2011年、岩波書店
蓮池薫
『半島へ、ふたたび』(2011年、新潮文庫)
『拉致と決断』(2015年、新潮文庫)
蓮池透
『拉致:左右の垣根を超えた闘いへ』(2009年、かもがわ出版
拉致問題を考えなおす』(ジャーナリスト青木理氏、和田春樹東大名誉教授など日朝交渉派との共著、2010年、青灯社)
『13歳からの拉致問題』(2013年、かもがわ出版
拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社
・和田春樹*4
『朝鮮有事を望むのか*5:不審船・拉致疑惑・有事立法を考える』(2002年、彩流社
『同時代批評(2002年9月〜2005年1月):日朝関係と拉致問題』(2005年、彩流社
北朝鮮現代史』(2012年、岩波新書)

でもいいんでしょうか?(苦笑、もちろん皮肉のつもり)
 ちなみに「拉致関係本て何があるのか?」と「拉致、アマゾン」でググったら色々と他にも面白い本がヒットしました。
1)クライン孝子『拉致:被害者を放置した日本・国をあげて取り戻したドイツ』(2003年、海竜社)
 ここでクラインが言ってる「ドイツの拉致」とは以前、高世が

http://d.hatena.ne.jp/takase22/comment/20141115
 「時間がない」ことを意識するたびに、ドイツでかつて行われたという「人買い」ができれば、と思ってしまう。
 60年代半ばから、毎年ほぼ1000人くらいのペースで、東ドイツ政治犯を西ドイツに引き渡していた。西ドイツ政府は、70年から80年末までに1万2100人の政治犯東ドイツの刑務所から西ドイツに釈放されるのに努力したとしている。
 その際、お金が渡されており、あるドイツのジャーナリストの計算では、一人当たりおよそ700万円を東ドイツに支払っていた。
 「政治犯」の中には、「拉致」に近いケースもある。

と書いていた話です。しかしクラインも高世も「ドイツは良くやった!、良く拉致(?)被害者を取り戻した!」つうなら「じゃあお前ら、当時の西ドイツみたいに一人当たり700万円、北朝鮮に払う覚悟があるんだな!」と聞きたくなります。まあ聞いても「勿論、あります」とは絶対言わないでしょうが。
2)中薗英助*6『拉致:知られざる金大中事件』(2002年、新潮文庫)
 つまりは「当時はそう言う時代だった」わけです。無論「だから北朝鮮が拉致していい」わけではありませんが。 北朝鮮は関係ないですが「拉致関係」ということで紹介しておきます。
3)渡邊大門『人身売買・奴隷・拉致の日本史』(2014年、柏書房
 渡邊氏は

『奪われた「三種の神器」:皇位継承の中世史』(2009年、講談社現代新書
戦国大名の婚姻戦略』(2010年、角川SSC新書)
宇喜多直家・秀家*7』(2011年、ミネルヴァ書房ミネルヴァ日本評伝選
『戦国誕生:中世日本が終焉するとき』(2011年、講談社現代新書)
『戦国の交渉人:外交僧・安国寺恵瓊*8の知られざる生涯』(2011年、洋泉社歴史新書y)
『大坂落城:戦国終焉の舞台』(2012年、角川選書
『赤松氏五代』(2012年、ミネルヴァ書房ミネルヴァ日本評伝選
『信長政権:本能寺の変にその正体を見る』(2013年、河出ブックス)
『秀吉の出自と出世伝説』(2013年、洋泉社歴史新書y)
黒田官兵衛・長政*9の野望:もう一つの関ケ原』(2013年、角川選書
黒田官兵衛:作られた軍師像』(2014年、講談社現代新書
『牢人たちの戦国時代』(2014年、平凡社新書
『謎とき・東北の関ヶ原上杉景勝*10伊達政宗*11』(2014年、光文社新書
『こんなに面白いとは思わなかった! 関ヶ原の戦い』(2015年、光文社・知恵の森文庫)
真田幸村真田丸大坂の陣の虚像と実像』(2015年、河出ブックス)
宮本武蔵:謎多き生涯を解く』(2015年、平凡社新書
真田幸村真田丸の真実:家康が恐れた名将』(2015年、光文社新書

などの著書がある中世史家なのでここで言う拉致とは「秀吉の朝鮮侵略で陶工を日本に連行した→有田焼、萩焼など日本で陶芸が進歩する」とかそう言う話でしょう。なお、現代の視点でみれば「野蛮な違法行為」でしかないですが戦国時代とはそう言う時代だったわけです。当然韓国もそう言うコトで「秀吉時代の拉致を日本はわびろ」とかいわない。あくまでも問題になってるのは「慰安婦など最近の話」のわけです。
 まあ、中世史家なのでたぶん取り上げてないでしょうが、「戦前日本の中国人、朝鮮人強制連行」ももちろん拉致です。
 北朝鮮は関係ないですが「拉致関係」ということで紹介しておきます。


朴槿恵大統領の反日と北の影
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/11/news2331281111-.html
 バカバカしい陰謀論です。突っ込むのも大人げない気もしますが俺は「大人げない人間」なので突っ込みます。
 先ず第一に「反日(あくまで、荒木らウヨにとっての反日、つまり主として戦前日本美化に対する韓国側の批判ですが)=親北朝鮮」なのか。そんなことはない。たとえば、
1)李承晩ラインを設定した李承晩
2)「有名な藤尾*12文相暴言(韓国併合を『当時の韓国も賛同した』と放言)」を理由に中曽根*13首相に藤尾文相更迭を求めた全斗煥
3)韓国大統領として初めて竹島に上陸した李明博
は荒木的には「立派な反日」でしょう。彼らは親北朝鮮なのか。そんなことはない。一方、荒木が太陽政策を理由に、親北朝鮮呼ばわりする金大中時代には

