「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(10/11分:島田洋一の巻)ほか韓国・北朝鮮最新ニュース(追記・訂正あり)

 島田以外にも色々とネタにしています。
■前川喜作(前川元文科事務次官の祖父)でググってみる

http://hiro-nakasone.com/2008/11/01/
■私の尊敬する人:前川喜作氏について(中曽根弘文
 私が心から尊敬する人について書きたい。
 身内のことで恐縮だが、それは家内の祖父・前川喜作(まえかわ・きさく)という人物だ。私と家内が結婚した29年前(昭和54年)は84才でまだお元気だったが、昭和61年に亡くなってもう22年が経つ。喜作氏は、奈良県に吉野杉の山を持ち林業を営む素封家の家に生まれた。三男であったので家業を継ぐ必要がなく、将来の進路は自由が許された。上京し早稲田大学理工科に学び、そこで研究した技術を生かして産業用冷凍機製造の会社「前川製作所」を創業した。喜作氏が初代社長、二代目を家内の父が継ぎ、今は創業84年を迎え、国内64箇所、海外78箇所の事業所を置き、従業員約3,200名、年商1,500億円で、世界でも有数の技術を持ち業界シェアトップの経営をしている。
 “モノづくり”の技術で戦後の発展を支え、日本の底力を示した経営者としての喜作氏には勿論敬意を表するが、私が感銘を受けるのは、事業で成功して得た利益、つまり儲けたお金をどう使ったかなのである。
 会社経営が軌道に乗った喜作氏は、昭和31年に私財を投じて「財団法人和敬塾*1」という、地方から上京して都内及び周辺の大学へ通う学生達のための寮を作った。戦後、荒廃した日本を目の当たりにし、この国の将来を担う若者には「教育」が何より大事で、食住の心配なく思う存分勉強させてやりたい、そして単に「下宿屋」を提供するのではなく、人間として成長出来る「教育の場」を作りたいという壮大な理想を掲げて取り組んだのだ。
 義父は最初これに大反対したという。
「町工場の親父の手に負える分野ではない。荒唐無稽すぎる。」と。
 しかし喜作氏の決意は固く、揺らぐことのない信念であると義父も結局は納得し、ともに夢の実現のために力を尽くした。著名な教育者、哲学者、宗教家に何度も会い指導を仰いだが、誰からも「やめた方が良い。素人には無理。」と言われたそうだ。
 しかし、その哲学と行動力のスケールの大きさには驚かされる。場所は都内文京区目白台、両隣は椿山荘フォーシーズンズホテル田中角栄邸という一等地、そこに私財を投じて7千坪の土地を買い、宿舎を三棟建てて600名の学生を収容し、他にも図書館、食堂、講堂、浴場、ラウンジ、茶室、武道場、運動場等を設けた。塾内では文武各界の専門家による教養講座(いわゆる塾公認の部活動)、各種の塾生が独自に作るサークル活動、体育祭、演劇祭、そして各界の著名人による講演会等を定期的に催している。また各寮には信頼できる社会経験豊かな方を寮長として招き、日々の塾生の生活を責任を持って管理させている。喜作氏がその和敬塾の初代塾長、家内の父が二代目で現在の塾長であるが、折々、積極的に学生達と交流している。
 現在、創立53年を数え、建物も2棟増設し全5棟、大学院生や海外からの留学生も含めて和敬塾では約550人の塾生が生活している。
 和敬塾で学び卒業した卒塾生(和敬塾では「塾友」と呼ぶ)は、約4,500名にも及び各界で活躍をしている。外務省*2も含め、中央省庁内にも何人もOBがいるようだ。
 喜作氏は自身が若き日に奈良から上京し、人生の師と尊敬する人々に出会い、哲学を学び、早稲田大学で学問を勉強し技術を身につけた。そのお蔭で今の自分がある、と「教育」の重要さ、有難さを身を以て実感し、感謝と恩返しの気持ちを具現化したものの一つが和敬塾だったのだと思う。
 母校である早稲田大学への感謝の念も大きく、後輩の為に、と度々多額の資金援助をしていた。今は建て替えられたが、以前の大隈会館も、氏が個人で建てて大学に寄贈したものであった。数々の貢献に対して早稲田大学は、大学の発展に多大な寄与をした人に対する称号である「校賓」として顕彰したが、自分の名前や行為が公になることを好まない人であった。
 ある塾友から聞いた話だが、「塾長に対する皆からの感謝の気持ちを表したい」と和敬塾の敷地内に喜作氏の銅像建立を申し出たが、案の定固辞されたので内緒で募金をして銅像を造ってしまい、既成事実を以てして再度建立を申し込むと渋々承諾され、「裏庭の焼却炉の辺りにでも建てるよう」に言われたが、強行突破で正面玄関前に無理矢理建ててしまったそうだ。
 「金は天下の回りもの」と喜作氏はよく言われた。和敬塾の設立にも、早稲田大学への寄附にも、もちろん会社の金は全く使わず全て個人の金であった。また喜作氏も義父も和敬塾から一切の報酬を受け取らず、ただ青年育成のために私財と情熱を注ぎ込むのみである。
 約50年前、和敬塾を作るために、当時の金額で4億円かかったそうだ。今の価格では土地代だけみても200億円位にはなろう。だが、私が強調したいのは、金額だけの問題ではない。喜作氏は常々「財は子孫に残さず。命も金も子供も、また身につけているものは一切神仏からの預かりもの。ゆえに、自分が生きている間に自分に託されたあらゆる物は自分の意志で社会にお返しする。」と言っていた。これを言葉通りに実践し、更には単にどこかへ寄附をするというのではなく、自ら行動し、未来を担う青年の育成に尽くした。正に身を以て範を示す教育者であり篤志家の鑑といえる。その上に、目立つことを嫌い「左手でやることを右手に知らせるな」とよく言っておられた。だから私が喜作氏のことをこうして著したことを天空で怒っておられるかも知れない。
 しかし、今の日本を見渡してもマネーゲームに振り回され、カネカネと騒ぎ、金持ちが人生の勝者というような嘆かわしい拝金主義的風潮がある。今こそこういう高い志と生き様を持った人の存在を知ってもらいたいと思い私は紹介した。お祖父様にはお許し頂きたい。
 余談だが、喜作氏は「財団法人前川報恩会*3」という基金を作り、公的機関の支援を受けるに受けられない社会的弱者の方への支援もしている。昭和40年代に、当時の金額で20億円という私財を基金へ提供した。
 しかし、元来が「慈善は隠れてそっとやるもの」という考えで、あまりに密やかに活動していたので援助先の選定に困り、支援先の幅を広げるために一度だけ新聞社の取材を受けたことがあった。まだ家内と結婚する前のことだったが、その時の記事を読むと、「前川さんのしていることは個人がする仕事ではなく国がするべきことではないか。政治家についてどう思いますか?」との問いに、「あれはいけません。」と答えておられる。これには参った。
 また、家内が成人し年頃になった時、祖父は周りのお世話好きの人から「どのような縁談を望まれるか?」と聞かれ、「こんな孫娘をもらって頂けるならどなた様でも有難いが、一つだけ言わせてもらえれば政治家だけはご遠慮したい。」と答えたそうだ。ところが、当時、民間企業*4に勤めていた私は縁あって家内と結婚し、その後*5国会議員となった。しかし祖父からはとても可愛がってもらった。今は初当選以来23年経つが、常に心の根底に喜作氏の存在があり、無意識の内に「祖父に恥じない仕事をしなければ」と自戒している。

https://www.waseda.jp/student/weekly/contents/2011b/1254/254j.html
■大隈会館(旧大隈邸)
 1945(昭和20)年5月の空襲によって大隈会館は全焼し、庭園も甚大な被害を受けた。この空襲では、大学のほとんどの建築物が焼失し、東京専門学校以来の学苑の記憶が失われたといっても過言ではない。
 大隈会館の復旧は、資金難のために先送りにされていたが、卒業生の前川喜作氏の全面的資金援助によって、1950(昭和25)年に再建された。しかし、この二代目大隈会館も1991(平成3)年に解体された。

http://www.wakei.org/about.html
和敬塾について
和敬塾とは
 公益財団法人和敬塾は、東京都文京区にある男子大学生のための学生寮です。
 冷凍機メーカー・前川製作所創立者でもある前川喜作が、日常の共同生活を通じて社会人としての知性と徳性を備えた人材を育成するため、昭和30(1955)年に設立しました。
 文京区目白台7,000坪の敷地のなかで、東寮・西寮・南寮・北寮・乾(いぬい)寮・巽(たつみ)寮の全6棟、約400人が共同生活を送っています。
■「共同生活を通した人間形成」を目指して
 昭和30(1955)年、終戦後の人心の荒廃を憂慮した前川喜作は、「共同生活を通した人間形成」を趣旨として財団法人和敬塾を創立しました。
 和敬塾の名前は聖徳太子の十七条憲法「和をもって貴しとなす」からとられ、同時に「和」は人と人の和や四季の自然に心から和むこと、「敬」は人を敬うだけでなく真理を敬うことも意味します。前川喜作は「人類に秩序と幸福をもたらすのは和と敬の精神しかない」と考えたのです。
 創立からおよそ60年。その想いは変わることなく、今に受け継がれています。

