「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年1/29分:荒木和博の巻、ほか)

ベネズエラの件について
 ベネズエラの件(現在の国内混乱)については正直「野党勢力と米国(およびカナダなど一部の米国の同盟国)は無茶苦茶だろ」、「とはいえ、独裁色を強めてるつうマドロ現大統領を手放しで支持したくはないしなあ」つうことで考えがまとまっておらず、正直「平和的解決を望む」程度の無難なことしか言えませんがそれはさておき。
 単に「独裁的政権を批判する」のならともかく「暫定大統領を宣言した国会議長グアイド(野党幹部)」を米国やカナダの様に公然と応援するつうのは「許される行為ではない」と俺は思います。一方で「アンチロシア&親米」の常岡浩介や黒井文太郎は「大統領をロシアが支持し、一方自称暫定大統領を米国が支持したこと」で安直に「独裁反対、自称暫定大統領支持*1」と叫ぶわけですが、これまた「それはさておき」。
 今回の一件では「ベネズエラ同様に」米国に人権問題などを理由に敵視されてる国(俺が想定してる国では、ロシア、中国、北朝鮮キューバミャンマー、トルコ、フィリピン、イラン、スーダンあたり。俺的には特に北朝鮮キューバとイラン)の動向が注目されますね。
 近年「我が国の安倍」「トルコのエルドアン」同様に「独裁的政治」により野党勢力との対立を深めてるとはいえ、一応、マドロは「安倍やエルドアン同様に選挙で選ばれてる」わけです。しかし「暫定大統領を支持する!(米国)」ですからねえ。米国政府の一部高官に至ってはベネズエラを「マフィア国家」呼ばわりです。
 もちろんベネズエラ問題での米国政府の対応が他の問題にそのまま他に適用されるわけではない。政治とはそんなに単純ではない。
 しかし「一応選挙で選ばれたマドロレベルでああいう政権転覆作戦しかけるのかよ。なら世襲の我が国はどうなるんだ。本当に体制保障するのか?(北朝鮮)」「オバマのイラン核合意やキューバ国交正常化は反故にされるのか?(イランやキューバ)」つう不安感は北朝鮮その他の国にはあるでしょうね。北朝鮮、イラン、キューバ問題での悪影響を多少危惧せざるを得ません。
 なお「これらの米国に敵視されてる国」の中には「米国に対する牽制」でしょう、マドロ支持に動いてる国もあるようです。
 まあキューバなんかは当然そうなるでしょう。自国の近くであんな政権転覆行為を黙認したら「次は我が身」になりかねません。
 なお、「独裁していい」とは言いませんがベネズエラの「現状の独裁的政治を助長した」のは「ハイパーインフレ」であり、ハイパーインフレを招いたのは「石油に頼るモノカルチャー経済(それプラスマドロ政権を敵視し制裁的措置を執るアメリカの態度)」です(もちろんすべてをハイパーインフレのせいにし、マドロを免罪することは出来ませんが)。
 「石油(第一次産業)に頼るモノカルチャー経済」は原油価格下落によってベネズエラ経済を混乱させました。もちろん「石油加工工業(第二次産業)」に進出し経済構造を転換できなかったことはマドロや彼の前任であるチャベスの失政ではあるでしょう(別に石油工業でなくてもいいのですが手っ取り早い経済構造転換政策はそれでしょう)。
 とはいえ「チャベス時代からそんな転換は出来てなかった。仮にマドロが下野し、野党勢力が政権奪還したとしてもそうした経済面での進展がある保証はない」「そうした転換が出来てない石油産出国はベネズエラだけじゃない。サウジだのイランだのもそうだろう」ということにも注意する必要はあるでしょう。すべてをチャベスやマドロのせいにすることは適切ではないと思う、ということです(それはもちろん彼らを免罪すると言うことではありません。政治とはマドロが100パー悪いとか正しいとか、単純な勧善懲悪ではなくもっと複雑なものでしょう)。


チコちゃんに叱られる
 「チコちゃんはともかく」荒木は蓮池透氏や田中均氏に叱られて当然のゲスと言うべきでしょう。本来なら横田奥さん、有本家族会会長などにも「手前の言う通りに制裁なんかやっても拉致なんか解決しないじゃないか!。荒木、手前ふざけんな!」と叱られるべきでしょうが、横田奥さんらは荒木にへいこらしてるんだから、その馬鹿さには心底呆れます。

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 「小泉訪朝から16年もたってからそんなことやって何の意味があるのか(呆れ)」つう思いしか俺にはないですね。

*1:正直、黒井らの判断基準は「アンチロシア&親米」でしかないでしょう。基本的には日本ウヨの中国、北朝鮮叩きと大して変わらない話です。本気で「人権云々」なんて話をしてるわけではない。