1998年、小渕恵三*14首相と日韓共同宣言を発表し、韓国でそれまで禁止されていた日本文化開放を推し進めた。(ウィキペ「金大中」参照)

わけです。日本文化開放は立派な親日ではないのか。
 第二に朴のどこが親北朝鮮で反日なのか。統合進歩党解散決定、開城工業団地中止やサード配備決定のどこが親北朝鮮なのか。元慰安婦慰安婦支援団体(挺対協など)、野党から「日本に屈服した」と言われる日韓合意を締結した朴のどこが反日なのか。正直、荒木の「反日基準」では朴よりも野党の方がずっと反日です。確かに朴は安倍の「靖国参拝、真榊奉納」や「竹島の日記念式典への政府高官の派遣」などを批判しましたがアレは批判しない方がおかしいでしょう。朴だけでなく他の与野党政治家も安倍を批判していたわけです。
 第三に「朴の外交」のどこに「崔順実の影」があるのか。現在、問題になってる疑惑は「崔が子飼いの文化人(?)を使い、朴政権の文化政策で利権漁ろうとした」つうのがメインです。いわゆる「Kスポーツ財団・ミル財団疑惑」つうのはそう言うもんです。
 日本で言えば「秋元康など安倍に近い文化人(?)がクールジャパンや2020年東京五輪など安倍政権の文化・スポーツ政策に一枚かんで利権漁ろうとした」程度の話でしかない。もちろん「政権私物化による利権あさり」という不正行為ですが、全然外交に関係ない。
 第四に崔順実に北朝鮮の影なんか何もない。そんな報道は何処もしてない。産経ですらしてない。
 荒木も

 彼女の父親の崔太敏は北朝鮮黄海道の出身で、産経新聞黒田勝弘さんは初めて崔順実の話すのを聞いたとき、北朝鮮の訛りがあるので脱北者かと思った*15と言っていました。崔順実は私と同じ歳ですから朝鮮戦争休戦後の韓国で生まれており、今でも北朝鮮訛りがあるのは珍しいと思います。

なんて言ってますが、「父親が今の北朝鮮出身」なら「娘に北朝鮮訛りがあっても全然不思議じゃない」。大体「北朝鮮出身*16」だったら朴だって彼女の周囲だって崔親子に対して最初は多少は身構えるでしょう。ただし朴本人や朴周辺は崔親子に「利権あさりの怪しい親子」と言う思いは持ったにしても当然「北朝鮮の影」なんて「存在しないもん」は結局感じなかったわけです。小生も以前冗談で「荒木は崔疑惑追及の裏に北朝鮮の影、なんてあほな事*17言ってるがいっそ崔こそが北朝鮮が韓国攪乱の為に送り込んだ工作員と言ったらどうか」と書きましたが「小生の文とは意味合いが違いますが」、まさか本当に荒木が「崔は北朝鮮工作員かも知れない(だから朴は反日なんだ)」と言い出すとは思いませんでした。

 メインはこれで終わりですがサブにもツッコミ。

 これまでの韓国の政権は初期は「日韓新時代」とか言って、終わり頃に反日シフトする例が何度か繰り返されました。

 そうかもしれませんがこれは「日韓新時代」と意気込んでは見た物のうまくいかず「日本に媚びてる」と批判され、リバウンドが来た、というのが大きな要素かと思います。荒木らウヨのように「反日カードでレイムダック化を防ごうしている」と見るのははっきり言って日本ウヨの居直りでしょう。
 正直、「菅談話を発表した菅首相」など「批判しようのない首相」に対しては韓国も批判しないわけです。

 朴槿恵大統領も父朴正煕大統領が「親日派」として攻撃され本人も大統領選挙中攻撃されてきたので、それに対する逆張りということはあった

 それはあったでしょう。なにせ、日本の首相は「朴の政治的盟友・岸信介*18元首相の孫」にして「中曽根内閣外相時代にそれなりの人脈を韓国に築いたと言われる安倍晋太郎*19の息子」安倍晋三ですし。
 が、「繰り返しになりますが」はっきり言って彼女の安倍批判は「韓国政治家としては普通のもの」です。たとえば安倍の靖国参拝を容認する韓国政治家なんてよほどの反北朝鮮極右くらいしか存在しない。


トランプ大統領 
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/11/news2330281110-.html
■産経【米大統領にトランプ氏】トランプ大統領で、いいじゃないか 東京本社編集局長・乾正人
http://www.sankei.com/column/news/161110/clm1611100003-n1.html
と荒木の文章はほとんど同じです。荒木には呆れます。

http://araki.way-nifty.com/araki/2016/11/news2330281110-.html
 西村眞悟・前衆議院議員によれば日本政府はクリントンには接触してもトランプには接触してこなかったとのこと。

として、産経が

http://www.sankei.com/column/news/161110/clm1611100003-n1.html
 日本の外務省はまたも下手を打った。先月から今月にかけて話を聞いた高官や有力OBの誰一人として「トランプ大統領」を予測していなかった。某高官などは「接戦ですらない」とまで断言していた。外務省の楽観的な見通しも後押ししたであろう9月の安倍晋三首相とクリントン候補との会談は、失策としか言いようがない。

と放言したように荒木も「外務省、日本政府、自民党は何故トランプ勝利を予測してパイプをつくらなかったのか、失策だ」と抜かすわけですが産経同様「そう言う手前ら、救う会拉致議連はトランプ勝利を予測してトランプとのパイプをつくってきたのかよ、つくってねえだろ」ですよね。