http://seidoku.shueisha.co.jp/kamisaka.html
■人間ドラマ和敬塾*6・第1回(上坂冬子*7
 紹介されたのが金沢学院大学学長の石田寛人氏*8であった。
(中略)
 科学技術庁原子力局長時代に、義太夫の脚本のコンクールに応募して入選したと聞いて私はたちまち関心を持った。
(中略)
 原子力工学義太夫を体内に同居させている人と面談すべく、緊張して約束の場に出向くと、経歴から想像したイメージが拍子抜けするほど快活な人である。
(中略)
 2004年の3月20日小松駅前の石川県こまつ芸術劇場のこけら落としには團十郎三津五郎芝雀*9らの名優と並んで石田氏は芸術劇場の運営アドバイザーとして出席している。
「たしかに、原子力と違和感なく義太夫を口ずさめる人間は異例かもしれません。それにしても今日まで私が両刀をたずさえてきたのは、和敬塾に入塾して2年目に原子力工学の進路を決めたとき、技術者だった前川喜作塾長から『科学一辺倒の人間にはなるな』といわれた一言が、よほど心に響いたんだと思います。あのときの言葉を、いまでも覚えているくらいですから」
 突然、飛び出した「和敬塾」に私はもちろん耳をそばだてた。聞いたこともない3文字だが、字画からすると進学塾か、武芸場か、はたまた右翼団体かと思わせる。
「いえ、男子専用、女人禁制の学生寮です」と石田氏は楽しげにいったあと、こうつづけた。
「1960年といえば安保騒動の年で、あのころ地方都市から息子を東京の大学に進ませる親は悩んだと思います。たまたま人を通じて嘉治隆一さんが発起人に名を連ねておられる学生寮だと知って、親は信用したんですね。塾長の前川喜作さんは、前川製作所創始者といえば分かるでしょう」
 嘉治隆一氏は朝日新聞論説主幹としてよく知られた人だし、前川製作所は世界をリードする冷凍機のメーカーである。ここまで聞けば誰しも業績を上げた企業が利益の社会還元として学生塾を開いたと思うだろう。だが、和敬塾は財団法人として前川製作所の収益とは無関係に独立採算で運営されているというのだ。
「たしか私が入塾したころ東大の駒場寮が学食つきで一か月3千円だったのに、和敬塾は二人一部屋、共同風呂と二食つきで7千円くらいでした。アパートで自活するより安いけど大学の寮や各県で設営している郷土出身の子女のための寮より高いはずです」
 和敬塾の説明をはじめると石田氏の弁舌は義太夫を語ったときのようにさわやかになった。氏の話を総合すると、まず東京・文京区のホテル椿山荘に近い旧細川侯爵邸跡地に4棟の鉄筋の建物があり、現在、全国から450人ほどの塾生が集まってきているという。創立は1955年で当初は塾生も定員に満たなかったが、石田氏が入塾した創立5年目にはすっかり軌道にのって、以来、今日まで4千数百人の学生を世に送っている。
「入塾のための面接試験では、お定まりの尊敬する人物を聞かれました。こちらとしてもお定まりのシュバイツアー*10と答えたまではいいのですが、東洋人も付け加えたほうがいいと考えて孫文*11の名をあげたら、あとで試験官がかなり頭を抱えたようです」と石田氏は声をたてて笑ったが、たしかに60年安保のころ、日中は国交関係もなく、中国国内は文化大革命の兆しで混乱していたはずだ。試験官が中国人孫文をことさら尊敬する理由を詮索したのはむりもない。
「前川塾長は、私のことを先生と呼ぶな、オヤジと呼べといってましたし、寮長たちからも管理、監督された記憶は全くありません。門限は12時くらいだったと思いますが、門限すぎて帰ってきた者は一階に住んでいる仲間が窓から引き上げてくれますしね。掟としてきびしく徹底していたのは部屋に女の子を入れるな、ということだけでした」
 それも女人禁制というわけではなく、女性を連れてきた時は別棟の細川邸で談笑することになっていた。
(中略)
 時節がら、安保のデモに参加したいという学生も当然いたはずだがと尋ねたところ、 「前川喜作さんはデモに参加したい者は行け。信念をもって参加するならたとえ警察につかまっても私がもらいさげに行ってやるから心配するな、とまでいってました。ただし、皆が行くからふらっと行ってみようという気持ちで参加すれば必ず後悔するからやめろ、と塾生を集めてキッパリいいました」
(中略)
「今になって考えると、和敬塾の良さの一つは同世代の多彩な友人がつくれることだと思います。水戸のおかめ納豆本*12の高野君も同期だし、チェコ大使*13をしていたときにプラハにまで来てくれた日本化薬社長の島田君も和敬塾に入ったからこその友人だなぁ」と石田氏はいうが塾生は出身地域でいうと北は北海道から南は沖縄まで、在籍校も国立、公立、私立など各種とりまぜているばかりか、塾の方針として当時から海外の留学生も受け入れている。
アメリカのスタンフォード大学からきていた彼は共同風呂が苦手だったみたいです(笑)。塾祭では私もお手伝いして出し物の“白波五人男”の忠信利平役を彼にふり当て、『餓鬼の時から手くせが悪く……』なんて台詞をいわせたんですよ。喜作オヤジさんは笑いをかみ殺して目を細めていました」
 石田氏の尽きない思い出を聞きながら、人間の二面性を探るつもりの私の関心は、いつしか青年の多面性と可能性の育成を手がけた和敬塾に傾き、早くもおかめ納豆と日本化薬の連絡先を調べにかかったのである。
(つづく)

http://blog.goo.ne.jp/nakayoshi_2009/e/ca6b15ed462e3cd904ec01a2b945badb
■『教育の忘れもの』を読んだ
 奇跡の学生寮、平成の旧制高校寮……。東京都文京区に、このような表現がぴったりの男子学生寮があります。「現代の若衆宿」と呼ぶ卒塾生もいました。目白通り沿いで、旧田中角栄邸と日本女子大の間。うっそうと樹木が茂った緑の敷地内に、東西南北、そして巽(南東)の5つの建物……。「和敬塾」といいます。
 この学生寮で青春時代を過ごし、社会の一線で活躍中の中高年たちを追跡取材した本を読みました。『教育の忘れもの〜東京の学生寮和敬塾』(上坂冬子著、集英社)です。
 以前、NHKのドキュメンタリーで現役の学生の生活の様子を見知って、「ユニークな学生寮だな」という感想を持っていました。その後、この寮の情報に触れることがなかったのですが、今回、この本を読んで、その理由が分かりました。「青年たちが学ぶ場を騒がせたくない」との理由から、マスコミ取材に応じていないのです。NHKの番組も、寮のOBにNHK職員がいて、何とか放映に漕ぎづけたようです。
(中略)
 昭和43年、神戸市から上京してきた18歳の村上春樹も、ここで暮したとか。ただし、「数か月で去られたようです。集団で生活することになじまないとして退塾する学生は、サッと見切りをつけて早い時期に辞めていくようですね」(前川昭一塾長)とのこと。逆を言うと、ハマる人はどっぷりハマるのでしょう。
 和敬塾は、1955(昭和30)年、冷熱機メーカーである前川製作所の創業者、前川喜作氏が私財を投じ設立。以来、大学の有名・無名、学力の高い・低い、文系・理系などによらず、広く東京の大学に通う学生を受け入れています。入寮ならぬ「入塾」には、塾長、寮長による面談があるそうです。
 学校にせよ企業にせよ創業者の理念は強く社風や校風ににじみ出ます。和敬塾の風も、創設者の個性が強く反映されています。前川喜作という方は、相当の人物だったようです。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50936
■現代ビジネス『天下り斡旋で辞任、文科省事務次官の「華麗すぎる人脈」』(伊藤博*14
<その寮は都内の見晴らしの良い高台にあった。敷地は広く、まわりを高いコンクリートの塀に囲まれていた。門をくぐると正面には巨大なけやきの木がそびえ立っている。樹齢は少なくとも百五十年ということだった…>
 作家・村上春樹氏の代表作『ノルウェイの森』に登場する寮のモデルは、この和敬塾だ。
 村上氏は早稲田大学に入学した1968年4月から半年ほどここで生活し、自らのエッセイでも、初めての一人暮しの時間を過ごした寮での日々を懐かしんでいる。

https://dot.asahi.com/aera/2014032600004.html?page=1
アエラ村上春樹も入った寮 就活にも役立つ?』
 いまどきの学生寮は生活の場というだけでなく、イベントが催されたり、就活にも有利なこともあるらしい。著名人も入寮していたという都内の男子寮、和敬塾を訪ねた。
 東京都文京区目白台の好立地で早稲田大学学習院大学などに近い。7千坪の緑豊かな敷地に六つの寮舎、旧細川侯爵邸の本館、グラウンド、武道場などがある。作家の村上春樹氏も一時在寮し、『ノルウェイの森』にも和敬塾を想起させる寮が登場する。
 1955年に前川製作所創業者、前川喜作氏が共同生活を通じた人材育成のために創立した。今でもその遺志を継ぎ、教養を身につけるイベントが多彩だ。教養講座には居合道や柔道、中国古典輪読会、坐禅、絵画研究会など。各界の有識者を招いて、定期的に講演会も開かれる。過去の講演者は、湯川秀樹*15金田一京助白川英樹*16小野田寛郎立花隆*17植村直己などそうそうたる顔ぶれ。入塾生には兵庫県の灘、奈良県東大寺学園、鹿児島県のラ・サールなど名門私立高校や、県立トップ高の生徒も。東京大学東京工業大学早稲田大学慶応義塾大学など難関大をはじめ50大学以上の学生が集う。大勢の卒塾生が社会で活躍している。

