常岡*1ら以外にもロシアネタ、シリアネタ、北朝鮮・韓国ネタなど書いています。
■ニューズウイーク日本版『サウジとカナダが人権問題めぐり対立』
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/08/post-10752.php
■時事通信『カナダ首相、サウジへの謝罪拒否』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018080901197&g=int
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/08/post-10752.php
・対立の発端はこうだ。サウジアラビアは7月、女性の権利を訴える著名活動家、サマル・バダウィをはじめとする人権活動家たちを逮捕した。カナダのクリスティア・フリーランド外相は8月2日にツイッターでそれを批判し、彼女らの釈放を要求した。
・サウジアラビアはこれに激しく反発。8月5日には駐カナダ大使を召還し、カナダとの貿易取引や投資受け入れを凍結した。
翌日には、サウジアラビア傘下の衛星テレビ局、アルアラビーヤが、カナダの刑務所が国際的な人権基準を満たしていないと批判する動画をツイート。さらに、ホロコースト否定論者のエルンスト・ツンデルという「良心の囚人」を収監していたこともある、とカナダ政府を批判した。
・翌8月6日には、カナダに留学している1万6000人のサウジアラビア人学生への奨学金を停止し、カナダ国外の大学等に移すことを決定した。
英紙フィナンシャル・タイムズの8月8日の報道によれば、サウジアラビアはすでにカナダ資産の売却を始め、中央銀行と年金基金は外国資産のファンドマネジャーに対し、カナダの株式、債券、通貨を売却するよう指示したという。
カナダのフリーランド外相にひるむ気配はない。8月6日、こう言った。
「カナダは今後も世界各地で人権と、基本的な権利を訴える勇敢な男女を擁護し続ける」
首相がアメリカのドナルド・トランプ大統領にも言いたいことを言う強さを併せ持ったリベラル派のジャスティン・トルドーもフリーランドの味方に違いない。だとすると、両国の対立は長引くかもしれない。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018080901197&g=int
カナダのトルドー首相は、サウジアラビアが人権侵害への非難に怒りカナダとの断交に向けた措置を進めていることに対し「カナダは常に強く明確に人権について発言していく」と表明し、サウジへの謝罪を拒否した。8日の記者会見で語った。
一方で「サウジとの関係を悪化させたいわけではない」とも強調。カナダのフリーランド外相が7日、サウジのジュベイル外相と「長時間話し合った」と明らかにし「外交交渉は続いている」と述べた。
常岡や黒井が「サウジ批判のため(?)」か、ツイートしていたので気づきましたが果たしてどうなることか。
■東京新聞『政府、ロシアにトマト栽培提案へ 北方領土の共同経済活動』
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018080801001509.html
政府は北方領土での共同経済活動に向けたロシアとの協議で、トマトの温室栽培を取り上げ、意見調整する方針を固めた。複数の政府筋が8日明らかにした。これまで議論してきたイチゴの温室栽培のほか、トマトについても協力の在り方を話し合い、事業化への雰囲気づくりを狙う。
日本政府は共同経済活動について、観光ツアー開発や海産物の養殖、温室野菜栽培など5項目の実施を想定している。北方領土の住民が日本からの投資を期待している分野とされ、領土問題解決へ機運を高めたい考えだ。どこまでロシアの同意を取り付けられるかが課題となる。
「領土問題を進展させるためには経済支援が必要なんだ(ロシア)」と「拉致問題が解決しない限り経済支援できない(北朝鮮)」を同時に唱えるとは実にアクロバットです。
「領土問題、拉致問題ともに進展しない限り経済支援できない」「領土問題、拉致問題ともに進展させるためには経済支援が必要」なら論理一貫していますが。
■桜木武史*2ブログ『The World Abetted Assad’s Victory in Syria』
http://t-sakuragi.com/?p=2689#more-2689
外国紙の翻訳紹介という形ですが、桜木が「アサド政権の反体制派弾圧を非難しながらも」、「アサド政権は弾圧による恐怖だけで支配してるわけではない」と認めてる点が興味深い。この点はそうした点を無視したがる黒井や常岡との違いと言えるでしょう。
いわゆる反体制派はイスラム過激派(イスラム原理主義)と見なされています。一方シリアには少数ながらキリスト教徒もいるし、イスラム教徒でも原理主義ではない、穏健派もいる。そういうメンツからすれば「反体制派がアサドよりマシと言えるか」疑問符がつくわけです。反体制派がアサドに勝利して政権を奪取した場合、イスラム原理主義によって穏健イスラムやキリスト教徒を迫害するかもしれない。少なくともアサド政権においては「権力による政府批判派への迫害はあってもその種の宗教イデオロギー的迫害はなかった」わけです。
しかもこの外国紙記事が指摘するように反体制派は一枚岩ではなく内紛をしていた。なおさら「よほど強固な反アサド」か「よほど強固な反体制派支持者」でもない限り、反体制派支持には躊躇するでしょう。
アサド政権は暴力を誘発する政策に打って出た。一度は捕らえた強硬派のイスラム教徒の指導者を野に放った、釈放したのである。
これは完全な陰謀論だと思いますね。怪しすぎて鵜呑みには到底できません。
■フジテレビ『択捉島に戦闘機配備 菅長官、ロシアに抗議』
https://www.fnn.jp/posts/00398097CX
ロシア空軍が、北方領土の択捉島に戦闘機を試験配備したと、現地メディアが報じたことについて、菅官房長官は記者会見で、ロシア側に抗議したことを明らかにした。
「北方領土は日本の領土」つう立場から抗議は当然ですが、この一件、安倍やプーチンを擁護する理由が「日本企業のロシアビジネスの利益」であれ、何であれ、よほど「安倍の対ロ外交」かプーチン政権か、どちらかに甘い態度でもとらない限り、「安倍の対ロシア外交は、北方領土の返還という意味では失敗だった」、つまり安倍対ロ外交批判、プーチン政権批判でしか評価できない話でしょう。
しかし日本国内においてあまり問題視されているように見えないのは「安倍におびえてるマスコミがろくに報じない」「最近の自民支持者はもはや安倍のやることなら何でもこじつけて支持する」つうのもあるでしょうが「反安倍の野党支持層も含めて」日本人の大多数があの島にもはやあまり興味がないからでしょう。
何せほとんどの日本人は「元島民や元島民の子孫」ではなく部外者です。しかもあの島がロシア領になってからもはや70年がたっていますしね。
そのうえで、「根本的解決のためには、北方領土問題の解決が必要だ」と述べ、北方四島の帰属の問題を解決し、平和条約を締結するという日本政府の方針に基づき、今後もロシアとの交渉を進める考えを強調した。
めぐみさん遺骨問題などで「誠意が感じられない」として北朝鮮に制裁発動したのとはあまりに態度が違いすぎてびっくりです。北朝鮮への態度をロシアに適用すれば「対ロシア制裁」でしょうし、ロシアへの態度を北朝鮮に適用すれば「日朝国交正常化目指して首脳外交」でしょうにねえ。
■毎日新聞『「陸上イージスに懸念」ロシア側が日本に』
https://mainichi.jp/articles/20180802/k00/00m/030/115000c
こうした懸念に対し果たして安倍がどう応じるか。まあハト派の俺はロシアの懸念がなくても地上イージスには反対ですが。バカ高い金もかかりますしね。
■ニューズウィーク日本版『プーチン支持率、8割から3割に急落 いったい何が?』
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/08/83-3.php
アンチプーチンの常岡が嬉しそうにツイートしていたので気づきました。
「年金支給開始年齢の引き上げ方針(60歳から65歳に引き上げ)」が支持率低下の主要因だそうです。
まあこれで一気にプーチン体制が崩壊するとも思いませんが今後に注目したいとは思います。
いずれにせよここからは「独裁的手法のプーチン」とはいえ、彼は「完全に独裁体制を確立しているわけではおそらくない」ということになるのではないか。プーチンもこうした支持率の動向を完全に無視することはおそらく無理でしょう。
■CNN『ロシアとの結託、「罪と言い切れず」 トランプ氏の弁護士』
https://www.cnn.co.jp/usa/35123333.html
常岡が「結託を認めるのかよ」と批判ツイートしていたので気づきました。
まあ「結託はしていないが、仮にしていたとしても、選挙違法介入の共謀など罪に当たる行為はしてない」つうジュリアーニ*3発言には「おいおい」と思いますがそれはさておき。
https://www.cnn.co.jp/usa/35123333.html