日本国民の大部分が感じたのは「もはや米国に、少なくとも全面的には安全保障を任せることはできない」ということだと思います。

 そもそも自衛隊が存在してる以上「全面的に任せてない*20」し在日米軍は日本防衛のためではなく、米国の世界支配が目的です。だから在日米軍ベトナム戦争イラク戦争など海外の戦争に出動するわけです。

 米国も含め*21他の国の拉致被害者も日本の手で取り返すべきなのではないでしょうか。

 そんな事は現実的にできる話ではないでしょう。日本は「自分の事(日本人拉致被害者救出)だけやればいい」のであって「頼まれない限り」他人のこと(外国人拉致被害者救出)までやる必要は何処にもありません。まあ頼まれたってできることには限界があるでしょうが。
 他の国の拉致被害者は「他の国」が自分の力で救出すればよろしい。まあ、こんなんは拉致に限らず何だって同じです。自分の事すらできてないのに他人のことにまで手を出す余裕なんかない。

 今の米国製の憲法

 やれやれです。特定失踪者調査会ニュースなんて場で「押しつけ憲法論」です。「特定失踪者(ガセですが)」と「押しつけ憲法論」と何の関係があるのか。


朴槿恵大統領
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/11/news232928118-f.html
 ばかばかしい。荒木の目的の「はず」である拉致解決に朴の動向など何一つ関係ありません。
 ただ「韓国の民主主義」「韓国の政治浄化」「韓国の国際的評価回復」と言う意味ではもちろん「腐敗政治家」朴が下野することが何よりも大事なことです。今や「国民の朴批判」によってセヌリ党保守系マスコミ(例:朝鮮日報)ですら朴の大統領辞任や離党を求めています。
 それはともかく朴についての記事をいくつか紹介しておきます。

参考
NHK
■韓国大統領への批判さらに高まるか 今週の聴取拒否で
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161118/k10010773341000.html
赤旗
■大統領側近2人逮捕、韓国 退陣求める声高まる、朴氏の聴取 今月にも 現地メディア
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-11-07/2016110701_04_1.html
NHK
■韓国大統領知人の側近 映像監督を拘束
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161109/k10010760901000.html
朝鮮日報
サムスンを家宅捜索 朴大統領親友の娘への特別支援疑い
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/08/2016110800639.html
■国政介入:「朴大統領の指示で崔順実氏に文書」=元秘書官が供述
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/08/2016110800690.html
■朴大統領親友まるで決裁権者 機密の未完成文書を入手
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/08/2016110801289.html
■朴大統領「国会が推薦する首相を任命」 金氏指名を事実上撤回
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/08/2016110801648.html
■国政介入:韓国検察「大統領の取り調べ、結論は来週」「崔順実氏は19日に起訴」「専門担当チームを立ち上げて、ミル財団に出資した企業を全て調査する」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/08/2016110802375.html
■朴大統領親友の財団私物化疑惑 資金拠出した企業を全数調査
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/08/2016110802533.html
■朴大統領親友の側近が帰国へ 空港で逮捕の方針=文化政策介入疑惑
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/08/2016110803430.html
■【社説】朴大統領は肩の荷を下ろして国に新たな道を開け
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/09/2016110900854.html
■【社説】朴大統領と財閥総帥の秘密会談、真相を明らかにせよ
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/09/2016110900870.html
■朴大統領退陣求め12日に大規模集会 今世紀最大規模か
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/10/2016111001023.html
■韓国野党 国防相の解任要求も=日本との軍事協定推進で
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/10/2016111001537.html
■朴大統領親友の娘 不正入学疑惑あった名門大を退学へ
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/10/2016111003294.html
■朴大統領親友の側近の逮捕状請求 職権乱用容疑など=検察
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/10/2016111003357.html
朴槿恵政権の命運握る大規模集会 百万人が退陣求める可能性も
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/11/2016111102959.html
■国政介入:Kスポーツクラブ事業の内偵、大統領府民政首席室が突然中止
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/12/2016111200446.html
■【社説】朴大統領は憲法が定めている「権限代行」を受け入れよ
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/15/2016111500914.html
■【社説】朴槿恵大統領は国政から手を引かないつもりないのか
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/16/2016111601048.html
■国政介入:「崔先生に確認したか」 朴大統領が秘書官にメールで指示
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/16/2016111601129.html
■国政介入:韓国検察「大統領が疑惑の中心なのは事実」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/16/2016111602071.html
■【社説】この期に及んで法務部に指示する朴槿恵大統領
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/17/2016111700814.html
■特別検察法案が国会通過 朴大統領親友の国政介入疑惑糾明へ
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/17/2016111702617.html
■【社説】国民感情に火を付ける朴大統領の業務復帰
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/18/2016111800869.html
■国政介入:元首席秘書官が供述「大統領がミル財団の名称・役員・基金増額を指示」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/18/2016111801005.html
■前体育次官の逮捕状請求 サムスンへの支援強要容疑など
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/18/2016111801158.html
■あすも朴大統領退陣迫る大規模集会 ソウルや主要都市で
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/18/2016111801162.html
■朴大統領が着々と国政復帰 来週の閣議主宰も「慎重に検討」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/18/2016111801692.html
■国政介入:粘る朴大統領、「隠れ支持者」に期待か
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/19/2016111900440.html
■【社説】朴大統領と朴槿恵派、これ以上韓国の保守を傷付けるな 
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/19/2016111900441.html
中央日報
■【社説】「大統領介入」の実情が表れる崔順実国政壟断
http://japanese.joins.com/article/531/222531.html?servcode=100§code=110&cloc=jp
■【社説】朴槿恵政権国政壟断白書を作ろう
http://japanese.joins.com/article/555/222555.html?servcode=100§code=110&cloc=jp
■【社説】資格失った大統領の「秩序ある退陣」ロードマップ作れ
http://japanese.joins.com/article/615/222615.html?servcode=100§code=110&cloc=jp
■【社説】朴大統領、国民への約束覆し持ち堪えようとするのか
http://japanese.joins.com/article/677/222677.html?servcode=100§code=110&cloc=jp
■朴大統領の自主辞任を求める声が急増=韓国世論調査
http://japanese.joins.com/article/691/222691.html?servcode=300§code=300&cloc=jp
■【社説】検察、大統領の国政壟断容疑を明確にすべき
http://japanese.joins.com/article/737/222737.html?servcode=100§code=110&cloc=jp
■【コラム】大統領無責任制、このまま放置するのか
http://japanese.joins.com/article/739/222739.html?servcode=100§code=120&cloc=jp
東亜日報
■[社説]朴大統領を囲んだ「ドアノブ3人衆」は崔順実に忠誠捧げた
http://japanese.donga.com/List/3/0501/27/776751/1
■[社説]崔順実容疑者の不正を覆い隠した禹柄宇氏は断罪を受ける時だ
http://japanese.donga.com/Home/3/all/27/779713/1
■[社説]セヌリ党は親朴系執行部から辞任して党解散の覚悟を示すべきだ
http://japanese.donga.com/Home/3/all/27/780540/1


