「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(10/11分:高世仁の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり)

 高世以外にも北朝鮮、韓国中心にいろいろ書いています。
毎日新聞朝鮮学校:学費補助で知事「スタンス変更ない」/神奈川』
https://mainichi.jp/articles/20181206/ddl/k14/100/170000c
 県弁護士会の批判(補助打ち切りは不当で違法)に対し、無法行為を堂々と居直ってるんじゃねえよ、と心底怒りを禁じ得ません。


東洋経済オンライン『北朝鮮はなぜ「戦略兵器」の実験を行ったのか:米韓海兵隊の合同訓練が神経を逆なで』
https://toyokeizai.net/articles/-/253111
 この記事が正しいとすれば、北朝鮮は「それなりの計算をして動いてる」ということですね。
 米韓が「いつもよりは小規模だから、北朝鮮への事前説明なしで再開しても問題ないだろう(いつまでも中止してると国内のタカ派に腰抜けだと非難されるし)」と演習再開で動いたら北朝鮮は「誰が小規模なら事前説明なしで再開していいなんて言ったんだよ!。米朝首脳会談や南北首脳会談での合意事項は『当面、演習はしない方向』じゃなかったのか!」と反発したわけです。ただ、「いつもより小規模にする」など多少の配慮はされてるので、「ICBM開発だの核実験再開だの」して完全に米朝、南北の関係を悪化させるほどの話ではない。牽制も「戦略兵器の実験」にとどめた。
 したがって、よほどのことがない限り、北朝鮮はこうした牽制行為をどんどんエスカレートさせることはあり得ない。「やられたら倍返し(半沢直樹)」ではなく「やられたら、やられた分だけ対等な返し(倍じゃない)」「目には目を、歯に歯を」が北朝鮮のスタンスの訳です。
 一方で米国が北朝鮮のメンツを立てたり、それなりの土産(制裁解除などの実利)を出せば、それなりの返礼をする用意があるわけです。ある意味、北朝鮮は意思表明が、プーチンロシアと比べて「馬鹿正直」つうかすごくシンプルでストレートで、わかりやすくひねりがない気もします。
 なお、この「北朝鮮の反発」でわかるように、文政権は「李明博や朴クネに比べたら対話路線」とはいえ、別に北朝鮮の言いなりではないわけです。


【最初に追記】
 id:Bill_McCrearyさんの記事『そういう例を出すのなら、拉致問題だってやっぱり金(対価)次第じゃないか』
https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/12b6165ed5763bf9c0c8244d7812b255
でご紹介いただきました。
 ありがとうございます。なお、あちらのコメント欄にも後でコメントする予定ですが、 id:Bill_McCrearyさんの記事にここでもコメントしておきます。

>私は拉致被害者の「買い取り」が可能なら試みるべきだと思う。しかし、北朝鮮が日本から拉致してきた人のリストを出してきて、一人10万ドルなどと取り引きを持ちかけてくるならともかく、「拉致問題は解決済みで、生存している被害者は一人もいない」と言い張るのだから、「買い取り」たくともできない。
などという巣食う会や家族会の代弁をするばかりです

 北朝鮮が取引を持ちかけたって、高世は「そんな要求には応じるな」というでしょうから詭弁も甚だしいですが、それはさておき。
 まず第一に
1)金丸氏や小泉氏は「そうだとは認めないかもしれない」が「彼らの訪朝による第18富士山丸船長や拉致被害者の帰国」は明らかに「西ドイツの政治犯買い取り」と同様のバーター取引でしょう
 第二に
2)西ドイツの買い取りにしても「仮に本音ではリンクしてることが実施当時からモロバレだった」としても、「少なくとも建前では政治犯解放と金の支払いは無関係」だったのではないか。

いずれ北朝鮮は滅亡するから、その時返ってくればいい?

 もしそう考えてるなら非常識もいいところです。
 第一に北朝鮮が近々崩壊する可能性がない。北朝鮮の崩壊を望まない中国、ロシアは明らかにあの国を支援しています。
 東欧崩壊についていえば「東欧の民主化運動の価値を否定はしませんが」、ソ連体制崩壊を容認し介入しなかったことが大きいでしょう。ハンガリー動乱プラハの春弾圧のように介入してれば体制は崩壊しなかった。つまりは西側の反発を受けてまで介入するだけの体力がソ連にはなかったし、むしろ「東欧の体制崩壊を容認してでも西側の経済支援がほしかった」ということでしょうが。
 一方「ソ連崩壊後の経済力低迷」で石油や天然ガスの輸出に頼る傾向が強いロシアはともかく中国は今や「世界に冠たる経済大国」です。そういう意味では「旧ソ連的な意味(西側の経済支援がほしい)」で北朝鮮体制崩壊を容認するわけがない。
 中国が仮に北朝鮮崩壊を容認するとしたら最低限
1)統一韓国が核保有しないこと(現状では北朝鮮が核保有してますので)
2)新たな中韓国境(今までの中朝国境)近くに米軍配備しないこと(できればこの機会に在韓米軍には撤退してほしい)
を求めるでしょう。それの確約がないのなら「米軍のある国・韓国」との緩衝地帯として北朝鮮の存在は中国には価値があります。
 第二に北朝鮮が崩壊するとしてそれが「平和的に崩壊する保証」がない。イラクやシリアのように内戦状態にでもなれば「崩壊の時に帰ってくる」どころの話ではありません。
【追記終わり】
■拘束されたカメラマンを右翼が救出
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181113

 かつて、安田さんと同じフリーランスのカメラマンがフィリピンの反政府武装勢力に拘束され、日本政府が全く動かないなか、純然たる民間の努力で救出された興味深いケースがある。
(中略)
 事件のあらましはこうだ。
 1985年1月、カメラマンの石川重弘さんがゲリラの撮影のため、フィリピンのホロ島に向かったところ、イスラム系反政府ゲリラ「モロ民族解放戦線」(MNLF)に拘束された。同行した現地ガイド2名は、MNLFにスパイと見なされ射殺された。
 MNLFは身代金約7000万円と重火器を要求。日本政府はこれに全く対応できず、外務省は石川さんの家族に「死んだと思われたし」と通知したという。(なお、当時の外相は安倍*1首相の父親、安倍晋太郎*2だった。)
 そのころ、ヤクザから足を洗った黒澤明氏がフィリピンを訪れた。山口組・一和会分裂を気に黒澤組を解散し引退した彼は、旧知のマニラ在住の貿易商、ヒロ山口から事件と日本政府が放置していることを聞いた。即座に救出を決意した黒澤氏は、野村秋介*3遠藤誠氏らの協力を得て、救う会を作った。
 MNLF側の要求は、現金約7000万円と武器だったが、ヒロ山口のムスリムコネクションで直接交渉した結果、3000万円分の医療物資支援という条件で妥結し、石川さんは1年2か月ぶりに解放された。3000万円を工面したのは、山口組四代目直系組頭の(ボーガス注:後藤組組長)後藤忠政*4とされている。

 「黒沢組組長・黒澤明」「山口組系・黒沢組(なお、映画監督の黒澤明が重用したスタッフ、キャストを俗に『黒沢組』と呼ぶ)」「(「拉致被害者救う会」ではなくて)石川重弘君を救う会」というのには吹き出しましたが、それはさておき。
 id:Bill_McCrearyさんの記事『やっぱり金を払わなければ解放されないじゃないか(北朝鮮拉致北方領土も同じこと)』
https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/7e75d94833d5950c5203f2093a367c8e
を裏付ける一事例です。
 こういう記事を書きながら「北朝鮮への経済制裁」を訴える高世はむちゃくちゃとしか言い様がない。こういう記事を書くなら唱えるのは「蓮池兄弟、田中均氏、和田春樹氏のようなバーター取引論」でしょうに。
 ちなみに以前も高世は

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20091021
 きょう午後、ロシアのジャーナリストに拉致問題についてレクチャーすることを頼まれた。
(中略)
「いつになるか分らない全面解決までの間、並行して、可能なかぎり身柄を取り返す努力もすべきだと思う」と私がいうと、彼は、「かつて西ドイツが東ドイツに対してやったような、お金による身柄引き渡しはできないのですか」と聞いてきた。
 これは、いわゆる「政治犯の買い取り」と言われるもので、63年から東欧体制が崩壊した89年までの間に、西ドイツは、3万3755人の政治犯や離散家族など合わせて25万人を35億マルクを支払って東から引き取った。

