今日の中国ニュース(2020年9月22日分)

【主張】中国の外交攻勢 欧州取り込みは失敗した - 産経ニュース
 タイトルだけで読む気を無くしますね(実際読む必要は無いと思いますが)。
 世の中は大抵の問題は「是々非々」であって「100%支持」「100%全否定」なんてことはまずありません。
 中国とEU諸国の関係も話は同じです。
 経済関係がある以上、中国と全面対決などできない。しかし「香港デモ」「少数民族問題(チベットウイグル)」など中国の人権問題について「中国に問題は無い、オールOK」つうわけにもいかないつうだけの話です。
 それは少なくとも反中国・産経のように「欧州が中国を批判した」と手放しで喜ぶ話では無い。我が日本だって「歴史認識問題(慰安婦、徴用工、靖国など)」では国際社会から批判されてる。
 それにしても

主権や領土など中国の主張する「核心的利益」をめぐっては、いかなる状況でも柔軟性を発揮できず、独りよがりの紋切り型の対応しかできない。習氏率いる一党独裁体制の外交の限界だ。

とは自分を棚上げしてよくもいったもんです。そうした「独りよがりの紋切り型の対応」に該当するのはむしろ「歴史認識問題(慰安婦、徴用工、靖国など)」での産経らウヨの態度では無いのか。
 産経の物言い「一党独裁体制の外交の限界」をまねればそうした産経らの態度は「戦前をきちんと批判できないウヨの限界」でしょう。
 大体、スペインのカタルーニャバスク問題、英国のスコットランド問題で分かるように、欧州諸国だって少数民族問題ではそんなに褒められた態度ではありません。カタルーニャにいたっては州政府の前首相が海外に亡命していますし。
 したがって、「少なくとも」少数民族関係(チベットウイグル)の話は「一党独裁体制の限界という話」ではありません。仮に中国が「複数政党制国家」でも少数民族への態度が立派である保証はどこにもありません。