 前川氏の加計告発があるまで、「前川氏の祖父のこと」などしらないし興味もありませんでしたが、どうも相当の有名人だったようです。


■産経【朝鮮学校無償化訴訟】菅義偉官房長官文科省前次官の前川氏が官房長として決裁した」 朝鮮学校授業料無償化の適用除外めぐり言行不一致を批判
http://www.sankei.com/politics/news/171208/plt1712080046-n1.html
 「日米核密約など無いと在任中言い続けてきたがあれは嘘だった、死ぬ前に真実を言い残したい(村田良平*18元外務事務次官)」なんてのも菅的には「言行不一致」になるんでしょうか。
 馬鹿馬鹿しくて話にならないですね。
 大体「安倍の圧力に屈して」、朝鮮学校無償化除外を心ならずも容認してしまった「前川氏とは大分性格が違いますが」、菅の上司・安倍も「首相になったら靖国参拝します」とウヨ支持層相手に公言しても「米国の『参拝するな』という圧力に屈して」参拝を自粛(?)してる*19わけで安倍や菅には「前川氏が言行不一致した気持ち」はよくわかるはずです(もちろん皮肉のつもり)。
 あるいは安倍は無役の時はダライ・ラマ相手に「首相になったらチベット問題に取り組みたい」とか調子のいいことほざいてても、首相になったら日中経済関係に配慮してまあ、冷たい態度でダライが訪日しても会うこともせず「言行不一致」の訳です。


■産経【主張】朝鮮学校の無償化 独裁崇拝に目つむれない
http://www.sankei.com/column/news/171210/clm1712100003-n1.html
 ばかばかしい。本気でそんなこと(独裁崇拝云々)が無償化除外の正当化理由になると思ってるんでしょうか。呆れて二の句が継げません。とはいえ日本人マジョリティはこの愚行を積極支持しないにせよ黙認してるわけです。一部地裁も安倍に忖度して不当な合憲判決を出した。「日本人として申し訳ない気持ち」で言葉もありません。

 広島、東京両地裁は、北朝鮮朝鮮総連の影響下にある朝鮮学校の教育内容や学校運営を踏まえ、無償化除外を適法とした。大阪地裁は教育の機会均等から外れ、違法とした。前川氏は東京新聞のインタビューで、こちらの方の判決を「妥当」だと指摘していた。

 俺も前川氏に全く同感ですね。しかし何度も書きますが俺的に前川氏(元文科事務次官)の好感度がアップしています。退官したとはいえ、前川氏もずいぶん思い切ったものです。
 しかしid:noharra先生には「産経の前川氏に対する誹謗中傷をどう思うか」聞きたいところですがどうせ無視でしょう。どこまでも卑怯で愚劣な男、それがid:noharraこと八木孝三という男です。
 しかしウィキペ「前川喜平」に書かれている経歴

・1967年に麻布中学校、1970年に麻布高等学校へ入学。1973年に東京大学へ入学し、1979年*20に同大学法学部を卒業
・祖父は産業用冷凍機メーカー前川製作所の創業者である前川喜作。父は前川製作所社長の前川昭一。
中曽根弘文*21元外相、実業家・小泉和久*22は義弟*23

という経歴、あるいは■中曽根弘文ファミリーブログ『キヘイおじ入院 〜後編〜 [長女・川鍋文子・27歳・主婦]*24』の

http://nakasone-family.blog.so-net.ne.jp/2012-10-15
・留学はイギリスのケンブリッジ大学大学院。海外赴任はフランスのパリへ*25。語学が堪能。

はまさに「絵に描いたようないいとこのボンボン(大企業の御曹司で、縁戚もそうした関係揃い)」「絵に描いたようなエリート(麻布高校から東大法学部、海外赴任経験もある)」で「朝鮮学校無償化除外には反対」というリベラル性をどこで養ったのだろうかと思いますね。
 それはともかく

http://nakasone-family.blog.so-net.ne.jp/2012-10-15
 大学時代は原始仏教インド哲学に興味を持ち「仏教青年会」に所属し、ガウタマ・シッダールタ研究をしたとか。相当カタブツ!?、、、しかし、妹達(母と叔母)に言わせると、『ポン女、ポン女(日本女子大学)と憧れて騒いでいた』そうです。結婚する時(お嫁さんは叔母の親友。日本女子大卒ではない)、挿絵も自分で描いた詩集(結構良く出来ていると評判)を自費出版し「愛の証」としてプレゼントしたロマンティストぶり。
 まぁ、妹達は『よくぞ兄の所などに来て下さった』とお嫁さんに大感謝したそうです。

という前川氏は「少し変わったところのある官僚らしからぬ官僚」ではあったのでしょう。

 北の影響下にある学校に公金を使うことに、国民の理解が得られるかである。

 「過去のハンセン病差別」「戦前米国での日系人強制所収容」などいい例ですが、国民世論は決して正義ではありません。
 産経の主張では「過去のハンセン病差別」「戦前米国での日系人強制所収容」は「国民が支持したから何の問題も無いことになる」でしょう。そんなバカな話はない。

 安全保障感覚に欠ける官僚が、内閣人事局のふるいを経てトップに起用された点も留意すべきだ。

 前川氏への悪口ですが馬鹿馬鹿しいですね。
 別に朝鮮学校無償化に賛成することは安全保障感覚に欠けることではない。そもそも無償化除外してどう「安保状況が向上するのか」てことです。向上なんかしない。
 そのうち「ロシアや中国の脅威」とか言い出して朝鮮学校だけで無く、「ロシア学校(あるのか知りませんが)や華僑学校」への差別的待遇まで叫び出す気でしょうか。
 かつ「防衛官僚ならまだしも」文科官僚の任務「教育」は安保がどうこう言う話と関係ないわけです。産経は現代日本に「戦前の軍事教練でも復活させたいのか。産経にとって教育の場は安保の場なのか?」と聞きたくなります。
 むしろ「国連人権理事会」「国連難民高等弁務官」から批判が出る無償化除外なんぞ支持する方が「国際感覚と人権感覚に欠ける愚行」です。


■【産経抄】12月9日
http://www.sankei.com/column/news/171209/clm1712090003-n1.html
 加計告発と「国賠訴訟での朝鮮学校への協力(朝鮮学校無償化除外批判)」という産経にとっての「許しがたい悪行」によって前川*26元文科事務次官が悪口雑言されているといういつものくだらない話です。
 ただまあ、「文科省に批判的な左派」なんか逆に「退官後の行為とはいえ、前川氏を見て文科省を少し見直した」じゃないですかね。
 それにしても「在任中は政府与党に逆らわなかったのに退官したら批判するのは恥さらしだ」などと前川氏を非難するなら

日本共産党幹部時代は不破議長(当時)、志位委員長に忠実に従っていたのに、離党するや、日本共産党に悪口雑言する筆坂秀世
朝鮮労働党幹部時代は主体思想のイデオローグだったのに、韓国に亡命するや、北朝鮮に悪口雑言するファンジャンヨプ
・一時、朝日の雑誌編集長を務めていたのに、朝日をやめウヨ雑誌編集長になるや朝日に悪口する花田紀凱

なんぞも「恥知らずだ」と産経は批判したらどうなんでしょうか?