なんて記事を書きながらろくな根拠もあげずに「西ドイツのやったような行為は北朝鮮拉致ではできない」とほざいてました。「金丸*5訪朝での第18富士山丸船長解放」「小泉*6訪朝での拉致被害者帰国」を考えれば詭弁も甚だしい。たぶん高世の詭弁にロシア人ジャーナリストも納得しなかったでしょうが、そもそもなんで高世は自分のブログで「西ドイツの行為」を紹介するのか。
 俺が高世の立場なら「西ドイツの行為を拉致問題北朝鮮相手に日本もやればいいだろ?、なんでやらないの?、といわれて困る」からそもそもこんな話は紹介しませんよ。日本においてこんな話は別に有名でもないですし。正直、俺もこの話はこの高世記事で初めて知りましたし。高世も本当に変な奴です。
 ちなみにググったら

https://www.msz.co.jp/news/topics/07478;07479.html
■ガートン・アッシュ『ヨーロッパに架ける橋:東西冷戦とドイツ外交[上・下] 』杉浦茂樹訳
 興味ぶかい数字がある。1963年、早くも経済的に下り坂だった東ドイツは、収監していた西側の政治犯に、「重要度」や経歴に応じた価格をつけて、西ドイツ政府に売り始める。1977年には、政治犯1人当たり95,847西ドイツ・マルク(約43,000米ドル)と決められた(当初は96,000マルクに設定されたが、あまりに歴然と身代金とわかるのはまずいと、わざと153マルク減額されたという)。こうして、1963年から89年までに、34,000人近い政治犯が西独政府に買い取られた。
 一方、家族再会の値段は、80年代を通じて1人当たり4,500マルクが標準的な相場。最終的に2000人以上の子供が親との再会を果たし、家族の再会は計25万件以上になる。こうして、人道事業のために西独側が東独側に支払った金額は合計35億マルク前後に上った。
 東独政府の懐に入ったこれらのマルクがどこへ流れたかは、また別のストーリーで、本書に詳しい。しかし膨大な出費をした西独政府には冷徹な計算があり、東独が経済的に安定することは、むしろ和解を可能にし、統一への近道になるという確信があった。

http://somali-present.blogspot.com/2009/08/blog-post_29.html
■ヨーロッパに架ける橋
・西ドイツ(BDR)のOstpolitikに関する本です。日本語では東方外交と呼ぶことの方が多いと思いますが、本書では東方政策と訳されています。また、東方政策は(ボーガス注:一般的には)ドイツ社会民主党(SPD)のブラント*7・シュミット*8首相時代の外交を指すものですが、本書ではベルリンの壁の構築から崩壊までを対象として、キリスト教民主同盟(CDU)のアデナウアー*9の時代から、コール*10首相時代のドイツ統一までが扱われています。
・「アメリカ人はムチの力を、ドイツ人はニンジンの力を、フランス人はことばの力を信じている」と言った人がいるそうですが、西ドイツの東方外交での最大の武器は経済力でした。
ソ連を含めた東欧諸国の西側での最大の貿易相手国は西ドイツであり、 貿易を通じた変化が追及されました。また、1970年代からソ連・東欧諸国の経済成長は鈍化しましたが、西ドイツから政府保障付きの借款が供与されるなど資金面でも東欧諸国は依存してゆきました。
・本来であれば西ドイツから導入した資金を経済成長目的で使用すべきところでしたが、政治改革を行う代わりに国民の不満を抑えるための消費物資の輸入にあてるなどしたため、1980年代末には東欧の債務危機につながりました。
・1989年にハンガリーが国内にいた東独国民をオーストリア国境から西側へ亡命させる決断をした背景には、債務危機に対する西ドイツからの金融支援の約束があったからだそうです。そして、この事件以降、ベルリンの壁崩壊からドイツ統一までスムーズに進んだことも、当時のソ連が経済的苦境にあり、ゴルバチョフが西ドイツからの支援を期待していたことが背景にありました。東側の安定化を目指した西ドイツの政策でしたが、最終的には東側の体制転換に役だったと言えそうです。
・ブラントはベルリン封鎖時にベルリン市長でした。その経験からブラントは交渉で不利な立場に立たされているという痛切な自覚を持っていて、「ベルリンで生まれた新東方政策の本質は、テロリスト国家から人質を釈放するための交渉だったといってもあながち過剰な誇張ではない」と著者は評しています。さらに、東方政策全体についてもストックホルム症候群とまで呼んでいます。まあ、ドイツ統一という目標は東西の隣人たちの同意を得ることによってのみ達成されると言うことを西ドイツ政府は自覚していたので、自然とそれを反映した政策がとられたということなのでしょう。竹島北方領土は日本の固有の領土と言いながら、対韓・対ソ・対露関係でそれを可能とするような現実的な政策をとらない、却って教科書問題や靖国参拝問題など反感を買うようなことばかりをしている日本政府とは対照的です(ボーガス注:そして拉致問題で『経済制裁』『朝鮮学校無償化除外』など北朝鮮の反感を買うことばかりをしている日本政府とも対照的です)。
・東欧への資金援助が、改革の代用品としての消費財の輸入に用いられた点では、東欧の中でも東ドイツが一番です。東ドイツ政治犯や「共和国逃亡罪」を侵した人を西ドイツに出国させることの代価として西ドイツマルクを受け取る、「自由の買い取り」という仕組みがありました。反体制派の輸出によってハードカレンシーが得られるこんな仕組みは他の東欧諸国には望むべくもなかったと著者は書いています。こういった人身売買やその他の制度から得た西ドイツマルクをつかって東ドイツでも消費財の輸入が行われ、ホーネッカー議長が社会主義国で行列を作らずにバターやソーセージを買えるのは自国だけだと自慢したのだそうです。彼自身は対外債務についての関心も持っていなかったそうで、そんな油断が東ドイツの命とりになったのですね。
 ざっと、こんな感じで東方政策に関して学ぶ点が多く面白い本で、また翻訳も読みやすいと感じました。
・欠点は上下巻あわせて税込み11550円と値段が高い点でしょうか。どうも、みすずの本は高い気がします。

なんて記事が見つかりました。俺も「言葉(理想、理念、哲学など)の力も大事」ですが、一方で「にんじん(カネやものなど物欲)の力」は大事だと思います。
 ちなみに太陽政策(韓国版・にんじんの力)も

 しかし膨大な出費をした韓国政府(金大中盧武鉉、そして文在寅*11)には冷徹な計算があり、北朝鮮が経済的に安定することは、むしろ和解を可能にし、統一への近道になるという確信があった。

でしょうね。というか「西ドイツの方向性」を明らかに太陽政策は参考にしてるでしょう。
 しかしこうなると何というか「西ドイツってのもすごいなあ。完全に合理主義、現実主義だね。北朝鮮経済制裁なんかするあほの国・日本と違うね」つう気がしますね。何せこの「政治犯買い取り」は「ブラント、シュミットといった社民党政権」だけでなく保守党政権でもやってるわけですから。単純比較はできませんが、韓国では多分北朝鮮相手にこういうことはないんでしょうねえ。
 それはともかく、「モロ民族解放戦線相手には金を払ってもいい(というか払わないと人質解放できない)が、北朝鮮相手には払うな(払わなくても拉致被害者を救出できる)」「東ドイツには金を払ってもいい(というか払わないと政治犯が解放できない)が(以下略)」なんて高世はどういう理屈なのか。へりくつ、詭弁でしかない。 
 結局、救う会や横田奥さんなどにこびるからそうなるわけです。しかし、「救う会や横田奥さんにこびて北朝鮮制裁論を唱えながら、こういう『北朝鮮制裁論に反する趣旨の記事』を書く」高世はアホとしか言い様がないですね。そして、横田奥さんら拉致被害者家族が何で「石川さんの家族」のような心境にならないのか、俺には理解できません。
 石川さんの家族は「モロ民族解放戦線なんてゲリラ組織に活動資金を渡したくない」「元黒沢組組長・黒澤明氏のような元ヤクザに借りを作りたくない」とはいわなかったわけです。いやまあ、確かに俺も元ヤクザに借りを作るのは怖いですが、石川さん救出を最優先に考えればそういうこと言ってる場合でもないでしょう。まあ、人権派弁護士として名を売っていた遠藤誠*12も「石川重弘君を救う会会長」として、この件に関わってることが石川さんの家族の多少の安心を生んでいたかもしれません。問題が起これば遠藤氏が『何が人権派だ!。ヤクザの手先がふざけるな!』と非難されかねないわけですから。
 ちなみにこの件についてはググったら

http://takabeya.com/?page_id=438
 なぜ接触する事が出来たのか?
 当時日本のヤクザはフィリピンの裏社会とは、拳銃の密輸などで密接な関係があった。

http://takabeya.com/?page_id=438
黒沢明黒澤明
 その外交手腕から山口組キッシンジャー*13と呼ばれた。

なんて記事を見つけました。


■マニラで会ったヤバイ人たち
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181117

・先日、フィリピンでの邦人カメラマン、石川重弘さん拘束事件のことを書きながら、当時のことを思い出していた。
黒澤明氏は事件解決後もしばしばマニラでみかけた。日本料理屋の隣の喫茶店で知り合い、一緒に夜の街にくり出したこともあった。元組長というから怖い人かと思ったら、腰の低い温厚なおじさんじゃないか。
・なんで組長を辞めちゃったんですかと聞いたりした。答えは「山口組の四代目になれないことが分かったから」だった。そんなにトップになりたいんですかと続けて聞くと、「そりゃあ、なりたかった」と即座に答えたのが印象に残っている。

 「四代目になれなくてもナンバー2、ナンバー3などそれなりに優遇されれば良かったが、彼にとっては期待外れだった」んでしょうね。
 「好きでもない人間(たぶん相手側も黒沢氏を好んでない)を上司(山口組組長)として、その下で部下として苦労しても、大して出世の見込みもなく、下手すれば、黒沢氏を嫌ってるであろう上司が、小さな失敗を大げさに騒ぎ立て、黒沢氏が失脚」なんて目に遭うくらいなら潔く引退、つうことでしょう。

・後で知ったが、黒澤氏は、かつて山口組の殺しの軍団と言われた柳川組の幹部で、対立する組に猛攻を加えてねじ伏せ10年以上服役。
・ここから頭角をあらわし、出所後、山口組三代目の田岡組長の懐刀として「沖縄ヤクザの和平交渉に乗り出し、旭琉会*14山口組系組織の縁組を取り持った。また静岡の美尾組を黒澤組傘下に加えるなど、東海や関東方面の系列化に貢献した。その手腕から「山口組キッシンジャー」と呼ばれた」そうだ。
・また、84年、85年の「グリコ・森永事件」黒幕説がある。事件最大の捜査と言われる「B作戦」は、黒澤の黒(ブラック)から命名されたという。
 事件が起きたのは、ちょうど黒澤がヤクザを引退する頃。黒幕説の根拠は、黒澤がグリコから5億円を脅し取ろうとして拒否された過去があること。黒澤の銀行口座に被害企業の関係者から3億円の入金があったこと。犯行に使われたのと同種の和文タイプライターや、タクシー払い下げ車輌を親族が所有していることだったという。
 黒澤氏とは、ただの温厚なおじさんではなく、相当にヤバイ人だったのだ。