ハンギョレ
■[社説]朴大統領は曖昧な譲歩で逆風をかわす気か
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/25613.html
■[ニュース分析]ちびちびと譲歩しながら局面転換狙う朴大統領
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/25623.html
■[社説]「朴槿恵大統領の下野」は国民の命令である
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/25654.html
■[社説]検察の捜査をつぶそうとする大統領の“稚拙な作戦”
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/25665.html
■誠実に調査受けると言っていた朴大統領「捜査サボタージュ
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/25672.html
■「韓日軍事情報協定の再推進は朴大統領の指示」複数の政府関係者が伝言:「チェ・スンシルゲート」突破のための政略的意図か
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/25677.html
■「植物状態大統領の暴走」…軍事情報協定・THAAD・国定教科書を強行
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/25681.html

 全く往生際の悪い朴クネです。

http://www.huffingtonpost.jp/foresight/media-vs-blue-house_b_12762506.html
■ハフィントンポスト『朴槿恵政権の「崔順実ゲート」(上):「メディアvs.青瓦台」3カ月の死闘』
 韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権が「崔順実(チェ・スンシル)ゲート」で、任期を1年4カ月残し、機能不全に陥っている。側近の不正疑惑や経済不況などで苦境にあった朴槿恵大統領は10月24日、国会での施政方針演説で、それまでの姿勢を一変させ、再選を禁止した憲法を改正することを提案した。憲法改正を提案することで、政局の焦点を側近不正疑惑などから改憲に向かわせ、状況を転換する戦術とみられた。
 しかし、1台のタブレットが、朴槿恵大統領の思惑を壊しただけでなく、朴槿恵政権を根元から揺るがせる事態を生み出した。有力紙、中央日報系列のケーブルテレビ総合編成チャンネル「JTBC」は朴槿恵大統領の改憲提案演説の数時間後、朴槿恵政権の影の実力者といわれてきた女性、崔順実氏のタブレット・パソコンを入手したと報じた。それを分析した結果、崔順実氏が大統領の演説文を事前に入手していただけでなく、それを手直ししていた事実が明らかになったとした。
(中略)
 李元鐘(イ・ウォンジョン)青瓦台秘書室長は10月21日、国会の国政監査の場で崔順実氏が大統領の演説文を書き直しているとの疑惑に対し「封建時代にもありえない話」と一蹴したが、封建時代にもあり得ないことが朴槿恵政権下で行われていたことが明らかになった。
 朴槿恵大統領や青瓦台は、これまで崔順実氏ファミリーとの関係に言及することを避けてきた。朴槿恵政権にとって、それはタブーであった。しかし、JTBCの報道で物証が突き付けられ、朴槿恵大統領ももはや逃げ切れなくなり、翌25日、国民への「謝罪会見」をせざるを得なくなった。
 朴槿恵大統領は10月25日午後3時45分から青瓦台で国民への謝罪会見を開いた。朴大統領は「崔順実氏は、過去に私が苦しかった時に助けてくれた。その縁で大統領選の際に演説や広報分野で、私の選挙運動が国民にどう伝わっているのか、個人的な意見や感想を聞かせてくれた」と崔順実氏の助けを借りたことを認めた。遂に、朴槿恵大統領自身の口から「崔順実」という名前が出た。
 朴槿恵大統領は「一部の演説文などで表現などについて助言を受けたことがある。大統領就任後も一定期間、一部の資料について意見を聞いたことがあったが、大統領府の補佐体制が整った後はやめた」と述べ、崔順実氏の助けを借りたのは青瓦台のシステムが稼働するまでの限定した時期であると強調した。
 その上で「私としては、きちんと仕事をしようとの純粋な気持ちで行ったことだが、理由がどうであれ国民に心配を掛け、心を傷つけたことを申し訳なく思い、深くおわびする」と謝罪した。わずか1分40秒の短い謝罪だったが、読み終える時には目に涙をにじませたようにみえた。
 朴槿恵大統領や青瓦台は、JTBCが24日に報道した内容が朴槿恵政権スタート時の演説文に関する内容であったために、問題をそこに限定して謝罪することで、この危機を乗り越えようとしたとみられた。
 しかし、JTBCはこの数時間後にまたしても朴槿恵大統領に痛烈な一撃を放った。大統領に当選した朴槿恵氏は就任前の2012年12月28日、李明博(イ・ミョンバク)大統領と事務引継ぎのための会談をするが、この会談に関する文書も崔順実氏に渡っていたと暴露した。この文書には2012年に韓国軍が北朝鮮の国防委員会と3回にわたって秘密接触をした事実に関する内容も含まれていた。
 さらに崔順実氏のタブレットには外交部など他の省庁が発信元の文書まで含まれており、崔順実氏に外交安保や人事案件など幅広い文書が渡り、崔順実氏が国政全般にわたり介入していた可能性が浮上した。
 JTBCは10月26日には、朴大統領が大統領に当選した後の2013年1月、額賀福志郎*22財務相安倍晋三首相の特使として朴槿恵氏と会談することに備えた想定問答などのメモが崔順実氏に渡っていたことも明らかにした。