専門家らによれば、結託自体は確かに連邦法上の犯罪に相当しない。しかし米国に対する罪の実行を外国政府と共謀したり、政治運動絡みで外国から金銭を受け取ったり、ハッキングをほう助したりした場合は罪に問われる。
ですからねえ。日本語の語感では「結託」とは違法、不正行為にしか使わないのですが、この場合の結託とはおそらく「ロシアとのつきあいはなかった。しかしあったとしても違法行為はなかった」つう話なんでしょう。
森友疑惑に例えれば「妻はともかく私は籠池とのつきあいはなかった。あったとしても違法行為はなかった(安倍)」的な話です。まあ違法行為は明らかにあるんで嘘八百ですが。
それはともかく「いや、つきあい(CNNの表現だと結託)があったのか、なかったのか、トランプ陣営ははっきりしろよ」ですが、こうなると「可能ならロシアとのつきあい自体を否定するがそれが無理でも、違法行為だけは絶対に否定する」つうのはトランプ側の防衛ラインなんでしょう。
仮に違法行為がなくても「付き合いの有無について、あいまいなことを言う不誠実性」だけでも俺は「大統領辞任」に値すると思いますが、問題は「違法行為が証明できるかどうか」でしょう。違法行為が証明できればこんな言い抜けはそもそも不可能ですから。
■朝日新聞『「敵・味方」ないシリア支援、日本に感謝 国連機関局長』
https://www.asahi.com/articles/ASL7W5H57L7WUHBI029.html
・国連開発計画(UNDP)で中東・アフリカのアラブ諸国を担当するムラッド・ワフバ局長(59)が27日、東京都内で朝日新聞と会見した。
・ワフバ氏は、シリアでの喫緊の課題として発電所の整備復旧を挙げ、「電力がなければ病院や学校が機能せず、難民が戻る環境を整備できない」と指摘。日本政府はUNDPを通じて発電所の稼働に必要な部品を提供しており、ワフバ氏は「アサド政権支配地域、反体制派支配地域を分け隔てなく支援している。人道的見地からも重要だ」と日本政府に感謝した。
黒井や常岡なんぞは「電力がアサド軍に使用されてる」などとして電力支援を否定していますが、やはりくだらない言いがかりなんでしょうね。
■シリア情勢:クルド人勢力の動きとアメリカ(浅井基文)
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2018/1048.html
シリア情勢は、ロシア及びイラン(+レバノンのヘズボラ)の強力な支援を得ているアサド政権軍が全土の60%の支配を回復し、南西部及び北西部に残るIS(イスラム国)残党の制圧に注力している状況です。そうした中、アメリカの強力な軍事支援を受けてきたクルド人勢力(シリア・クルド民主党(PYD) 及びその軍事部門であるクルド人民防衛隊(YPG))はシリア北東部(国土の25%を占めるといわれている)を支配しています。アメリカはこのクルド人勢力支配地域に軍事基地を建設することで、アサド政権に対する軍事的圧力を行使し、アサド政権を牽制するとともに、ロシア及びイランのプレゼンスを牽制してきました。
問題をさらに複雑にしているのはトルコの動きです。トルコ国内には、クルド系の合法政党である人民民主党(HDP)と非合法組織で、エルドアン政権がテロリストと決めつけて弾圧対象とするクルディスタン労働者党(PKK)があります。エルドアン政権は、シリアのPYD及びYPGをPKKと結びついたテロリスト集団とし、彼らがトルコと国境を接するシリア北東部を支配することはトルコに対する脅威を構成するとして、2016年以来越境攻撃しています。エルドアン*4政権はもともとアサド政権の追い落としに動いていたわけで、そのエルドアン・トルコがロシア及びイランとともに、いわゆるアスタナ*5合意に基づいてシリア問題の政治的解決の一翼を担う行動も取っているということで、エルドアン政権の真意・目的が奈辺にあるかは実に見極めにくい状況です。
以上の背景のもと、7月29日付の人民日報・海外版WS(海外網)は、次のように、クルド人勢力がダマスカス*6に代表団を送り、アサド政権と交渉したことを報道しました。
(中略)
一見唐突に感じる報道ですが、7月6日付の中国網所掲の、中国の民間シンク・タンクである安邦(ANBOUND)所属の蘭順正研究員署名文章「トルコとアメリカが手を結んだことへの報復でクルドがシリア政府と「縁組み」?」を読むと、上記報道で紹介された事実関係が決して唐突ではなく、クルド人勢力はアメリカがトルコと手を組む動きを示したことに対して失望し、アサド政権に対して歩み寄る政策に転換したことを背景としているらしいことを理解することができます。
私はこれまで、アサド政権の国内的優位は確実になりつつあるけれども、アメリカが(ボーガス注:反体制派や)クルド人勢力を支持して、シリアの領土的統一回復を妨害し続ける限り、シリア問題の政治的解決への展望はなかなか開けないのではないかと判断していました。
蘭順正の文章は一通り読んでいたのですが、上記記事を見た上で読み直してみると、きわめて慧眼で、今日の事態の展開を的確に予想していたことが理解できました。
端的に言えば、トランプ政権の対シリア政策は(ボーガス注:トルコの反クルド路線に対しどう対応するのか、クルドを切ってトルコを支持するのか、トルコを切ってクルドを支持するのか、また、ロシアの支援で盛り返すアサド政権に対してどう対応するのか、アサドを何が何でも打倒するのか、もはやアサド政権存続は認めるのかなどについて、明確な方針が決められず)迷走しており、とてもアメリカに自分たちの未来を託すことはできないと判断したクルド人勢力が、隣国イラクでもクルド人自治区が成立していることにも鑑み、シリアでも同じような方式でアサド政権と折り合いをつけようと動いているのではないかと思われます。アサド政権としても、こうしたクルド人の動きはアメリカの影響力・妨害を排除することに資するものであり、クルド人勢力をも巻き込んだシリア問題の政治的解決に資するという判断に立って、クルド人との交渉に踏み切ったのではないでしょうか。
複雑を極めるシリア情勢ですので、物事がすんなり動いていくとは考えにくいですが、シリア問題の政治的解決を阻み、妨害する最大の要因であるアメリカの今後の出方を見る上でも、蘭順正文章は重要な示唆に富むものですので、要旨を紹介します。
この浅井先生の指摘は「反体制派=正義」「アサド=悪」という黒井や桜木、常岡の主張がいかに一面的なものかを示しているかと思います。
黒井らの主張が無視してるもの、それは「クルド勢力の存在」であり、「反体制派の多くがトルコの支援を受けており、であるが故に反クルドである」という事実です。
こうした状況下においてはクルドにとって「反体制派」はもちろん正義などではあり得ません。
ではクルドにとってアサドはどうなのか、といえば「反体制派よりマシならば『よりましな存在=カギ括弧付きの正義』と見なせる」つう話でしょう。
反体制派の「反クルド路線」について欧米が「是正するかと思いきや何もせず」、一方、アサドがロシア、イランの支援で盛り返す中、クルドは「アサドと交渉して利益を引き出した方がいいかも」という方向に傾いているようです。一方、アサドも「クルドの独立は認める気はない」にしても、反体制派との戦いを優位に進めるため「クルドを取り込むこと」を検討しているようです。
■産経【新欧州分析】ソビエト暗黒支配の恐怖忘れるな バルト諸国で広がるKGB「負の遺産」告発
https://www.sankei.com/premium/news/180726/prm1807260005-n4.html
・リトアニアの首都ビリニュスにあった旧KGB本部も民間業者がKGB博物館(ジェノサイド犠牲者の博物館)として公開。KGBが行った盗聴や監禁、拷問、処刑などを現在に伝えており、ポーランドで大戦中に起きた指導層に対する大量虐殺「カチンの森事件」と同様の非道がバルト三国でも起きていたことを物語っている。
ムゼスさんは「91年に再独立を果たすまでの約50年間、KGBによる迫害は、ソビエト暗黒支配の象徴。ロシアが北方領土を奪って日本に返還しないように、ソ連の後継国家ロシアは全体主義のスターリニズムを続けている。その恐怖の実態を世界に知ってもらいたい」と語った。
リトビネンコ暗殺疑惑などを考えるに旧ソ連KGB的手法が「今もロシアに残存してるのではないか」と疑わざるを得ませんが、それにしたって「戦後日本の公安警察と戦前日本の特高警察が一応別物」なのと同様に「現ロシア公安と旧ソ連KGBは一応別物」でしょう。
そして北方領土問題と「KGB的手法」はまったく別の問題でしょう。「何だかなあ(苦笑)」と思います。「竹島問題」を理由に「KCIA(韓国中央情報部)ガー」というくらい馬鹿げてると思いますね。
■特別扱いされるホワイト・ヘルメット:シリア内戦をめぐる西側諸国の欺瞞(青山弘之)
https://news.yahoo.co.jp/byline/aoyamahiroyuki/20180723-00090442/
ホワイトヘルメットだけが優先的に救出されるのは彼らが「地元民ではなく欧米人だから」であり、それは「欧米中心主義」という「ある種の偽善、欺瞞」ではないのかという青山氏です。