 グリコ森永事件の黒幕かどうかはともかく、ヤクザ・黒沢氏が「犯罪者」であることは当然ながら間違いないわけです。
 それでも石川さんとその家族は黒沢氏に感謝したし、高世も「ヤクザに感謝なんかしてんじゃねえよ!」とはいわない。北朝鮮拉致との違いは一体何なんだと高世を問いただしたくなります。


■南北融和と脱北者 放送案内
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181118
 脱北者なんてアンチ北朝鮮のウヨが多いでしょうから、融和路線の文在寅外交に悪口はするでしょう。ただそれが「正しいのかどうか」は別問題です。
 高世的にはこういう「アンチ北朝鮮」の番組作りで金儲けすることが性に合ってるのでしょうが。
とはいえ

11月19日(月)日本テレビ「news every」特集(午後4時35分ごろから10分間の特集)

てたった「十分間」ですからねえ。しかも「4時35分」では時間帯的に俺のようなサラリーマンはまず見ません。一時期に比べればアンチ北朝鮮ネタの報道も大分衰退しました。
 もちろん(?)俺は「対話外交以外に道はない。文在寅外交こそが正解であり、脱北者の反共言動なんぞ無視すればいい」と思っています。

 朝日新聞デジタルは14日、めぐみさんの同級生が当時を振り返る記事を載せた。

 くだらないですね。こんなお涙ちょうだい記事を書いても何がどうなるわけでもありません。
 産経だけでなく朝日も北朝鮮問題ではこういうあほ記事なので本当にうんざりです。

「よこ」は前年の小学6年の夏に広島から転校してきた。

 どうでもいい話ですが「え、なんでニックネームがメグじゃないの?」ですね。1977年に拉致された彼女(横田めぐみ)が子どもの頃といったら

魔女っ子メグちゃんウィキペディア参照)
 1974年4月1日から1975年9月29日まで、NETテレビ(現・テレビ朝日)で毎週月曜 19:00〜19:30に全72話が放送されたテレビアニメである。

つうのがあったんですけどねえ。
 

■ペットボトルで米と映像を北朝鮮住民に送る
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181119
 俺的には「ペットボトルで米と映像?。やりたければ、やれば?」ですね。効果があるとも思えませんが。
 むしろ

http://araki.way-nifty.com/araki/2018/11/news285630115-1.html
・交流をすれば南から行くにせよ北から来るにせよ、北朝鮮の人間に生の韓国が伝わります。たとえば若い女の子であれば南の同世代の女性がどんな服を着ているかとか、どんな化粧をしているか、どうしても気になるはずです。その感情はどんなに政治教育をやっても消えないでしょう。
・情報流入で体制が崩れるかもしれません。

つう意味で太陽政策の方が意味があるんじゃないか。
 まあ太陽政策のメインの目的はそういうことではなく
1)統一するには北朝鮮の経済を立て直しておかないとまずい。西ドイツですら東ドイツ統一は負担だった。西ドイツに比べ経済力が弱いと言われる韓国が、東ドイツよりも経済が停滞してると言われる北朝鮮を今のまま統一したら経済的負担がでかすぎる
2)北朝鮮が豊かになれば失うものが沢山出来る。そうそう簡単に軍事攻撃などできず、朝鮮半島が安定する
つうことでしょうが「情報流入による政治への影響の可能性」も否定は出来ないでしょう(もちろん改革開放やドイモイで豊かになったが一党独裁をキープしてる中国やベトナムの例がありますので、このあたりはなんともいえません。とはいえ中国やベトナムにしても民主化という意味で何の影響もないわけではないでしょう。昔よりは民主化してるんじゃないか?)。そういう意味で、太陽政策とは高世が言うほど北朝鮮に甘いわけではありません。
 まあ荒木の場合本気で言ってるわけではなくただの負け惜しみでしょうが。本気なら荒木は「韓国の太陽政策」を支持するどころか、「米国や日本の対北朝鮮制裁解除」も主張してるでしょうから。

 10年ぶりの南北首脳会談以降、韓国の対北朝鮮認識は激変した。世論調査では、8割が金正恩を「信頼できる」、65%が北朝鮮の非核化・平和定着への意思を「信頼する」と答えるほどだ。金正恩はすっかり「良い人」のイメージなのだ。

 別にこれは「良い人」という話ではないでしょう。「北朝鮮国内の人権問題についてどう思いますか」と聞いてるわけではないのだから。
 「非核化や南北間緊張緩和については信用できると思う」つうのは「いい人」つう意味ではない。
 例えば「プーチン北方領土返還の意思を信じる(俺個人は懐疑的ですが)」といったところでそれは「プーチンは民主的で政敵(例:リトビネンコ)暗殺なんかしてません」つう事とは違います。
 まあ、それはともかく。アンチ北朝鮮の高世や脱北者的には不快なんでしょうが、俺的には嬉しい話です。

 文在寅大統領になってから、多くの脱北者団体が支援を打ち切られて、活動が大きく減退している。

 「民族教育(例:朝鮮学校)への支援」や「脱北者個人への生活支援」ならまだしもそんなもんに国が支援する義務はないでしょう。「アンチ北朝鮮の右翼政治活動しか能がない馬鹿極右団体(脱北者団体)」の活動が衰退する。「アンチ北朝鮮・高世」にとっては残念でも南北関係融和という意味で俺のような「南北融和支持者」にとってはとてもいいことです。
 まさに「文在寅政権誕生万々歳」です。
 つうか安倍政権もとっとと巣くう会の支援をやめてほしい。そうすりゃ連中の運動も「韓国のように」衰退しますから。

 これは人道目的を掲げているため、韓国政府もまだ露骨に弾圧したりはしていない。

 ほとんど効果がないからガス抜きで韓国政府も放置してるだけじゃないか。北朝鮮にとってもあまり痛くない(つまり北朝鮮もあまり抗議せずそれほど問題視してない)んでしょう。


■めぐみさんに謝るべきは
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181115

 きょうは、横田めぐみさんが北朝鮮に拉致された日。41年が経ち、めぐみさんは今、54歳になっているはずだ。

 「生きていれば」ですね。後で述べますが俺は「死んでるだろう」と思っています。

 新潟日報が「両親から娘へのメッセージ」を載せた。
http://www.niigata-nippo.co.jp/feature/rachi/page03.html
《めぐみちゃん。本当にごめんなさい。41年間も助けてあげられていないままで。このお手紙はお母さんが一人で口述しています。だけどお父さんと二人で書いたものと思ってください。
 お父さんは4月4日から入院しています。パーキンソン症候群です。入院前から高齢のため食べ物を飲み込む力が弱くなっていました。当初は点滴で栄養を補っていましたが、次第に難しくなり、胃に直接栄養を送る「胃瘻(ろう)」に切り替えました。》
と始まるメッセージはあまりにも悲しく、読むのがつらくなる。

 「一人で口述してる」のに何が「二人で書いてる」のか。まあ、滋氏がお元気なときも実質的には早紀江が自分の意見を夫に押しつけていたのでしょうが。
 しかし「入院」「胃ろう」の滋氏はもちろんですが早紀江も体調が悪いのでしょうか?。「口述」てのは要するに「早紀江の話を誰か(新潟日報記者?)が文章化してる」てことですよねえ?。
 「胃ろうするほど体調の悪い人が長い文章になるような内容のことを口述し、それを早紀江が文章化する」つうのはちょっと考えられません。そんな体力はもはや滋氏にはないでしょう。それに、それなら早紀江も「二人で書いたものと思ってください」と言い訳はしないでしょう。
 そして体調が悪くなければ早紀江も「口述なんて面倒なことはしない」んじゃないですかね。

 最後はこう締めくくられている。
 《今、二つの気持ちがあります。一つは「家族としてやれることはやり尽くした。あとは政治家のなされることを見守るしかない」という気持ち。もう一つは、やはり「まだ助けてあげることができなくて、ごめんね」という気持ちです。
 間もなく41回目の冬が訪れます。新潟も寒いですが、北朝鮮はもっともっと寒いことでしょう。どうかお体には気を付けて。希望だけは持ち続けてくださいね。お父さんとお母さんも、希望を持ち続けています。》
 早紀江さんは、冒頭でもごめんねと言っているが、ほんとうは、めぐみさんと家族に謝らなければならないのは、政府と私たちである。はたして政府はこれまで最善を尽くしてきたのか。国民の生き死ににかかわる問題である。
 北朝鮮では、表面上の南北融和の下、底の方で現体制をゆるがす芽が育っているように思える*15。政府には、いくつもの条件の組み合わせを研究し、あらゆる知恵と資源を動員して解決にあたってほしい。
 早紀江さんの「希望」を裏切らないように。

