今日の産経ニュース(2020年6月27日分)

過熱した日医会長選 第2波に備え亀裂の修復急務 中川氏初当選 - 産経ニュース
日医会長選 横倉氏落選、自民に驚き - 産経ニュース

 会長選をめぐっては、横倉義武氏は当初、コロナ禍のさなかとあって「選挙戦は避けたい」と不出馬の考えを固めていた。だが、日医内外から慰留する声が相次ぎ、翻意した。これに対し、中川氏は「いつか自分の出番が来ると頑張ってきた。(次の任期が終わる)2年は待てない」と執念をみなぎらせた。
 選挙戦は過熱し、中川氏支持の医師からは「禅譲を信じていたのに裏をかかれた」との批判が飛び出し

 つまりは「日本医師会ナンバー2(副会長)」だった中川氏(今回、新会長に当選)に会長職を禅譲し、横倉氏は「名誉会長」「相談役」などの名誉職にでも就くという「密約」でもあったところ、横倉氏(4期8年)が何を考えたか「5期10年目」をめざし「話が違う」「裏切りだ」と反発した中川氏が出馬し、僅差で勝利、新会長に就任したという話です。
 ネット記事を信じればどうも横倉氏とズブズブの安倍政権サイドが『やめないでほしい』と懇願したようです(とはいえ、中川氏は『横川体制下の副会長』なので安倍がそこまで横倉氏にこだわるのもおかしいですが、安倍とはそう言う男なのでしょう)。
 そう言う話である以上、日本医師会の方向性が大きく変わることは無いでしょう。
 ただし「安倍批判などはしない」までも
1)安倍の退任がさすがに見えてきた(四選はさすがに無いでしょう)
2)横倉前会長については「安倍政権がいつまでも続くわけでも無いのに安倍べったりが酷すぎる。政権与党トップだから親密な関係にあるというレベルを既に超えている」という批判があった
ことから横倉氏に比べれば「安倍政権べったり」といわれないような距離間にはなるのでは無いか。


【浪速風】紫陽花やきのふの誠けふの嘘 - 産経ニュース

昨年の参院選広島選挙区をめぐる前法相で衆院議員、河井克行容疑者と妻の参院議員、案里容疑者の公選法違反事件で、現金の受け取りを否定していた広島県三原市の市長が一転、受領を認め辞職を表明した。
▼もっとも、この事件でさらに情けないのは河井両容疑者の側である。日本が新型コロナウイルスという国難にある中で、国会議員としての責任を果たしていない。それをまず恥ずかしく思うべきだろう。地位にとどまるのは見苦しく、迷惑である。

 やれやれですね。1億5千万のカネを河井に与え買収資金にした自民党執行部、未だに河井を党除名にせず、「議員辞職勧告決議案」も提出しない自民党執行部は「見苦しく、迷惑」ではないのか。そして河井の個人的犯罪であるかのように描き出す産経は「見苦しく、迷惑」ではないのか。


【産経抄】6月27日 - 産経ニュース

新型コロナウイルス感染症による死者は、欧米主要国に比べ日本では極端に少ない。麻生氏は国会で、自粛要請レベルの措置で成功を収めた理由について外国から尋ねられた際は、「国民の民度が違う」と答えていると述べた。
▼すると早速、新聞は「他の国をおとしめることになりかねない」(朝日)、「波紋を広げかねない」(毎日)と問題発言扱いしたほか、テレビのワイドショーでは司会者らが顔をしかめた。ところが、月刊『WiLL』8月号掲載の在英国のジャーナリスト、谷本真由美さんの記事はそれとは逆の現状を報告している。
▼「むしろ(麻生氏の発言に)同調する欧州人のほうが多い」。

 よりによって極右雑誌「ウィル」の寄稿者とは産経らしいくだらなさです。他に麻生を擁護する人間など見つからなかったのでしょう。
 仮に日本の現状の一因が「日本人はマスク着用などに積極的だったが欧米はそうでもない(もちろんそう言えるかどうか自体に争いがありますが)」のだとしても物には言い様がある。
 「日本国民が政府の要請に協力してくれたことに感謝してる」と日本国民への謝意をいうのと「民度が違う」と欧米を馬鹿にするのとでは意味が全然違うと言うことも産経には分からないのか?
 むしろ「麻生のような下劣な男が副首相とは日本は民度が低い」というべきでしょう。


【主張】出入国制限緩和 なぜ台湾を含めないのか - 産経ニュース

 台湾を対象にしなかったのは中国の反発を恐れたからだろう。

 もちろん「少なくとも建前上は日本政府はそんなことは言ってない」のですがこのように書く産経は明らかに安倍の対中国、対台湾政策にいらだっています。