今日の産経ニュースほか(コロナ問題:2020年5月10日分)

「次亜塩素酸水」活用広がる 消毒液不足、コロナへの有効性検証(1/2ページ) - 産経ニュース
 活用が広がったところでそれは「次亜塩素酸水はコロナ予防に有効だ」という話では全くありません。
 厚労省の見解は
1)次亜塩素酸水が有効か疑問
2)アルコール消毒は有効
3)アルコールがない場合は石けんやハンドソープでの洗浄でも充分殺菌できる
というものなので「怪しげな次亜塩素酸水」など信用しない方が無難でしょう。


新しい生活様式 「採り入れたい」86% 共同世論調査 - 産経ニュース
 「新しい生活様式」と言う割には以前から安倍政権が言ってきたことばかり(つまり外出するな、人と接触するな)で、まるで「新しくなく」、ある意味「アホらしい生活様式」ですが、それはさておき。
 まあ、「マスクの着用」や「毎朝の検温」は別にいいと個人的には思います(既に実施済みの方も居るでしょう)。しかし、例えば「テレワーク」「毎日会った人についてメモで記録する(濃厚感染者の把握目的でしょう)」なんてのは早々簡単にできることではない。
 結局「感染予防に有効そうで簡単にできそうな物(マスクの着用、毎日の検温)はやってもいいがそれ以外(典型的にはテレワークや面会者のメモ記録)はやらない」ということにしかならないでしょうし、それでいいと俺個人は思っています。そもそも国民に必要以上に負担をかけようとすること自体がおかしいでしょう。「メモの記録」なんかやらせるくらいならPCR検査を早急に拡大した方がましだと思います。


維新、支持率で野党トップ 吉村知事の対応評価か - 産経ニュース
 マスコミが「コロナ対応で成果を上げてるかのように」吉村の提灯持ちをしている悪影響も大きいわけですが「アホか?」と心底呆れます。まあ、一喜一憂せず、軽挙妄動せず、野党各党はやるべき事を淡々とやるしかないでしょうが、こうもマスコミと国民がアホだと本当にへこみます。コロナを封じ込めたとされる*1台湾や韓国とは偉い違いです。


コロナで自宅待機の80代男性が死亡 埼玉・入院待ち207人、保健所「病院見つからない」 - 毎日新聞

 新型コロナウイルスに感染した埼玉県内の80代男性が4月中旬、病院に入れずに自宅待機となっている間に急変し、搬送された病院で死亡した。男性の遺族は早期の入院を望んだものの、埼玉県では当時、感染者約200人が入院待ちの状態で、保健所から「重症者から入院させる。順番がある」と説明されていた。遺族は「しゃべれないほど重い状態だった。(ボーガス注:軽症判断は間違っており、重篤なのに)放置されたも同然だ」と県の対応を批判している。
 遺族によると、男性は80代の妻と2人暮らしで、4月上旬から発熱やせきなどの症状があり、近所の病院を受診。処方された解熱剤を飲むなどして自宅療養していた。同13日に症状が悪化して同県所沢市の病院に救急搬送された。しかし、入院の必要はないと判断され、PCR検査(遺伝子検査)を受けて帰宅した。
 男性は15日に狭山保健所(同県狭山市)から電話で陽性を告げられた。妻は「頼むから早く入院させてほしい」と依頼したが、保健所からは「重症者を優先して入院させている」などと返された。夜に再び保健所から「病院は見つからなかった」と連絡があったという。
 男性は16日に自宅で呼吸困難となり、再び所沢市の病院に救急搬送された。だが、重篤な状態だったためその日のうちにより高度な治療ができる県内の別の病院に運ばれた。集中治療室で人工呼吸器を付けたが27日に死亡した。妻も男性の入院後に感染が判明し、現在は別の病院に入院している。
 男性の長男(55)は「状態を目で見ず『電話で』というシステムは無責任。症状が軽くみられたのではと思う」と憤る。男性の孫(24)も「最初の救急搬送の翌日に祖父に電話したが、せきがひどくて話もできない状態で、食事も取れていなかった。(ボーガス注:軽症という)保健所の判断には疑問がある。もっと対応が早ければ違ったのでは」と不信感を口にする。

