今日の産経ニュースほか(2019年12月1日分)

有田芳生氏のツイート

有田芳生リツイート
https://twitter.com/Serenitypraye12/status/1200778607490039809
 最近保守業界で、「#チュチェ思想」が随分と話題になっているようです。
 「「チュチェ思想」から国民を守る会」を設立しようという運動もでてきています。
 ところで講演者・発起人*1などをみるとチュチェ思想を随分、拡大解釈*2している人がいるように感じられます。

 例えば「荒木和博だの救う会界隈*3」「例の元北海道道議・小野寺某」はアイヌ新法について「チュチェ思想の影響ガー」とデマ飛ばしてますからねえ(もちろんチュチェ主義云々のデマはアイヌ問題以外でもあるが)。
 「政府提出法案でほぼ全会一致(ただし維新を除く)で、アイヌ新法の何がチュチェ思想なんだよ?。じゃあ何か、アイヌ新法に賛成した安倍自民も公明党も野党各党(立民、国民民主、社民、共産)も皆チュチェ主義者だってのかよ?。すげえな、チュチェ主義!」「いつからアイヌ協会がチュチェ思想になったんだよ?」て話ですが。
 「北朝鮮シンパのレッテル貼れば誹謗中傷でも何でも許されると思ってるのか!。ふざけんな!」て話です。


安倍内閣支持6ポイント減 桜を見る会「問題」65% 毎日新聞世論調査 - 毎日新聞
 下がったとは言えまだ支持率42%でうんざりしますが、「着実に下がってはいる」ようです。いっそう追及を強める必要があるでしょう。
 しかしこの期に及んでまともに批判報道しないテレビ局にはいつもながらうんざりします。
 しかし「さすがに数は少ない」とはいえ「桜を見る会疑惑について問題だとは思わない」と回答する輩ってのもいるんですね。よほど無知なのか、はたまた「愛国無罪ならぬ自民党無罪、安倍無罪(自民党や安倍のやることなら何でも容認する)」なのか。どっちにしろ呆れます。


冷戦終結30年 ウォルフォウィッツ元米国防副長官インタビュー「中国、ソ連より手強い競争相手」(1/2ページ) - 産経ニュース
 結局、ウォルフォウィッツ*4が言ってることは「アメリカの覇権に挑む*5国(中露?)は許さない」という「俺がルールブックだ」というジャイアン主義の公言です。
 「アメリカって本当に自分勝手なろくでもない国だな」という思い*6を改めて強くします。さすがに「俺がルールブックだ」を公言するにおいては「ウイグルガー」などと言っていますが「サウジの反体制派殺害疑惑」など「アメリカの覇権に挑まない国」の無法は容認してるのだから「人権ガー」が口からデマカセなことは明白です。
 なお、ウィキペディア「ウォルフォウィッツ」によれば、彼はスハルト独裁政権時代にインドネシア大使を務めた御仁(つまり明らかに親米国家なら人権面で問題があっても甘い)でもあります。
 まあ、それはともかく。「冷戦崩壊がバラ色ではなかったこと」は明白でしょう。
 それは「米ソ核戦争の脅威の消滅」ではあっても「戦争の脅威の消滅ではなかった(例:シリア内戦)」。また、ソ連、東欧の共産党一党独裁の崩壊は「ソ連・東欧以外(例:ソ連・東欧以外の共産党一党独裁、サウジなどの王制、エジプトなどの軍事政権)」はもちろん、ソ連・東欧ですら「共産党一党独裁の崩壊」ではあっても必ずしも「民主化ではなかった(例:ロシア・プーチン体制)」わけです。
 ましてや「環境問題(例:温暖化問題)」など「民主化」「戦争の脅威」以外の問題では冷戦崩壊はそもそも必ずしもプラスの影響をもたらさなかったわけです。


冷戦終結30年 ロシア識者に聞く「現代の危機、冷戦以上」 - 産経ニュース

クバルジン・モスクワ大教授(政治学
 現在の世界は冷戦当時より危険な状態ともいえる。

 「はあ?」ですね。冷戦当時は「米ソ核戦争」の可能性が否定できなかった。現在においてはそのような脅威はないわけです。
 「米露核戦争」なんてことは先ず考えられない。シリア内戦のような地域紛争が起こっていいとは言いませんが、それは「米ソ核戦争」に比べたらたいした脅威ではあり得ない。

*1:筆坂元参院議員の元秘書・篠原常一郎(元共産党員)が名を連ねてることには「筆坂共々、元共産党員がそこまで落ちぶれたか」としか言いようがないですね。

*2:というよりデマ中傷ですが。

*3:もちろん「北朝鮮批判とアイヌ問題」と何一つ関係ありません。単に「救う会界隈(旧民社党関係者)」がアイヌ差別者のクズの上に、それを「北朝鮮云々」にこじつける「最低の嘘つき」という話です。週刊少年ジャンプで「ゴールデンカムイ」が連載されたり、アイヌ新法が制定されたりする一方でこうした「恥ずべき事態」もありアイヌを巡る状況は「改善の動き」と「それを妨害しようとするウヨの動き」があり、なんともかんともです。

*4:レーガン政権国務次官補(東アジア・太平洋担当)、ブッシュ父政権国防次官、ブッシュ子政権国防副長官、世界銀行総裁など歴任。ネオコン出身で元々評判が悪かったうえに、金融関係、国際支援関係での経験が皆無だったために彼の世銀総裁就任は「ブッシュ政権のごり押し人事、非常識人事」と悪口された。

*5:別に中露は「米国の覇権には挑んでない」でしょう(少なくとも彼らの主観的には)。残念ながらそれほどの国力は中露には無い。ただし「米国とは違った国益判断の下に政治的に動き、それが米国の『国益』と対立する場合があることは事実でしょう。

*6:まあウォルフォウィッツは「イラク戦争を主導したネオコンの中心人物」とされるかなりのタカ派、右派(当然、反中国、反ロシア、反イラン)ですが。ウォルフォウィッツ以外ではチェイニー(ブッシュ子政権副大統領)、ラムズフェルド(ブッシュ子政権国防長官)などが「イラク戦争を主導したネオコンの中心人物」といわれます(ウィキペディア新保守主義」参照)