また俺的には「やや印象操作ぽくて嫌だなあ」とは思いますが「いざというときに欧米政府に救助を求めるようでは中立的団体とはいえないのではないか」「彼らのロシアやアサドへの批判が果たして公平中立だったといえるのか(彼らを救出したとされる欧米政府はロシアやアサドに批判的なので)」という趣旨の文章も書いているように思いますね。
俺的には「うーん」といったところですね。「ホワイトヘルメットだけが優先的に救出されてるのであれば」、青山氏的な疑念「欧米中心主義」を俺も感じますが、一方で「見殺しにする」のもどうかと思いますしねえ。
■ガラパゴス化するシリアのアル=カーイダ系組織(青山弘之*7)、から一部引用
https://news.yahoo.co.jp/byline/aoyamahiroyuki/20180718-00089833/
シリアにおけるアル=カーイダ系組織の「進化」の起点として位置づけることができるのが、シャームの民のヌスラ戦線(略称ヌスラ戦線)だ。彼らは、イラクのアル=カーイダ(イラク・イスラーム国)のシリアにおけるフロント組織として2011年末頃から活動を開始、2012年半ばまでに各地に勢力を伸長し、シリアでもっとも有力な反体制派としての地位を揺るぎないものとした。指導者はダイル・ザウル県出身のシリア人アブー・ムハンマド・ジャウラーニーが務める。
このヌスラ戦線と袂を分かったのがイスラーム国である。結成の経緯はこうだ。
2013年4月、イラク・イスラーム国の指導者アブー・バクル・バグダーディーがヌスラ戦線を傘下組織だと暴露、イラク・イスラーム国とヌスラ戦線を完全統合し、イラク・シャーム・イスラーム国(ISIS、ISIL、ダーイシュ)に改称すると宣言した。だが、ジャウラーニーはこれを拒否し、ヌスラ戦線として独自の活動を続けると表明した。この対立に対して、アル=カーイダ(総司令部)の最高指導者であるアイマン・ザワーヒリーは11月、ヌスラ戦線とイラク・シャーム・イスラーム国の活動の場をそれぞれシリア、イラクに分けるとの裁定を下し、その遵守を求めた。だが、イラク・シャーム・イスラーム国はこれを拒否、ザワーヒリーは2014年2月に破門を言い渡した。
イラク・シャーム・イスラーム国は、ヌスラ戦線の手中にあったラッカ市を2013年10月に制圧するなどして強大化、イラク国内にも勢力を伸長した。そして2014年6月、イラク第2の都市とされるモスルを制圧、カリフ制樹立を宣言し、イスラーム国に改称した。
その後、イスラーム国が「国際社会最大の脅威」と目されるようになったのは周知の通りだが、ヌスラ戦線も、シリア政府への抵抗に注力することで「進化」を続けた。
その活動は、反体制派との共闘というかたちをとり、ファトフ軍の中核を担うに至った。2015年3月に結成されたこの連合体は、ヌスラ戦線のほか、シャーム自由人イスラーム運動(別名アフラール・シャーム)、ジュンド・アクサー機構、シャーム軍団といったイスラーム過激派によって構成された。このうち、シャーム自由人イスラーム運動とジュンド・アクサー機構もアル=カーイダ系組織である。
シャーム自由人イスラーム運動は、(中略)2015年に入って以降、アル=カーイダとの関係をことさら否定し、独裁打倒をめざすフリーダム・ファイターだとアピールするようになっていた。
ジュンド・アクサー機構は、ヌスラ戦線を離反した武装集団が2014年11月に結成した組織である。
これら三つのアル=カーイダ系組織を、フリーダム・ファイターとイスラーム国を両極とする反体制派のスペクトラのなかに位置づけると、シャーム自由人イスラーム運動はフリーダム・ファイターと、ジュンド・アクサー機構はイスラーム国と親和性を有しており、両者の中間にヌスラ戦線が存在するということになる。
反体制派は2015年9月のロシア軍による爆撃開始により徐々に劣勢を強いられるようになり、2016年9月には最大拠点であるアレッポ市東部をシリア軍によって包囲されるに至った。事態を打開するためにヌスラ戦線がとった秘策が、自由シリア軍への「なりすまし」だった。
ヌスラ戦線は2016年7月、アル=カーイダと関係を絶ち、組織名をシャーム・ファトフ戦線(シャーム征服戦線)に改めると発表した。
2017年1月、彼らは、シャーム自由人イスラーム運動と対立を繰り広げるなかで、ヌールッディーン・ザンキー運動などとともにシャーム解放委員会(日本語での別名はシャーム解放機構、シリア解放機構)を結成した。
ヌールッディーン・ザンキー運動はほどなく(同年7月)、シャーム解放委員会が「シャリーアの裁定」に従っていないとして脱退した。だが、シャーム解放委員会は、米国の支援を受けていた「穏健な反体制派」の自由イドリブ軍、イッザ軍、ナスル軍などとの連携を維持・強化した。なお、ヌールッディーン・ザンキー運動は2018年2月、シャーム解放委員会と対立を繰り返すようになっていたシャーム自由人イスラーム運動と統合し、シリア解放戦線を称するようになった。
一方、イスラーム国との親和性、あるいは「アル=カーイダらしさ」をめぐる離合集散も繰り返された。その動きのなかで、中心的な役割を果たしたのがジュンド・アクサー機構(の残党)だった。
ジュンド・アクサー機構は、(中略)2017年(中略)2月になると、シャーム解放委員会やイスラーム国との関係のありようをめぐって内部対立をきたし、三つに分裂した。
三つの派閥のうち、第1の派閥はシャーム解放委員会に再び忠誠を誓った。第2の派閥は、中国の新疆ウィグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党に共鳴、アンサール・トゥルキスターンを名乗った。第3の派閥は、主にハマー県出身者からなり、アクサー旅団の名で活動を開始した。
なお、イスラーム国が、ロシア・シリア両軍と米軍主導の有志連合に挟撃され、その後2017年末に事実上壊滅したことは周知の通りである。
一方、イドリブ県では、シャーム解放委員会やシャーム自由人イスラーム運動が自由シリア軍への「なりすまし」を続けるなか、フッラース・ディーン機構を名乗る新たな組織が台頭した。
2018年2月に結成されたフッラース・ディーン機構を指導したのは、アブー・ハマーム・シャーミーなる人物だった。彼は、アル=カーイダのメンバーとしてアフガニスタンやイラクでの戦歴を持ち、ヌスラ戦線メンバーでもあった。だが、シャーム・ファトフ戦線への改称時にアル=カーイダとの関係を解消したことを不服として離反、アル=カーイダの「再興」をめざしていたのである。
フッラース・ディーン機構とアンサール・タウヒードは4月、アル=カーイダとの絶縁に際して棄てられた「ヌスラ」という呼称を冠した新たな連合体イスラーム・ヌスラ同盟を結成し、「アル=カーイダらしさ」を誇示した。
この頃までには、シャーム解放委員会はトルコへの従順さを増していた。トルコが、ロシアやイランとの合意に基づいてイドリブ県各地に監視所を設置すると、シャーム解放委員会は、トルコ軍の車列を護衛するなどの任務を担った。また、トルコの意向に従うかのように、シリア軍との戦闘を控えるようになった。一方、シャーム自由人イスラーム運動も、トルコの実質占領下にあるアレッポ県北部に拠点を移し、自由シリア軍として生き残りをかけた。こうしたなか、フッラース・ディーン機構、あるいはイスラーム・ヌスラ同盟は、内ゲバ以外で好戦性を維持する数少ないアル=カーイダ系組織として異彩を放ち続けている。
シリアのアル=カーイダ系組織の「進化」の過程を概観した。そこから見えてくるものは、内戦のなかで彼らが獲得した最終形態が、アル=カーイダとしての存在そのものも取捨選択可能なツールとすることで延命を図ろうとするという「柔軟性」だったという事実である。このことは、厳格さや狂信性などアル=カーイダが持つステレオタイプとは真逆なのである。
なるほど反体制派が「常岡らが言うほどきれい事ではないらしいこと」がうかがい知れます。
■ニューズウィーク日本版『「シリア革命」発祥の地の報道されない惨状と、越境攻撃するイスラエルの狙い』青山弘之、から一部引用
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/07/post-10625_1.php
トランプ政権発足以降、シリア情勢への関心を低下させ、アル=カーイダと共闘する反体制派との関係を解消した米国は6月24日、反体制派に「あなた方は我々の軍事介入を想定、期待して決定を下すべきでない」と文書で通達し、彼らを完全に切り捨てた。一方、65万人以上ものシリア難民を抱え、経済、安全保障の両面で負担を強いられてきたヨルダンは、2017年末頃から、反体制派にナスィーブ国境通行所(ダルアー県)をシリア政府に引き渡すよう求めるようになっていた。シリア政府と関係を修復し、難民を帰還させる経路を確保するのがその狙いだった。南西部で戦闘が激化すると、同国は国境を封鎖し、避難してきた住民と反体制派の入国を阻止した。
欧米諸国、アラブ湾岸諸国、そしてトルコは、シリア・ロシア両軍の容赦のない攻撃に無関心を装った。これらの国のメディアも、南西部の惨状を報じることはほとんどなかった。