 その後、各メディアは一斉に「崔順実疑惑」を報道、崔順実氏をめぐる様々な疑惑がこれでもか、これでもかと報じられた。それまでは大統領官邸の顔色を窺っていたメディアも「水に落ちた犬は打て」とばかりに批判した。有力紙・朝鮮日報の26日の社説は「大韓民国の国民であることが恥ずかしい」、東亜日報社説は「金秀南(キム・スナム)検察総長よ、崔順実氏の送還が先決だ」、中央日報社説は「朴大統領の崔順実国基紊乱釈明、納得できない」、進歩系のハンギョレ新聞社説は「朴大統領は果たして『大統領の資格』があるのか」と一斉に朴槿恵大統領を糾弾した。
(中略)
 今回の「崔順実ゲート」で最初に火を付けたのは、朝鮮日報系列のケーブルテレビ局「TV朝鮮」だった。TV朝鮮は7月26日、文化支援財団「ミル財団」が設立2カ月で財界などから500億ウォン(約47億円)近い資金を集め、この資金調達の過程に安鍾範(アン・ジョンボム)政策調整首席秘書官が深く関与していると報じた。同じように、スポーツ支援財団「Kスポーツ財団」も青瓦台の介入で財界から資金を集めていたことが問題になった。この時点ではまだ、崔順実氏の名前は出ていなかった。
 一方、TV朝鮮の親会社に当たる朝鮮日報は禹柄宇民情首席秘書官をめぐる疑惑を追及し、青瓦台との対立が深まっていた。そうした中で、与党・セヌリ党の議員が8月に2度にわたり記者会見し、朝鮮日報の宋熙永(ソン・ヒヨン)主筆が経営不振の大宇造船海洋から豪華な海外旅行招待を受けたと暴露した。情報の入手経路については明らかにしなかったが、青瓦台から出たのではという見方も出た。宋熙永主筆は8月29日、検察による大宇造船海洋への捜査の過程で自分と関連した疑惑が出ている状況では、主筆の職を正常に遂行できないとして主筆を辞職した。
 また、検察当局は同日、朝鮮日報社会部記者の自宅を家宅捜索し、携帯電話を押収した。この記者は禹柄宇民情首席秘書官の妻の実家が所有する土地にまつわる疑惑を最初に報道した記者だった。禹柄宇秘書官の疑惑は大統領直属の特別監察官室が調査を行っていたが、この記者が特別監察官に電話取材した内容が監察内容の流出を禁じた特別監察官法違反になるという容疑だった。青瓦台関係者は8月30日には、朝鮮日報の宋熙永主筆が昨年、青瓦台高官に対して大宇造船海洋の役員再任を求めるロビー活動をしていたと明らかにし、朝鮮日報への攻撃を続けた。
 一連の事態は、禹柄宇民情首席秘書官疑惑をめぐる青瓦台朝鮮日報の熾烈な戦いであった。こういう状況が影響したのかどうか、「財団疑惑」に火を付けたTV朝鮮から有力な続報は出なくなった。
 しかし、保守紙・朝鮮日報やその子会社のTV朝鮮と青瓦台との戦いを継承したのが、左派のハンギョレ新聞だった。
 ハンギョレはTV朝鮮の報道内容を引き継ぎ、「ミル財団」と「Kスポーツ財団」の「財団疑惑」の取材を続け、9月20日に、崔順実氏の行きつけのスポーツマッサージセンターの院長が両財団の理事長に就任していることを暴露し、両財団と崔順実氏が密接な関係にあることを報じた。
 進歩的な色彩の強い京郷新聞がこれに加勢した。京郷新聞は9月23日、財閥・サムスングループが崔順実氏の娘・鄭(チョン)ユラ氏のためにドイツに乗馬場を購入して提供するなどの便宜を図った疑惑を報道した。この疑惑は鄭ユラ氏の梨花女子大入学不正疑惑へと発展していった。
(中略)
 乗馬の韓国代表だった鄭ユラ氏は、昨年3月に梨花女子大体育学科に乗馬特待生として入学した。梨花女子大では体育学科の特待生の選抜対象は11項目で、その中に乗馬は含まれていなかった。ところが鄭ユラ氏が入学した時に、選抜対象が23項目に増やされ、増やされた項目で入学したのは鄭ユラ氏1人だった。鄭ユラ氏の特待生入学を実現するために選抜対象の拡大が行われたのではないかという疑惑が出た。また、鄭ユラ氏が、国際大会出場などで授業に出ていないのに単位を取得していることも学内で問題になった。
 さらに、こうした中で、鄭ユラ氏が特待生として梨花女子大に合格した時に、自身の特権的な立場を自慢するかのように、フェイスブックに「おまえの親を恨め」「カネも実力だ」などと書き込みをしていたことが分かり、批判を受けた。また、今年4月に、鄭ユラ氏に除籍を警告した指導教授に対して「教授とも言えないようなやつ」と暴言を吐いていたことなども明らかになった。
(中略)
 梨花女子大の崔ギョンヒ総長は10月19日、混乱の責任を取るとして総長を辞任した。名門・梨花女子大130年の歴史で、こうした理由で総長が辞任するのは初めてのことだった。
 韓国メディアでは崔順実氏と鄭ユラ氏親子の様々な疑惑が報じられた。両財団への財界からの資金集めに青瓦台が介入しているのではないかという疑惑も提起された。両財団には800億ウォン以上の財閥系企業の資金が投入されており、崔順実親子が所有する企業がドイツに設立され、資金がその会社に流れるような仕組みになっていることも報じられた。さらに日本の経団連に当たる全国経済人連合会が、財閥企業に両財団の関係書類を処分するよう指示した事実なども報じられた。各メディアのこうした報道で朴槿恵大統領の支持率は低下の傾向を見せた。
 しかし、朴槿恵大統領は10月20日青瓦台首席秘書官会議を開き、初めて財団問題に言及した。朴大統領は「文化・体育分野を集中支援し、われわれの文化を知らせ、育成が困難なスポーツ人材を育て、海外市場を開拓し、収益創出を拡大しようと企業たちが思いを集めてつくったのが財団の性格と承知している」と財団設立を正当化した。朴大統領はその上で「もし、誰であろうと財団と関連し、資金流用など違法行為があれば、厳重に処罰する」とも述べた。
 朴大統領は疑惑の温床のように報じられてきた両財団の設立趣旨を国民に訴えると同時に、政権の支持率にまで影響の出始めている崔順実疑惑に対して司法的な対応を取るという姿勢を示し、事態の正面突破を図ろうとしたとみられた。冒頭で記したように、朴槿恵大統領はその後、憲法改正という提案までして政局の焦点を・移そうと試みた。
 だが、状況は朴大統領が考えるほど甘くなかった。そこに「タブレット爆弾」が炸裂した。青瓦台は「影の実力者」など存在しないと主張し続けてきたが、朴槿恵大統領自身が崔順実氏の存在を認め「苦しかった時に助けてくれた」として、自身の演説への修正助言も認めざるを得なくなった。