 俺からいわせれば
「小泉訪朝時にバーター取引で解決しようとしたらそれにあんたが反対したからだろうが、早紀江!」
田中均氏を不当にも外務省退官に(以下略)」
蓮池透氏を不当にも家族会から除名(以下略)」ですね。
 何が「家族としてやれることはやり尽くした(早紀江)」のか。「バーター取引」はまだ全然やっていません。
 何が「あらゆる知恵と資源を動員して解決にあたってほしい(高世)」なのか。バーター取引に反対していたのが高世ではないのか。それで何が「あらゆる知恵と資源を動員して」なのか。
 政府も我々国民も「めぐみさん本人やバーター取引を主張してきたのに採用されていない田中均氏や蓮池兄弟などならまだしも」、「早紀江ら家族にわびる必要」は全くないでしょう。
 今の結果は「バーター取引」に反対した早紀江ら横田一家が招いたもので自業自得です。俺は「めぐみさんはともかく」田中均外務省退職、蓮池透家族会除名に加担した横田一家には正直怒りや軽蔑といった負の感情しかもはやありません。早紀江が「私も夫も体調が悪い」と泣きを入れて同情を買おうとしても「知ったことか」としか思わない。
 それはともかく俺個人は「他の拉致被害者はともかく」、めぐみさんは生きてはいないだろうと思います。
 生きているなら娘ウンギョンさんと一緒にその姿を世間に公開し、滋・早紀江夫妻に会わせるのが北朝鮮にとってベストでしょう。死んだと嘘をついて隠して、夫妻の反感買う必要もない。
 「死んでしまったので会わせられないがせめて孫で勘弁してほしい(北朝鮮)」という話だとみるのが自然でしょうね。そこで「わかりました、いろいろと不満はありますが、孫に会わせてくれたのだから、我慢します、一応北朝鮮政府に『感謝』します(カギ括弧付きの感謝ですが)。北朝鮮をいつまでも敵視しても何もどうにもなりませんし」で終わらせられなかったことが早紀江ら横田一家の愚かさでしょう。
 家族が出てこない(もはや死んだと言われた)有本父や増元照明ならまだわからないでもないのですが、「めぐみさんの娘」がいるのにあの「北朝鮮に敵対的な態度」とは本当に横田一家は理解ができません。
 さて高世が紹介しない部分の早紀江メッセージ(http://www.niigata-nippo.co.jp/feature/rachi/page03.html)にコメントしてみます。

 14年にモンゴルで、めぐみちゃんの産んだキム・ウンギョンさんとその赤ちゃんとお会いしました。めぐみちゃんの詳しい消息については、北朝鮮の関係者もいる中、きっとウンギョンさんも言いにくいだろうと思い、尋ねませんでした。

 言いにくいも何もそもそも知らないと思うんですよね。
 「あなたは当時、小さかったので知らないわけですが、あなたのお母さんはあなたが小さい頃、病院で死にました」といわれて、「生きてる」と思う理由もないから、ずーっとそれで来た。そういう話でしょう。
 たとえて言うなら松本清張球形の荒野」(文春文庫)、三浦綾子塩狩峠」(新潮文庫)みたいな話です(まあ、例は何でもいいんですが)。
 「球形の荒野」では「周囲から、死んだと教えられていた主人公の父親」は実は生きていたことがわかるわけですが、そんなことは主人公である子どもは最後まで知らないわけです。父親も最後まで自分のことを子どもに明かさずに日本を去る。
 「塩狩峠」についてはウィキペディアの記述を紹介しておきます。

塩狩峠ウィキペディア参照)
 三浦綾子の小説。塩狩峠で発生した鉄道事故の実話を元に、1966年(昭和41年)4月から約2年半にかけて日本基督教団出版局の月刊雑誌『信徒の友』に掲載された。これを記念し、塩狩駅近くには、塩狩峠記念館および文学碑が建てられた。
■登場人物
■永野信夫
 本作品の主人公。永野家の長男。待子の兄。1877年(明治10年)2月、東京府東京市本郷区(現・東京都文京区本郷)生まれ。祖母のトセから、母の菊は信夫を産んですぐに死んだと聞かされた。しかし、トセの死後、母が本当は生きていたと知り、祖母と父が嘘をついていたことにショックを受ける。尋常小学校4年生時、吉川修と仲良くなる。その年の夏、修の一家は夜逃げ同然で蝦夷(北海道)へ引っ越してしまうが、その後も文通で修と親交を深める。旧制中学校卒業後、裁判所の事務員に就職。その数年後、10年振りに修と再会。修の勧めで北海道に行くことを決める。3年後、1900年(明治33年)7月に23歳で北海道の札幌に移住し炭鉱鉄道株式会社に就職。その1年後、上司・和倉の強い勧めにより旭川へ転勤。元々は「母親が自分を見捨ててキリスト教を選んだ」という思いから、キリスト教嫌いであったが、後に、ふじ子の影響で、鉄道会社に勤めながら、キリスト教信者になる。1909年(明治42年)、ふじ子との結納の2月28日当日、名寄駅から鉄道で札幌へ向かう途中、塩狩峠の頂上にさしかかろうという時、信夫の乗る最後尾の車両の連結部が外れる事故が起きる。信夫は乗客を守るため、レールへ飛び降りて、汽車の下敷きとなり自ら命を落とした。享年32歳。
■永野待子
 永野家の長女。信夫の妹で、彼より4歳年下。母の菊が父と別居していた頃に生まれた。そのため、信夫は妹がいることは全く知らなかった。信夫と対照的に明るく人懐こい性格。1899年(明治32年)、18歳で帝国大学出身の医者の岸本と結婚。
■永野菊
 貞行の妻。信夫と待子の母。キリスト信者のため、信夫が物心が付かない頃に「キリスト教嫌い」の姑トセに家を追い出され、その後、トセが亡くなるまで貞行との別居を余儀なくされた(この間、第2子で長女の待子を出産)。幼な子の信夫を置いてまで信仰を守る強さを持った女性。
■永野貞行
 菊の夫。信夫と待子の父。
■永野トセ
 貞行の実母。信夫、待子の祖母。大のキリスト教嫌いで、嫁の菊がキリスト信者のため、家を追い出した上に「母親は出産後すぐに死去した」と幼い信夫に言い続けてきた。後に、嫁の第2子の待子の存在を知り、そのショックにより脳溢血で亡くなる。
■吉川修
 吉川家の長男。ふじ子の兄。信夫の同級生。尋常小学校4年生時、信夫と仲良くなる。しかしその年の夏、父の借金のため蝦夷(北海道)へ移住することになる。10年後、東京で信夫と再会し北海道に行かないかと勧め、さらにその3年後、信夫が北海道に移住したことにより再び交流が深まるようになった。妹や母を大切にする心優しい青年。
■吉川ふじ子
 吉川家の長女。修の妹。生まれつき足に持病があり、成長してからは肺結核とカリエスを患い、病床でキリスト教に目覚める。信夫のキリスト教入信に多大な影響を与える。
■和倉礼之助
 北海道・札幌の炭鉱鉄道株式会社での信夫の上司。
■和倉美沙
 礼之助の娘。1901年(明治34年)、峰吉と結婚し2児の母親となる。
■三堀峰吉
 北海道・札幌の炭鉱鉄道株式会社での信夫の同僚。一時は不祥事を起こし、上司の和倉礼之助によって解雇されそうになったが、信夫が和倉を説得し、許しを得たことで、復職する。信夫への感謝の念が厚く、後に、キリスト教信者となる。

 最近年のせいで涙腺が昔より弱いので「球形の荒野」「塩狩峠」の「ラスト」とか読んでるとマジで泣きそうになります。
 それはともかく、めぐみさんの場合は、実際死んだんだと思いますが。

 ウンギョンさんのてきぱきとした話し方や、「にぱっ」とした明るい笑顔を見るにつけ、「しっかりとしつけられているなー」と、不思議な感動を覚えました。元気に部屋を動き回る赤ちゃんの姿にも大笑いさせられました。

 まあ「孫とひ孫ですから」ね。人として当然の感情でしょう。


■問題を置き去りにした改正入管法
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181209

 法務委員会で立憲民主党有田芳生議員が指摘したように、法務省の集計にもとづけば、2015年〜17年の3年間で、技能実習生が69人死亡、事故や凍死のほか、溺死が7人、自殺者も6人いたことが判明した。

 「溺死や凍死」て「冬の海で漁業でもやってる」んでしょうか?。どういう職場環境なのか気になるところです。

 技能実習生という制度は、建前では、途上国への技術移転をはかる国際貢献ということになっている。しかし実際は人手不足の企業が安い労働力を得るための「横道」であり、国としては、「労働力を入れているのではありません」というウソを覆い隠す制度である。

 そのため、以前、id:scopedog氏記事『外国人技能実習制度が強制労働であることが理解できるなら、朝鮮人戦時動員も強制労働であったことが理解できるはずなんだよね。』(http://scopedog.hatenablog.com/entry/2018/11/11/073000)などの指摘がありますが、米国国務省の「人身売買報告書」で「人身売買の一種」と扱われ、「早期廃止が望ましい」と指摘されてる制度です。


■実習生の失踪理由は「最低賃金割れ」
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181204

 入管法の問題にも共通しているのだが、外国人をモノではなく、一人の血の通った人間として見るという当たり前のことが、「先進国」といわれるこの国でどうして通用しないのか、とても歯がゆい。

 ここだけ見れば正論ですが高世という男が朝鮮学校無償化除外を支持してることを知ってれば「手前の方こそ、朝鮮学校生や教職員、保護者を一人の血の通った人間として見てるのかよ!」であり高世には怒りを禁じ得ません。俺は高世という男を何一つ評価してないし、信頼もしていません。ここでの発言も単に「そういう発言をすることで、そういう番組(難民問題とか移民問題とか)作りの依頼が来ることを狙ってる」だけでしかないでしょう。要するにただの金儲けです。


ウイグル人に対する異次元の人権弾圧
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181203

 国連人種差別撤廃委員会は8月23日、中国の民族差別に関わる最終見解を公表した。同委員会はその中で、中国では、新疆ウイグル自治区で中国系ウイグル人*16ら多数が拘束され、少数民族への組織的抑圧や人権侵害が際立っていると指摘した。

