今日の産経ニュース(コロナ問題:2020年5月12日分)

【正論】「リベラル国際秩序」侵すWHO 東洋学園大学教授・櫻田淳 - 産経ニュース
 そもそも「リベラル国際秩序って何?」であり「WHOは保健衛生のための組織であってそれ以上でもそれ以下でもないだろ」ですが。

 米国は中国に比べ、分担金にして3倍、任意拠出金にして70倍の資金貢献をWHOに対して行ってきたことになる。
 「トランプの米国」の立場からすれば、「米国の実質、8分の1しかカネを出していない中国がなぜ、WHOで偉そうに振る舞っているのか。

 おいおいですね。拠出金とは税金のようなものであり、少なくとも建前上は「多く払えば発言権がそれだけ大きくなる」というもんではないですが。
 大体その理屈なら「中国が一番金を払えば発言権が一番大きくあるべきなのか」。もちろんアンチ中国の櫻田も産経もそんなことはいわないでしょうが。

 WHOが中国に忖度(そんたく)して台湾を排除し、ウイルス禍に係る中国の「数字の隠蔽(いんぺい)、歪曲(わいきょく)」を実質上、黙認している

 「数字の隠蔽、歪曲」と櫻田が決めつける根拠は何なのか。「数字の隠蔽、歪曲」と言う自らの主張を裏付ける根拠を櫻田は提出できるのか。といったらおそらく提出できないでしょうね。なお、「台湾が排除されてる」のはほとんど国際機構がそうであり、何もWHOに限った話ではありません。

 行政府と立法府が踵(きびす)をそろえた米国の対WHO圧迫には、WHOの権威を半ば私してきた中国政府は抵抗を示すだろう。

 そもそも櫻田の言うような「WHOの私物化」などどこにも存在しないと思いますが。そんなことより安倍の国政私物化(モリカケ桜を見る会など)でも問題にしたらどうなのか。

 加えて、筆者にとって大いに関心をひくのは、トランプ大統領が資金拠出停止に併せて検討していると報じられた「WHOの代替組織」創設構想の行方である。

 そんな物が作れるとはとても思えませんね。