 まさにメディアの追及が朴の不正を暴いたわけです。


中央日報
■【社説】朴大統領、権力の未練を捨てて決断を
http://japanese.joins.com/article/421/222421.html?servcode=100§code=110&cloc=jp
■【社説】朴大統領、「二線への後退」明確にしてこそ生き残れる
http://japanese.joins.com/article/464/222464.html?servcode=100§code=110&cloc=jp
 中央日報の言う「決断」「後退」とは「権力の座を去れ」ということです。それは「離党」や「首相やセヌリ党執行部への全権委任」を含んでおり、必ずしも「大統領辞任」を意味しません。しかし、少なくとも今のように「復権をもくろんでいるのではないか」と疑われる行動は「保守勢力がダメージを受け野党を利するから」「韓国の国益(国際的評価・信頼)も害されるから」するな、潔く引退を認めろということでしょう。


朝鮮日報『朴大統領 APEC首脳会議に出席せず=韓国の欠席初めて』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/08/2016110802561.html
 今のレイムダック朴がAPEC首脳会議に出席しても各国も相手しないし、朴も何か約束ができる状況ではないでしょう。そう言う意味では欠席(その代わりに首相が出席)は「ある意味当然」ですが朴もこんな恥をさらして、かつ国益を害するくらいなら、とっとと下野したらどうなんでしょうか。しかも行かない理由を「韓進海運が経営破綻するなど景気が悪い」「北朝鮮情勢が緊迫」「だから崔疑惑発覚前から行かない予定だった」だの言い訳して「崔順実疑惑がAPEC首脳会議欠席の最大の原因であること」をごまかそうとしてるようです。どこまで政治家失格の恥知らずなのか。
 その結果
朝鮮日報『説得力に欠ける朴大統領の「APEC欠席理由」』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/08/2016110803481.html
という記事が書かれ「むしろ景気も、北朝鮮の問題もAPECで日米中露と話し合ってこそ打開の道があるのではないか(今のレイムダック朴大統領では日米中露と意味のある話ができるとは思えないが)」と批判されるわけです。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/08/2016110803367.html
朝鮮日報『韓国統一相「朴政権は統一に向け最善尽くした」』
 韓国統一部の洪容杓(ホン・ヨンピョ)長官は8日、ソウル市内で行われた民族和解協力汎国民協議会(民和協)創立18周年の記念式典であいさつし、「朴槿恵(パク・クネ)政権はこれまでの3年間、統一部を中心に南北関係改善と統一の基盤作りに最善を尽くしてきた」と話した。

 朴が実施した開城工業団地の中断をどう理解すれば「南北関係改善と統一の基盤作りに最善を尽くしてきた」になるのか(呆)。


朝鮮日報『かつらを外して地検に入るチャ・ウンテク氏』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/10/2016111002393.html

 崔疑惑の本質とは関係ありませんがこれは「薄毛の人間に対して失礼」だと思います。韓国国民の「崔の取り巻きをぼこぼこにしろ」という感情に「異常な形で捜査当局が迎合してるのではないか」と疑います。それとも「うがった見方」ですが「チャが禿頭をさらすことによる同情狙い(つまりチャ側のパフォーマンス)」でしょうか。まあ、そんなことでチャに同情するほど韓国民も甘くはないでしょうが。


朝鮮日報『国政介入:「100万人デモ」、本当に集まった?、警察発表は26万人、地下鉄利用客数で検証』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/13/2016111301486.html
 産経も沖縄デモで「主催者発表が信用できない」とか放言したことがありましたが、じゃあ「何が信用できるのか」と言ったら正直、警察発表は逆の意味で信用できないし、警察発表と主催者発表以外には何もないわけです。
 つうか「あるレベル越えたら」、もう「人数がどうとか」ある意味どうでもいい。「警察発表の26万人(警察発表は過小評価が通常ですからこれより多いことは間違いないでしょう)」ですら、「国民の怒りがいかにすさまじいか」を示しています。26万人デモなんて普通ない。
 なお、このタイトルだと「100万も集まってない」という記事みたいですが実は