 として中国のウイグル統治を批判する高世です。
 しかし、
1)この「人種差別撤廃委員会」が日本の朝鮮学校無償化除外を人種差別として批判してること
2)高世が「委員会は間違ってる」として居直ってること(注:もちろん安倍政権も同様に居直っています)
を知ってれば「高世、手前、ご都合主義も大概にしろよ!」つう怒りを禁じ得ません。
 なお、この人種差別撤廃員会は日本に対しては「沖縄基地問題は沖縄民族に対する差別であり、日本政府は沖縄県と話し合え」と勧告してます。
 そしてこの「沖縄勧告」についても「委員会は間違っている」と安倍政権は居直っています。
 他にも「表現の自由についての国連特別報告者の日本政府批判」に「日本における表現の自由に問題などない」と悪口雑言したり、国連女性差別撤廃委員会の慰安婦勧告(これは実際に出ました)、女帝導入勧告の動き(これはそういう動きはあったらしいものの結局出ませんでした)に「慰安婦問題は解決した」「女帝導入論など日本の伝統文化に理解が足りない」だの悪口雑言したりと安倍政権になってからの国連敵視は「異次元」といっていいでしょう。
 まあ、安倍政権以前から「国連から何度も代用監獄を辞めろと言われても無視する」などの問題はあったのですが、安倍や菅官房長官など政府高官が公然と国連敵視を表明しだしたのは安倍政権になってからでしょう。
 なお、「ウイグル人」「沖縄人」「在日朝鮮人」が対象になってることで分かるように国連における「人種」とは「我々が人種という言葉で思い浮かべるもの」とは違い、「我々が民族という言葉で思い浮かべるものを含む概念」です。

 ウイグル問題に詳しい中央大学講師のM谷N子さん*17はこう分析する。
 「今、中国は一帯一路政策を押し進めていますので、あの地域というのは、主体民族はずっとウイグル人だったわけで、経済などの基盤などもウイグル人が中心となっていたわけですが、恐らく、中国の主体民族である漢民族の社会に乗り換えようという試みではないかと、私は見ております。」
https://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2018/07/0719.html

 ちなみにNHKでは高世が紹介した『国際報道2018:中国でウイグル族大量拘束 今何が?(2018年7月19日(木))』https://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2018/07/0719.html以外にも『国際報道2018:衝撃証言 ウイグル族“不当収容”の実態(2018年11月28日(水))』https://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2018/11/1128.htmlでもM谷氏はコメントしていますね(コメント内容は当然ながら大分かぶります)。
 なお、7月の肩書きが「中央大学講師」なのに、たった4ヶ月後の11月の肩書きが「明治大学兼任講師」に変わってるのは「どうでもいい話」とはいえ謎ではあります。
 なお、M谷氏の見立てが正しいかどうかはともかく、仮に正しいと仮定してもこれは「一帯一路政策そのものが間違いという話ではない」という点を一応指摘しておきます。
 一帯一路によりウイグルが豊かになることは大変いいことでしょう。

 問題の深刻さに比して、報道はまだまだ少ない。メディア側に報じにくい要因もあると中国事情に詳しいルポライター安田峰俊*18はいう。その一つは、在日ウイグル人の活動が日本国内の保守・右翼系勢力との関係が強すぎて政治利用される心配があるからだという。
《日本で「ウイグル問題を報じづらい」3つの深刻な理由》
http://bunshun.jp/articles/-/9651
 本来、人権・人道問題は右とか左とか狭い意味での「政治」を越えるはずなのだが。

 安田は他の二つの理由として「ウイグル問題が複雑で一定の知識がないと書きにくいこと」「中国側の情報統制が厳重で、現地情報がとりにくく記事が書きにくいこと」をあげており、何も「ウイグルがウヨとつるんでること」のみを「報道が少ない理由」にしていませんので

 本来、人権・人道問題は右とか左とか狭い意味での「政治」を越えるはずなのだが。

つう高世のコメントはとんちんかんです。
 なお、俺個人は他にも『日本人は海外ニュースに興味がない』つう事もあると思います。何もほとんど報じられない海外ニュースは日本においてはウイグルだけじゃない。ミャンマーロヒンギャ問題だって、パレスチナ紛争だって、他の何だって、ろくに報じられはしません。つうか一番大きいのは安田があげた理由よりも『日本人は海外ニュースに興味がない』じゃないか。
 それはともかく、大体、「南京事件慰安婦の実在や違法性を否定する類のデマ極右」とつるんでるようなウイグル連中とつきあうことを否定して何が悪いのか。高世は詭弁でウイグルの愚行をかばうなって話です。
 大体ウヨ連中は本気で「ウイグルの人権」だの考えてるわけじゃない。単に中国たたきのネタにしてるだけです。
 ウイグル連中が「デマ極右と縁切り」すればいいだけの話です。
 「デマ極右と付き合ったっていいじゃないか(似たようなことはチベット関係でid:Mukkeも言ってましたが)」とは高世も何を考えてるのか。なお、これはウイグルだけではなく「ペマ・ギャルポダライラマが日本ウヨと野合するチベット」「楊海英などが日本ウヨと野合する内モンゴル」「家族会が日本ウヨと野合する拉致問題」等も同じ話です。これらも「ウヨ連中はチベット内モンゴルを中国たたきのネタ」に「拉致問題北朝鮮たたきのネタ」にしてるだけで本気で人権を考えてるわけでもなければ問題が解決してほしいわけでもない。
 まあ、高世としては「ダライと日本ウヨの野合」「家族会と日本ウヨ(救う会拉致議連など)の野合」を容認してる手前、「ウイグルと日本ウヨの野合は問題だ」と安田に言われても素直に「安田の言うとおりです」とは認められないのでしょうが。いつもながら高世もくだらない馬鹿男です。つうか、俺が高世だったら「ウヨと野合するウイグルにも問題があるのに高世は詭弁でかばうなよ」といわれるから安田記事を紹介しませんよ。仮に紹介したとしても高世のような詭弁でウイグルをかばわない。
 「中国を擁護してるわけではないが」と断った上で「ウイグルは道義的観点(正義の観点)からも政治的観点(支援者を増やすという観点)からも日本ウヨと縁切りすべきだ」というでしょうね。
 高世も本当に変な奴です。
 なお、「人権・人道問題は右とか左とか狭い意味での「政治」を越えるはず」つう高世の主張は外国はともかく、「日本の現実」においては詭弁でしかありませんね。
 日本では「沖縄基地問題慰安婦問題などでの安倍政権や産経新聞の態度」でわかるように一般的に言って「日本ウヨ=人権軽視」「日本サヨ=少なくともウヨよりは人権重視」つう構図が成立してますので。俺がウヨが大嫌いで共産党支持なのも大きな理由の一つはそうした構図の存在にあります。


■戦場のダンサー真理子さんと再会
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181126
 ググったところ高世が紹介するこの女性については
■女性自身『バンコク在住81歳日本人女性の“波瀾万丈”海外生活』
https://jisin.jp/domestic/1622310/
なんて記事がヒットしたので紹介しておきます。


■世界人権宣言70周年で池谷薫監督の上映会
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181121

中国当局ウイグル人ら100万人もの少数民族を拘束しているとの疑惑をめぐり、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights WatchHRW)は9月10日、国際社会は中国政府に制裁を科すべきだと主張した。」

 中国のウイグル統治をどう評価するにせよ「制裁」なんてのは非現実的ですね。
 「ヒューマンライツウオッチって非常識な右翼団体なのかしら?」と疑います。

 いま「世界ウイグル会議」総裁のドルクン・エイサ氏が来日しているので、この機会にと、きのう取材しに行った。ドルクン氏の語るウイグル民族のおかれた状況は衝撃的なものだった。
 これについてはまた後日報告しよう。

 高世が報告する前にすでに

https://www.asahi.com/articles/ASLCN5GQ9LCNUHBI01R.html
■朝日『「習氏ほめる歌を強制」ウイグル族拘束、組織代表が会見』
 亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議」(本部・独ミュンヘン)のドルクン・エイサ総裁が20日、東京都内の日本外国特派員協会で会見した。中国で多数のウイグル族が「再教育施設」に拘束されているとして「各国のリーダーは中国に閉鎖するよう働きかけて欲しい」と訴えた。
 ドルクン総裁は会見で、新疆ウイグル自治区に設けられた施設に収容されたウイグル族は、自らの宗教*19を否定すること*20や、習近平*21(シーチンピン)国家主席を称賛する歌を歌うことを強いられていると話した。近ごろはイスラム風の名前を名乗ることも禁じられたとして、ウイグル族の待遇は「想像を超えて悪化している」と語った。

等の報道が出ています。しかし高世の言う取材とは、別に「高世の単独取材」ではなくて、「東京都内の日本外国特派員協会で会見」に高世もいったと言うことですかね。であるならもはや高世が語る意味もあまりないかと思いますね。すでに「日本外国特派員協会で会見」については報道が出てますから。


アメリカ―赤と青の分断
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181112
 正直、どうにもならないんじゃないか。もちろん「社会が分断と対立でいい」とはいいませんが「トランプ的非常識右翼」とリベラルとでは話し合いの基盤がないでしょう。
 もちろん「トランプのような男を引きずり下ろせば」今ほど酷い状況は改善されるでしょうが、それは「トランプ支持者が考えを改めたことを意味しない」。長期的に取り組まざるを得ない厄介な問題です。
 なお、高世が紹介する趣味の話は「ネタじゃねえの?」と思いますね。

共和党はフライドチキン、バーベキュー、民主党は菜食主義やヘルシーな日本料理(寿司など)てのは「共和党は健康に無関心だ」「いやむしろ民主党の方が病的なまでに健康に気を使いすぎなんだよ」
共和党はロデオ、カントリーミュージック民主党はジャズ(黒人音楽がルーツの一つ)、テニスやサッカーてのは「共和党は外国のことに興味がないんだ、アメリカファーストだ」「いやむしろ民主党の方が外国に気を遣いすぎなんだよ」