行き場を失った反体制派はなす術を失い、7月6日にはUNESCO(国連教育科学文化機関)世界文化遺産のローマ劇場を擁するブスラー・シャーム市、7日にはナスィーブ国境通行所、9日にはダルアー県のヨルダン国境全域、そして12日にはダルアー市中心街をシリア軍に明け渡した。
シリア軍の勝利を陰で支えた国がもう一つあった。イスラエルだ。
イスラエルは南西部でのシリア政府の支配回復に最後まで難色を示していた。その理由は、人道的な立場からシリア軍の攻撃を憂慮していたからではない。シリア政府の勢力伸長が「イランの部隊」の南西部への浸透を伴うことに脅威を抱いていたためだ。
イスラエルにとって、シリア政府による南西部奪還は「イランの部隊」の脅威が軽減するか、脅威に対抗するためのフリーハンドを得ることなくしては認めることなどできなかった。イスラエルが「安全ベルト」だけでなく、シリア全土からのイランの撤退さえも主張したのはそのためだった。
こうしたイスラエルの懸念を払拭しようとしたのが、他ならぬロシアだった。モスクワで7月11日に行われたベンジャミン・ネタニヤフ首相との会談で、ヴラジミール・プーチン大統領は、シリア領内での「イランの部隊」を主たる標的としたイスラエルの軍事作戦を(今後も)黙認するとともに、ゴラン高原に設定されている兵力引き離し地帯(1974年に設置)の維持を確約した。ネタニヤフ首相は、これに応えるかたちで南西部でのシリア軍の攻勢に青信号を出したのだ。
なお、ロシアは、この取引と並行して、イラン、ヨルダンと「白紙合意」と称される合意を交わしたとされる。その内容は「安全ベルト」(兵力引き離し地帯から45キロ以内の地域)からイランが撤退することの見返りとして、米軍もタンフ国境通行所から撤退するというものだ。
こうした取引や合意を通じて、ロシア、そしてシリア政府やイランは、イスラエルに譲歩したようにも見える。だが、「イランの部隊」とは捉えどころのない曖昧な存在で、その撤退の有無を確認するなどそもそもできない。言い換えると、撤退合意がなされたとしても、イスラエルと米国はイランの脅威を主張し続けられるし、シリアとイランは、その存在をちらつかせて心理戦を挑むことができるのだ。
イスラエル軍は7月11日と13日、シリア軍の無人航空機がゴラン高原上空を「侵犯」したとして、パトリオット・ミサイルで撃破、クナイトラ県のシリア軍拠点複数カ所を爆撃した。だが、実質的な報復は、シリア軍ではなく「イランの部隊」に向けられた。
それだけはなかった。イスラエルはこれまで、負傷した戦闘員の国内への搬送や治療のほか、武器弾薬の供与を通じて反体制派を支援していた。だが、今回は、シリアからの難民流入を拒否すると強調することで、反体制派に対する門戸を閉ざした。イスラエルは、反体制派の退路を奪うことで、彼らにシリア政府と停戦するよう迫っているかのようだった。なぜなら、シリア軍と反体制派の全面軍事衝突を回避することが兵力引き離し地帯を維持し、シリア軍、さらには「イランの部隊」の浸透を抑止するうえで有効だったからだ。
ということで青山氏の読みでは「狐と狸の化かし合い」の中でシリア政府が着実に力をつけてるようです。なお、常岡らの非難「青山はアサドシンパ」とは違い青山氏は「常岡らほどには」アサド政権を激しく非難はしないものの支持してるわけではありません。
■産経【シリア情勢】アサド政権、反体制派地域を続々奪還 トランプ政権の消極姿勢が「存続」後押し
https://www.sankei.com/world/news/180721/wor1807210027-n1.html
こうした報道を元に「トランプはプーチンに甘い」と悪口する「反トランプ、反プーチン、反アサド」の常岡&黒井です。
しかし
■朝日『仏ロ、共同でシリアに人道支援 空爆で対立、関係改善へ』
https://www.asahi.com/articles/ASL7P243KL7PUHBI004.html
等を考えるにもはや国際社会はシリア問題において、「プーチンにどう対応するかはともかく」、少なくとも常岡らのようにプーチンに悪口し敵対する路線(打倒を目指す?)ではもはやないように思います。つまりプーチンとのある種の「合意」を不可避と見なしてる。
つまりトランプだけ批判しても意味がない。
まあ常岡らは「プーチンに甘いのはトランプだけ」と強弁するためにこうした朝日のような報道は無視するわけですが。
■高世仁の「諸悪莫作」日記『伊藤詩織さんがドキュメンタリー作品で受賞』
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180720
伊藤さんがいずれ「日本において」高世のライバルになる日も来ると言うことか?。ひとまずは喜びたい。
しかし常岡や黒井ってやたら「国際ジャーナリストぶる」んですけど「お前ら伊藤さんみたいに海外で評価されたことってあるの?」ですね。
■スプートニク日本『露駐日大使「イージス・アショアの日本配備は平和条約締結を近づけず」』
https://jp.sputniknews.com/politics/201807185134640/
「イージスアショア配備をしなければ島が帰ってくる」つう保証はないですが「配備が島の返還を阻害する」のはその通りでしょう。対北朝鮮目的だといったところでロシアがターゲットにされない保証はどこにもないからです。
■日経『ロシアの選挙介入認める トランプ氏、会見発言を撤回』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3309215018072018MM0000/
「ロシアが大国だから」「米国大統領選挙介入疑惑の米国民にとってのショックのでかさ」と言うことが大きいのでしょうが、「そうか、ロシアって米国人にそんなに嫌われてるのか?」つうのが感想です。
今のところ米朝首脳外交についてはそうした撤回は「幸いにも」ないわけですからね。
■産経【主張】米露首脳会談 世界を危うくする接近だ
https://www.sankei.com/column/news/180718/clm1807180002-n1.html
というのであれば「北方領土問題」という特殊事情があるとはいえ「明らかにトランプ以上にプーチンに接近してる我が国の安倍」はどうなんだという話になるんですがねえ。
もちろんアンチプーチンな連中には「日本のロシア外交で」安倍批判する人(例:常岡や黒井*8)もいる、つうか論理的にはそれが自然ですが、絶対に安倍批判はしない産経です。
会談で米露は核問題の協議開始で一致した。プーチン氏は、新戦略兵器削減条約(新START)延長や中距離核戦力(INF)全廃条約のあり方を議題にする考えを示した。
常岡や黒井、あるいは産経といった「アンチロシアorアンチトランプな連中」は「ロシアゲートなんか嘘だ、そもそも選挙介入などしてない(プーチン)」「プーチン氏の言うとおりだと思う(トランプ)」をことさらに取り上げて悪口雑言ですが、「それ(ロシアゲート問題)とこれ(交渉全体の評価)とは話が別」でしょう。
新STARTやINF全廃条約などどうでもいいとか、「交渉するまでもなく」プーチンとの間に実りある成果は得られないとか、言うのでない限り*9この首脳会談には一定の成果があったと見なすべきでしょう。会場を提供したフィンランドはまさにそういう理解をしていたのでしょう(なお、フィンランドの会場提供についてはフィンランド批判などのコメントを避ける黒井と常岡です)。
おそらく今が「ヒラリー大統領でも」何らかの首脳会談は行われたんじゃないか。もちろんその場合の首脳会談は「トランプの会談」とはいろいろと違いもあったでしょうが。
■常岡らのツイート
常岡浩介
安倍(ボーガス注:首相)も森*10(ボーガス注:元首相)も鳩山(ボーガス注:元首相)も外務省もよく分かってないからプーチンに媚びへつらっているわけではなく、ロシアと商売するとうまみがあるから対立がないことにしたい財界の情熱に突き動かされてきたのだと分かります。
■現代ビジネス『北方領土問題も関係なし…日本の対露ビジネス、こんなに拡大していた』(河東哲夫*11)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56926
おやおやです。「安倍や森や鳩山はバカだから狡猾なプーチンに丸め込まれ、だまされてる」という過去の常岡主張はどっか行ったようです。常岡の場合「とにかく相手を批判できれば根拠はどうでもいい」というでたらめなので「バカだからだまされてる」が平然と「自分の支持層(日ロ貿易でもうけたい日本財界)にこびるために、そしてこびた結果の、自らの権力の増大という私利私欲のためにプーチンを持ち上げてる」に変わってしまいます。およそ常岡はまともに評価できる人間ではない。未だに奴を評価してる人間は「常岡のでたらめさに気づかないバカか」、「常岡と同レベルのクズか」どっちにしろろくな人間ではない。
それはともかく、まあ以前から「安倍や森氏らの対ロシアの政治的言動にはおそらく財界の要望が大きい」なんてことはわかっていた話です。
しかし常岡もいつもながら無能で無様な男です。俺のような素人が「この記事を読むと安倍の対ロ外交の背景がわかると思います」つうのは別にいいかもしれない。常岡は仮にもジャーナリストの看板掲げてるんだから自分でそれなりの文章を書いたらどうなんですかね?