 周辺の地下鉄駅の利用者数を分析した結果、主催者発表の「100万人」という数字は事実とかけ離れてはいないことが分かった。
 今回の集会に備えて特別交通対策を実施したソウル市によると、光化門広場とソウル広場周辺を通る12路線の地下鉄駅を利用した客は計154万7555人(乗車73万6332人、下車81万1223人)だった。
 これは、昨年11月の土曜日の平均利用客数70万1458人(乗車35万6070人、下車34万5388人)より84万6097人多い。

だそうです(ただし、ソウル市長は野党系なので朴支持者はソウル市の捏造とか言い出しそうですが)。もちろん「デモ開催日の人数ー通常の人数=84万人」全てがデモ参加者ではないでしょうがかなりの部分がデモ参加者でしょう。これに「自動車やバスで参加した参加者」までカウントすれば「主催者発表は多少盛ってるとしても、それほど過大ではないのではないか、むしろ警察発表が極端に過小」とするのが朝鮮日報です。朝鮮日報が与党よりの保守新聞であることを考えると、こんな記事を書かれるなんて、いよいよ朴クネも追い詰められたと言えるでしょう。しかもソウル以外でもデモは当然行われてるわけです。


中央日報【社説】初の現職大統領捜査、不十分なら検察が審判受ける
http://japanese.joins.com/article/569/222569.html?servcode=100§code=110&cloc=jp
 朴クネも可能ならば「自由党(後の自民党、総裁は吉田茂首相)の佐藤栄作*23幹事長、池田勇人*24政調会長(いずれも後に首相)を造船疑獄での検察捜査から守るために吉田首相が指揮権発動したように」検察捜査をあらゆる手段で妨害したかったでしょう。しかし韓国人は「日本人と違ってまともで、そうした謀略を実行したら逆効果だからか」そうした謀略を公然と実行することはできずに終わりそうです。


ハンギョレ『大統領府のCJ圧迫、(ボーガス注:盧武鉉元大統領がモデルの)映画『弁護人』が決定的理由」
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/25686.html

 大統領府がCJグループを圧迫した決定的な理由は(ボーガス注:CJ系列の映画会社が作成した)映画『弁護人』だったという文化体育観光部(文体部)関係者らの証言が出た。また、イ・ミギョンCJグループ副会長に退陣するよう圧力をかけたチョ・ウォンドン経済首席秘書官については、当時、大統領府の独自調査が行われたが、チョ首席が「朴槿恵(パク・クネ)大統領の指示を受けて電話をかけた」と供述し、調査が中断されたことが明らかになった。

 真偽不明ですが事実なら「我が国の安倍晋三並みの屑=朴クネ」という話です。


ハンギョレ『大統領府と政府が「サムスン物産合併に賛成しろ」と圧迫…大統領のわいろ疑惑深まる』
http://japan.hani.co.kr/arti/economy/25683.html
 サムスンと朴の癒着疑惑が浮上してきたようです。


■産経『【北朝鮮「秘密工作」ファイル】脱北者に“刺された”敏腕北朝鮮工作員の悲哀 日本もチクリに警戒必要』
http://www.sankei.com/premium/news/161107/prm1611070002-n1.html

 朝鮮半島関係者が把握した元北朝鮮高官の証言などによると、工作員は少なくとも10月21日までユニセフソロモン諸島事務所に勤務。旧朝鮮労働党35号室(現偵察総局)に所属していた工作員は2000年代以降、モンゴルやフィジーユニセフ職員などとして活動し、各国要人の抱き込み工作や軍事情報収集を行っていた。

 前も突っ込みましたけど「軍事組織でないユニセフ」でどうしたら「軍事情報が収集できる」のか。北朝鮮出身者に限らずユニセフ所属職員が軍事情報収集なんかしたら明らかに怪しいでしょうし、収集できるとも思えない。そもそも軍事関係の業務自体にユニセフ職員が関わることがあるのか。
 日本の文科省職員だって「小学生の自衛隊体験学習」「大学と自衛隊軍学共同研究」くらいのレアケースしかコミットすることはないんじゃないか(そうした自衛隊と教育関係の癒着の是非はひとまずおきます)。その場合だって「文科省職員は自衛隊機密持ち出したい放題や!」なんてことはないでしょう。そんなに世の中甘くない。そして北朝鮮に近いモンゴルならともかく、北朝鮮から遠く離れた、そして「人気観光地ではあっても」政治、経済の中心でもない発展途上国フィジーで一体どんな重要情報が得られたのか。
 各国要人とは具体的に何者なのか、軍高官なのか。抱き込みとは何なのか(単なる社交辞令的な会食レベルなら抱き込みとはとても言えないでしょうし、ユニセフ職員ならそうした会食は当然あるでしょう。ない方がおかしい)
 「朝鮮半島関係者」という謎の人物は何者なのか。救う会の荒木和博や西岡力か?。何で名前や役職(外務省関係者、公安警察関係者、大学教員やシンクタンク研究員など朝鮮半島研究者、新聞記者や雑誌記者など、ジャーナリスト等)が出せないのか。記事は意味不明な曖昧なところだらけです。
 産経以外こんな事報じてないしどう見てもガセネタでしょう。