つう「世間が両党に持つイメージをネタにしただけ」だと思いますね。ロデオ、カントリー、フライドチキンが好きな民主党支持者も、テニスやサッカー、ジャズ、菜食料理、日本料理が好きな共和党支持者もいくらでもいるでしょう。
 もちろん「なぜそうしたイメージができたのか」つう分析は重要でしょう。またそういうイメージがあるが故に「俺共和党支持者と思われたくないからカントリーとロデオが好きだなんて言いたくないな」なんてのはあるかもしれない。
 ただそれ「趣味と政治志向が密接に関係してる」つう話じゃないでしょう。
 これは米国に限った話ではなく日本でもヨーロッパでも東南アジアでもどこでも同じでしょう。
 「どう見てもウヨ映画のランボーが大好き」「左派的な映画監督のケン・ローチが大好き」のような特殊なケースでもない限り、趣味と政治志向は関係ない。
 「寅さんが大好きです、だから山田洋次が支持する共産党の支持者です」などのような話はない。


■明らかにされなかった事実はないと同じ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181108
 もちろん「明らかにされなかった事実はないと同じ」とは当事者ではなく「世間(非当事者)にとって」であり、だからこそ「隠そうとされる事実を暴こうとする安田氏のような存在が重要だ」つう話です。世間が騒げば事態は変わる可能性が十分あるわけですから。
 ウォーターゲート報道、リクルート疑惑報道、モリカケ報道やトランプ・ロシアゲート報道なんかそのわかりやすい例です。ああいう報道がなければ不正の存在を我々一般人はわからないわけです。

・説明を尽くす純平せぬさつき 
 一昨日の朝日川柳に選ばれた一句(東京都 三井正夫)。もちろん安田純平片山さつき*22を対比したもの

 片山を大臣にしたことは完全に失敗だったといっていいでしょう。野党やマスコミの徹底的な追及による片山の大臣辞任をまずは期待したい。
 しかしウィキペ「片山さつき」を読んで唖然としたんですが

片山さつきウィキペディア参照)
 2010年7月、第22回参議院議員通常選挙自民党公認比例区から出馬し、天台宗の支援も受け党内トップで当選。

て。事実だとしてなんで天台宗があんな極右を組織支援しますかね?

 同姓であることで関心をもち、安田純平とは何者かというイロハから調べあげたライターの安田峰俊さん*23の『安田純平氏へのバッシング、いちジャーナリストとして思うこと』もおもしろい。とてもまっとうな批評だと思う。最後の身代金についての叙述には賛成しないが。https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58267

最後の身代金についての叙述には賛成しないが。

という記述に

『えーと、安田(峰)氏はどういう記述をしてるか何ではっきり書かないの?』
『どう反対なのか、なんではっきり書かないの?』
『まさかとは思うけど
■安田(峰)氏
「今回仮に一部で噂されるように身代金が払われていたとしても、そしてそれが仮に日本政府の機密費からだったとしてもそれは仕方がないと思う。身代金を払うほかに救出法はなかったろう。そして国には国民の命を救う責務がある」
■高世
「反対です!。身代金を払わなくても救えたと思います。つうか日本政府やトルコ政府は払ってないといってるし払われてないと思います!」
なんてんじゃねえだろうな?』

と疑念を抱くので安田(峰)文章を読んでみます。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58267
 ネットでは安田氏に大量の批判が噴出している。いわく「身代金がテロリストの資金源になった」「救援に税金がかかった」といった批判だ。だが、これらもどうやらナンセンスである。
 そもそもの話として、今回の安田氏については身代金が払われたか否かも不明だ。
 ちなみに安田氏の04年のイラクでの拘束については、釈放にあたり外務省の関与はほぼゼロで、カネも動いていない(ボーガス注:とみられる)。加えて言えば同年、先立って別の武装勢力に拘束されていた人質3人(活動家2人とフォトジャーナリスト1人)についても、身代金は一銭も払われておらず、帰国の航空券の費用も自己負担だった(ボーガス注:とみられる)ことが判明している。
 今回、安田氏に対して明確に使われた「日本の税金」は、主に外務省職員の対応費用だろう。だが、そもそも自国民保護は国家の義務だ。そして「国家」という存在は、私たち国民の財産を収奪(徴税)する代わりに、公務員を通じて等しく公共サービスを提供する役割を持つ機関である。
 そして日本国家の公共サービスは、仮に当人が「反日」的なイデオロギー*24の持ち主だろうと、事前に救援を拒否していようと、本人の納税額と提供するサービスのコストがまったく不釣り合いだろうと、そうした個別の事情とは関係なく国民全員に平等かつ機械的に提供されるシステムとなっている。
 いずれにしても、海外で危機に陥った邦人の救援は(たとえ事件原因が「自己責任」的なものであっても)日本国の義務として当然に課されているものであり、外務省の正当な業務なので、そこで使われる税金は「無駄使い」とは言えない。
 そもそも私たちの祖国・日本国は、開催が義務でもない東京オリンピックの関連事業に数兆円をぶちこみ、さらにクールジャパン事業に数百億円を使うほど気前良く税金を消費する国ではなかったか。自国民保護はこれらよりもずっと本質的な国家の仕事なのだから、その業務遂行にあたり相応のコストが投入されるのは当然のことだろう。
 トルコ・カタール両国は、安田氏を拘束していた武装勢力とコネを持っていたとされる。安田氏の唐突な解放は、国際的支持を求めるトルコ・カタール陣営が日本の歓心を買う目的で働きかけたとも言われており、それは現今の情勢を見る限りおそらく妥当な見立てだろう。
 つまり安田氏の一件は、中東諸国のバランスゲームのなかでカタール国益の観点からなされたもので、日本政府の意向とはあまり関係がなかった可能性がある。カタールは億単位のカネを支払ったという説もあるが、それは彼らが自国の都合でそうしたのであり、国際政治のカードに使われただけの(と見られる)安田氏を非難するのは筋違いかと思われる。

 うーむ「高世が安田(峰)文章の何に反対なのか」がよくわかりません。
 安田(峰)文章は
1)そもそも安田氏のために身代金が払われたかどうか自体不明
2)仮に払われたとしても、自国民を救出することが日本国の責務だから何ら問題ない。もちろんこんなときに「安田は反日だ」などというのは思想差別であり許されない。
3)大体安田氏のために払われたとみられる身代金はせいぜい数億円とみられる。東京五輪に巨額の金をぶち込むのに比べたらたいした金ではない
4)トルコやカタールに貸しを作ったという批判もあるが、そういう理由で安田氏を批判するのは筋違いではないか
といった内容かと思いますが、高世が安田(峰)文章のどこに反対なのかさっぱりわかりません。
 「俺の邪推」ですが、高世がそのあたりはっきり書かないのは「身代金を払わなくても解放できた」などあまりにも非常識な内容で「書けないから」なんでしょう。
 しかしそれなら

最後の身代金についての叙述には賛成しないが。

なんて一文は最初から書かなければいいのに高世も変な男です。そもそも俺みたいな人間に「高世さんが安田(峰)氏の文章の、何(WHAT)についてなぜ(WHO)反対なのか、よくわからなかったので説明してください」と誰かに聞かれたらどう答える気なんですかね?

 バッシングを批判する論者の中に、これが異質なものを排除する日本の古いムラ社会の病理だとする人が散見されるが、私はそうは思わない。
 日本人ジャーナリストの戦争取材は、ベトナム戦争に始まる。
 一ノ瀬泰造*25はじめ多くの若者がカメラとザック一つでベトナムに飛んだ。その中から沢田教一、酒井淑夫らピュリッツアー賞に輝いたカメラマンも輩出した。今と違うのは、大手メディア企業もたくさんの記者、カメラマンを戦場取材に投入したことだ。ベトナムインドシナ)戦争では、15人の日本人ジャーナリストが戦闘に巻き込まれたり、ポルポト派に処刑されたりして命を落としているが、その中には共同通信、フジテレビ、読売新聞など大手メディアの社員もいる。
 当時は、ジャーナリストが戦争を取材するのは当たり前の話で、自分も行かせてくれと手を挙げたものだとベトナム取材経験者に聞いた。戦場を取材しにいくことが咎められることなどなかったのである。
 私は今のバッシングの風潮は、日本の「昔」ではなく「今」の特徴だと考えている。これについてはまた機会があれば書こう。

 いやー、ベトナム戦争当時はまさに「自己責任」でしたからねえ(と俺は理解していますが違うのなら訂正します)。
 戦場で死ぬことがあってもそれは「流れ弾で死ぬ」ようなケースでしょう。日本政府もどうしようもない。なお、高世が名前を挙げた人間のうち酒井は1999年に日本国内で死去していますが、沢田はベトナム戦争取材中の1970年に戦場で何者かの襲撃を受け死亡。一ノ瀬は1973年にポル・ポト派によって殺害されています。
 今回の安田事件のように「身代金目的で誘拐され、日本政府にそうした要求がされる」つうケースではなかったわけです。ベトナム戦争当時もそうした要求がされれば「金を払いたくないであろう日本政府」の対応は「自己責任論」で今と変わらないんじゃないか。
 むしろ俺が「昔と違うなあ」と違和感を感じるのは「北朝鮮拉致問題での『見返りなんか出せない』主張」ですね。高世も救う会や家族会にこびてそういう主張だったかと思いますが。
 昔は「よど号事件」「ダッカ事件」で人質解放のために「犯人グループ(連合赤軍など)の要求(金銭提供、赤軍メンバー釈放など)」に応じてるわけです。いわゆる「超法規的措置」って奴です。
 もちろんそれを批判する人もいました。福田一*26法相のように「大臣を抗議辞任までする反対派」もいましたが、それで佐藤*27政権や福田赳夫*28政権が「見返りを出すのをやめたりはしなかった」。
 国民大多数も福田の発言「人命は地球より重い」に「まあ今回は仕方ねえだろ」と渋々であれ支持した。
 「犯罪者にカネ出すとか、犯罪者釈放とか福田が許せない。何が超法規的措置だ。違法行為じゃねえか。人質がたとえ死んでもそんなことはするな」なんていう人はあまりいなかった。
 北朝鮮拉致は「見返りを出すな」と家族会が叫び、それでずっときてますからね。「単純比較はできないとはいえ」よど号事件やダッカ事件では犯罪者グループにすら金を出したのに、仮にも国連加盟国に金が出せないってどういうことなんでしょうか?
 しかも一方では「白昼堂々、日本人ジャーナリスト長井健司氏を射殺したミャンマー」にたいし犯人処罰(未だに処罰されたどうか不明、たぶんされてないでしょう)も日本への犯人引き渡しも求めず、日本政府がミャンマーODA供与し、日本企業が平然とミャンマーに経済進出していく。
 北朝鮮拉致で「我が国民を拉致した北朝鮮に金なんか出すな」ならなぜ「我が国民を殺害したあげく、犯人を処罰したかも怪しい」ミャンマーには金を出すのか。そこには「フリージャーナリストへの差別意識拉致被害者北朝鮮取材中に身柄拘束されたフリージャーナリストなんてもんはいません)」「右翼としての反共主義(もちろんミャンマー共産国ではなく、一方、北朝鮮共産国です)」「朝鮮人への差別意識」などいろいろあるのでしょうがはっきり言って「ミャンマー北朝鮮への対応の違い」はダブスタで醜悪です。