ちなみに現代ビジネス記事によれば
・9月11〜13日、「日本の隣にあるヨーロッパ」ウラジオストックでは毎年恒例の東方経済フォーラムが開かれる。安倍総理がプーチン大統領と会うために、また日本企業の社長連を何人も引き連れて乗り込むに違いない。
ビジネスが進めば、北方領土問題を話し合っていく上で、ロシア国内の雰囲気が良くなるので、いいことだ。
・ロシアとのビジネスは十分可能だ、そしてロシアとのビジネスでは目標を大きく据えようということ。
・日本タバコはサンクト・ペテルブルク近郊に大工場を持ち、ロシア随一の煙草メーカーとなっている。
これは日本タバコが1999年、米国のレイノルズ社の海外事業を買収した際にくっついてきたものだが、同じくサンクト・ペテルブルク近郊にはトヨタが2007年自前で建設した自動車工場がある。これは日本政府がトヨタに呼びかけて決断してもらったもので、案の定、これが呼び水となってその後の対ロシア直接投資ブームが巻き起こった。
・ソ連時代からこの国の市場に食い込んでいたコマツは、2008年にはヤロスラヴリに工場を建設している。
・プーチン大統領の要請と森喜朗総理の口添えでトヨタが工場建設を決めたことが、前出のロシア投資ブームを生んだのである。
クリミア併合後の制裁とロシア経済の低迷ですっかり低調となったが、実は今は休息時期であるに過ぎない。ロシア経済はプラスの成長を回復したし、プーチン政権は経済の近代化に政策の最重点を置いている。
・1970年代のシベリア・極東開発は、ソ連が「北方領土問題など存在しない」という硬い姿勢を取っていた時代に行われたものである。
ビジネスが進展することは、日本との関係を進めることに利益を持つロシア人が増えることを意味する。
北方領土問題が解決しないうちはODA的な優遇金利は駄目だが、JBICの通常の金利で輸出信用をつけることはいくらでもできる。日本企業側にも利益になることだったら、日本政府の側から邪魔をすることはないだろう。
ただ、けじめをつけることが重要で、軍用にも使える先端技術の供与、あるいは米国の制裁措置に触れるビジネスは避けねばならない。米国の制裁措置に抵触すると、米国政府から制裁を受けるからだ。
・将来、日本と北朝鮮との関係が正常化されると、ロシア極東をめぐっても新たなビジネス・チャンスが生まれるだろう。
以前から「環日本海構想」というのがあって、最近では下火だが、日本の日本海側諸都市、ロシア極東、北朝鮮、韓国、そして中国の東北地方をまとめた経済圏を想定している。
その核は日本と韓国、中国東北地方の間の取り引きで、ロシア極東と北朝鮮はこれを仲介することで儲けることとなろう。鉄道運賃の問題さえ解決できれば、豊かな黒土を持つアムール地方あたりは中国東北地方の穀倉(大豆、小麦)になることができる。
だそうです。
常岡浩介がリツイート
・舩田クラーセンさやか*12
東京でタクシーに乗ったら、中年の運転手が「モリカケとかいうけど、やっぱ安倍さんにしか任せられないですね*13」と。理由は「エリートじゃないから、僕らの代表だ」と。トランプ大統領支持者と同じ論理だと思い、安倍さんの家系の事話したら「でもエリートじゃない」と。定義を聞いてみたら「よい大学を出ず、漢字を読めず、難しいこと言わない=エリートじゃない=僕らの仲間」と。
・「安倍首相は外交得意」と言うから、そりゃ本来守らなければならない庶民の血税や権益を無視し、何百億円の援助・融資や投資協定を手土産に地球どこでも訪問できれば、運転手さんでも「外交得意」に。それでもロシアと米国の言いなりで毟り取られてる…と言うと「ダメですね」。(ボーガス注:マスコミがろくに報じないしこの運転手さんが不勉強なこともあって)知らないだけみたい。
「えー?」「はあ?」ですね。「予想の斜め上」でずっこけました。安倍に「成蹊大学という祖父、父の卒業した東大より劣る大学しか入れず、漢字もまともに読めないので、世襲政治家でも庶民派だと支持されてることをどう思いますか?」と聞いたらさすがに憮然とするんじゃないか。つうか成蹊大ってそんなに悪い大学じゃないでしょう。
常岡浩介
パレスチナ支援の第一人者だと思っていた役重さん、いろんな資料を示してホワイトヘルメッツ陰謀論の内幕についてご説明したが、全く受け付けてくれない。もう無理。諦めた。
「パレスチナ云々て悪口しないで、具体的な名前を出せよ。関係ない人間が風評被害受けるだろ」つう批判があったんでしょうか、やっと常岡ツイートから「役重氏」という具体的な名前が出てきました。
ググったところ『パレスチナの平和を考える会」(http://palestine-forum.org/)事務局長の役重善洋氏*14のようです。
役重氏と常岡の間にどんなやりとりがあったかなど詳細がわからないのでコメントは控えます。
ただ、それでも一点だけ感想を書いておくかな。
「説明したけど納得しないからあきらめた」で簡単に片付ける常岡って「本当に説得する気あったんかい」とは思います。
俺が説得する気でいろいろやってそれでも納得してもらえなかったら、相手がどうでもいい人間だと思ってる(つまり最初から説得できるとあまり思ってない)ならともかく、そうでないならこんなに簡単なツイートで処理しないですけどね。
常岡浩介
シリアでの人道危機に取り組んでいる方は、「パレスチナで人道問題などなく、イスラエルは正しい」なんていわないし、パレスチナでの人道危機にも目を配ってるようにみえるのだが、なぜ、パレスチナやってる人たちだけが、「アサドは虐殺やってません!」と目を輝かせるのだろう?オカルトに化けてる?