 この工作員は10年以上、一貫して海外で活動している。優秀であったため滞在が長期化したとみられる。

 どう見ても工作員云々はデマだと思いますが優秀な人間であることだけは確かでしょう。バカを海外に送り出したら国の恥でしかありませんので。

 日本は昨年9月、民間人の邦人2人が中国当局に拘束されていることを公式に認めた。ただ、菅義偉官房長官は記者会見で、2人がスパイ行為に関与していたかどうかについては「全ての国に対し、わが国は絶対そうしたことはしていない」と強調した。結局、中国は昨年から今年にかけて、スパイ行為に関わったとして少なくとも日本人4人を拘束した。
 中国の主張が事実ならば、何者かが諜報員の存在を中国側に漏らした可能性が高い。日本側の二重スパイや裏切り者の存在がちらつく。政府関係者は「裏切り者がいたとすれば、適切な対応がなされた」と打ち明けるが、中国に公にされた時点で諜報活動の失敗は明らかだった。

 「今回の産経記事で元工作員を名乗る脱北者内部告発したみたいな内部からの裏切り者を出さない工夫が日本の諜報活動には大事」と言い出す産経ですがアホとしか言い様がない。
  先ず第一に「産経のこの北朝鮮スパイ云々記事はガセネタの疑い濃厚」ですし、第二に日本政府は「スパイ活動を否定」しています。まあ「そうしたスパイ行為は中国に限らず、何処の国に対しても過去から現在まで一切していない(菅長官)」つうのは明らかに嘘でしょうが今回の件について言えば「不当逮捕」の可能性はあるでしょう。なぜなら「ろくな証拠がなかったのか」、「日中関係悪化をおそれたのか」はともかく詳しい事を中国は説明しなかったからです。第三に「日本が中国の主張通りスパイをしていたとしてそれが発覚したのは内部から裏切り者がでた疑いが強い」という産経の主張には何の根拠もない。
 別に裏切り者がでなくても何らかの理由で「あいつの行動は怪しい」と気付けば、逮捕拘束は充分あり得るでしょう。

*1:竹下内閣自治相・国家公安委員長、宇野内閣通産相、海部内閣法相、橋本内閣官房長官など歴任

*2:田中内閣防衛庁長官福田内閣科学技術庁長官、大平内閣行政管理庁長官、中曽根内閣通産相、竹下内閣外相などを経て首相

*3:また「展伝社」かよ!。「展転社」だろ!

*4:拉致以外にも朝鮮・韓国関係の著書として『金日成満州抗日戦争』(1992年、平凡社)、『朝鮮戦争』(1995年、岩波書店)、『北朝鮮:遊撃隊国家の現在』(1998年、岩波書店)、『朝鮮戦争全史』(2002年、岩波書店)、『これだけは知っておきたい日本と朝鮮の一〇〇年史』(2010年、平凡社新書)、『慰安婦問題の解決のために:アジア女性基金の経験から』(2015年、平凡社新書)、『アジア女性基金慰安婦問題:回想と検証』(2016年、明石書店)など。

*5:荒木、島田、西岡ら救う会のウヨ連中について言えば明らかに望んでるでしょうね。そしてそんなことは和田氏のような賢明な人間に当然分かるわけです。

*6:著書『スパイの世界』(1992年、岩波新書)、『闇のカーニバル:日本推理作家協会賞受賞作全集(41)』(1997年、双葉文庫)、『鳥居龍蔵伝:アジアを走破した人類学者』(2005年、岩波現代文庫)など

*7:宇喜多直家の子。豊臣政権での五大老の一人。関ヶ原の戦いで西軍に属したため改易され、八丈島流罪とされた

*8:毛利氏の家臣。関ヶ原の戦いで毛利が西軍に属したため、毛利氏の罪を負う形で斬罪にされた。

*9:黒田官兵衛の子。福岡藩初代藩主

*10:上杉謙信の養子。豊臣政権の五大老の一人。関ヶ原の戦いで西軍に属したため、会津120万石から出羽米沢30万石に減封された。出羽米沢藩初代藩主。

*11:仙台藩初代藩主

*12:鈴木内閣労働相、自民党政調会長(中曽根総裁時代)、中曽根内閣文相を歴任

*13:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官を経て首相

*14:竹下内閣官房長官、橋本内閣外相を経て首相

*15:ただしさすがに黒田は荒木と違い「北朝鮮の影」なんて馬鹿な事は言わないでしょう。

*16:もちろん彼が北朝鮮にいた頃には今の政治体制ではありませんが

*17:北朝鮮シンパはもちろん批判派の中にはいるでしょうが、そんなんは批判派のメインじゃない。支持率が1桁台になってる政治家の批判派を北朝鮮シンパ呼ばわりとか馬鹿げています。一方島田洋一などは気軽に「だめ政治家の支持率が落ちるのは当然」と平気で朴を切って捨てています。

*18:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相。首相退任後も実弟佐藤栄作首相、子分・福田赳夫首相、女婿・安倍晋太郎らを使い無視できない政治力を保有し「昭和の妖怪」と呼ばれた。

*19:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党総務会長(中曽根総裁時代)、幹事長(竹下総裁時代)を歴任

*20:もちろん在韓米軍が存在する韓国だって韓国軍がある以上、「米軍に全面的に任せてるわけではない」。在韓米軍も建前は「対北朝鮮(韓国防衛)」ですが実際には中露へのにらみでもあるでしょう。

*21:外国人の拉致被害者が存在するのは事実ですが、少なくとも米国人拉致被害者なんて存在しません。まあ「スパイ容疑で身柄拘束された米国人観光客」ならいますが。

*22:小渕内閣防衛庁長官森内閣経済企画庁長官、自民党政調会長(小泉総裁時代)、第一次安倍、福田内閣財務相など歴任。

*23:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*24:吉田、石橋内閣蔵相、岸内閣通産相などを経て首相