■タイの日本人僧プラユキ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181104
 プラユキについてはウィキペディアの記載を紹介しておきます。

■プラユキ(ウィキペディア参照)
・タイ上座部仏教の日本人僧侶。本名は坂本秀幸。
・1962年、埼玉県本庄市生まれ。上智大学文学部哲学科に在学中、「解放の神学」を実践するカトリック司祭ルベン・アビト教授に師事し、障害者支援やNGOであるRASA(アジアの農村と連帯する会)の活動に携わる。
 上智大学卒業後、タイのチュラロンコン大学大学院に留学し、「農村開発におけるタイ僧侶の役割」を研究。その傍ら、NGOで他者のためを思って活動していたが、自分の心の開発を疎かにしていたために、やればやるほど疲弊する状況にあったという。そんな折りに出会ったタイの開発僧たちの姿に魅かれ、出家を決意する。
 1988年7月、ルアンポー・カムキアン師の下で出家。スカトー寺副住職を務める。
■著書
『「気づきの瞑想」を生きる』(2009年、佼成出版社
『苦しまなくて、いいんだよ。』(2011年、PHP研究所
『自由に生きる』(2015年、サンガ)
『仕事に効く!仏教マネジメント』(2016年、Evolving)など
『悟らなくたって、いいじゃないか:普通の人のための仏教・瞑想入門』(共著、2016年、幻冬舎新書)


安田純平さんへのバッシングに思う
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181103

 紛争地を取材するフリーランスへのバッシングは、社会の弱者、少数者を排除する風潮、ヘイトスピーチにもつながっていると感じる。いやな世の中になったものだ。

 やれやれですね。
 高世の「東国原(そのまんま東)やダウンタウン松本」の安田たたきに対する批判それ自体は正論です(なお、東国原や松本がゲスなのはいつものことです。特に東国原に至っては一時はあの橋下維新に所属した男ですからねえ。そしてたけし軍団時代は親分たけしに言われるがままにフライデー編集部に突撃した男ですから、『親分(たけしや橋下)のためなら何でもやる』『そうすれば親分が俺を引き上げてくれる』が徹底的に心に染みついてるのでしょう。とはいえ東国原ほどのゲスは他のたけし軍団にはいない気もしますが)。
 それにしてもニュースキャスターならまだしも「ワイドショーキャスター(?)」の東国原や松本が質問ですか。げんなりします。
 この東国原らの愚行については
■リテラ『安田純平会見に『バイキング』坂上忍、東国原、土田らがゲス全開バッシング!「シリアの話より反省聞かせろ」』
https://lite-ra.com/2018/11/post-4348.html
も紹介しておきます。
 坂上は元俳優の司会者(つまりは今やってる仕事は関口宏に近いが関口はこういうゲスではないですね)、土田は東国原同様お笑い芸人です。フジテレビの『バイキング』とやらで安田たたきをやったそうです。「本心というよりフジテレビや芸能事務所のいいなり」なんでしょうがなんともひどいもんです。日本の芸能人大多数のくずぶり、だめぶりにはうんざりします。
 それはともかく。しかし高世自体が「他のこと(拉致問題)」では不当なバッシングに加担してるのでは何の説得力もありません。
1)朝鮮学校無償化除外という「社会の弱者、少数者を排除する風潮、ヘイトスピーチ」に加担するゲス・高世が、
2)「田中均氏を外務省退職に追い込んだ家族会の不当なバッシング」「救う会有田芳生氏(週刊文春横田夫妻の写真を持ち込んだことを北朝鮮の手先呼ばわり)や蓮池薫氏(拉致問題でのバーター取引の主張を裏切り呼ばわりし、家族会から追放)への不当なバッシング」を容認し、未だに「バッシングの張本人の一人」横田早紀江を持ち上げ続ける高世がよくもいったもんです。
 俺は高世のようなゲスは反吐が出るほど大嫌いです。「海外取材で強盗にでも襲われて死ねばいいのに」とすら思う。
 高世は単に「安田氏が自分のダチだから」「自分のダチ(メディア関係者など)に安田擁護派が多いから」、つまり「安田をかばった方が高世的においしいから」安田擁護してるに過ぎません。
 だから「擁護する価値が高世的にはない」、「有田芳生氏、田中均氏、蓮池徹氏」、朝鮮学校関係者などは擁護しない。それどころか時にバッシングにすら加担する。高世は「信念から安田擁護してるわけではない」から、「安田擁護しない方がおいしい」と思えば、手のひら返しで平然と安田氏を見捨てるでしょう。 
 高世のようなゲスが良心派面する。本当に「いやな世の中になったものだ」。


安田純平さん*29を温かく迎えよう
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181027

安田さんが7月31日公開された動画で、涙目で「私の名前はウマル。韓国人です」言ったことが大きな話題になった。なぜなのか、安田さんがこう言っている。
《「自分の本名や日本人であることは言うなと要求されていた」。
(中略)
 私の謎解きはこうだった。
 《「助けてください」と言わされているが、それは私の真意ではない、日本のみなさんはこの映像を相手にしないように、というのが安田さんのメッセージだったのではないか》
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180810
 完全に「はずれ」!だったことが判明したのだが、拘束中の「地獄」の中でも、命乞いや身代金の支払いなどはしないようにと妻に伝えていたことがこの間の報道ではっきりした。
 複数のテレビ番組で、拘束間もない頃に書かれた安田さんのローマ字のメモを紹介していた。これは、交渉代理人を自称する人物Nが、安田さんの妻に、二人しか知らない質問をさせ、それに純平さんが答えたもの。交渉ルートが本物であることを証明する、こうした人定は誘拐事件ではよくある。
 好きな焼酎の銘柄の質問には、Asahi(朝日)という実在のメーカーに続いて, Harochaakan(はろちゃあかん),Danko6446(断固無視しろ)と書いてある。「身代金は払うな、断固無視しろ」というのだ。
 「韓国人です」の謎解き自体ははずれたが、拘束中の安田さんの厳しすぎる「自己責任」感については「当たり」だったわけだ。

 外れも何も「何らかの理由で犯人グループにそう言わされてるんじゃないか」なんてことは誰だって思いつくことです。
 にもかかわらず根拠レスで「あれは安田さんが自分の意思でしてると思う」とでたらめを言う。
 しかもそのでたらめな主張の結果「安田さんは身代金を払うなと言ってるんです!。日本政府は金を払ってはいけない!」と無茶苦茶なことを言い出す。
 「お前、安田氏を救出したくねえのかよ?」「あれか、常岡浩介や藤原亮司が払うなといってるから調子あわせてるのか?(拙記事http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20170428/5064208022参照)」
「それとも救う会の『制裁解除しなくても拉致被害者救出できる』に調子あわせてるのか」ですよね。
 しかも「外れでした」というだけで「間違ったこと言ってすみませんでした!」とはわびない。
 あげく

 拘束中の「地獄」の中でも、命乞いや身代金の支払いなどはしないようにと妻に伝えていたことがこの間の報道ではっきりした。
 「韓国人です」の謎解き自体ははずれたが、拘束中の安田さんの厳しすぎる「自己責任」感については「当たり」だったわけだ。

とみっともないいいわけですよ。明らかに「結果的には俺の言ったことは間違ってたけど、でもシリアに行く前に奥さんに『何があっても身代金は払うな』といってたんだし、その考えは実際の拘束中も変わらなかったみたいだからから問題ないよね!、実害ないよね!」といいたいんでしょう。高世も呆れた屑です。
 高世の周囲の人間、例えば親兄弟とか、妻子とか知人友人とか、高世の屑さ、バカさに呆れたり腹が立ったりすることはないのかと改めて思います。俺なら高世には「あいつ本当に最低の屑だな」「早く膵臓がんか、心臓病か、脳梗塞か、何でもいいから死ねばいいのに」つう軽蔑や怒りの念を持たずにはいられませんが周囲はそうは思わないのか。
 救う会にこびてる拉致被害者関係の物言い(特定失踪者なんてガセネタを支持、など)だけでも、「俺にとって」高世は「最低最悪の屑」ですが、この安田氏の一件でも「最低最悪の屑」ぶりを完全に露呈していますね。
 つうか俺が高世だったら「そもそも根拠レスでウマル云々についてでたらめなことは言いません」し、ましてや「安田が希望してないのだから身代金払うな*30」なんて言いませんが、仮にそう言って、それが間違いだとわかったら、こんなことは書きませんね。
 まず第一に俺が思いつくこととしては「ただただ安田氏にわびる」。まあ、これが人としてとるべき態度ではあります。高世みたいにみっともないいいわけは書かない。
 第二に思いつくこととしては「過去にしたウマルの解釈だの身代金払うなだのについて触れないで、ただただ『安田さんが帰ってきてよかった』とすっとぼける」。これは卑怯ですが、しかし「ウマル解釈について触れながらわびの言葉一つ書かない、あげく言い訳すらする」という高世が実際にとった態度よりはマシかと思います。こういうときに使う言葉が「沈黙は金(高世みたいにバカなこと言うくらいなら黙ってる方がまし)」でしょうか。まあ常に「沈黙が正しいか」といったらもちろんそんなことないですけどね。蓮池透氏が「救う会批判を始めたこと」も、前川氏が加計告発したことも、伊藤詩織氏やテレ朝女性記者が「安倍御用記者・山口某や福田次官(当時)に自らが受けた性暴力を告発したこと」もすべていいことでしょう。
 それはともかく「高世は所詮人間のくず」とはいえ一方で高世は