■産経【朝鮮学校無償化訴訟】原告側が前文科次官・前川氏の陳述書提出 司法での救済求める趣旨か 国相手取る訴訟で異例
http://www.sankei.com/life/news/171208/lif1712080003-n1.html
 以前から「無償化除外はおかしい」「無償化除外を文科官僚として容認したくせに無責任だという批判は甘んじて受けるが司法の救済があってしかるべきだ」と主張していた前川氏ですが、ここまで腹をくくるとは驚きました。
 俺的に前川氏への評価が上がっています。そしてid:noharra先生には「前川氏についてどう思う?」と聞きたいですね。まあどうせ無視でしょうけど。
 「無償化除外反対」と主張した俺のことを北朝鮮シンパ呼ばわりしながら、前川氏に対してはそうしないid:noharraのでたらめぶりは怒りを禁じ得ません。
 もちろん俺も前川氏に「何の非の打ち所もない」とはいいません。
 彼がこうした動きにでたのは「官僚を辞めてしがらみがなくなった後」のことですし。そして官僚を辞めたのは天下り問題の引責辞任のわけです。
 しかし「この朝鮮学校の件」「加計での告発」については大いに彼を評価したいと思います。少なくとも「在日差別&反動右翼集団」守る会よりはましだと思います。そうは思いませんか、守る会メンバーのid:noharraこと「元兵庫県庁職員」の八木孝三さん?。あなたのような「在日差別者」の「人間のくず」には前川氏のこうした朝鮮学校支援行為を評価することはやはりできませんか?。前川氏の朝鮮学校支援行為が許せないと思うのならはっきりと「前川は北朝鮮シンパだ」などと罵倒されてもいいんですよ?


■産経『【朝鮮学校無償化訴訟】北ミサイル危機の時期に…国家官僚として一線越えていないか 文科省幹部「無責任さに慄然」』
http://www.sankei.com/affairs/news/171208/afr1712080003-n1.html
 現役の文科官僚に「自由民主党御用新聞」産経が話を聞けば「本心が仮に前川支持であっても」こうした「前川非難」以外の回答が出てくるはずがない。
 たとえば産経が現役の税務署職員に「佐川国税庁長官についてどう思いますか」と聞いて「理財局長時代の森友答弁は最悪だ。あんなことをされては『あんな風に証拠がないけど信じてくれで済むのなら俺だってそれで納税したい』と皮肉言われて現場の我々も困ってる」なんて批判が出てくるのか。
 出てくるわけがない。左遷の恐怖を考えたら「左遷されてもかまわない」つう勇気のある人間しかそんなことしない。これが「赤旗が匿名を条件に前川氏(佐川氏)について現役の文科官僚(税務署職員)に話を聞いた」つうなら話も別でしょうけど。
 何せ自民党幹部ですら安倍にへいこらしかしないんですから。もっと立場の弱い官僚が安倍批判なんかできるわけがない。
 あるいは人民日報が、中国共産党幹部に習主席執行部体制についてインタビューして、手厳しい批判が出てくるのかて話です。出てくるわけがない。
 あるいは「劉暁波の兄貴」の

http://www.sankei.com/world/news/170715/wor1707150056-n1.html
 「非の打ちどころのない援助に感謝する」「社会主義の優越性の表れだ」
 劉暁波氏の親族でただ一人記者会見した兄、暁光氏は共産党と政府による弟への対応に賛美を繰り返した。

という発言を産経は「兄貴の発言だから信用する」というのか(もちろん劉暁波の妻の政府批判を理由に産経はそうはいわないわけですけど)。
 馬鹿げた話です。

 個人の思いと組織の方針が一致するとは限らないが、最後は政治の判断に従うのがあるべき官僚の姿ではないのか。

 いやだからこそ前川氏は「現役官僚時代は従っていた」わけです(まあ正直そういうことより保身の面が強いでしょうけど)。しかし今の彼は退官して現役官僚ではない。
 従う理由はどこにもない。そして彼は加計疑惑であれ、朝鮮学校無償化除外であれ、彼なりの基準がある。
 それは「加計疑惑も朝鮮学校無償化除外も違法性の疑いすらある極めて不当な行為だ」という基準です。彼が告発、批判してるのは単に「俺が納得できない」なんて軽い話ではない。
 大体、この産経の考えだとたとえば「尖閣ビデオは当面公開しない」という「組織の方針を無視して動いた」尖閣ビデオ流出の一色正春

 個人(海上保安官・一色)の思いと組織(民主党政権海上保安庁)の方針が一致するとは限らないが、最後は政治の判断に従うのがあるべき官僚の姿ではないのか

となるでしょう。しかし、現役官僚として組織の方針を無視した一色を「よくやった」と褒めたのが産経です。産経はいつもながらでたらめです。
 大体この産経の主張って「組織の不正を正当化する典型的な言い訳」でしょう。
 この産経の理屈ならナチス戦犯・アイヒマンが「政府の命令だからやりたくないが仕方なくやった。死刑にされるいわれはない」つうのもありになるし、最近の日産、神戸製鋼東レだのの不正も「上司の命令だから仕方なくやった」つうことになるわけです。それでいいわけもない。

 元文部官僚で前愛媛県知事の加戸守行氏*27は、6月の本紙インタビューで、中韓への対応*28を余儀なくされた昭和57年の教科書誤報*29事件に触れながらこう振り返った。
 「政治の思惑なんて見え見えだったが、行政の筋が曲げられたと思っても言いませんでした。それが役人の矜持(きょうじ)ですよ」。

 「おまえ、退官した今、当時の鈴木内閣の方針が気にくわないて、産経相手にいってるじゃねえか、前川氏と変わらんやん」「現役時代はいってねえ、つうなら前川氏だっていってねえし」「矜持じゃなくて単に保身だろ、手前」「今回の件は、前川氏には前川氏の『在任中はともかく退官後まで無法を容認できない』つう人としての矜持があるつう話だろ」ですね。
 しかし「ガチでウヨ*30」なのか、「加計問題で産経らウヨにこびてるが故の商売ウヨ」か知りませんが、歴史教科書問題で中韓非難とは加戸もどうしようもないウヨですね。さすが県知事時代につくる会歴史教科書を県立高で採択しただけのことはあります。まあ愛媛ってのは「愛媛玉串料訴訟」でわかるように加戸の知事就任以前から右翼風土の県ですけど。
 ちなみに加戸は「リクルートからの接待」によって引責退官に追い込まれた男であり、彼の上司である高石邦男*31(元文部事務次官)には収賄で有罪判決が下っています(いわゆるリクルート事件文部省ルート)。リクルート灰色高官の分際で何が「役人の矜持」なんでしょうか。
 なお、ウィキペ「加戸守行」によれば

 1989年4月12日、西岡武夫*32文部大臣の下、阿部充夫事務次官を残して、省内主流の加戸官房長、吉村澄一初等中等教育局長、斎藤諦淳生涯学習局長らがリクルート事件連座して辞職。

し、今までの文部省反主流派が主流派に成り上がるという権力構造の変化があったわけです。
 そして前川氏(1979年入省)が本格的に出世していくのは「加戸の失脚後」ですから正直、前川氏にとって加戸なんて世話になったわけでも無くどうでもいい存在でしょう。
 むしろ「加戸と仲が悪い人間」「加戸がいなくなったおかげで出世できた人間」に部下として世話になったのが前川氏じゃないか。
 なお,矜持といえば

http://nakasone-family.blog.so-net.ne.jp/2012-10-15
中曽根弘文ファミリーブログ『キヘイおじ入院 〜後編〜 [長女・川鍋文子・27歳・主婦]』
・約30年間、殆ど朝4〜5時に帰宅し、仮眠又は着替えるだけで又出勤。早ければ夜中1〜2時に帰宅できることもあるとか。
・奥様である伯母はずっと『よく体が持つ。不思議。』と言っていましたが、遂に持ちませんでした。
 原因不明の高熱が続き、緊急入院。病院の医師から普段の生活状況を聞かれ伯母がありのまま答えた所、全く信じてもらえず、完全に先生の想定外だったようです。明らかに積年の過労による発病でした。
 結局2週間入院し無事退院出来ましたが、入院中も病室で電話・fax・メール・役所の方がいらして打ち合わせをしたりと、仕事から離れられなかったようです。

というのは立派に矜持でしょう。まああまりにも無茶苦茶で常人にはまねできないしまねすべきだとも思いませんが。

 前川氏は先輩官僚の言葉をどう聞くのか。

 加計疑惑で前川氏に悪口雑言してる加戸なんざ前川氏は、先輩だなどとはかけらも思ってないでしょう。まあ大人なので口には出さないでしょうが憎悪や嫌悪、反感や敵意といったネガティブな感情しかないに決まってる。
 つうか、こういうときに前川非難に持ち出せる文科省(文部省)OBが加戸しかいないのが滑稽です。ほかのOBは前川氏を悪口雑言する動機がないのでしょう。「加計疑惑の加戸」だけがそうした動機がある。


NHK『ロシア軍の制服組トップ 北朝鮮周辺での軍事訓練に反対の考え』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171211/k10011254721000.html
 ハト派の小生も全く同感ですがそれはさておき。こうした立場のロシアは経済制裁ならまだしも、軍事攻撃など容認するわけがないし、そうしたロシアの反対を無視してまで、米国が北朝鮮攻撃に打って出る可能性も極めて低いでしょう。


