今日の中国ニュース(2020年7月26日分)

香港保護へ超党派議連が設立総会 人権侵害には制裁科す法案も:東京新聞 TOKYO Web
 「山尾*1・元民進党政調会長」「中谷*2・元防衛相」の名前しか出てこないので「他は誰なんや」ですね。とりあえずは29日予定の議連結成がどうなるかと言ったところですね。


中国はトランプ米大統領の再選を熱望している【コメントライナー】:時事ドットコム
 トランプが無茶苦茶でEU諸国、NATO諸国との間に亀裂を招き、米国内においてもブッシュ兄弟(元大統領の兄&元フロリダ州知事の弟)、ロムニー*3、パウエル*4など共和党内部からもトランプ批判があるので中国にとってトランプの存在は「むしろ助かる」、バイデンの方が「むしろ困る」、だから中国政府の考えは「トランプ再選歓迎」だろう、てインタビュー記事です。
 記事の元になっているコメンテーター沈才彬氏*5が中国人研究者と言うこともあり、

・ええ、そうか?
・『バイデン*6の当選怖い(中国)』→『よし、じゃあ、バイデンを当選させよう(米国内の反中国分子)』→バイデンが当選するが中国大喜び→『本当に怖いのは何なんだ!(米国内の反中国分子)』という『饅頭怖い』パターン

ではないかと疑いますが、中国の本心が何でアレ、「コロナ対策での無能さと中国への責任転嫁」「沈才彬氏の指摘する点(トランプによって米国とEU諸国、NATO諸国の間に亀裂が生じてること、米国内においてトランプ支持派と批判派の間に深刻な亀裂があること)」等を考えれば、トランプ再選など世界と米国民にとって迷惑であり阻止しなければならないことは確かです。まあ中国もバカではないので「トランプ再選」「バイデン当選」、両方のパターンでの対策を既に検討してるでしょうが。トランプ支持率は下降傾向にあるとは言えまだ高く、「トランプが無茶苦茶だからバイデンが当然当選する」と言い切れないところがつらいところです。


米総領事館の閉鎖準備進む 中国成都、複数車両が出発 - 産経ニュース
 中国も本気で成都*7総領事館を閉鎖して欲しかったというより「ヒューストン総領事館閉鎖要求とのバーターのための報復」だったと思う*8のですが、米国も「ためらいなく閉鎖するのかよ」「そこまでしてヒューストン総領事館を閉鎖させたいか」ですね。もはや米国トランプ政権は常軌を逸してるとしか言い様がない。


【田村秀男の日曜経済講座】中国経済「回復」という罠 対外膨張主義に呑み込まれるな(1/5ページ) - 産経ニュース
 罠も何も「中国経済が実際に回復してる」のであれば中国市場で金儲けしようとするのは当たり前の話です。
 そこで田村が持ち出す話が「対外膨張主義ガー(つまりは日本の場合は尖閣ガー、フィリピンやベトナムだと南沙諸島ガー)」ですが、中国に進出する日本企業からすれば「中国進出しただけで尖閣南沙諸島問題で中国をアシストしてるみたいに田村が言うのはわしらへの誹謗やろ」でしょう。

*1:著書『立憲的改憲』(2018年、ちくま新書

*2:小泉内閣防衛庁長官、第三次安倍内閣防衛相を歴任

*3:上院議員ユタ州選出)。元マサチューセッツ州知事。2012年大統領選挙共和党指名候補

*4:レーガン政権国家安全保障担当大統領補佐官、ブッシュ父、クリントン政権統合参謀本部議長、ブッシュ子政権国務長官など歴任

*5:著書『大研究!中国共産党』(2013年、角川SSC新書)、『PM2.5「越境汚染」:中国の汚染物質が日本を襲う』(2014年、角川SSC新書)、『中国の越えがたい「9つの壁」』(2016年、角川新書)、『中国新興企業の正体』(2018年、角川新書)など

*6:オバマ政権で副大統領

*7:四川省省都

*8:とはいえ米国がこうした態度に出ることも当然想定済みでしょうが