 安田純平さんが帰国便の機内で語ったところによると、犯行グループによる虐待は私が想像したよりすさまじかったようだ。知れば知るほどゾッとする。

と書くだけ、そうしたことを全く書かない「自称・安田の友人」「高世同様の人間の屑」常岡よりはマシかと思います。

 帰国したあとも、「助けてほしくないなら、ほっておけばよかったのに」「勝手に危ないところに行ったのだから、保釈金を負担すべき」など安田さんへのバッシングが止まない。バッシングを見越して、安田さんを温かく迎えてほしいと思い、共同通信のオピニオン欄に書いた一文が25日夜に配信された。翌26日の地方紙などの朝刊に掲載されたようで、山形新聞も載せてくれた。私なりのバッシングする風潮に対する小さな闘いである。

 ただ今回は「前回のイラク邦人バッシング」よりはそうした動きは弱いかと思います。
 これは
1)安倍らが安田救出を自分らの手柄として自慢するため、そうしたバッシングを「批判しないものの、自分から進んでやるようなことはせず、その結果、産経などもバッシングに乗り気でない」とともに
2)前回のバッシングからそうしたバッシングが一部でありうることが簡単に想定できたため、早い段階でバッシングに対する反撃がされていた
ということかと思います。しかしこうしたバッシングに加担する輩には「救う会島田洋一」がいるのに未だに救う会批判できない高世は「全くでたらめな野郎だ」と思います。救う会とズブズブの横田奥さんとの関係を切りたくないのでしょう。奥さんを使って金儲けができないかと考えてるのでしょう。呆れた屑です。
 しかしなんで共同通信も高世みたいな屑にコラム書かせますかね。

 フリージャーナリストの後藤健二さん*31が15年1月、過激派組織「イスラム国」(IS)に殺害された後、当時の高村正彦*32自民党副総裁は「政府の警告にもかかわらず、テロリストの支配地域に入った。真の勇気ではなく蛮勇」と批判した。
 しかし、オバマ米大統領は同時期「後藤氏は報道を通じ、勇敢にシリアの人々の苦しみを世界に伝えようとした」との声明を発表した。

 高世コラムの一文ですが「高村の屑ぶり」がよくわかります。「日本政府はなぜ救出できなかったのか」に対する高村の反論ですが、「全力を尽くしたが我々も神ではない。できないこともある」ならまだしも「あんなところに行く奴が悪い」とはどういう神経をしてるのか。さすが安倍が副総裁に登用するだけのことはあります。
 大体その物言いなら、国交がなく事実上日本が渡航を認めてない北朝鮮に行った有本恵子はどうなるのか。
 「国交がない国に行く人間が悪い」にならないのか。結局、高村らの自己責任論はでたらめなわけです。
 一方でオバマのまともさが光ります。もちろん「日本とは違うまともな国米国」で高村のようなことを言ったらオバマは「共和党どころか民主党からも非難囂々だろう」つう面はありますが。
 トランプが大統領になるような問題点はあれども「米国の民主主義の方が日本よりまともじゃないか」と思うのはこうしたオバマ発言のようなもんが出たときですね。

*1:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*2:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党総務会長(中曽根総裁時代)、幹事長(竹下総裁時代)を歴任

*3:1935〜1993年。右翼活動家。1963年7月15日、河野一郎邸焼き討ち事件を起こし逮捕され、懲役12年の実刑判決を受けた。出所後の1977年3月3日、経団連襲撃事件を起こし逮捕。懲役6年の実刑判決を受け再び服役。1992年、第16回参議院議員通常選挙に際して、日本青年社等が組織した「たたかう国民連合・風の会」から横山やすしらと共に比例区で立候補した。その際、『週刊朝日』で風刺イラストの連載「ブラック・アングル」を持つイラストレーターの山藤章二が、これを「虱の党」と揶揄した作品を発表した。翌年の1993年10月20日、中江利忠社長(当時)ら経営陣からの謝罪を受けるため、朝日新聞東京本社に訪れ、中江らとの話し合いの後、「皇尊弥栄」を三唱後に拳銃自殺する。享年58歳(ウィキペディア野村秋介」参照)

*4:五代目山口組若頭補佐、六代目山口組舎弟など山口組幹部ポストを歴任したが、2008年をもって引退した。一時は日本航空JAL)の個人筆頭株主でもあったという。なお、2008年10月、前月の後藤の誕生日を祝って開いたゴルフコンペに歌手の細川たかし小林旭角川博松原のぶえ、中条きよしらが参加していたことが週刊新潮に報じられた。これを受けNHKが細川、小林、角川、松原、中条について、数カ月間番組への出演を見合わせた。その後、2011年頃よりカンボジアに移住し、プノンペンの高級マンションに居住。カンボジアでは養鶏場経営を手掛けているという(ウィキペディア後藤忠政」参照)。

*5:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)など歴任

*6:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*7:西ベルリン市長、キージンガー内閣外相などを経て首相。いわゆるギヨーム事件で首相を引責辞任。東方外交が評価されて1971年にノーベル平和賞を受賞

*8:ブラント内閣国防相財務相などを経て首相

*9:ケルン市長などを経て首相

*10:ラインラント=プファルツ州首相などを経て首相

*11:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*12:1930年〜2002年。人権派弁護士として帝銀事件再審請求弁護団長や反戦自衛官訴訟弁護団長などを務めた。また、連続ピストル射殺事件の永山則夫や、『ゆきゆきて、神軍』で知られる奥崎謙三の弁護人も務めた。著書『帝銀事件裁判の謎』(1990年、現代書館)、『弁護士と仏教と革命』(1995年、現代書館)、『怪物弁護士・遠藤誠の事件簿』(1999年、社会批評社)、『帝銀事件の全貌と平沢貞通』(2000年、現代書館)、『私は「悪者」に味方する』(2001年、ちくまプリマーブックス)など(ウィキペディア遠藤誠」参照)。

*13:ニクソン、フォード政権で国務長官

*14:沖縄県内唯一の指定暴力団

*15:どこにそんな芽が育ってるのか?。つうかそんな芽が育つことと拉致被害者救出と関係ないでしょうに。

*16:ウイグル系中国人と書かない理由は何でしょうか?

*17:以前、彼女とトラブったので伏せ字にします(それ以上の深い意味はありません)。著書『中国を追われたウイグル人:亡命者が語る政治弾圧』(2007年、文春新書)など

*18:著書『知中論』(2014年、星海社新書)、『和僑:農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人』(2016年、角川文庫)、『さいはての中国』(2018年、小学館新書)など

*19:イスラム教?

*20:イスラム教否定って意味が分からないんですがモスクに行かないとか飲酒するとか?

*21:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*22:小泉内閣経産大臣政務官、第二次安倍内閣総務大臣政務官を経て、現在、第四次安倍改造内閣地方創生担当相

*23:著書『野心:郭台銘伝』(2016年、プレジデント社)、『和僑:農民、やくざ、風俗嬢。中国の夕闇に住む日本人』(2016年、角川文庫)、『八九六四:「天安門事件」は再び起きるか』(2018年、角川書店)、『さいはての中国』(2018年、小学館新書)など

*24:そもそも何をもって「反日とするのか」、それは「反日」云々と安田氏を批判する「極右層」が非難するであろうソ連・旧東欧、あるいは中国や北朝鮮ベトナムキューバなど共産党一党独裁国の反体制派への振る舞いとどこが違うのか、つう話でもありますが。次いでに付け加えれば「反日イデオロギー」なんてあやふやなもんではなく「死刑囚」や「暴力団構成員」などという「反社会分子」だって一定の人権が保障され「正当な理由と手続きなしでは人権が制限されない」のがまともな国家の訳です。

*25:著書『地雷を踏んだらサヨウナラ』(1985年、講談社文庫)

*26:田中、三木内閣自治相・国家公安委員長福田内閣法相、衆院議長など歴任

*27:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*28:大蔵省主計局長を退官して政界入り。岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官を経て首相

*29:著書『ルポ 戦場出稼ぎ労働者』(2010年、集英社新書)など

*30:そもそも身代金とは当人が希望してないから払う、払わないというもんじゃありませんが。もちろんこれは身代金に限りません。例えば「エホバの証人である患者の両親が輸血しないで手術しろと言うからそうしました。患者が死んでも私のせいじゃない」ですむのか。すむわけないでしょう。法的な意味でも道徳的な意味でもすむわけがない。西部邁の自殺幇助だって「本人が死にたがってるから死なせてやった、何の問題もない」ということになりかねません。

*31:著書『ダイヤモンドより平和がほしい:子ども兵士・ムリアの告白』(2005年、汐文社)、『エイズの村に生まれて:命をつなぐ16歳の母・ナターシャ』(2007年、汐文社)、『ルワンダの祈り:内戦を生きのびた家族の物語』(2008年、汐文社)、『もしも学校に行けたら:アフガニスタンの少女・マリアムの物語』(2009年、汐文社

*32:村山内閣経済企画庁長官、小渕内閣外相、森内閣法相、福田内閣外相、自民党副総裁(第二次安倍総裁時代)など歴任