常岡らしい酷いツイートです。「パレスチナをやってる人」とは具体的に誰なのか。パレスチナ関係の研究者か。ジャーナリストか。NPOか。パレスチナに進出している企業か。日本政府・外務省か。
ただ常識的に考えて「日本限定」ですら「パレスチナ関係で活動する人間(研究者、ジャーナリスト、企業、NPO、日本政府・外務省)が軒並みそうだ」なんてことは言えないでしょう。常岡ははっきりと誰のことを批判してるのか、名前を出すべきでしょう。
常岡のやってることは高世仁や救う会を批判するときに「北朝鮮やってる人たちは」云々というくらい馬鹿げています(なぜなら和田春樹氏などは連中とは考えが違います)。
これでは「パレスチナ関係の活動」をしている団体、個人に不要な風評被害を招いてるだけです。
「パレスチナ」でググってヒットする個人、たとえば
・阿部俊哉『パレスチナ:紛争と最終的地位問題の歴史』(2004年、ミネルヴァ書房)
・池田有日子『ユダヤ人問題からパレスチナ問題へ』(2017年、法政大学出版局)
・臼杵陽『イスラエル』(1999年、岩波新書)、『中東和平への道』(1999年、山川出版社世界史リブレット)、『世界化するパレスチナ/イスラエル紛争』(2004年、岩波書店)、『世界史の中のパレスチナ問題』(2013年、講談社現代新書)
・江崎智絵『イスラエル・パレスチナ和平交渉の政治過程:オスロ・プロセスの展開と挫折』(2013年、ミネルヴァ書房)
・芝生瑞和『パレスチナ合意』(1993年、岩波ブックレット)、『パレスチナ』(2004年、文春新書)
・高橋和夫『アラブとイスラエル:パレスチナ問題の構図』(1992年、講談社現代新書) 、『アメリカとパレスチナ問題』(2001年、角川oneテーマ21)
・高橋美香『パレスチナ・そこにある日常』(2010年、未来社)、『それでもパレスチナに木を植える』(2016年、未来社)
・高橋宗瑠『パレスチナ人は苦しみ続ける:なぜ国連は解決できないのか』(2015年、現代人文社)
・立山良司『イスラエルとパレスチナ』(1989年、中公新書)、『中東和平の行方:続・イスラエルとパレスチナ』(1995年、中公新書)、『揺れるユダヤ人国家:ポスト・シオニズム』(2000年、文春新書)
・土井敏邦『アメリカのパレスチナ人』(1991年、すずさわ書店)、『「和平合意」とパレスチナ:イスラエルとの共存は可能か』(1995年、朝日選書)、『パレスチナ、ジェニンの人々は語る:難民キャンプ、イスラエル軍侵攻の爪痕』(2002年、岩波ブックレット)、『現地ルポ パレスチナの声、イスラエルの声:憎しみの“壁”は崩せるのか』(2004年、岩波書店)、『ガザの悲劇は終わっていない:パレスチナ・イスラエル社会に残した傷痕』(2009年、岩波ブックレット)
・奈良本英佑『パレスチナの歴史』(2005年、明石書店)、『14歳からのパレスチナ問題:これだけは知っておきたいパレスチナ・イスラエルの120年』(2017年、合同出版)
・錦田愛子『ディアスポラのパレスチナ人』(2010年、有信堂)
・広河隆一『中東共存への道:パレスチナとイスラエル』(1994年、岩波新書)、『パレスチナ難民キャンプの瓦礫の中で:フォト・ジャーナリストが見た三十年』(1998年、草思社)、『パレスチナ:瓦礫の中のこどもたち』(2001年、徳間文庫)、『パレスチナ(新版)』(2002年、岩波新書)
・船津靖『パレスチナ:聖地の紛争』(2011年、中公新書)
・古居みずえ『インティファーダの女たち(増補版):パレスチナ被占領地を行く』(1996年、彩流社)、『ガーダ:女たちのパレスチナ』(2006年、岩波書店)、『パレスチナ 戦火の中の子どもたち』(2015年、岩波ブックレット)
・森戸幸次『パレスチナ問題を解く:中東和平の構想』(1996年、ちくま新書)、『中東百年紛争:パレスチナと宗教ナショナリズム』(2001年、平凡社新書)、『中東和平構想の現実』(2011年、平凡社新書)
・横田勇人『パレスチナ紛争史』(2004年、集英社新書)
といった方々が不当な被害を受けかねないし、場合によっては彼らの中から常岡に対し裁判などの法的措置を執る動きが出るかもしれません。。
まあ、あまりにも具体性がないので結果的には実害はなく法的措置を執る必要はないかもしれませんが。
なるほど、こうした酷い言動ばかりしてれば、一時は常岡と共著『イスラム国とは何か』(旬報社)を出した高世仁も自らのブログやツイッターで常岡について触れなくなるのも当然でしょう。常岡との付き合いは「こうした常岡の誹謗中傷発言、問題発言」という非常にリスキーな部分がある反面、常岡はどう見ても「常岡本人が自画自賛するほど」有能ではないので、そのリスクを上回るリターンが何もありません。「ハイリスク、ローリターン」では何のメリットもない。
もしかしたら常岡は故意に「炎上商法」をするために「パレスチナをやってる人は」という問題発言かもしれませんが、いずれにせよ常岡はバカです。
常岡浩介
特別税を取ってアサドにカネを贈るのか…
発展途上国支援の名目では独裁国家の非人道行為に使われかねないという問題を全面スルーしてどうするんだ?バカなのか?死ぬのか?
■NHK『河野外相「国際連帯税」導入検討を 発展途上国援助に』
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180727/k10011550891000.html
常岡には「おいおい」です。もちろん日本の外交予算が独裁者支援(別にアサドに限らない)に使われる可能性はあるでしょう。実際、日本は過去に韓国・朴チョンヒやフィリピン・マルコスなどを支援してきたわけです。
しかしそれは「朴やマルコスの支援」でわかるように特別税などない現在でも同じ事です。
問題はむしろ
1)税金に色がついてない以上、本当に国際支援に使われるのか(国際支援を口実としたただの増税で、国際支援には必ずしも使われないのではないのか)
2)そうした税金をつくらないと国際支援できないのか
でしょうにね。常岡も本当にバカです。
黒井文太郎
「敵の敵は味方」アメリカが支援するクルドゲリラが、対トルコでアサド政権と接近。
まあアサド政権とクルドゲリラが互いに利用しあってきたのは以前からですが
「クルドを弾圧する」トルコの支援を受ける反体制派(反アサド派)がクルドを敵視していること、そのため、アサド政権が「クルドを支援しないまでも反体制派よりは宥和的な態度をクルドに対しとって、クルド取り込みを図ってきたこと」を考えれば、ある意味当然の話です。黒井のような非難がましいことをいうのはおかしいでしょう。反体制派がクルド敵視しなければ、クルドも「アサドと手を組む必要はない」わけです。
常岡浩介
まともだと思っていたパレスチナ問題の専門家が、「ホワイトヘルメッツとイスラエルのいかがわしい関係」を語り出して、一気に鬱入ってきた。陰謀論キタ
常岡らしい酷いツイートです。なぜその「まともだと思っていたパレスチナ問題の専門家」の名前を書かないのか。なぜその「語り」を「引用紹介もしなければ」、その「語り」が「掲載された雑誌」「放送されたテレビ番組」などの名前も紹介しないのか。
これでは批判としては全く無意味でしょう。誰を批判してるのかわかりませんし、その「専門家の発言」を確認しようもありませんから。そもそも「ありもしない非実在専門家」を常岡が批判してるとか「何ら問題ない発言を曲解して誹謗してる」とか、常岡が疑われても文句は言えないでしょう。
それだけでなく「パレスチナ問題の専門家」と余計なことを常岡が書いたことで、「パレスチナ問題の専門家の皆さん」に無用な風評被害が生まれかねません。
野原燐がリツイート
・黒井文太郎
アサド政権が民衆抵抗の早い段階でイスラム過激派を釈放し、イスラム過激派を「都合のよい敵役」に仕立てていったのは、アサド政権にとっても危険な「賭け」ではあったと思うのですが、米国がまんまと術中に落ちてます。しかもあまりに、まんまと
「イスラム過激派打倒を口実に民衆弾圧するため、あえて身柄拘束したイスラム過激派の一部を釈放して暴れさせる」て完全な陰謀論ですね。黒井といい、id:noharraといい根拠出せるのか?
他の話で例えれば
・穏健派のクルドも弾圧するためあえてクルド過激派を釈放して暴れさせる(イラン、イラク、シリア、トルコ)
・左翼運動(社会党、共産党、労組など)を弾圧するためにあえて逮捕した革マルや中核派を釈放して暴れさせる(戦後日本)
・穏健派のチベットやウイグルも弾圧するためにあえて(以下略)(中国)
みたいな話ですからね。根拠があれば話は別ですが、一寸信用できる話ではないですね(もちろんこれはアサド政権をどう評価するかという話とは関係ありません)。そして黒井はこのツイートにおいて「海外メディアの記事にリンク張る」などの根拠らしきものは何も提出しません。しかし黒井が何一つ根拠を提出しないのにこんな陰謀論を信用するid:noharraってどれほどバカなんでしょうか?