NHK『韓国 北朝鮮に独自の追加制裁』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171210/k10011253761000.html
 おいおいですね。大統領選挙での「開城工業団地の再開」はどこへ行ったのか。北朝鮮を挑発するようなことしかしないのだから文在寅には本当に呆れます。


■【WEB編集委員のつぶやき】漂着船の正体は「朝鮮人民軍」 北の攻撃に備えが無いのがニッポンだ
http://www.sankei.com/world/news/171209/wor1712090017-n1.html
 まあ馬鹿馬鹿しいですね。備えは当然あるでしょう。
 そして漂着船なんて別に武器を積んでるわけじゃ無いんだから海保で十分です。
 また、仮に漂着船が「軍人」だとしても「軍人が漁業にかり出されてる」つうだけの話でしょう。工作船とかそういう話では多分ない。
 しかし安倍政権はこの漂着船の一部について「窃盗容疑で逮捕」だそうですが、きちんと落としどころは考えてるんですかね?。外交問題にも発展しうる話ですからねえ。


■産経『北有事に備え、「シリア難民」情報収集 感染症対策 厚労省研究班』
http://www.sankei.com/life/news/171209/lif1712090049-n1.html
 北朝鮮有事など起こしてはいけないのであって「起こること前提」なんて非常識にもほどがあります。


■産経【サッカー日本代表】日本、ロスタイムに井手口が決勝点 1−0で辛うじて白星発進
http://www.sankei.com/sports/news/171209/spo1712090045-n1.html
 勝ったとはいえ、「FIFAランキング北朝鮮より上の日本」がここまで苦戦するとは、FIFAランキング114位の北朝鮮が強くなったのか、はたまたFIFAランキング55位の日本が弱くなったのか、弱くなったとして「選抜選手がよくなかっただけなのか」、それとも「これでもベストメンバーなのか(そうなると監督がだめだということでしょうか)」などという点が気になるところですね。


朝日新聞北朝鮮問題「対話促進のため何でもやる」 国連事務総長
http://www.asahi.com/articles/ASKD923P4KD9UHBI002.html
 こうした国連の動きは大変いいことだと思います。


■産経『有事想定し拉致被害者救出の方策議論 10日には秋田で「難民問題」考えるセミナーも』
http://www.sankei.com/world/news/171209/wor1712090010-n1.html
 有事に自衛隊拉致被害者救出といういつもの与太です。もちろんそんなことは現実的にできる話ではありません。


■Japan In-depth:カタルーニャ独立騒動と沖縄基地問題林信吾*33
http://japan-indepth.jp/?p=36837
 まあ島田の与太記事を掲載するようなサイトで、編集長が「安倍宏行*34(元・フジテレビ報道局解説委員)」というのでは、島田以外に与太記事がのっていても何ら不思議ではないですがそれにしても酷い。
 「カタルーニャのように沖縄が独立を目指しても周辺諸国は認めないだろう」と沖縄の政府批判派に苦言を呈するというのがこの駄文の内容ですがもちろん沖縄基地問題で日本政府を批判してる県民(翁長知事、共産党社民党沖縄社会大衆党など)のほとんどは「沖縄独立」なんか主張していません(超少数派としては独立派もいるでしょうが、まあ、そんなのにほとんど政治的影響力はありません)。
 沖縄独立という言葉はたいていの場合「補助金なしでやってける沖縄経済」「政府の『補助金を削ってもいいのか』という脅しに屈することのない沖縄社会」という「比喩としての独立」でしかない。
 そういう意味ではカタルーニャと沖縄には何ら共通点はない。
 「馬鹿か、手前。苦言も何も、ほとんどの県民は基地反対派も含めて、沖縄独立なんて主張してないわ、デマ屋のお前の方こそ出直してこい」て話です。


■Japan In-depth:巧妙化する朝鮮総連のメディア工作(上)(朴斗鎮)
http://japan-indepth.jp/?p=36555
 まあ島田の与太記事を掲載するようなサイトで、編集長が「安倍宏行(元・フジテレビ報道局解説委員)」というのでは、島田以外に与太記事がのっていても何ら不思議ではないですがそれにしても酷い。
 筆者の朴斗鎮*35が「デマ屋のくず」だということだけはわかるアホ記事です。

 産経新聞は2017年4月15日付で「朝鮮総連が正男氏報道で日テレなどに圧力 北朝鮮犯行説を否定する報道を要請していた」との見出しで朝鮮総連のテレビメディアに対する工作の一端を暴露した。

 産経の記事ですら書いてあることは「北朝鮮犯行説は事実誤認だと朝鮮総連が抗議した」というだけの話です。
 「上下関係にある上のものが下のものに圧力を加えるケース」でもない限り抗議は「その抗議の是非はともかく」圧力ではありません。そして朝鮮総連はもちろん「テレビ局に対して上の立場にあるわけではない」。
 大体、日テレなどはそうした抗議に従わず北朝鮮犯行説を報じていたのに朴や産経は何を馬鹿なことを言っているのか、という話です。
 つうか個人的意見を言わせてもらえば「圧力に屈服する」という形でない限り、つまり自主的な決定でありさえすれば、別にこうした抗議に応じてもいい訳です。
 もちろん応じるというのは「抗議があったので北朝鮮犯行説を否定することにしました」と公表するという話では「必ずしも」なく「否定する見解が表明されたが、検討の上、犯行説は否定しがたいと思うのでその要請には応じないことにしました」と公表するということも含みますが。

 2002年に北朝鮮金正日総書記が日本人拉致を認めて以降、日本のテレビメディアでは朝鮮中央テレビの映像が頻繁に放映されるようになった。しかし北朝鮮が著作物保護協定(ベルヌ条約)に加入していなかったこともあり、日本のテレビ各局は北朝鮮に対して著作権料を支払っていなかった。
 しかし北朝鮮が、2003年4月に著作物保護協定(ベルヌ条約)に加入したことから事情は変わった。同年末には、朝鮮中央テレビ(KRT)と在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)幹部が平壌で協議し、「映像が反共和国宣伝に悪用されている」として、朝鮮総連を通じて権利保護を求めることになったという。
 この協議後、朝鮮総連は、小泉首相再訪朝直前の5月中旬、NHKなど日本の主要放送局の担当者を集め、彼らが任意に編集・放送している朝鮮中央テレビ(KRT)の映像について、使用料を徴収すると通告。 朝鮮総連国際局のムン副局長(当時)は「KRTから権限を委任され、使用料を徴収することにした」とし「世界的に使われている1分未満の報道引用画面を除いたすべての映像について、1分あたり500ドルを課金する予定で、現在各放送局と協議中だ」と話した。
 これについて、TBSは6月1日付で著作権料支払いの確認書を提出。NHKとテレビ東京著作権を尊重するという意思を明らかにした。
 テレビ朝日は、平壌支局への野望*36もあって、既に数年前から別ルートで使用料を支払っていた。
 一方、フジテレビと日本テレビは、朝日間に国交がない点を理由に、否定的な立場を示していた。フジテレビと日本テレビは、文化庁が(ベルヌ条約北朝鮮が加入したとしても)「国交がない以上、権利義務関係は発生しない」との見解を示したことから映像使用料の支払いを拒否。
 これに対し、朝鮮中央テレビ作品に関する交渉窓口となっている朝鮮映画輸出入社(北朝鮮文化省傘下の行政機関)とその委託を受けたカナリオ企画は、著作権侵害に対する損害賠償支払いと無断放映差し止めを求めて、フジテレビと日本テレビを提訴した。
 これに対し東京地裁は、「北朝鮮ベルヌ条約に加盟していたにせよ、日本が未承認の国家である以上、国際法上の権利義務関係が発生せず、北朝鮮の著作物は著作権法6条3項の対象とはならない」との判決を下した。
 原告(北朝鮮側)は2008年に知財高裁に控訴した。そこでは「一般不法行為の成立を肯定し、放送局(一審被告)側に12万円の支払いを命じた」部分はあったが、一審同様の理由で提訴は棄却された。2009年に原告は最高裁に上告したが2011年12月、知財高裁が認めた12万円の支払いも含めて全面棄却された。
 判決は、ベルヌ条約は普遍的価値を有する一般国際法上の義務を締約国に負担させるものではなく、日本が承認していない国家である北朝鮮の著作物はこれにより著作権法6条3号所定の著作物には当たらないとし、特段の事情がない限り無断放映による不法行為は発生しないと結論付けた。映像使用料は払わなくてもよいとの結論が出たのだ。
 この判決後、フジテレビとNHKは放映料を支払っていない。国民の税金で運用するNHKが最高裁判決を無視できないのは当然だ。