 また「軽症認定された自宅療養者の死亡」ニュースです。
 正直、「上田前知事の行政」の責任が一番重いかと思うので個人的にはあまり大野を批判する気はありません。
 遺族にとっては「怒り心頭」なのは当然ですが、安易に県を批判することは避けたいと思っています。もちろん「大変な状況だから」の一言で免罪できる話でもないでしょうが。


軽症者ら療養先ホテル、514室に 埼玉県 - 産経ニュース

 埼玉県の大野元裕知事は1日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症の軽症者や無症状者の療養先として、新たに入間第一ホテル(同県入間市)の99室を確保したと発表した。
 県はすでにアパホテルさいたま新都心駅北さいたま市大宮区)など3ホテル*2で客室を確保しており、入間第一ホテルを合わせると計514室になる。県は5月6日までに約1千室の確保を目指している。
 大野知事は「現時点で自宅療養者がすべてホテルに入る見通しは立っていないが、5月6日に体制を整えた上で受け入れを進めたい」と話した。

 ということで少し古い記事ですが「白岡と東松山の悲劇(自宅療養していた軽症患者が容体急変で死亡)」により、ホテル療養路線で動く大野です。


デマや噂、偽ニュースが急拡散 「インフォデミック」に注意を(1/3ページ) - 産経ニュース

 米国では抗マラリア薬に新型コロナの治療効果が期待できるという不確かな情報が出回り、自己判断で服用した男性が死亡する事故もあった。

 抗マラリア薬デマの元ネタが「トランプの放言」で、死亡者も「トランプ放言を鵜呑みにしたトランプ支持者らしい」と言うことはマスコミ報道されており、有名な話ですが、トランプの名に触れず、当然、トランプ批判もしない辺りが産経らしい。これが産経が大嫌いな個人、団体ならためらいなく名指しで非難でしょうが。


【主張】米大統領選半年 中国に覇権の隙与えるな - 産経ニュース

 米大統領選は11月の投開票まで半年を切った。共和党トランプ大統領民主党のバイデン前副大統領の対決となる。
 双方は新型コロナウイルスの感染対策をめぐって非難合戦を繰り広げているが、今、必要なのは国内の分断を広げることではなく、新型コロナとの戦いに国民を結束させることである。分断の拡大が進めば国力の衰退を招き、中国にコロナ後の覇権を奪う隙を与えることになる。

 トランプの失政のためにコロナが蔓延したのに、しかもその事実をトランプは認めずに居直ってるのに「産経はふざけるな」と言う話です。
 トランプがコロナ失政を攻撃されて大統領選で落選することを「トランプ万歳の産経」が恐れて詭弁を吐いてるだけです。一致団結とは「政権の不正や失政を容認する」という話とは全く違う。

 トランプ氏は場当たり的な言動を慎み、専門家の助言に耳を傾けてほしい。

 「トランプ万歳」産経ですらこう言わざるを得ないわけですがトランプはそれが出来る人間ではないでしょう。本来なら共和党が彼を「異例ではありますが」次期大統領選候補から引きずり下ろして、まともな別候補を立てるべきでしょう。それを共和党がしないのなら民主党候補を当選させるしか展望はない。

*1:もちろん治療法が確立されたわけではなく「防疫による封じ込め」にすぎないので今後台湾や韓国も対応をミスると流行の危険性がありますが、現時点ではかなりの成功ですし、今後仮に失敗したとしても今の成功が否定されるわけではありません。

*2:マスコミ報道に寄ればアパ以外の2ホテルはホテルヘリテイジ熊谷市)、東横インつくばエクスプレス三郷中央駅三郷市