朝鮮学校についてのid:noharra(八木)の主張(まともな根拠レスで、朝鮮学校を誹謗する産経記事を八木は平然と信用)でも感じたことですが、八木は「朝鮮学校=悪」「アサド=悪」と判断すると「その判断に合致する物言い」は「今回の黒井のツイート」のようにどんなに怪しい物言いでも、平然と支持してしまうバカのようです。
黒井文太郎
上祐氏はたまたま兵器化に失敗したので事件化してませんが、生物兵器テロ計画に深く関与しています。オウムのテロ組織部分の核心にいた人物です
■週刊新潮『オウム時代の「女性信者殺害」を隠蔽! 「上祐史浩」に教祖の資格はあるか?』
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/07250557/
「事件化されなかった」のになんで「テロ計画の中枢にいた」と公言できるんですかね。おそらく「黒井が自分の主張に自信があるというよりは」、週刊新潮記事によって、「何を言われても反論しがたい立場にある」上祐相手なら何言っても問題ない、名誉毀損訴訟などの反撃はない、安全パイと思って無責任に放言してるだけでしょう。
黒井文太郎
「北朝鮮の完全非核化に向け、6月に米朝首脳会談が開かれた中、ミサイル防衛強化に巨額の防衛費を投入することになれば、費用対効果の面でも批判や疑問の声が上がりそうだ」
→日本を射程に収める準中距離・中距離核廃棄が完了しないうちは「批判や疑問の声」はただの誤謬
むしろ「脅威」というならこの猛暑の中、「小中学校生徒がエアコンのない学校の教室で熱中症になり最悪死ぬ危険」「エアコンのない生活をしてる貧困者が熱中症になり最悪死ぬ危険」の方がよほど「現実的脅威」でしょう。ミサイル防衛なんぞ金を使うくらいなら、エアコン設置費用にでも使うべきです。
熱中症の恐怖*15に比べれば、「北朝鮮のミサイルの脅威」など何の脅威でもありません。
そんなことを北朝鮮がしたら在日米軍や自衛隊の反撃で国が滅びかねないのだから、するわけがない。
黒井ら、この種の「軍拡放言芸人」って「そういう放言をすることで各種ウヨ方面から金でももらってるんだろう」と思いますね。要するに金目当てにでたらめを放言していると。
なお、「核廃棄」はともかく「中距離ミサイルの廃棄*16」は北朝鮮はおそらくしないでしょうし、しないからといってそんなことを口実に軍拡をしようとする方がよほど誤謬でしょう。大体現状の在日米軍基地と日本自衛隊だけでも北朝鮮にとって十分脅威でしょう。
黒井文太郎がリツイート
・fj197099
日本政府は、トランプ政権の反応を無視して「現在、北朝鮮は非核化の途上にない」「従来と変わらぬ、いや一層強力に警戒監視する必要がある」という立場を公言すべきだと思う。愚かにも中止した日本全国でのミサイル避難訓練を再開すべきだ。中国・ロシアの脅威についても強調すべきである。
ウヨの黒井では予想の範囲内ですがあほすぎて唖然です。
まず第一に米朝交渉は始まったばかりです。この状況で「非核化が挫折した」と決めつけて制裁措置なんて非常識なだけです。まあ「北朝鮮だけでなく」米中露韓国から「米朝対話を妨害するな」との批判をほぼ確実にあびるであろう、そんな暴挙は安倍ですらやらないでしょうが。
第二に「ミサイル避難訓練」なんて「北朝鮮の非核化に関係なく」馬鹿げています。PAC3で打ち落としてミサイル着弾を防ぐのが「軍事的な意味で唯一のまともな対応」でしょう(もちろんそれとは別に外交対応もありますが)。ミサイルが着弾したとして避難訓練なんぞで命が守れるわけがないでしょう。
そもそも安倍政権が避難訓練なんぞしていたときですら、やっていたのは田舎がほとんどです。例えば「大都市圏で万人単位の大規模な人数を対象にした訓練」など手間がかかりすぎて到底できないからです。とはいえ本当に北朝鮮がミサイルを撃ってくる*17として「大都市圏には絶対に撃ちません」なんてことはあるわけがない。
又、このミサイル避難訓練、「反原発運動を刺激すること」を恐れて、原発立地自治体ではしないというインチキ極まりないもんです。これまた「原発には絶対にミサイルを撃ちません」なんてことはありえないわけです。
・黒井文太郎
ん?
▽イスラム過激派が投降しなかったエリアにホワイトヘルメットがいたから、ホワイトヘルメットはイスラム過激派
▽欧米避難民より、アサド政権の報復にさらされるホワイトヘルメットだけ助けたからホワイトヘルメットは欧米の傀儡
すまん。論理がわからん
■特別扱いされるホワイト・ヘルメット:シリア内戦をめぐる西側諸国の欺瞞(青山弘之)
https://news.yahoo.co.jp/byline/aoyamahiroyuki/20180723-00090442/
「支持する支持しない」はともかく青山氏の論理はよくわかると思うのですがね。ただ黒井のような要約は適切ではないでしょう。オレ流に要約すれば以下の通りです。
▽イスラム過激派が投降しなかったエリアに、(ボーガス注:今後、アサド政権軍とイスラム過激派の戦闘が危惧されるのに撤退せずに)ホワイトヘルメットがいたから、ホワイトヘルメットはイスラム過激派(ボーガス注:にシンパシーがあるのではないか?*18。ホワイトヘルメットのアサド批判は「すべて嘘」とはいわないまでも、割り引く必要があるのではないか?)
▽いざとなったら欧米政府に助けを求めるホワイトヘルメットは「アサド政権を批判する欧米の意思」を無視できないのではないか?。いやそもそも欧米政府の方針に何一つ異論を唱えたりする気がない団体がホワイトヘルメットではないのか?
→ホワイトヘルメットのアサド批判は「すべて嘘」とはいわないまでも、割り引く必要があるのではないか?
なお、青山氏の主張の是非に関係なく「最終的に撤退を決断する(しかも欧米政府に救出を要請する)」くらいなら「もっと早い時期から自力で撤退していた方が良かった」気もします。
欧米政府には「救出する法的義務はない」ですし、そもそも「物理的に救出できるかどうか」も微妙なケースもあるでしょう。
1)桜木武史
ホワイト・ヘルメットの救出劇を批判する前になぜ彼らを含めた多数、数十万の住民が避難を余儀なくされているのか。そちらを批判すべきだと思われますが、青山さんの少しずるいところは客観的な報道でアサド政権の大罪をさらっと述べながら、肝心の記事では反体制派を非難する、そこだと思います。
2)桜木武史
アサド大統領を崇拝するイギリス人女性、VanessaBeeleyほどの影響力はありませんが、少なくともシリアにさほど関心がないけど、さらっとニュースに目を通している方にはこの記事は誤解を与えます。それより、アラビア語が堪能なら少しは現地に飛んで生の声拾えや!と思います。
■特別扱いされるホワイト・ヘルメット:シリア内戦をめぐる西側諸国の欺瞞(青山弘之)
https://news.yahoo.co.jp/byline/aoyamahiroyuki/20180723-00090442/
3)桜木武史
もし実際に現地、シリアや周辺諸国に飛び、シリア人から声を拾った上で記事を書いているのであれば、申し訳ありません。面識はありませんし、青山さんの書籍からは多くの知識をいただいているので、僕自身は彼の足元にも及ばないことを承知しています。取り乱しました。
4)桜木武史
ツイッターは感情的になればなるほど胡散臭くなるツールです。実績や経歴に自信がないのであれば、取り乱すことなくスルーするのが無難です。対抗するのであれば、相手には決して手の届かない持ちネタが必要です。僕は取り乱しました*19。稀に*20取り乱します。
当初青山氏に悪口雑言だったのが次第にトーンダウンしていくのが実に滑稽です。
誰か*21に批判されてまともに反論できなかったのか、何なのか、トーンダウンの理由は「桜木が説明しない」ので、よくわかりませんが。
「俺の独断と偏見」ですが、桜木って性格的にはid:Mukkeやid:noharraに近い独善的な性格じゃないか。
従ってどんなに「温厚で善良で寛大な人物ぶった」ところでこういうときに「id:Mukkeやid:noharraのように」桜木の本性が露呈するわけです。なお、俺は「桜木はうさんくさい」と書いていますが、これは「青山氏は正しい」という意味ではないので念のためお断りしておきます。
黒井文太郎
アサド政権との「蜜月ぶり」が国連の他の機関や人道支援NGOなどとトラブったこともあるUNDPダマスカス事務所(副所長が日本人)が、またアサド政権とタッグを組むみたい
■シリア:古物博物館総局がUNDP、日本の考古学者と遺跡復旧に向けシンポジウムを開催
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=45088
「アサドを手を組むな」と言い出す常岡&黒井ですが「はあ?」「バカか?」ですね。
この話でそういうためには
1)アサド政権の協力を得ずとも遺跡は保護できる
2)「たとえ遺跡が保護できなくても」アサド政権に借りを作るべきでない
のどちらかの価値観に立つほかないでしょう。では常岡や黒井はどちらの価値観なのかと言えば「手を組むなと言うだけでそれ以上何も言わない」のだから心底呆れます。
1)とは現実問題いえない*22が、2)といって「遺跡破壊を容認するのか」といわれたくもないのでしょう。全く卑怯でせこい男共です。
常岡浩介
・原発を使わない分、火発をフル稼働して、二酸化炭素をどんどん排出して、地球はどんどん暑くなり、気候変動で原発事故より先にみんな死ぬね
・日本は「反原発」一色だけど、世界が案じているのは「気候変動」。気候変動で例年夥しい死者が出ているのは他ならぬ日本
「原発を使用しなくても電力供給に支障はないと思う」つうツイートへの常岡の無茶苦茶な反論です。
常岡が原発推進を「詭弁で」主張するバカだと言うことがよくわかるツイートです。当然ながらほとんどの反原発派は「火力発電の推進」なんか主張していません。発電方法は火力、原子力以外にも「水力、地熱、太陽光、風力、潮力」などいろいろあるわけです。
そしてもちろん原発には「原発事故による死者」「原発労働による死者」(つまりは被爆死ですが)の危険性があります。原発事故は福島事故でわかるようにいつ起こってもおかしくないし、その場合、どんな規模になるかはわかりません。
こういう常岡は「韓国の文政権」「台湾の蔡政権」など少なくない政権が脱原発に舵を切ってることをどう思うんでしょうか?