 これは支払うのが当然じゃないんですかね。最高裁判決がおかしいんだと思いますが。
 まさに「石が浮かんで木の葉が浮かぶ」で最高裁すら北朝鮮関係では自民党に忖度してでたらめな判決を下すつうことじゃないのか。日本人として心底恥ずかしい。日本が「三権分立法治国家じゃない」ってことですから。
 「国交がないから」なんてことがなんで著作権料を支払わないでいい根拠になるのかさっぱりわかりません。「国交がないから」云々というなら、北朝鮮が「国交がない」日本のテレビコンテンツを支払いなしで放送しても法的に何の問題もないわけです。
 いや、それどころか日本のテレビ局が「国交がない」台湾のテレビコンテンツを支払いなしで放送しても、あるいは逆に台湾が「国交がない」日本のテレビコンテンツを支払いなしで放送しても何の問題もないことになるでしょう(日本のテレビ局が台湾側の反発を買ってまで、あるいは逆に台湾のテレビ局が日本側の反発を買ってまでそういうことをやるかどうかはともかく)。
 まさか「いやそれは、この最高裁判決が裁いたケースとは違う」とはとてもいえないでしょう。
 「北朝鮮のコンテンツを国交がない日本がテレビ放送しても著作権料支払いしなくていい」という主張(最高裁判決)の「北朝鮮&日本」を「日本&北朝鮮」「日本&台湾」「台湾&日本」に書き換えたら、その場合は成立しないつうのはどう考えても酷い詭弁でしょう。

 しかし北朝鮮はNHKのネームバリューを利用するために北朝鮮取材を許可し続けている。フジテレビには気に食わないコメンテーターの排除*37との交換で、2014年以後北朝鮮取材を許可した

 おいおいですね。
 仮に北朝鮮側が「支払いがない限り取材させない」なんて態度をNHKやフジ相手にとったら「無法だ」というであろう男が「認めたら」認めたで悪口するのだから、まあ呆れます。

 その他のテレビ局は、払わなくてもよい著作料を判決後もせっせと払っている。

 何度も言いますがむしろ払わなくていいとする最高裁判決の方がおかしい。


■Japan In-depth:巧妙化する朝鮮総連のメディア工作(下)(朴斗鎮)
http://japan-indepth.jp/?p=36814

三宅博議員:
 「日本維新の会」の三宅博でございます。拉致問題について質問させていただきたいと思います。
 朝鮮総連の報道機関に対する圧力、この問題についてお聞きしたいのですけども。
 今年の2月13日付週刊新潮で、ここで「朝鮮総連が出演NG根回しで、画面から消えた4人の有識者」という資料を皆さんにもお渡ししていますが、この朝鮮総連がですね、まあ言ってみれば、報道機関に対して圧力をかけているということなんですね。
 あのー、これはね、この記事のなかでも書いてますけど、その4人というのは、関西大学李英和(リ・ヨンファ)*38教授、デイリーNKの高英起*39(コ・ヨンギ)東京支局長、それからコリア国際研究所の朴斗鎮(パク・トゥジン)所長、そしてアジアプレスの石丸次郎*40記者、この4名をテレビに出すな、と言ってどうも朝鮮総連のほうの徐局長が、各メディアに圧力をかけているという記事*41なんですね。
 パク所長がフジテレビに問い合わせたんですね。問い合わせたところ、「朝鮮総連からの圧力で出演させることができない」という風におっしゃったと、パクさんから教えていただきました。
藤川政人総務大臣政務官
 えー、ご指摘の件についてお答させていただきます。初めてお聞きしたお話でもございますし、事実関係を承知していないということから、コメントは申し訳ないですけれども差し控えさせていただきたいと存じますが、ただ、先生おっしゃる放送事業者の取材・番組制作についての事項につきましては、番組事業者の個別の取材、番組制作の関わる事項について政府として承知する立場にはございません。

 そりゃまともな人間なら藤川氏のようにしか答えようがないでしょう。
 朴が総務省に直接「人権侵害された、なんとかしてくれ」と訴えてきたのならともかく、「三宅を通した伝言ゲーム」の上、朴や三宅から何の証拠も提示されないのでは朴の主張の真偽など確かめようがなく「コメントは控えたい」となるのは当たり前です。
 自民党の、それも第二次安倍政権の大臣政務官なら喜んで、どんなに怪しいネタでも総連たたきにのると朴や三宅は思っていたのでしょうがそうはならなかったわけです。
 そもそも朴のいってることが事実ならなぜ朴は

・フジテレビないし朝鮮総連相手に民事訴訟を起こす
日弁連人権救済申し立てをする
・法務局に人権救済申し立てをする

といった法的対抗措置を執らないのか。
 それは「そんなことをするだけの証拠が朴にないから」、つまりガセネタであり、だからこそ「ウヨ議員・三宅の政治圧力でガセネタをごり押ししようとしたのではないのか」という疑いは誰でもすぐに思いつく疑惑です。まあそもそも「古館キャスターや国谷キャスターの降板」について、NHKやテレ朝が「安倍政権の圧力」を認めないことでわかるように、「社外の人間」朴相手にフジが堂々と圧力の存在を認めるなんてことがあるとはとても思えません(もちろんそれは朝鮮総連に限らずどこの圧力でも同じ話です)。そんなことしたら最悪、朴がフジを訴えて訴訟沙汰になりますからねえ。
 つうかそれほどの強い政治力が朝鮮総連にあったら、たとえば朝鮮学校無償化除外問題なんかもっと朝鮮総連に好意的報道がされてますよ。どう考えても朴の発言は信憑性皆無です。
 なお、三宅の発言によれば「圧力」云々の事実を認めてるのは朴だけでありほかの三人がなんといってるかは不明です。朴と似たり寄ったりのことをいってるのならほかの三人も朴並みの「デマ屋のくず」としか言い様がないですね。


■Japan In-depth:島田洋一の国際政治力『軍事オプションと拉致問題
http://japan-indepth.jp/?p=37181

「一刻も早くめぐみさんと両親が抱き合う姿を見たい」と言いながら、「アメリカによる軍事行動には絶対に反対」を唱えるような態度は、私(ボーガス注:島田のこと)には矛盾のように思える。

 いやいやむしろ

「一刻も早くめぐみさんと両親が抱き合う姿を見たい」と言いながら、「アメリカによる軍事行動には賛成」を唱えるような島田氏ら巣くう会の態度は、私(ボーガス)には矛盾のように思える。

ですね。拉致被害者横田めぐみ氏の居場所がわからない状態で、北朝鮮に軍事攻撃などすることは「怒った北朝鮮によるめぐみ氏の報復処刑」であれ「米軍の軍事攻撃によるめぐみ氏の死亡」であれめぐみ氏の死亡の危険性を高める愚行でしかありません。しかしよくもまあ家族会も島田洋一を副会長にするような極右団体・巣くう会と未だに付き合えるもんです。心底呆れます。


■【アメリカの深層27】トランプ政権の本気度
http://island3.exblog.jp/27636368/

 トークラジオの世界では、中共(ChiComs)は「敵」(enemy)、ロシアのプーチン大統領は「残忍な悪党」(thug)と呼ばれるに至って久しい。

 おいおいですね。いくら「トークラジオ=米国版産経新聞」の世界では北朝鮮どころか、中露まで悪口雑言してるからといって、そしてトランプがその種の極右の支援を受けてきたとはいえ、さすがにそんな無茶苦茶な路線(北朝鮮どころか中露まで打倒対象にする)は採用できないでしょう。


■【書評】中西輝政アメリカ帝国衰亡論序説』*42
http://island3.exblog.jp/27376324/
 「帝国」とは一般に褒め言葉ではないですし、日本共産党などは米国の「イラク戦争」などを「アメリカ帝国主義」として批判してるのですが島田や中西がためらいなく「アメリカ帝国」といってしまう辺りが謎です。
 もしかしたら中西の著書『大英帝国衰亡史』(2004年、PHP文庫)と題名をあわせてるのかもしれませんが、ただ英国は「皇帝がいる帝国」ですが、米国はそうではありませんのでねえ。

 滅亡の道を歩んだ帝政期ローマによく似ている

 アメリカが様々な問題を抱えてることは事実ですがそこまで酷くないでしょう。
 せいぜい「大英帝国」だった英国が今はそれほどでもないような地位(とはいえヨーロッパの大国ですが)になったように米国もそうなるのがせいぜいでしょう。

・「習近平体制は最後の独裁体制になる」と見る氏
プーチン後には必ず民主化が始まる

 中国やロシアの現状を肯定はしません。しかしそう考える根拠がさっぱり分かりません。
 根拠がないのではそれはただの願望に過ぎません。

 中国を民主化させることが「世界史の命題」

 単に中西や島田が反中国右翼なだけです。


■【アメリカの深層26】アメリカが開戦する時
http://island3.exblog.jp/27376122/

 ある雑誌に、「軍事的解決はあり得ない。忘れよう。最初の30分以内に、通常兵器による攻撃でソウルの住民1000万人*43が死ぬことにならないような方程式の解を誰かが見せてくれるまで、話にもならない」と放言したスティーブ・バノン・ホワイトハウス主席戦略官が、出版2日後(8月18日)に解任されたのも、その文脈から言えば当然だろう。