またCO2排出源は「火力発電だけでは当然無い」わけです。最近の熱中症事件をネタにこういうツイートをするとは常岡はクズにもほどがあるでしょう。
常岡浩介
トランプがなにかするまでもなく、安倍ちゃんは単独でプーチンに丸め込まれてる
こういうことをいう常岡や黒井って「北方領土問題」をどう考えてるんですかね?
安倍が具体的にやってる「日ロ外交の是非」はともかく「北方領土返還を目指す」のであれば日ロ外交は不可避でしょう。常岡らの言うようにロシアを一方的に敵視できるわけもない。
常岡らは「安倍はプーチンに手玉にとられてる、あれでは領土は返ってこない」という「だけ」でそもそも「領土返還の可能性があるとか、可能性はひとまずおいて返還を目指すべきだと思ってるのか」、「返還を目指すべきだがそれはプーチン政権では無理でありポストプーチンに期待するしかないと思ってるのか」、「それどころかどんな政権でも返還の可能性はほとんどないから、島はもう諦めるべきだと思ってるのか」、ろくに説明しないのだから呆れます。
下手に説明して「プーチン政権が続く限り領土返還を目指さないとは何事だ(いつプーチン政権が終わるかわからないし終わってもプーチンが当面一定の政治力を行使するかもしれないのに?)」などと批判されたくないのでしょう。まあ常岡らの口ぶりではどう「彼らに好意的に考えても」プーチン政権下での返還は諦めてるとしか理解できないんですけどね。はっきりとはそう言えないあたりが実にせこい。
また拉致問題の解決という意味でも「6カ国協議参加国」にして「北朝鮮と長い付き合いのあるロシア」とはそれなりの友好関係があった方がいいでしょうね。まあ拉致問題において一番重要なのは中国でしょうが。
黒井文太郎
ぶっちゃけ多くの共和党政治家が、初めはトランプなど屁とも思ってなくて、彼が選挙戦で勝ち上がってきてから慌てて擦り寄ったようなものなので、内心ではバカにしてるんじゃないかな。
もちろん仮にそうでもトランプに加担してる以上「同罪」だし、そんな連中をトランプの方も「偉そうなことを言っていても所詮その程度の連中か」「とにかく俺が支持者の支持を得て、選挙に勝てばいい、そうすりゃ共和党の政治家なんて面従腹背だろうと俺にへいこらだから問題ない。」と内心では馬鹿にしてるでしょう。
まあ官僚集団ならまだしも政治家なら「トランプに干されてもあえて信念を貫く」ことが要求されて当然でしょう。
「南北の緊張緩和が進展して良かった」と思いましたがそれが何か?。一応お断りしておけば小生に限らずそういう人間は別に「北朝鮮政府の言動を手放しでたたえる」ような「北朝鮮シンパ」ではないので安心してください。
と書いてもこういう輩は、勝手に北朝鮮シンパ認定してくださるんでしょうけど。それとも腰抜け認定か?。まあ、文在寅*23シンパ認定なら別にいいんですけどね。少なくとも「対北朝鮮外交について」は俺は文大統領支持ですので。
いや少なくとも俺はそんなことに喝采しないけど?。勝手に「我々(「我々日本人」の意味?)」とか言うなよ。どんだけ思い上がってるのやら。
「自己満足でくだらねえな」「そんなんやって意味あるのか?」「バカじゃねえのか?」「あれか、頭のわいたアンチ北朝鮮の韓国右翼か」と思ったね。まあそういうと、この「常岡とその類友」や「救う会、家族会」などは「北朝鮮シンパ」or「腰抜け」つうレッテルを贈呈してくれるんだろうけど。
つうかさ、こういうこという野郎って例えば
「ブッシュ子*25のアフガン戦争(2001年開戦)」に批判的な誰かが「ソルトレークシティ五輪(2002年)の開会式」かなんかに乱入して「戦争屋ブッシュjrに平和の祭典を開催する資格はない」と抗議活動
やったら賛同してくれるんかね?(例は「ブッシュ子のアフガン戦争&ソルトレークシティ五輪」でなくてももちろんいいのですが他に思いつかなかった)。
たぶん「ロシアが嫌いなだけで人権とかはただの口実」の「アメリカ大好きっ子」だろうから賛同しないんでしょうけど。
うーむ、で今回のプッシーライオットですけど、「好意的評価するかどうか」はともかく、「北朝鮮への抗議」云々とはまた違う気がします。
「韓国内で北朝鮮非難」なんていつも「韓国内の右翼がやってること」で珍しくもないから大してインパクトもないでしょう。ぶっちゃけそれで命の危険や、政治生命の危険があるわけでもない。
しかし今回のプッシーライオットの場合はそうではないでしょう。「普通にプーチン*26批判やってもマスコミは報じないわ、ただプーチン政権にムショにぶち込まれるだけだわで精神的に追い込まれてるから、話題性狙ったのかなあ」つうことで「支持しないにしても」一定の同情や共感はできる。その点は「いつもお前ら韓国右翼がやってることだしインパクト皆無ヤン」「しかもそういうことやっても命の危険があるわけでもねえし、お気楽だよなあ」つう「韓国内で北朝鮮非難」なんてくだらない行為とは違う。
とはいえ「W杯決勝乱入とか果たして良かったのかねえ(プレーの妨げになるだろうし、かえって世間の反感買わないかという意味)」とは思いますよ。そういう意味で「簡単に切って捨てる気にもならない」が、常岡らみたいに手放しで礼賛する気にもならない。
*1:著書『ロシア 語られない戦争:チェチェンゲリラ従軍記』(2011年、アスキー新書)、『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社)
*2:著書『戦場ジャーナリストへの道:カシミールで見た「戦闘」と「報道」の真実』(2008年、彩流社)、『増補版・シリア 戦場からの声』(2018年、アルファベータ)
*3:現在、トランプの顧問弁護士。元ニューヨーク市長。結局撤退したが、2008年大統領選挙で共和党の予備選挙に出馬。
*6:シリアの首都
*7:著書『混迷するシリア』(2012年、岩波書店)、『シリア情勢:終わらない人道危機』(2017年、岩波新書)など
*8:ただし常岡も黒井もウヨなので連中の安倍非難なんてそれくらいですが。例えば慰安婦問題での批判なんてやらない。
*9:ただし常岡らはそういう立場でしょうが
*10:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相
*11:駐ロシア公使、駐ウズベキスタン大使(駐カザフスタン大使兼務)など歴任。著書『米・中・ロシア虚像に怯えるな:元外交官による「日本の生きる道」』(2013年、草思社)、『新・外交官の仕事』(2015年、草思社文庫)、『ロシア皆伝』(2015年、イースト新書)など
*12:著書『モザンビーク解放闘争史』(2007年、御茶の水書房)など
*13:俺ってタクシーでそんな運転手に出会ったことないですけどねえ。「客の政治傾向は色々違う」から政治向きの話はしない方がいい、つうのが常識じゃないんでしょうか?。大体「モリカケ擁護なんかしたら客によっては『けんか売ってるのか!』と怒りかねない」程度のことはわかるでしょうにねえ。とはいえこういう話を「舩田氏がでっち上げる」とは思えないので事実なんでしょうけど。非常識な運転手もいたもんです。
*14:著書『近代日本の植民地主義とジェンタイル・シオニズム:内村鑑三・矢内原忠雄・中田重治におけるナショナリズムと世界認識』(2018年、インパクト出版会)
*15:まあ熱中症でなくてもいいですが。失業の恐怖とか、要介護状態になる恐怖とか例は何でもいい。
*16:そもそも中距離ミサイルの保有は違法行為でもありませんし、北朝鮮以外の国も保有していますので。
*17:まあ常識で考えて打つわけもないですが。これは中露も同じ事です。
*18:青山氏は「シンパシーがあるのではないか」とは書いていてもさすがに「イスラム過激派」と同一視はしてないでしょう。
*19:「感情的になればなるほど胡散臭くなる」云々ではなく「悪口雑言を突然トーンダウンさせた上、そのトーンダウンの理由をろくに説明しないこと(単に取り乱したとしか言わないこと)」がむしろ、桜木はうさんくさいんですが。
*20:「取り乱した」という本人が「でもまれにしか取り乱さないんだよ」と言い訳するとはみっともなくてうさんくさいにもほどがあります。
*21:もちろん青山氏を含むが青山氏に限らない。
*22:そもそもアサド政権の協力がなくても保護できれば「政治的公平の観点」からそうすると思いますね。
*23:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領
*24:きちんと「核、ミサイル開発」て書けばいいのに。兵器開発なら日本や欧米もやってるし、別に非難はされてないでしょうよ。