 バノンの場合、平和主義と言うよりも「孤立主義(軍事消極主義)」でしょうがここでの発言に限れば放言ではなく正論です。
 そして、むしろバノンが問題にされたのはそういうことよりも「オルトライト(排外主義、白人至上主義)であること」と「ロシアゲート問題」でしょう。オルトライトもロシアゲートもトランプにとって放置すれば命取りになりかねないスキャンダルです。まあ、そもそもトランプがまともな人間ならバノンなんか最初から首席戦略官にしませんが。
 大体「孤立主義」「親ロシア」はともかく黒人差別にせよ移民差別にせよ女性差別にせよ、バノン等オルトライトは日本会議とうり二つなのによくもまあ島田もバノンを批判出来るもんです。

 ブッシュは回顧録(2010年刊)で、エリ・ウィーゼルホロコーストの生存者でノーベル平和賞受賞者)がサダムの暴虐をナチスに比した上、「大統領、あなたには邪悪に対して行動を起こす道徳的責務がある」と述べた言葉を引き、「私は、戦争の批判者たちが、ウィーゼルらの説く道徳的議論をなぜ認識できないのか不思議でならない」と述懐している。

 ノーベル平和賞受賞者がイラク戦争支持かよ、とげんなりしますが

エリ・ウィーゼル(1928年9月30日〜2016年7月2日:ウィキペ参照)
・自らのホロコースト体験を自伝的に記し、1986年にノーベル平和賞を受賞した。
・しかしユダヤ人社会の一部からは批判も受けている。たとえば言語学者ノーム・チョムスキー*44は、パレスチナ問題でイスラエルにばかり肩入れしてパレスチナ人の苦しみから目を背けているとヴィーゼルを糾弾した。政治学者のノーマン・フィンケルスタイン*45は、ヴィーゼルが法外な講演料を要求し、ホロコーストを金儲けに利用するホロコースト産業の実践者だ、と非難した。

だそうですからね。「ダライラマオウム真理教と野合)」や「佐藤栄作」とともに「ノーベル平和賞を受賞すべき人間ではなかった」んでしょう。


■島田のツィート

 意識の高くない政治家が冗談を言おうとして失敗する典型的な例だろう。現職大臣でなくてよかった*46。 @「何で黒いの好きなのか」アフリカ支援紹介で山本幸三http://www.sankei.com/politics/news/171125/plt1711250009-n1.html

 さすがの島田も相手が「島田好みの極右政治家」でもなければ「自民党幹部政治家」でもなく、しかもかばいようがない暴言で当人も撤回したためかばわないわけです。しかし、過去にも「学芸員はがん」という暴言吐いた御仁ですが、なんでこういうレベルの低い暴言を吐きますかね。しかもこれが三原某氏に対する褒め言葉になると思ってるあたりがひどい。
 ちなみに三原氏が「何で好きなのか」といえば、もちろん「人道精神が全くないとまではいいませんが」、やはり「金(アフリカ諸国との商売)」ですよねえ。
 肌の色が黒かろう*47が白かろうが黄色だろうが「金儲けの観点」では何ら問題ないわけです。

河野外相「非核三原則を国是として掲げる日本が、自ら核抑止力を保有する選択肢はありません」。国是とは誰が決めたのか。

 「誰が」てマジレスすれば佐藤栄作*48首相ですよねえ。佐藤はこの「非核三原則」と「沖縄返還」でノーベル平和賞を受賞するわけです。そして佐藤以降の「安倍政権を含む」歴代自民党政権(田中*49〜安倍)も「佐藤政権の方針を堅持」と表明し続けてるわけです。

 日本が金正恩によって滅亡させられる日が近づいている。あの男はためらわず核の引き金を引く。

 もちろん金正恩が日本攻撃する可能性はほとんどありません。在日米軍自衛隊の反撃でかえって国が滅びかねないからです。あくまでも核保有は「日本や米国、韓国が攻めてきたから核で反撃する」という自衛的なものでしかない。

清新さも実績もない75才の候補では、菅直人*50にすら勝てないということだ。
衆院選菅直人氏に敗れ、落選の東京18区・土屋正忠*51「途中で風、変わった」「勝負勘が鈍った」 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/politics/news/171023/plt1710230084-n1.html

 おいおいですね。その75歳の候補を立てたのは島田が賛美する安倍ですが。
 「菅が支持されたんじゃない、自民のタマが悪かったんだ」といって菅氏当選を貶めたいようですが、そんなコトしたところで何がどうなるモンでもない。
 まあ、島田らウヨにとって希望が惨敗した今、最大の攻撃対象は最大野党に踊りでて、かつ島田らウヨが敵視する菅氏、辻元氏*52などを抱える立民になったわけです。

中共は弾圧と侵略の歴史と現在直視を。
@中国「侵略の歴史直視を」 安倍晋三首相の供物奉納で - 産経ニュース
http://www.sankei.com/world/news/171017/wor1710170037-n1.html

 いつもの島田ですが、そんなことと「安倍の靖国への供物奉納」の是非(政教分離問題や歴史認識問題)は関係ありませんし、安倍を批判しているのも中国だけでは当然ありません。

 「頼清徳が吐いたつばは、台湾当局が遅かれ早かれ飲み込むことになる」。中共の体質が北朝鮮と同じであることが分かる。
@「私は台湾独立を主張する政治家」発言の頼行政院長の起用は吉か凶か 中台関係にさざ波
http://www.sankei.com/premium/news/171012/prm1710120008-n1.html

 映画「仁義なき戦い」のセリフ「おんどれも吐いた唾飲まんとけよ」を思いおこさせる中国・環球時報「頼清徳が吐いたつばは、台湾当局が遅かれ早かれ飲み込むことになる」です。中国にも「吐いた唾飲まんとけよ」的な物言いがあるのか。
 しかし産経記事を読むと「反中国ウヨ・島田」と違い、台湾側がこの問題に対して「中国と必要以上に対立したくないこと」が読み取れます。

http://www.sankei.com/premium/news/171012/prm1710120008-n1.html
 台湾行政院長(首相に相当)の頼清徳(らい・せいとく)氏(57)の「私は台湾独立を主張する政治家」という発言が、内外に波紋を広げている。
(中略)
 頼氏の発言は9月26日、立法院(国会に相当)の本会議で飛び出した。同月8日に就任して以降、初めて臨んだ質疑で、野党、中国国民党は手ぐすねを引いて待っていた。
 頼氏は前任の台南市長時代から「台湾独立」を主張していたが、質疑前の施政方針報告では対中政策について「私の主張は『求同存異』(相違を認めて共同の利益を追求する)だ」と述べるにとどめていた。
 だが、国民党の立法委員(国会議員)から「あなたは一貫して『台湾独立』を主張してきた」と水を向けられると、「私は台湾独立を主張する政治家だ。どんな職位に就いても変わらない」と踏み込んだ。
 頼氏の発言は速報され、その後の質疑で「私は現実的な台湾独立主義者だ」と軌道修正を図ったものの、独り歩きを始めた。頼氏から「独立」発言を引き出して“失点”としたい国民党の思惑通りの展開となった。
(中略)
 頼氏の発言に対し、中国で対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の報道官は27日、「台湾独立の試みは自業自得の結果を必ず招く」と反発。中国共産党の機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は27日付社説で「頼清徳が吐いたつばは、台湾当局が遅かれ早かれ飲み込むことになる」と、武力行使の可能性までにおわせて警告した。
(中略)
 頼氏はその後、「両岸(中台)政策は総統の職権だ」と強調。発言は「個人の主張」で「政治的には蔡総統の指導に従う」と繰り返し、蔡氏も今月1日、中央通信社の単独取材に「彼は自らの立場と政策全体の方向をわきまえているはずだ」と述べて沈静化を図った。

ですからねえ。

韓国に重要情報は教えられないということだ。
@【北朝鮮情勢】金正恩氏暗殺含む米韓作戦計画が流出か 昨年9月、北朝鮮のハッキングと推定
http://www.sankei.com/world/news/171010/wor1710100032-n1.html

  というより北朝鮮のハッキング能力がすごいんじゃないか。そしてこうした北朝鮮のハッキングが韓国以外に対しては成功していないという根拠も何もないわけです。
 大体「米韓合同軍事計画(韓国が当事者)」はもちろんですが、「韓国には重要情報を教えません」なんてことが現実問題できるわけがないでしょう。
 しかし「金正恩氏暗殺含む米韓作戦計画」て冗談も大概にして欲しいですね。「本気でやる気なのか?」と聞きたくなります。

*1:公式サイト(http://www.wakei.org/

*2:「外務省」が出てくるのはこの文章執筆時の弘文氏が麻生内閣外相だからです。

*3:公式サイト(https://www.mayekawa.org/

*4:ウィキペディアによれば旭化成

*5:1986年に参院議員初当選。

*6:後に上坂『教育の忘れもの:東京の学生寮和敬塾』(2006年、集英社)として刊行

*7:著書『生体解剖:九州大学医学部事件』(1982年、中公文庫)、『男装の麗人川島芳子伝』(1988年、文春文庫)、『我は苦難の道を行く(上)(下):汪兆銘の真実』(2000年、文春文庫)、『虎口の総統 李登輝とその妻』(2001年、文春文庫)、『戦争を知らない人のための靖国問題』(2006年、文春新書)など

*8:科学技術庁事務次官。著書『プラハ金沢街角だより』(2008年、北國新聞社)、『仏御前への旅:小松の子供歌舞伎「銘刀石切仏御前」』(2009年、北國新聞社)など

*9:現在は五代目・中村雀右衛門を襲名

*10:1952年ノーベル平和賞受賞者

*11:初代中華民国臨時大総統、中国国民党総理

*12:商品名は今もおかめ納豆だが、会社名は現在はタカノフーズ

*13:ウィキペによれば1999〜2003年

*14:著書『許永中「追跡15年」全データ』(2000年、小学館文庫)など

*15:1949年ノーベル物理学賞受賞者。京都大学名誉教授。著書『旅人 ある物理学者の回想』(2011年、角川ソフィア文庫)、『宇宙と人間 七つのなぞ』(2014年、河出文庫)など

*16:2000年ノーベル化学賞受賞者。筑波大学名誉教授。著書『化学に魅せられて』(2001年、岩波新書)、『私の歩んだ道 ノーベル化学賞の発想』(2001年、朝日選書)など

*17:著書『田中角栄研究全記録(上)(下)』(1982年、講談社文庫)、『日本共産党の研究(一)〜(三)』、『中核VS革マル(上)(下)』(1983年、講談社文庫)、『農協』(1984年、朝日文庫)、『アメリカジャーナリズム報告』、『アメリカ性革命報告』(1984年、文春文庫)、『田中角栄新金脈研究』(1985年、朝日文庫)、『宇宙からの帰還』(1985年、中公文庫)、『脳死』(1988年、中公文庫)、『脳死再論』(1991年、中公文庫)、『脳死臨調批判』(1994年、中公文庫)、『ロッキード裁判とその時代(1)〜(4)』、『ロッキード裁判批判を斬る(1)〜(3)』(1994年、朝日文庫)、『サル学の現在 (上)(下)』(1996年、文春文庫)、『臨死体験(上)(下)』(2000年、文春文庫)、『脳を究める:脳研究最前線』(2001年、朝日文庫)、『巨悪vs言論:田中ロッキードから自民党分裂まで(上)(下)』(2003年、文春文庫)など

*18:著書『OECD(経済協力開発機構):世界最大のシンクタンク』(2000年、中公新書)など

*19:そのくせ、また首相を辞めて無役になったら「靖国参拝を再開したあげく」、首相在任中の自粛についてはああでもないこうでもないと言い訳するんでしょう。

*20:1979年というのが誤記なのか「留年や学部変更などの特殊事情による2年超過」なのか、それとも「多分違うと思いますが、院への進学なのか」はわかりません。

*21:中曽根康弘元首相の息子。小渕、森内閣文相(科学技術庁長官兼務)、麻生内閣外相、自民党参議院議員会長など歴任。

*22:中華レストラン事業の東天紅、小売業のアブアブ赤札堂、富士サファリパークを運営する小泉アフリカ・ライオン・サファリ等を有する、小泉グループのオーナー

*23:http://blog.livedoor.jp/way6/archives/53235282.htmlによれば前川氏との関係は「妹: 真理子(父・前川昭一の長女、中曽根弘文元文相、外相夫人)、妹:マヤ(父・前川昭一の次女、小泉和久・東天紅会長夫人)」だそうです。

*24:前川氏の「次官引責辞任前」「加計告発前」なのでこういう記事が中曽根弘文氏の娘によって気軽に書かれたわけです。

*25:ウィキペディアによれば『1989年2月、在フランス大使館一等書記官として出向』

*26:文科省大臣官房総括審議官、官房長、初等中等教育局長、審議官などを経て事務次官

*27:文化庁著作権課長、文化庁文化部長、文化庁次長、官房長など歴任。退官後は日本芸術文化振興会理事長、日本音楽著作権協会JASRAC)理事長、愛媛県知事など歴任

*28:いわゆる宮沢官房長官談話と近隣諸国条項のこと

*29:誤報だから問題ない」という産経の主張こそがデマです。「一部に誤報があったこと」は事実ですがそれは「教科書検定が侵略を矮小化する方向で運用されている」という話の大筋に影響を与えるような話ではないからこそ日本政府も対応せざるを得なかったわけです。しかも誤報の原因は「文科省がマスコミの取材に対しまともに対応しないため、教科書会社や執筆者の記憶だけを元に記述したところ一部に記憶違いがあった」ということで「誤報していいとはいいませんが」責められない誤報といえるでしょう。

*30:安倍の審議会「教育再生実行会議」の委員が加戸ですからがちかもしれません。

*31:文部省社会教育局長、体育局長、大臣官房長、初等中等教育局長等を経て事務次官

*32:竹下、宇野内閣文相、自民党総務会長(海部総裁時代)、新進党幹事長、参院議長など歴任

*33:著書『これが英国労働党だ』(1999年、新潮選書)、『英国議会政治に学べ』(2001年、新潮選書)、『東京・同時多発テロ:日本攻撃計画シミュレーション』(2005年、角川oneテーマ21)、『反戦軍事学』(2006年、朝日新書)、『防衛黒書』(2008年、ちくま文庫)、『女王とプリンセスの英国王室史』(2013年、ベスト新書)など

*34:フジテレビニューヨーク支局長、フジテレビ「ニュースJAPAN」キャスターなど歴任。著書『絶望のテレビ報道』(2014年、PHP新書

*35:著書『朝鮮総連:その虚像と実像』(2008年、中公新書ラクレ)、『揺れる北朝鮮 金正恩のゆくえ』(2016年、花伝社)

*36:朴斗鎮が根拠レスで放言してるだけです。どうしようもない馬鹿ですね。

*37:朴斗鎮が根拠レスで放言してるだけです。どうしようもない馬鹿ですね。大体「気に食わないコメンテーター」て具体的に誰なのか。

*38:著書『北朝鮮 秘密集会の夜:留学生が明かす“素顔”の祖国』(1996年、文春文庫)、『朝鮮総連と収容所共和国』(1999年、小学館文庫)など

*39:著書『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』(2013年、宝島社新書)など

*40:著書『北朝鮮難民』(2002年、講談社現代新書)、『北朝鮮からの脱出者たち』(2006年、講談社プラスアルファ文庫)

*41:ちなみに高世仁もブログ記事『情熱大陸「ジャーナリスト石丸次郎」放送さる』(http://d.hatena.ne.jp/takase22/20131223)に「石丸のテレビ出演」について書いていますが、、石丸がTBS「情熱大陸」に出演しているという事実を考えれば、「少なくとも」石丸についてはこうした圧力云々は眉唾だと言っていいでしょう。

*42:2017年、幻冬舎

*43:1000万人は過大評価だとしても相当数の人間が死ぬ危険性が高いことは確かです。

*44:著書『9.11:アメリカに報復する資格はない!』(2002年、文春文庫)、『メディア・コントロール:正義なき民主主義と国際社会』(2003年、集英社新書)、『覇権か、生存か:アメリカの世界戦略と人類の未来』(2004年、集英社新書)、『お節介なアメリカ』(2007年、ちくま新書)、『生成文法の企て』(2011年、岩波現代文庫)、『アメリカを占拠せよ!』(2012年、ちくま新書)、『チョムスキー言語学講義:言語はいかにして進化したか』(2017年、ちくま学芸文庫)など

*45:著書『ホロコースト産業:同胞の苦しみを「売り物」にするユダヤ人エリートたち』(2004年、三交社)、『イスラエル擁護論批判』(2007年、三交社

*46:確かに現職でなくて「不幸中の幸い」ですが、島田のことだから「現職だと日本のイメージが最悪だった」ではなく「安倍政権の責任問題」云々つう安倍信者的な話でしかないでしょう。

*47:ご本人、「昔アフリカは黒い大陸とか暗黒大陸と呼ばれたからであって肌の色のことじゃない」と強弁してるようですが、どう見ても前後の文脈から考えて「肌の色」だし、そもそも「黒い大陸」「暗黒大陸」つうのは褒め言葉じゃないので言い訳になっていません。

*48:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相などを経て首相

*49:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相などを経て首相

*50:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相、首相など歴任

*51:武蔵野市長。第1次安倍内閣総務大臣政務官、第3次安倍内閣総務副大臣など歴任

*52:社民党政策審議会長、国対委員長鳩山内閣国交副大臣菅内閣首相補佐官(災害ボランティア担当)、民主党政調会長代理、役員室長、民進党幹事長代行などを経て立憲民主党国対委員長